FC2ブログ

2017-04

タロット探偵の痴態(斎藤栄「日美子の魔法教団(マジック・スクルール)」より)

 かつて量産作家として数多くの推理小説を世に送り出してきた斎藤栄氏。
 高齢のせいか近年は新作の発表がなく、新刊書店からも著書が消えつつあり、時代の流れを感じさせます。
 斎藤氏は複数のシリーズキャラクターを誕生させましたが、その中でも特に有名なのはタロット占いを駆使して難事件を解決する二階堂日美子シリーズでしょう。
 彼女の夫や兄も単独で活躍する作品があり、このシリーズにおける斎藤氏の力の入れようが伺えます。

 意欲的な趣向を凝らした作品も多々ある二階堂日美子シリーズですが、1988年に書下ろし作品として刊行された『日美子の魔法教団(マジック・スクルール)』は推理小説としての趣向ではなく、物語の内容に趣向を凝らした作品となっています。
 斎藤氏には「重ね焼き殺人」というポルノチックな短編(双葉文庫『龍王殺人事件』所収)があり、藤原宰太郎氏は同作を「18歳未満は読書禁止」と冗談めかして紹介しましたが、この「日美子の魔法教団(マジック・スクルール)」にも際どいエロチック描写が見られました。

 物語は二階堂日美子の自宅へ見知らぬ中年女性が訪ねてくる場面から始まります。
 女性の名前は秋山涼子。後見人をしている姪が「魔女になるために出て行きます」との書き置きを残して失踪したため、その行方について、姪が所属するタロット研究会副会長の日美子から助言を求めようと鎌倉の二階堂邸までやって来たとの事でした。
 日美子のタロット占いで失踪した高石麻裕美が岩手県にある魔法教団へ入団したらしい事はわかりましたが、教団側は麻裕美の入団について言葉を濁します。
 この教団には何かある! そう確信した日美子は岩手県へ向かい、数々の困難を乗り越えた末、ようやく謎めいた魔法教団の内部に潜入しました。
 独自の調査を進める日美子は連続殺人事件に巻き込まれながらも、神秘的な教団の裏面と高石麻裕美を巡る複雑な人間関係を知ることになります。

 魔女養成学校の秘密教団が舞台となっているだけに物語全編を淫靡な雰囲気が覆っており、前述のように際どいエロチック描写も頻出します。
 冒頭の占いシーンからして斎藤氏は日美子のセクシーなドレス姿を描写しており、読者のハートをキャッチしようとする試みが感じられました。


 躰は、シャワーで清め、彼女手製の占術衣を頭から着用する。その白い布地を通して、日美子の肌が透けるような、神秘的なドレスである。
≪徳間文庫『日美子の魔法教団(マジック・スクルール)』P21≫


 この後、岩手県にある魔法教団へ乗り込むため、日美子はタントラ(本書の定義によれば「男女ひと組がおこなうヨーガ」との事)の奥義を極めたシマ先生なる人物からレクチャーを受けるのですが、この時の描写がエロス全開で描かれているのです。
 ホテルの一室に案内された日美子は全裸になり、暗闇の中に映し出された男女がまぐわう映像を見ながら心の奥底で興奮し、無意識のうちにあられもないポーズを取りながら、男性器を秘部に突き刺されるような錯覚に陥ります。


 このとき、突然、日美子は、自分の腰が高々とかかげられ、肉体が開いて、献身(※原文には傍点二字)のポーズになったのを覚えた。
 〈あ。シマ先生がはいってくる……〉
 と、日美子は思った。
 シマの巨大なヤントラが、日美子自身を貫いたのをハッキリ感じた。
 そこで日美子は、恐る恐る自由な両手で、その部分を探ってみた。
 〈あっ〉
 と、驚いた。
 なんという不思議なことか。現在ただ今、日美子の体内に、シマの巨大なヤントラが侵入し、リズムに乗って動いていると思っているのに、現実には、何もないのである。

【中略】
 〈これだわ。この境地こそ、タントラの奥義なんだわ〉
≪徳間文庫『日美子の魔法教団(マジック・スクルール)』P64~65≫


 引用箇所が多くなるため省きますが、この後も、教団潜入後に裸で暗闇の中へ放置されたり、ある人物に口を塞がれて窒息しそうになったり、エロチックな描写や受難場面が用意されています。
 ここでは紹介しきれない描写が多々あるため、この作品に興味をもたれた方は古本で『日美子の魔法教団(マジック・スクルール)』を購入して全文を読んでみて下さい。
 分量は約300ページなので集中すれば半日程で読了できるでしょうし、初版部数が多いせいか文庫を扱うネット古書店でも比較的見つかり易いと思います。
スポンサーサイト
デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!
[PR]

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメント拝読

コメント投稿者様

 御丁寧なコメント、ありがとうございました。
 こちらこそ、是非、よろしくお願い申し上げます!

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ryonablog475.blog2.fc2.com/tb.php/521-20baff60
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

FC2カウンター

プロフィール

新 京史朗

Author:新 京史朗
好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
好きなシチュエーション:リョナ

最新記事

カテゴリ

小説 (84)
アニメ (33)
ゲーム (31)
アメコミ (23)
フィギュア (5)
映像・写真 (15)
DOA・無双 (114)
イラスト企画 (40)
鉄拳・スト鉄 (87)
漫画・絵物語 (106)
イラスト・挿絵 (51)
映画・イベント (34)
ウルトラヒロイン (12)
MUGEN・ドット絵 (2)
オリジナルヒロイン (8)
御挨拶・お知らせ・交流 (126)
魔法少女まどか☆マギカ (59)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR