FC2ブログ

2017-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上下から犯される両性具有の美少女(辻真先「大血闘! ニッポン超軍団」より)

 今でこそ「ジャパニメーション」として世界的に知られる日本のアニメですが、その歴史は決して浅いものではありません。
 ルーツ研究は日進月歩の早さで情報更新されるため、生半可な聞きかじりの知識を披露する愚は避けますが、日本製アニメの黎明期は昭和30年代後半から昭和40年代中頃にあるという事は間違いないでしょう。
 そうした時代に数多くのアニメ脚本を書いていたのが、今でも現役作家として活躍されている辻真先氏です。
 名作「巨人の星」や「アタックNo.1」などにも辻氏の脚本によるエピソードがあり、現在は作家業に専念しているようですが、極稀れに「サザエさん」の脚本を書いており、2013年には「名探偵コナン」の脚本も執筆されました。

 アニメ脚本で鍛えられた構成美やユニークな発想は小説創作時にも活かされ、アニメ業界を舞台にした「宇宙戦艦富嶽殺人事件」や読者から募集した謎に挑む連作短編集『9枚の挑戦状』など、凝りに凝った玄人向け作品を数多く発表しています。
 その器用さはSFやジュブナイルの作品群にも見られ、読めば読むほど、「今度の作品は、どんな趣向だろう」という期待を抱かせ、それが熱心なファンを増やす原動力になっているのかも知れません。

 徳川封建政治が続くパラレルワールドの日本へ迷い込んだ若いアベックを主人公にした異色SF「大血闘! ニッポン超軍団」も奇想天外な趣向が凝らされており、以下に紹介するエロチック描写が目当てでなくても読んで損のない長編です。
 アベックがパラレルワールドに迷い込んだ理由、玄法者の弦吉に隠された秘密、プロローグとエピローグが一体になっている構成の妙。
 スピーディーな物語展開や迫力ある玄法術者同士の戦闘描写にはアニメーターとしての経験が活かされているのか、長編アニメのシナリオを小説形式で読んでいる錯覚にとらわれます。

 本作には、前述の弦吉という青年が登場します。
 彼は【玄法】という超心理学応用の不可思議な術を使う玄法者であり、異次元世界(=パラレルワールドの日本)へ迷い込んだアベックを敵の魔手から守りつつ、別次元の日本を支配する敵術者一派と激しい死闘を演じるのですが、男女の肉体へ自由に入れ替われる両性具有者でもありました(その正体には意外な秘密が隠されているのですが……ネタバレを含むので詳しくはふれません)。
 お弦と名前が変わる女性体については、次のように描写されています。


 【前略】みるみる弦吉の全身に異変がおこった。ばさばさだった長髪が、さわさわと衣ずれに似た音をたてて肩までのびた。鼻下をうっすら隈取っていた無精ひげが、拭われたように消えた。のどぼとけの突起があとかたもなくなり、頬の丸味が増して眉がすうと淡くけぶった。なにより雄弁なのは、前の割れたジャンパーごしに、芥子色のセーターの胸からふたつの隆起がそびえ立ったことだ。
 ホモっ気の心配なぞ、微塵もなかった。少年弦吉は、まばたきをするほどのあいだに、正真正銘の少女へ、あざやかな性転換をとげたのである。
 
≪双葉ノベルス『大血闘! ニッポン超軍団』P47≫


 敵軍との戦いが激化する物語中盤、お弦は最大の危機に陥ります。
 【玄法】の起源を求めて屋久島へ移動する途中、お弦は西へ向かう新幹線の軽食堂車で敵二人に追い詰められ、自我を奪う術で生ける人形状態にされてしまいました。
 美しい少女にスケベ心を覚えた追手の二人は、自我を失ったお弦の口と陰部へ自分たちのシンボルを突き刺して凌辱しますが、どちらがお弦を犯すで揉めた挙句、仲間同士の殺し合いとなって共倒れになります。
 お弦が敵と対峙する場面から凌辱される場面は次のように描かれました。左眼(さがん)と無限斎は敵の名前です。


