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2017-10

浣腸される意識を失った美女(斎藤栄「謎の女真教団」より)

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 高齢により事実上の作家引退となった斎藤栄氏は、現役時代、膨大な数の作品を発表しながら数多くのシリーズキャラクターを生み出しました。
 タロット名人の二階堂日美子(ひみこ)。作家の柏木太陽。退職刑事の星月源吾。鉄道警察隊員の江戸川匡太郎。警視庁警視正の小早川雅彦。産婦人科医の甲賀太一郎。鍼師の鍼医(はりい)狼斎(ろうさい)。大学助教授の菅原道真。等々……。
 いずれも個性豊かなキャラクター揃いですが、その中でも特にユニークなのは鍼医狼斎でしょう。
 本名を山田太郎といい、十年の修業を経て北京へ留学した鍼医師です。
 三十代の若さで活殺自在の鍼技術から体内での猛毒管理といった人体整理を極め、青山に住まいと診療所を持っています。香港で知り合った甘利圭子が受付嬢と看護婦の兼任として雇われ、何か事件に巻き込まれた際は彼女が狼斎のパートナーを務めます。
 狼斎の事件簿は全四作書かれ、昭和53年に桃園書房から刊行された短編集『地獄の園遊会』へまとめられました。

 詳しい書誌データを調べきれていませんが、鍼医狼斎シリーズの一編「女真宗国の秘密」は平成7年に「謎の女真教団」へ改題されて同題の短編集へ収録された際、内容が加筆されたそうです。
 本作では、新宿の路上で行き倒れていた美女を救った狼斎が南アルプスの二児山付近を占拠する怪教団に狙われ、命の危機にさらされながらも【女真教】の秘密を暴きます。
 全編にエロチックな雰囲気が漂い、女体美の描写(集英社文庫『謎の女真教団』P168,P171~172,P209,P224)や美女への拷問シーン(同書P236~238)、さらにはセクシャルな古代宗教釈義(同書P210)の記述もあり、物語を彩る男性読者へのサービスも満点でした!

 数多いエロチシズムな描写の中でも、物語冒頭、狼斎が意識不明の美女への気付けとして浣腸をするシーンには度肝を抜かれました。
 不潔な環境下に置かれた事による抵抗力の低下が失神の原因と推理した狼斎は、輸液や酸素吸入でも目覚めない女性へ最後の手段として雑菌を除去する薬剤の浣腸を試みるのです。
 事細かくとは言えませんが、そのシーンを斎藤氏は色気ある描写で読者に見せてくれました。


 狼斎は、〈2号さん〉のベッドサイドへ行き、しばらく病人の様子を見ていたが、
「そうだ。ひとつ、この女に浣腸をしてみよう」
「浣腸ですか?」
「そう。どうも、この女の躰は、純粋培養的にできているらしい。そのために、何か東京で食べたものの雑菌が、急に腸内で増殖してしまい、躰にショックを呼んだとしか思えないんです」
「浣腸で、その悪いものを出してしまえば、いいわけですの?」
「きっと、それで効果があると思いますよ。やって下さい」
 狼斎に命じられた圭子は、浣腸器に二百ccの薬剤を吸いあげた。そして、〈2号さん〉の腰の下に枕を入れ、器具が容易に肉体に沈みこむように位置をかえた。
 女は、かすかに「あ」というような叫びをあげた。
 リスリンを、小さな美しい茶色の菊にすりこみ、そこへ、ゆっくりと挿入する。それからピストンを送りこむ……。
「せんせい……。処置はすみましたわ」
 しばらくして、圭子は狼斎に報告した。

≪集英社文庫『謎の女真教団』P176≫
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