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2017-07

「魔法少女まどか☆マギカ Another」  絶対に胸キュンしてはいけない会議室(中編)

<中間結果(省略シーンまでの累計ポイント)>

 妄想モードで暴走した暁美ほむらが最下位トップになり、鹿目まどか&美樹さやかコンビとの差を広げた。さらに10ポイントの加算もあり、10時間経過目前の段階で独走状態をキープ。
 まどかさやかの二人も僅かだがポイントを重ね、萌えポイントの累計が「+100」になろうとしている。
 佐倉杏子は失態による加算ラッシュに懲りたのか、感情を抑える努力でポイント加算を防いだ。
 巴マミは相変わらずポイントが「0」のまま。

 ・巴マミ(0)
 ・佐倉杏子(+50)
 ・鹿目まどか(+80)
 ・美樹さやか(+80)
 ・暁美ほむら(+120)


☆残り時間…15時間☆

 ほむら(う、嘘でしょう……。このわたしが最下位独走だなんて……)
 杏 子「どうした、ほむら。深刻な顔して」
 さやか「ぶっちぎりトップで最下位をキープしてるんだから、深刻になるのも当然よね」
 ほむら「黙りなさい。美樹さやか
 さやか「お~、怖い」
 Qべえ「暁美ほむらが萌え上戸(じょうご)とは知らなかったよ。まどかのちょっとした言動にも敏感な反応を見せるなんて……。ここでも君は極めつけのイレギュラーだね、どういう行動に出るか僕にも予想できない」
 ほむら「ここが閉ざされた場所である事に感謝しなさい。もしも屋外だったら、その小さな口に爆弾を詰め込んで殺してやるところよ。命拾いしたわね」
 Qべえ「おやおや、今にも僕を殺しかねない表情だね。冷静な君らしからぬ言葉だ。もう少し肩の力を抜いたらどうだい?」
 まどか「そ、そうだよ。もっと肩の力を抜いて。ねッ」
 杏 子「ぼっちになっても心配するなよ。あたしたちは友達だろう。こっちから会いに行ってやるよ。一人ぼっちは……寂しいもんな」
 さやか「おッ、杏子の決めゼリフだ」
 まどか「さやかちゃんを助け出した時の名ゼリフだね」
 ほむら「別に一人でも寂しくないわ。同情は無用よ」
 杏 子「チェッ。人が心配してるのに」
 ほむら「余計なお世話よ」
 杏 子「なんだと。ほむら、もう一回言ってみろ」
 ほむら「おせっかいは無用だと言ったの」
 杏 子「てめぇ~(`Δ´)」
 マ ミ「はいはい、そこまで。友達同士で争っている場合ではないでしょう」
 ほむら「……」
 杏 子「マミ……」
 マ ミ「暁美さん、少し言葉が過ぎるわよ。あなたを心配している友達がいるという事を忘れないで。杏子、あなたは気が短すぎよ。もう少し冷静になる事を覚えなさい」
 ほむら「……。悪かったわ、佐倉杏子。あなたの親切心を無にしてしまって」
 杏 子「……。あたしこそ大声出して悪かった。ごめん」
 さやか「さすがマミさん。あの二人を簡単になだめちゃった」
 まどか「すご~い」キュン
 Qべえ(マミのおかげで一触即発の危機は回避できたようだ。しかし、まどかは胸キュンしすぎだよ。このままだと暁美ほむらを追い抜くのは時間の問題かも知れないなぁ)
 マ ミ「ねえ、Qべえ。のどが渇いたわ。紅茶のサービスはないの?」
 Qべえ「銘柄にこだわらなければ、そこの引き出しにTパックが入っているよ。お湯はポットを使って」
 マ ミ「引き出しの中ね。ええと……」

