FC2ブログ

2017-08

「魔法少女まどか☆マギカ Another」  加音町大音楽祭 (その5)

インターミッション 国王の不安

 大きな窓の向こうに太陽が輝く青い空を見ながら、今日もメフィストは玉座に腰を下ろし、暗い表情で何度か目の溜息をついた。
 メフィストが統治するメイジャーランドは幸せと希望と音楽に満ちた世界である。
 悪のノイズから解放されたメフィストは民から慕われる名君として国の平和と繁栄に全力を尽くしてきた。
 前途を憂える不安要素は何一つない筈だが、ここ数日、メフィストは難しい顔をして何かを考えこむ時間が多くなっている。
 今日も朝から冴えない表情。まるで悪のノイズに支配されていた頃に戻ってしまったようだ。
 そんな夫を見かねた女王のアフロディテは思い切ってメフィストに尋ねてみた。
 ディテ「あなた、どうなさったの。この数日、難しい顔をして溜息をついてばかりいるじゃないの」
 メフィ「アフロディテ……」
 ディテ「悩みや心配事があるのなら遠慮なく相談して下さいな。わたし達は夫婦じゃないの。力になれるかわからないけれど、悩み事があるなら話してくれないかしら」
 メフィ「……」
 ディテ「……」
 しばらくの沈黙後、アフロディテの慈愛に満ちた視線が夫の心を動かしたのか、メフィストは重い口を開いた。
 メフィ「わたしの取り越し苦労かも知れんのだが、このところ、魔境の森があった場所から妙な瘴気を感じるのだ」
 ディテ「妙な瘴気?」
 メフィ「ああ。言葉ではうまく説明できないのだが、憎悪や狂気に満ちた負のエネルギーを魔境の森の跡地から感じる」
 ディテ「まさか、消滅した魔境の森が再び出現したのではないかしら」
 メフィ「わたしもそう思ってバスドラ達に調査を命じたのだが、そのような事実は確認できなかったそうだ」
 そう言うとメフィストは玉座から立ち上がって目の前にある大きな窓を開けた。そこから肌寒い初冬の風が室内に入り込む。
 冷たい風を全身に受けながら、メフィストは愛妻に背を向けたまま言葉を継いだ。
 メフィ「実感のない不安とでも言うのだろうか。この瘴気が不吉の前兆ではないかと考えていたら、自然と溜息ばかりつくようになってしまったのだ」
 ディテ「そうだったの」
 メフィ「わたしの胸騒ぎがメイジャーランドに災いをもたらす前兆でなければよいのだが……」
 ディテ「……」
 二人が無言のまま開け放たれた窓の前に立っていると、玉座正面のドアが開き、人間界から帰還した三銃士が姿を現した。
 オウム「メフィスト様。人間界から三銃士が戻ってもどってきました」
 アフロディテの肩に乗っていたオウムが彼らの帰還をメフィストに伝える。
 バ ス「メフィスト様、アフロディテ様。メイジャーランド三銃士、ここに帰還いたしました」
 メフィ「おお、バスドラか。人間界への使者、御苦労だったな。セイレーンさんやプリキュアとは連絡がとれたか?」
 バ ス「そ、それがぁ……」
 バ リ「なんと申しますか……」
 ファル「連絡がとれなかったと言うか、メフィスト様からの伝言を伝えるヒマがなかったと言うか……」
 メフィ「要するに使者としての役目を果たせなかったわけだな」
 バ ス「は、早い話が……その通りでして」
 メフィ「お前らの事だ。人間界へワープした後、空から降りる時にセイレーンさんの華奢な体を下敷きして怒らせたのだろう」
 バ ス「おっしゃるぅ~♪」
 バ リ「通りでぇ~♪」
 ファル「ございますぅぅぅ♪」
 メフィ「歌っておる場合かぁ! この大馬鹿者ぉぉぉぉ」
 バ ス「も、申し訳ございません」
 メフィ「謝るヒマがあるのなら、さっさと出直すのだ。今度はセイレーンさんやプリキュアに失礼のないよう気をつけるのだぞ」
 バ ス「ハッ。今度こそメフィスト様のお言葉をセイレーンとプリキュアに伝えて参ります。行くぞ、バリトン、ファルセット。それでは失礼いたします。メフィスト様、アフロディテ様」
 国王と女王に一礼をした後、バスドラは二人の部下を連れて部屋から出て行った。


⇒ To be continued



【「加音町大音楽祭」再開について】
 約半年ぶりに「加音町大音楽祭」の続きをアップしました。幕間的なエピソードの後、次回で魔法少女とプリキュアが顔を合わせる事になります。
 永らく放置したままとなっており、本作を気にはかけていましたが思うように筆が進まず、一時期は未完のまま中断しようとも考えたのですが、捨てるには惜しい題材だったので少しずつでも書き進める事に決めました。
 今のペースでは今年のクリスマスに完結させるのは難しい状態ですが、途中で投げ捨てずに最後まで書き続けようと思っています。
スポンサーサイト
デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ryonablog475.blog2.fc2.com/tb.php/372-ead58195
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

FC2カウンター

プロフィール

新 京史朗

Author:新 京史朗
好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
好きなシチュエーション:リョナ

最新記事

カテゴリ

小説 (86)
アニメ (33)
ゲーム (31)
アメコミ (23)
フィギュア (5)
映像・写真 (16)
DOA・無双 (114)
イラスト企画 (43)
鉄拳・スト鉄 (92)
漫画・絵物語 (107)
イラスト・挿絵 (51)
映画・イベント (34)
ウルトラヒロイン (12)
MUGEN・ドット絵 (2)
オリジナルヒロイン (8)
御挨拶・お知らせ・交流 (132)
魔法少女まどか☆マギカ (59)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR