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2017-08

「魔法少女まどか☆マギカ Another」  加音町大音楽祭 (その4)

第三章 八人の少女

 放 送『次は音府(おんぷ)、音府です。芳文線、照東(てるとう)線、新都市モノレールを御利用のお客様は当駅にてお乗り換え下さい。快速特急は11時25分の発車です。快速特急を御利用の方、向かい側2番線に停車中の電車へお乗り換えとなります。加音町天文台、加音公会堂へお越しの方は新都市モノレールからのアクセスが便利です』
 織莉子「キリカ、ゆま。起きなさい。次で降りるわよ」
 キリカ「ううん。愛は無限に有限だよ、織莉子」
 ゆ ま「もう少し寝かせて~」
 織莉子「まったく、世話がやけるわね」
 美国織莉子は溜息をつきながら呉キリカと千歳ゆまの肩を軽く揺さぶり、優しく声をかけた。
 織莉子「キリカ、起きなさい。あなたの好きな紅茶を用意したわ。アッサムのミルクティーよ。一緒に飲みましょう」
 キリカ「えッ、アッサムのミルクティーだって。うん、一緒に飲もう。ジャムは二杯ね」
 織莉子「ゆま、もう朝よ。学校に遅刻するわ。早く起きなさい。遅刻して先生に叱られてもいいの?」
 ゆ ま「うわ~、遅刻するのはヤダ。また黒江先生に叱られちゃうよ~。は、早く着替えないと」
 殺し文句と脅かしが効いたのか、今まで熟睡していた二人は織莉子の言葉で目を覚ました。
 キリカ「あ、あれ? 織莉子、紅茶はどこ?」
 ゆ ま「ここは……電車の中だぁ」
 織莉子「うふふふふ。嘘を言ってごめんなさいね。でも乗り過ごすよりはよかったでしょう。もうすぐ下車駅よ。ほら、降りる準備をしましょう」
 ゆ ま「は~い」
 キリカ「う~ん、よく寝た。小刻みな揺れが気持ちよくって熟睡しちゃったよ」
 ゆ ま「ねえねえ、キリカ。ゆまのバッグを網棚から下ろしてくれる?」
 キリカ「オッケー。ちょっと待ってな」
 電車の揺れでバランスを崩さないよう注意しながら、キリカは網棚に載せたゆまのお出かけ用バッグを下してやった。
 キリカ「ほらよ、ゆまの大事なバックだ」
 ゆ ま「ありがとう。キリカ」
 放 送『間もなく音府に到着です。芳文線、照東線、新都市モノレールは当駅での乗り換えです。下り方面へお急ぎの方、2番線停車中の快速特急にお乗り換え下さい。間もなく音府に到着します』

 みゆき「うわ~、広いロビー。まるでコンサートホールみたい」
 あかね「ほんまや。めっちゃ広いわぁ」
 半年前にオープンしたばかりのスコアホテルへ足を踏み入れ、星空みゆきと日野あかねは感歎の声をあげた。
 やよい「ねえ、上を見て。吹き抜けになってるよ」
 な お「ずいぶんと開放的だね。小さな家ならロビーに入っちゃいそう」
 3層吹き抜けになっているロビーの天井を見上げながら、黄瀬やよいと緑川なおも頷く。
 みゆき「わたし達、本当にこのホテルへ泊まってもいいのかなぁ」
 あかね「一泊いくらするんやろなぁ。うちらの小遣いじゃ絶対に泊まれへんで」
 やよい「お年玉でも無理かも知れないよ」
 な お「あッ、れいかが来たよ」
 れいか「みなさん、お待たせしました」
 ロビーの広さに驚いていた4人の前に青木れいかが現れた。
 れいか「宿泊手続きが澄みましたのでお部屋へ御案内します」
 みゆき「ねえ、れいかちゃん」
 れいか「なんですか、みゆきさん」
 みゆき「本当に宿泊料はタダでいいの?」
 あかね「こない立派なホテルにタダで泊めてもらうんは悪い気がするんやけど……」
 やよい「帰る時にお金を払えって言われないかなぁ?」
 れいか「御心配には及びません。おじい様を通して話はついておりますし、お誘いしたのはわたしくですから」
 な お「音楽祭のチケットまで頂いちゃって、なんか申し訳ないなぁ」
 れいか「気にしないで。わたし達が使わなければ音楽祭のチケットは無駄になってしまうし、ホテルのお部屋も空いたままになってしまうのだから」
 恐縮しきりの4人に向かい、れいかは笑顔を見せながら澄んだ声で言う。
 加音町で開催されるクリスマスの一大イベント「加音町大音楽祭」へ5人が参加する事になったのは些細な偶然からだった。
 イベントの来賓として招かれていたのはれいかの祖父であったが、数日前から風邪をこじらせて寝込んでしまい音楽祭に出席できなくなった。周囲の大人はキャンセルできない用事でクリスマスの予定を組んでおり、紆余曲折を経た末、孫娘のれいかと仲の良い友達4人の合計5名が代理として加音町へ行く事になったのである。
 みゆき「今年のクリスマスはウルトラハッピーになりそう。明後日の音楽祭、楽しみだね」
 あかね「せやな。こない豪勢なクリスマス、もう二度と体験できへんかも知れんもんなぁ」
 やよい「これも全部、れいかちゃんのおかげだね」
 な お「うん、そうだね。どうもありがとう、れいか
 みゆき「どうもありがとう。れいかちゃん」
 あかね「おおきに、れいか
 やよい「どうもありがとう」
 れいか「みなさんに喜んで頂ければ何よりです。さあ、それではお部屋へまいりましょう」

