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長寿アニメ、劣化の悲劇(補記)

 劣化の一途を辿るアニメ版「サザエさん」への嘆きと不満を書き散らしたブログ記事「長寿アニメ、劣化の悲劇」について、同じ意見を持つ方からコメントを頂戴しました。
 前掲記事では、作品全体の劣化を憂いる感情だけが先走った結果、筆足らずになってしまった点を多々ありましたが、このコメントでは書き足りない部分が的確にフォローされています。
 同じ不満を持つ方の意見を参考にしつつ、もう少しだけ、アニメ版「サザエさん」への改善希望事項や意見を書こうと思いますので、よろしければお付き合い下さい。

 なお、本記事はアニメ版「サザエさん」へのネガティブ・キャンペーン的な意図をもって書いているわけではなく、あくまで一視聴者の意見として思う事を勝手気ままに書いているだけです。
 ほぼ私見の戯言であり、理路整然とした考察のアニメ評論にもなっていません。
 個人のグチ、エセ評論、ネガキャン記事を好まない方は、閲覧にあたり上記の点を御注意下さい。

 まず、個人的に希望する最大の改善点についてですが、それは「作画レベルの見直し」と「声優陣の演技指導」だと思います。

 前者については、コメントを下さった方(以下、N氏と表記)が「絵も昔に戻せないものか、あるいは原作をもっと研究するべき」と書かれていますが、私も全く同じ意見です。
 メインキャラクターの描き方は1980年代以降のタッチを手本にしていながら、モブキャラ(または脇役)は原作を意識したタッチで描かれており(この件については、扶桑社から刊行されたムック『アニメ サザエさん公式大図鑑 サザエでございま~す!』にて証言されています)、作画の統一感が欠けているように感じてなりません。
 原作漫画に例えてみると、連載最初期(『夕刊フクニチ』連載時)のサザエさん一家と連載終盤(『朝日新聞』連載時)に登場する脇役が同じコマに描かれているような感じでしょうか。
 モブキャラや脇役のタッチを原作基準にするというのは方便であり、実際は「モブキャラや脇役を新規に描くのはメンドーだから原作漫画からパクってこよう」という悪意があるように思えます。
 また、N氏は「いかにもコンピューターで塗ったような彩色を改善するべき」とも指摘されていますが、それについても同感です。
 確かにコンピュータによる彩色は作業効率が上がり、手塗りに比べて諸経費も抑えられるでしょうが、原画自体がシンプルなだけに二進数でカラーリングが表現される着色では絵にメリハリがなくなり、結果として、コンピュータ着色になってからは「子供の塗り絵」よりも劣る作画になっているよう感じました(ちなみに、デジタル制作への完全以降は2013年10月6日放送分からとの事)。
 アナログ人間の懐古的意見かも知れませんが、手塗りによる微妙な色の強弱が再現できない彩色では長寿アニメの風格が伝わってきません。

 後者については、主役陣ではワカメ役、脇役では早川&ウキエ役の声優交代か演技指導を希望します。
 津村まこと女史の演技は棒読みに近く、嬉しがる場面でも怒っている場面でも感情が全く伝わってきません。
 ヒステリックに怒鳴ったり、耳障りな声で泣いたりする演技は得意なようですが……。
 前任者の野村道子女史はベテラン声優なので演技レベルを比べるのは酷かも知れませんが、津村女史の演技は小中学生が演劇会で台本を読んでいるようなレベルなので聞いていてイライラします。
 演技レベルで言えば、交代後の早川とウキエも変更当初から下手過ぎると感じていました。
 津村女史よりは喋り方に感情がこもっているものの、まるで声優研究生が「ハキハキした声で台本を読んでいる」ような話し方っぽく聞こえます。
 ベテラン声優陣からの世代交代に備え、そろそろ、バントタッチされた声優への演技指導を本格的に始めるべきではないでしょうか。

 ついでに言わせていただいますと。
 ここ数年、画面外から話しかける人物の声に妙なエコーがかかっており、この点を改善してほしいと思っています。

 作品全体における一番の劣化原因は脚本家のレベル低下でしょう。
 テレビアニメ黎明期から活躍している脚本家の雪室俊一氏と城山昇氏がメインシナリオライターのようになっていますが、現代風にアレンジするのが難しい原作漫画を強引に使用したり、「昔はよかった」という懐古趣味に走りすぎたり、往年の名声にすがりつく未練がましさばかりが目立ちます。
 製作者サイドからの要望に応えてか、何度か茶髪の若者や現代風なアイドルグループを登場させていますが、こうした若者像の描き方も古く、某人気漫画ではありませんが『見た目は現代風、だけど描き方は数十年前』状態になっており見るに堪えません。

 雪室氏に限っては、N氏が考察されるように「雪室は私物化しているのが顕著だ、波平の大人物化には拍車がかかる一方だし最近はやたら昔のエピソードを捏造したがる」傾向が強く、こうした『オレ流の「サザエさん」シナリオ執筆方法』を排除しない限り脚本の質は下がる一方です。
 ワカメの人物像も近年は著しく歪められており、「ワガママだけれど、家族思い。鼻持ちならない優等生部分もあるが、劣等生の部分もある性格」から「ヒステリーでジコチュー。自分の思い通りにならないとグズる優等生」になってしまった事は非常に残念です。
 雪室氏だけの責任とは言いきれないでしょうが、彼がA級戦犯レベルの責任者であると言っても間違いではないでしょう。

 放送開始時から奇抜なアイディアのエピソードを書いた辻真先氏も稀に脚本を提供しているようですが、最近は「べからず集」のようなルールがあるせいか、辻氏の得意とするブラックユーモアや風刺趣味が全く活かれておらず、気の抜けた炭酸飲料を飲むような不燃焼感を覚える事が多々ありました。
 辻氏の場合は規制が邪魔をして質の低い脚本しか書かせてもらえない状態なのかも知れません。

 製作者サイドの大多数が「生活様式の変化についてこられず、痛々しい時代錯誤な世界を描き続けている」事実を理解しておらず、大家族主義の良い面だけを見て「多くの人がサザエ一家を「理想の家族」とみているから」などと見当違いな分析しかできない現状を鑑みると、これからも「サザエさん」は劣化の一途を辿り続ける事でしょう。
 願わくば、日本を代表するアニメに相応しい作品レベルへ少しでも前進していただきたいです。

 SPECIAL THANKS:名無しさん@ニュース2ちゃん氏
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