 Qべえ「マミ、ちょっと待って。その前に次の映像を流すよ。さあ、画面に注目してッ!」

 杏 子『ちょっとちょっと、何やってんのさ。ありゃ魔女じゃなくて使い魔だよ。グリーフシードを持ってるわけないじゃん』
 さやか『使い魔でもほっといたら誰かが殺されるのよ。わかってるの?』
 杏 子『わかってねぇのはそっちだ、バカ。4、5人ばかり食って魔女になるまで待てっての。そうすりゃグリーフシードを孕むんだから。あんた、卵を産む前の鶏シメてどうすんのさ』
 さやか『使い魔に襲われる人たちを見殺しにするって言うの?』
 杏 子『あんたさぁ、何か根本(こんぽん)から勘違いしてんじゃない? 食物連鎖って知ってる? 学校で習ったよねぇ』
 さやか『食物連鎖? なによ、それ。腸詰めウィンナーや蓮根(れんこん)の事?』
 まどか『ち、違うよ、さやかちゃん。食物連鎖っていうのは、強い物が弱い物を食べて生存する生物種間の関係を表す概念の事を言うんだよ』
 さやか『生物種間? 概念? なにそれ』
 杏 子『あんたバカぁ? そっちのチビッ子が丁寧に説明してくれたのに理解できねえのかよ』
 さやか『うぐッ』
 杏 子『つまりだ。弱い人間を使い魔や魔女が食う。その使い魔や魔女をあたしたちが食う。そういう事だよ。これが当たり前のルールでしょ、そういう強さの順番なんだから』
 さやか『あんたは……』
 杏 子『なんだよ』
 さやか『あんたはグリーフシードが欲しいから、わざと使い魔を見逃してるっていうの?』
 杏 子『まさかとは思うけどさぁ。人助けだの正義だの、その手のおチャラケた冗談かますために魔法少女になる契約したわけじゃないよね?』
 さやか『だったら、なんだって言うのよ!』
 杏 子『勘弁してよ、そんな正義のヒロイン気取った態度』
 さやか『黙れ』
 杏 子『ちょっとさ、人に剣を向けるのやめてくれない? まったく、遊び半分で首を突っ込まれるのってホントにムカつくわ。魔法少女のイロハも知らないくせに口だけは一丁前(いっちょまえ)だね、あんた』
 さやか『あんたみたいな奴がいるから……マミさんは……。マミさんは……』
 杏 子『こいつ(Qべえ)から聞いたんだけどさぁ、マミの奴、魔女に食わて重傷を負ったそうじゃねえか。ハッ。魔女の口に首を突っ込んで大怪我する間抜けが師匠なら、その弟子が遊び半分で魔女狩りに首を突っ込む間抜けなのも仕方ないよねぇ。アッハハハハハ』
 さやか『黙れぇぇぇぇ! あんたを倒して、わたしは今の使い魔を追いかける』
 杏 子『ウゼェ。超ウゼ~んだよ。言って聞かせてわからねえバカとなりゃあ、少し痛いめを見せてやんなきゃねッ!』


 杏 子「懐かしいなぁ。これ、あたしたちの馴初めじゃねえか」
 さやか「な、馴初めって……。変な言い方しないでよ。(つぶやくように)恥ずかしいじゃないキュン
 杏 子「ヘッ。照れるな、照れるな」
 まどか「この時は本当に心配したよ。さやかちゃんも杏子ちゃんも相手を殺しかねない勢いだったから」
 さやか「勢いだけじゃない。本当に杏子を殺すつもりだったよ、わたしは」
 杏 子「……」
 さやか「でもね、夕暮れの教会で杏子への誤解が解けた時、あたし、正直ホッとした。あんたにも人を思いやる心があったんだってわかったから」
 杏 子「さやか
 さやか「家族を思いやる優しさが家族を奪ったんだったら、自暴自棄になるのも当然だよね。あの時からあんたを見る目が変わったよ。本当は誰よりも優しい心を持ってる、それを隠して高慢な利己主義者を演じてるんだって」
 杏 子「よ、よせよ。あたしは昔っから高慢な利己主義者だったんだ。今も変わんねえよ」
 さやか「そんな事ない。杏子は不器用だけど素直な娘(こ)だよ」
 杏 子「さ、さやか……」キュン
 さやか「困惑した顔も可愛いじゃない。杏子ちゃん❤」
 杏 子「やめろ~。そんな目であたしを見るなぁ(>o<)」キュンキュンキュン
 ほむら(お手柄よ、美樹さやか。その調子で佐倉杏子の萌えポイントをアップさせなさい)
 マ ミ(つぶやくような声で)「……ひどいわ
 まどか「え? なにか言いましたか? マミさん」
 マ ミ「ひどいわ、杏子」
 杏 子「なんだよ、なにがひどいんだよ。マミ」
 マ ミ「わたしのいない所で……あんな悪口を言うなんて……。どうせ、首をもがれて魔女に食べられてしまえばよかったと本心では思っていたんでしょう」
 杏 子「そ、そんな事ねえよ。考えすぎだって」
 マ ミ「Qべえから聞いたわよ、もしもわたしが死んでいたら、この見滝原市を自分の縄張りにするつもりだったんですってね」
 杏 子「この耳長野郎、あの言葉をマミに密告(チク)りやがったな」
 マ ミ「ワルプルギスの夜との戦いに力を貸してくれるっていうから、わたしは食事と住まいを提供したのよ。それなのに……ひどいわ。わたしの事、あんな風に思っていたのね。境遇が似た者同士、お互いの気持ちは分かりあえると思っていたのに……」
 杏 子「ご、ご、誤解だよ。あれはさやかを挑発しようとして口から出た言葉なんだ。本当はマミの事を尊敬してたんだよ」
 マ ミ「嘘ッ。いくらわたしでも、そんな言葉に騙されないわ」
 杏 子「本当だよ。受験準備で忙しい毎日を過ごしながら、他人の為に魔女狩りパトロールをしてるだろ。マミこそ魔法少女のカガミだって思ってたんだ」
 マ ミ「……」
 杏 子「その目は疑ってる目だな。いいよ、それならまどかに聞いてみろよ」
 マ ミ「鹿目さんに?」
 杏 子「ああ。今の話はまどかにしたんだ。覚えてるだろ、まどか」(そっと、ウィンクで合図を送る)
 まどか「うん、覚えてるよ。自分の事だけでも大変なのに日課のパトロールを欠かさないマミさん、わたしも尊敬してたんです」
 さやか「そうですよ。自分の受験勉強よりも市民の安全を優先させるマミさんこそ魔法少女のカガミです」
 マ ミ「鹿目さん、美樹さん……」キュンキュンキュンキュンキュンキュン
 杏 子「うわッ。なんだ、6回も胸キュンしやがった」
 さやか「ちょっ……マミさん。どうしたんですか」
 ほむら(やはり「褒め言葉」に反応したわね。一度に6回も胸キュンするなんて予想以上だわ。メンタル面が不安定な彼女は「胸キュンする」か「胸キュンしない」の二択が極端ね。心を刺激するような言葉には過剰な反応を見せる。まだまだ最下位逆転の可能性はあり得るわ)