 あかね「さて、無事にチェックインも済んだし、午後からはどないするん」
 3台並ぶセミダブルベッド(マットレスの幅が120cmの一人用ベッド)の一つに腰かけながら、あかねが四人の顔を見廻しながら言った。
 右脇のベッドにはみゆき、左脇のベッドにはやよいが腰かけ、なおれいかは窓際のソファーに腰を下ろしている。
 やよい「わたし、観覧車に乗ってみたいなぁ。今年の夏に新しくできたんだって」
 みゆき「いいねぇ。わたしも乗りた~い」
 あかね「うちもや」
 な お「その観覧車ってどこにあるの?」
 やよい「ハーバーサイド・ショッピングセンターだよ。え~と、このホテルからだと……」
 ポーチから冊子サイズの加音町ガイドマップを取り出し、やよいはホテルの場所と自然公園の場所を確認した。
 やよい「大通りに出て自然公園を抜けていくのが一番早いみたい。ここから歩いて10分くらいかなぁ」
 みゆき「10分かぁ。そんなに遠くじゃないんだ」
 やよい「観覧車に乗った後はショッピングセンターでお買い物もできるし、少し歩くと植物園もあるみたいだよ」
 な お「食後の散歩に町中を歩いてみるのも悪くないね」
 あかね「植物園まであるんか。七色ヶ丘市よりも都会っぽい町やなぁ」
 そう言った後、今までれいかが一言も発言していない事に気付いたあかねはソファーに腰掛けている招待主に意見を求めた。
 あかね「ウチらだけで勝手に話を進めてしもたけど、れいかの意見はないん?」
 れいか「知らない町を散策するのも楽しそうですね。わたしに異存はありません」
 あかね「そっか。ほな、午後の予定は決まりや」
 キャン「キャンデも行きたいクル。キャンディも連れってほしいクル。置いていかないでほしいクル~」
 今まで一言も口をきかなかったキャンディが肩掛けバッグの中から懇願する。
 人前では喋らない事を条件に旅行の同伴が許され、みゆきの肩掛けバッグから頭だけ出す格好で一緒に行動しているのだ。
 みゆき「大丈夫だよ。キャンディも連れてってあげるから心配しないで」
 あかね「せや、キャンディを置いてくわけないやろ」
 みゆき「でもね、おとなしくしてなきゃダメだよ」
 キャン「わかったクル。キャンディ、おとなしくしてるクル~」
 あかね「よっしゃ。ほな、一休みしたら出発や」
 れいか「それでは、わたし達は部屋に戻って外出の準備をしてきますね。支度が終わったら、こちらの部屋へ戻って来ます。なお、行きましょう」
 な お「うん。それじゃ、また後でね」
 人数の都合で二部屋に別れての宿泊となった為、なおれいかは自分の荷物を手に持ち、みゆき達の部屋を出ていった。


⇒ To be continued
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