FC2ブログ

2017-07

運命の荒波に翻弄される姉妹(吉川英治「朝顔夕顔」より)

 今でも熱狂的な愛読者の多い吉川英治氏は、大正末期に発表された長編時代小説「女難剣難」及び「鳴門秘帖」で人気作家となり、それ以後も「新書太閤記」や「新・平家物語」等の代表作を執筆しました。
 昭和初期には少年少女向けの小説も数多く手掛け、「神州天馬侠」や「龍虎八天狗」、短編では「戦国お千代舟」や「天女の冠」といった作品があり、これらの長短編は講談社の『吉川英治全集』別巻5冊や三一書房『少年小説大系15 吉川英治集』へ収録されています。
 残念ながら前者は絶版、後者も流通在庫僅少ですが……。

 昭和10年から翌11年にかけて『少女の友』へ連載された少女小説「朝顔夕顔」は、大坂夏の陣で父を亡くした美しい姉妹が、父を討った若武者と力を合わせて運命の荒波に立ち向かう長編です。
 本作では、太閤秀吉が万一の用意として遺した埋蔵金のありかを記す一対の扇子を巡り、波乱万丈の冒険が繰り広げられますが、その中心人物として千波(ちなみ)・小弓(さゆみ)の美少女姉妹が置かれています。

 おとなしい淑女として描かれている為、激しい戦闘へ積極的に参戦して危機に陥る事はありませんが、姉の小波が野武士にさらわれる場面に微妙なリョナ描写が見られます。


 むろん、それは、野武士の首領栖本我伝(すもとがでん)の手下であり、岩窟の奥に、死骸のようにすてられてあるのは飛鳥家の千波であった。
 生命(いのち)よりもと、大事に秘めていた扇子を、肌身からぬきとられた時、千波は、気を失ってはいたが一心はそれからはなれていなかったとみえ、ぴくりと、すこし身をうごかした。
 そして、無意識のうちに、
「ああ、そ、それは」
 白い手をのばして、四、五尺ほど、はったが、また、ばたっと顔をうっぷせて、それなり仮死の状態にはいってしまった。窟(いわあな)の岩のはだから湧く氷のようなしずくが、その白い横顔へ、みだれた髪へ背へぽとぽととしたたり落ちて、しだいに体じゅうをぬらしていた。

≪講談社文庫『吉川英治文庫 朝顔夕顔』P103~106≫

 いうことばの下から、我伝が、
「千波っ、こい」
 と、跳びかかって、腕をとらえた。
 小弓が、
「あれっ、おねえさまっ」
 とさけぶと、月之介がよってきて、いきなりこぶしをもって、彼女の胸の下を突いた。小弓は、あおむけになって、たおれてしまった。それっきり後のことは何も知らなかった。気を失ったのである。
「それ、はやく」
 月之介は、我伝に手をかして、しきりともがいて反抗する千波のからだを引っさげた。
【後略】
≪講談社文庫『吉川英治文庫 朝顔夕顔』P181~182≫


 さらに物語後半、この姉妹にさらなる試練がおとずれます。妹の小弓は女衒渡世の男に買い取られ、姉の千波は海賊に誘拐されてしまうのです。
 ここでも僅かながらリョナ描写が見られ、後者には想像力を駆り立てる緊縛場面が展開されます。
スポンサーサイト
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!
デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ryonablog475.blog2.fc2.com/tb.php/91-ffbc182b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

FC2カウンター

プロフィール

新 京史朗

Author:新 京史朗
好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
好きなシチュエーション:リョナ

最新記事

カテゴリ

小説 (85)
アニメ (33)
ゲーム (31)
アメコミ (23)
フィギュア (5)
映像・写真 (16)
DOA・無双 (114)
イラスト企画 (43)
鉄拳・スト鉄 (92)
漫画・絵物語 (107)
イラスト・挿絵 (51)
映画・イベント (34)
ウルトラヒロイン (12)
MUGEN・ドット絵 (2)
オリジナルヒロイン (8)
御挨拶・お知らせ・交流 (131)
魔法少女まどか☆マギカ (59)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR