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2017-07

大股開きで転倒するレオタードの美少女(工藤治「風雲黙示録 格闘創世」より)

 1995年4月に全国のゲームセンターで稼働が始まった「風雲黙示録 ~格闘創世~」はSNK(現・SNKプレイモア)が開発した2D対戦格闘ゲームです。
 ラインバトルと武器格闘ゲームの要素を取り入れた意欲作でしたが、残念ながらSNKファンの高い支持を得られたとは言い難く、マルチメディア展開も含むシリーズ化には至りませんでした。
 そうは言っても翌秋には続編「風雲スーパータッグバトル」(ラインバトルを廃止し、タッグバトルの要素を採用)が発売され、一部のキャラクターは別作品へのゲスト出演を果たしており、全く人気が出なかった作品ではありません。
 おそらく、ファン待望のシリーズ続編「餓狼伝説3 遥かなる闘い」と期待の新作「THE KING OF FIGHTERS'95」が発売される空白期間に登場した為、あまり話題にならなかったのでしょう。

 第一作「風雲黙示録 ~格闘創世~」には新体操と合気道をベースにした美少女格闘家が登場しました。彼女の名前はキャロル・スタンザック。
 新体操の動きを基本動作としているせいか華麗で優雅なポーズを見せる事が多く、下段攻撃技や勝利ポーズでは豪快な開脚ショットを見せてくれます。
 詳しい理由はわかりませんが、第二作「風雲スーパータッグバトル」への参戦はならず、反政府組織の女性メンバーであるロサに紅一点の座を奪われてしまいました……。

 たった一作で消えてしまったキャロル(NPC[ノン・プレイヤー・キャラクター]出演を除きます)ですが、工藤治氏のノベライズによる小説版「風雲黙示録 格闘創世」では準主役級の待遇で描かれており、一応の見せ場も用意されています。
 同書の中盤、求婚を迫るジョーカーと決着をつけようとするキャロルがアミューズメント・パークの野外劇場で強盗集団【マジカル・ヒポポ】と戦い、派手なアクションによる大活躍を見せてくれました。
 美少女と怪盗姉妹の戦いを主題にした格闘ショーの邪魔をする【マジカル・ヒポポ】。楽しい遊園地を荒らす悪漢に対し、イベント用コスチュームを身につけたキャロルは本物の強盗団に戦いを臨みます。


 そこに立っていたのは――紺色のレオタードに、リストバンドとブーツ、右肩には硬質のパット、ふわりと広がったミニのフレアースカートをつけた軽装スタイル――そう、美少女バトラーのコスチュームをまとったキャロルである。
【中略】
「さあ、ジョーカー!! これ以上ショーのジャマをするのなら、会場から出ていってもらうわよ!」
≪ログアウト冒険文庫『風雲黙示録 格闘創世』P105~106≫


 圧倒的な強さで【マジカル・ヒポポ】のメンバーを倒したキャロル。リーダーのジョーカーも重い腰を上げ、遂に二人の直接対決が始まりました。
 元曲芸師らしいトリッキーな攻撃を仕掛けるジョーカーに対し、キャロルもジムナス・ボールを使った必殺技で応戦します。
 一進一退を繰り返す攻防の最中、不意打ちを受けたキャロルは両足を大きく開いたまま転倒。恥ずかしい恰好を観客に見られてしまいました。


 すばやくキャロルは、スピニング・トップの体勢に入った。床についた両手を支点に、開脚しながら回転し、連続蹴りをくり出す技である。
【中略】
「えーいっ!!」
 床の上で回転するキャロルの両脚が、ジョーカーの脛を連打する。
「うががががぁっ……」
 ジョーカーは逃げることさえ忘れ、キャロルのスピニング・トップを浴び続けた。

【中略】
 ――が、そのとき。
 ジョーカーは巨大なピコピコ・ハンマーを持ち出し、キャロルの頭めがけて振り下ろした。
「んにゃろーっ」
 ――ポカッ。
「きゃっ!」
 バランスを崩したキャロルは、大股開きのまま、後ろにひっくり返ってしまう。ころんと一回転するなり、呆然と戦況を見つめる観客にお尻を向けていた。
 とたんに、くすくすと客席から笑いがもれる。
「もぉー、いやだぁ!」
 キャロルはあわてて起き上がる。恥ずかしさがこみ上げてきた。さぞかし、お客さんに対してカッコ悪いポーズをしちゃったのだろう。キャロル自身も顔が赤くなって、火照ってきているのがわかった。

≪ログアウト冒険文庫『風雲黙示録 格闘創世』P130~131≫


 怒ったキャロルはナーティー・ボールでジョーカーを狙い、見事に命中させますが勝負は決まりません。
 大ダメージを負いながらも歪んだ気力で立ち上がるジョーカー。トドメの一撃を繰り出そうとするキャロルが見せた一瞬の隙を見逃さず、巨大な風船で空中のキャロルを攻撃します。
 逆転技をヒットさせたジョーカーは攻撃の手を休めず、満身創痍のキャロルに巨大トランプを投げつけました。
 攻撃をかわせなかったキャロルの腹部を巨大トランプが直撃。アミューズメント・パークでの戦いはジョーカーの逆転勝利によって幕を下ろしました。


 ジョーカーは逆転の技に望みをかけた。
 懐から、新たなビックリ箱を取り出すと――頭上のキャロルめがけてフタを開けた。すると、その中からジョーカーの顔をした、巨大な風船が飛び出す。
「ああっ!!」
 宙を舞うキャロルが驚いたときには、もう遅かった。
 ビックリ箱から飛び出したジョーカーの風船は、その膨らんだ勢いで――キャロルを弾き飛ばしていたのだ。
「きゃああああああああっ……」
 悲鳴をあげて、キャロルが落下する。瞬時にして彼女は、ステージ上にどさっと、叩きつけられていた。

【中略】
「キャロルちゃ~ん、お次は――マジシャンズ・カードだよぉーん!」
 隠し持っていたトランプのカードを取り出す。倒れているキャロルに向かって、投げた。放たれたカードは、手品の仕掛けによっていきなり拡大し――長さ一メートルほどの大きさとなって宙を走った。
「ハッ!?」
 よろめきつつも、立ち上がろうとしたキャロルの顔がこわばった。
 ――バシッ!
「あうっ!!」
 ジョーカーの投げたマジシャンズ・カードは、キャロルの腹部に深くメリ込んだ。
 その瞬間――彼女の顔から、闘志が抜けた。
 すべての力が抜けたかのように、急に肩をがっくりと落とし、両手をだらんと下して、体をくの字に折り曲げるなり、その場にくずれおちた。

≪ログアウト冒険文庫『風雲黙示録 格闘創世』P133~135≫


 ショー・疾風(ハヤテ)の視点から「風雲黙示録 ~格闘創世~」を描いた同作は、1995年9月にログアウト冒険文庫の一冊として発売されました。
 私は運よく人から貰えましたが、文庫レーベル自体が短命だったらしく、レーベル寿命末期に発売された『風雲黙示録 格闘創世』は早々に絶版となったようです。
 購入を躊躇う価格で稀にヤフオクやネット古書店へ本書が出品されているようですが、キャロル対ジョーカーのバトルを描いた挿絵はなく、(営業妨害をするようで恐縮ですが)無理をしてまで買う必要はないと思います。
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