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麗しの女性騎士(シュヴァリエ)

 人気作家の冲方丁氏が原作を担当した漫画「シュヴァリエ」は、掲載誌(『月刊マガジンZ』)の休刊によって事実上の連載終了となりました。
 表向きは「第1部の完結」とされていますが、第2部開始は難しい状況にあるようです(作者自身、フランス語の回文や暗号を考えるのが大変だとコミックスの「あとがき」で述べていました)。
 消化不良気味の謎もあり、どのような形式でもよいので第2部が再開される事を願うばかりです。

 物語の時代背景は中世フランス。
 不可解な死を遂げた美貌の暗号解析官リア・ド・ボーモンは弟の肉体に魂を宿して現世へ甦り、夜のパリを跋扈する詩人と戦いながら様々な謎に挑みます。
 事件の影に暗躍するサン・ジェルマン。詩人に付き添う正体不明の怪人『影法師』。
 彼らの正体、そして企みは何か? どちらも存在感の強い怪人物だけに、そのキャラクターを存分に活かしきれないまま物語が中断してしまった事は残念でなりません。

 実在の人物(デオン・ド・ボーモン,ルイ15世,ジャン・ル・ロン・ダランベール)も数多く登場し、虚実入り乱れての人間模様が壮大な物語を盛り上げていました。
 ゴシックホラー要素を基調にし、そこへミステリー(暗号解読の趣向)やアクション(リアと詩人の戦い)、さらにはエロチシズム(男性から女性へと肉体を変化させる主人公の設定)まで盛り込んだ贅沢な内容となっており、毎回がクライマックスの連続となっています。
 クリエーターとしても活躍している冲方氏の作品らしく、2006年にはアニメ化やノベライズ化といったマルチメディア展開されており、その実績から考えても「シュヴァリエ」は人気作品だと思うのですが……。

 漫画版の連載が始まったのは『月刊マガジンZ』2005年3月号(2005年1月発売)からです。連載第1回目では表紙&巻頭カラーを飾りました。
 漫画担当は夢路キリコ先生。連載は2008年まで足掛け4年間続き、コミックスは全8巻が刊行されました(2012年6月現在、残念ながらコミックス全巻は絶版となっており、新刊として入手するには流通在庫を探すしかありません……)。

 アニメ版の評判は今一つだったようですが、漫画版のクオリティは非常に高く、アメコミを思わせる緻密な描写による漫画が月刊ペースで読める事を連載当時は大いに驚いたものです。
 夢路ファンとして贔屓目に見ているのかも知れませんが、CG顔負けの美しいタッチで描かれたキャラクターが紙面狭しと動き廻る漫画版「シュヴァリエ」は優れたストーリー構成と併せ、近来稀に見る快作だと評価しています。

謎の死を遂げるリア・ド・ボーモン
(C)冲方丁/夢路キリコ/講談社
トートの剣を武器にリアは詩人と戦う 魂の安らぎが訪れるまでリアの戦いは続く 常に冷静沈着な美貌の女性騎士
(C)冲方丁/夢路キリコ/講談社
襲い来る文字の攻撃に耐えるリア 位階が上がるたびに詩人は強くなっていき、激化する戦いにリアも苦戦を強いられる 自由を奪う糸に苦しめられるリア
(C)冲方丁/夢路キリコ/講談社

 余談になりますが「シュヴァリエ」はアメリカでも発売されており、2007年から2010年にかけてBallantine Books社からペーパーバック全8巻が刊行されました。
 基本的には日本版と同一内容ですが、巻末に「Translation Notes」が収録されています。
 Ballantine Books社は1952年に設立されたアメリカでも有名な出版社らしく、こちらで詳しい会社情報が確認できるので、興味のある方は英和辞典を片手にチェックしてみて下さい。
 海外版『シュヴァリエ』全8巻のうち、第6巻から第8巻までの3冊を入手しているので参考までに書影を以下に掲載します。

海外版『シュヴァリエ』第6巻 海外版『シュヴァリエ』第7巻 海外版『シュヴァリエ』第8巻
(C)冲方丁/夢路キリコ/講談社/Ballantine Books


Le Chevalier d'Eon 7Le Chevalier d'Eon 7
(2009/07/28)
Kiriko Yumeji、Tou Ubukata 他

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 ※2012年6月10日現在のamazon在庫は第7巻のみ。
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コメント

麗しの女性騎士(シュヴァリエ)

今晩は単行本読んでませんよ
それではさようならおやすみなさい

『シュヴァリエ』の単行本

 記事中でも書いたように単行本は絶版状態となっています(ただ、大型店舗のアニメ専門店や書店を探せば流通在庫があるかも知れません)。
 全巻揃えるのに少し手間が掛ると思いますが、それだけの苦労をしてでも読む価値のある作品です。

このブログで気になって読んで見たのですが大満足です
とにかく絵(特にリア様)が美しいw 月刊誌でも厳しいぐらい書き込まれてて感動しました
話の展開も良いとこで終わったので連載再開して欲しいですね
アニメも見ようと思いましたが漫画とのギャップがw

アニメ版「シュヴァリエ」

 コメント、どうもありがとうございます。
 夢路キリコ先生のイラスト、本当に綺麗ですよね。月刊誌連載が信じられない緻密なタッチ、リアルタイムで読んでいた時は驚きの連続でした。
 原作者の冲方丁氏には、是非とも続編を発表して頂きたいです(もちろん漫画版で!)

 2006年に放送されたアニメ版「シュヴァリエ」ですが……いきなり全話視聴しようとせず、まずはレンタルDVDを1本借りて絵柄に抵抗を覚えないかチェックした方が良いですよ。
 かなりザックリした作画なので、緻密なイラストで描かれた原作世界とのギャップが大きく、最初からDVD全巻をレンタルor購入すると激しく後悔すると思います。

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