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2017-08

青竹折檻に耐える美女(角田喜久雄「風雲将棋谷」より)

 映画化もされた「妖棋伝」や「髑髏銭」の原作者として知られる角田喜久雄氏は、昭和14年に長編伝奇時代小説「風雲将棋谷」を発表しました。
 戦後、角田氏は謎解き趣味が濃厚な探偵小説を数多く発表していますが、戦前期にも探偵小説的趣向が色濃く見られる時代物を多く書いており、それらの作品から探偵作家としての才能の片鱗が窺えます。

 本作では、蠍を操る怪人・黄虫呵(こうちゅうか)が目論む天下転覆の野望、蝦夷地に存在する王国の相続問題が物語の中核となっています。
 不気味な神出鬼没の怪人物に対するのは、義賊・流れ星の雨太郎。子分の紋平、謎の美女・朱美、その従者・竜王太郎の助けを得て、内地と蝦夷の平和の為に正義の刃を振りかざします。

 この作品のキーパーソンであり、ヒロインの一人でもある朱美ですが、物語中盤で拷問を受ける場面が用意されています。
 巾着切りの前科を持つ悪女・お梶によって青竹で全身を殴打され、すぐには起き上がれない程の傷を負う朱美。
 その場面は、以下のように描かれています。


「これでもかッ! これでもかッ!」
 その一声一声に、ひゅッ! ひゅッ! とうなりを生じて青竹が振りおろされる。
「うッ! ううッ!」
 うめき声を発しまいと、固く唇をかんでいる蒼白な朱美の顔。

 【中略】
 その骨身に徹する呵責のもとにあって、朱美は遂に一語すら発しないのだ。
 さすがのお梶も、責めつかれたごとく、
「しぶとい奴ッ!」
 と吐き出すように舌打ちして、青竹をがらッと投げ捨てた。
 もう、朱美は、ぐったりとうつぶせになったままかすかにうめき声をもらすのみで身動き一つせぬ。
 この上、呵責の鞭を加えたら、もうまもなく息絶えてしまうだろう。

≪廣済堂『傑作時代小説 風雲将棋谷』P208≫


 残念ながら、参照テキストに該当場面の挿絵はありませんでしたが、掲載誌には折檻に耐える朱美の苦しむ姿を描いた挿絵が載っているかも知れません。

 現在、「風雲将棋谷」の単行本は春陽文庫版が入手可能となっています。
 商品に関する情報は、春陽堂書店のホームページに掲載されている書籍案内を御覧下さい。
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