「待っていても、従業員はもどって来ぬ。車掌も乗客も、この車輌に立ち入ろうとせぬ。そのように暗示をかけてあるのだ」
「私ひとりで、あなた方と戦わなくてはならないの?」
 お弦がはじめて口をきいた。
「いかにも」
 コーヒーカップから顔をあげた少女を、左眼は凝視した。みるみる、その左眼が蛍光をはなちはじめた。光は少女のやわらかな脳にしみとおって、自我を奪った。
【後略】
【中略】
 カタカタ、カタカタと、ソーサーの上でカップとスプーンが揺れている。左眼は、少女の白い顔を間近に見て、ごくりと唾をのみこんだ。
【中略】
 ふいに、左目の手が少女のブラウスにかかった。鼻息を荒くして、ひきちぎるようにボタンを外す。無限斎はおどろいた。左眼め、この娘を犯そうとしている!
【中略】
 どきん、と心臓が大きくはねあがるようだった。人形のように素直に、左目にぬがされてゆくお弦は、天使に見まがう可憐さだ。大袈裟でなく、無限斎は、彼女の姿から後光がさしているように思った。
 左眼は、お弦を抱きあげ、カウンターの上に仰臥させた。灰皿が金切り声をあげて床に落ちたが、そんなことには頓着せず、自分もズボンをかなぐり捨てた。豚のように肥えた体つきに似合わず、かるがるとカウンターへはねあがって、少女の顔をまたぐようにしゃがんだ。ものもいわずに、左眼はおのれのものをくわえさせようとした。お弦の顎があがり、のどが鳴った。
“……?”
 満足げに股間を見下していた左眼が、突然嫌悪の情をあらわに、無限斎をねめつけた。いつの間にやら、無限斎の顔は、眼前数センチの空間にあった。少女を凌辱する左眼の狂態に、たまりかねた無限斎が、おなじくカウンターへ飛びあがって、陶器のように白い下半身におおいかぶさったのだ。左眼が制止する間もなく、お弦の肉体はふかぶか刺しつらぬかれている。上と下と、一度に男ふたりを迎え入れて、少女のゆたかな胸と、しまった腰が、はげしく波打った。
 カタンカタンと、なおもカップとスプーンのふれ合う音はやまない。
 ちッと、左眼がするどく舌打ちした。
“なにをする、無限斎”
“見てのとおり……この娘は、おれのものだ”
“ばかをいえ。眠らせたのは私だ”
“女を奪うに理屈はいらぬ……一番乗りしたからには、おれのものだ!”
 無限斎が叫ぶといっしょに、左眼は全身におそろしい重圧を感覚した。なにかに押えこまれているのではない、おのれ自身の体重が、五倍にも十倍にも増したような気分だった。あやうく膝を折って、お弦の顔を押しつぶすところを、死力をふるって左眼は床にころげ落ちた。
 にぶい、骨の砕ける音がした。なんと、玄法の名手である左眼が、わずか一メートル落下したのいで、肱、腰、膝、両足を複雑骨折してしまったのだ。
 無限斎のこの玄法、思念エネルギーを以て任意の人または物に高重力の場を発生させたにちがいない。
「ぬう……や……やりおったな」
 口からごぼりと血を吐く左眼を見て、無限斎はにんまりとした。苦痛に顔をゆがめた左眼が、芋虫のようにのたうつのを横眼に、お弦を抱きすきめた無限斎は、悠々と往復運動をスタートさせた。
(や?)
 これは、なんだ。
 無限斎の視界に赤いものが流れる。はじめかれは、お弦の処女を破ったためと思っていたが、量もちがい距離感もちがった。あわててかれは視線を移して、ビュッフェ備えつけの新幹線の速度計を見た。時速百五十キロで揺れる針が、血の海にくるまれていた。その血は、左眼のおびただしい吐血の残像であった。狂気のようになった無限斎は、眼をこすった。いっかな血は消えない。のみならず、現実の左眼の吐血にペースを合わせ、じりじりと血だまりを広げてゆく。これは未来永劫消すことのできぬ残像なのだ。

≪双葉ノベルス『大血闘! ニッポン超軍団』P122~124≫


 ネタバレに近い記述があるので引用による紹介はしませんが、終盤には錫杖(しゃくじょう)で打たれる拷問場面(同書、P166~169)もあり、戦うヒロインのピンチシーンを堪能できます。

 残念ながら本書は昭和55年に双葉ノベルスとして発行されて以来、長らく再刊されていません。
 古書としては比較的入手し易いらしく、amazonのマーケットプレイスでも4冊の出品がありました(2014年9月20日現在)。
 30年以上も前の作品ですが、SF好きの読者には現代でも楽しめる凝った内容の長編だと思います。

 余談ながら、敵軍のヒロインともいえる弦姫が美しい裸体を左眼と無限斎に見せて競争心を煽るシーン(同書、P84~85)があり、彼女の容貌やヌードの描写にもエロチシズムを感じました。
スポンサーサイト
[PR]

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ryonablog475.blog2.fc2.com/tb.php/588-eed5f078
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

FC2カウンター

プロフィール

新 京史朗

Author:新 京史朗
好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
好きなシチュエーション:リョナ

最新記事

カテゴリ

小説 (86)
アニメ (33)
ゲーム (31)
アメコミ (23)
フィギュア (5)
映像・写真 (16)
DOA・無双 (114)
イラスト企画 (43)
鉄拳・スト鉄 (92)
漫画・絵物語 (107)
イラスト・挿絵 (51)
映画・イベント (36)
ウルトラヒロイン (12)
MUGEN・ドット絵 (2)
オリジナルヒロイン (8)
御挨拶・お知らせ・交流 (134)
魔法少女まどか☆マギカ (59)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。