【総合『萌えポイント』発表】
 ・巴マミ(+60)
 ・鹿目まどか(+90)
 ・佐倉杏子(+90)
 ・美樹さやか(+90)
 ・暁美ほむら(+120)


☆残り時間…14時間☆

 さやか「マミさん。紅茶、紅茶。溢れてますよ」
 マ ミ「え? あら、いやだ」
 杏 子「ボケっとしてんなよ。まどか、そこの布巾を取ってくれ」
 まどか「うん」
 マ ミ「大丈夫よ、鹿目さん。わたしが掃除するわ」
 まどか「遠慮しないで下さい。わたしがやりますから(⌒-⌒)」
 マ ミ「か、鹿目さん……」キュン
 杏 子「うわッ。また胸キュンしやがった」
 ほむら「一度堕ちると早いわね。まるで坂を転がる石のようだわ」
 さやか「ほむらの言う通りね。この1時間でマミさんのポイントが信じられないくらい加算されてる」
 Qべえ「マミはまどかの笑顔に弱いからね。女神の微笑みは威力絶大だよ」
 まどか「きゅ、Qべえったら、変な事を言わないでよ」
 マ ミ「うふふふ。でも、その通りよ。鹿目さんの笑顔は何物にも代えがたい魅力があるわ」
 まどか「そ、そんな……。わたしはマミさんの笑顔が見られれば、それだけ充分に幸せなんです」キュン
 マ ミ「あらあら、照れた顔も可愛いわね」キュン
 杏 子「おい、あんたたち。お互いにポイントを増やしてどうすんだよ」
 ほむら(まどかのポイントが増えていくのは不本意だけれど、巴マミのポイントが確実に増えていく事はありがたいわ)

 Qべえ「盛り上がっているところ悪いね。次の映像を流すよ。さあ、画面に注目してッ!」

 さやか『この曲、ベートーベンの「皇帝」だっけ? 荘厳な感じがする曲だよね』
 上 條『これは「幻想交響曲」の第4楽章だよ。作曲者はエクトル・ベルリオーズ』
 さやか『そ、そうなんだ。あたし、あんまりクラシックに詳しくないからさぁ、たまに曲名とか言い当てると驚かれるんだよね。意外すぎて尊敬されたりもするんだ』
 上 條『ベートーベンの「皇帝」は「ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73」が正しい曲名だよ。詳しい経緯はわかっていないけど、「皇帝」は彼がつけた曲名じゃないんだ」
 さやか『そうなんだ。恭介は物知りだね』
 上 條『そんな事はないよ』
 さやか『わたし、恭介に感謝している。恭介がクラシック音楽の面白さを教えてくれなかったら、音楽を芸術として鑑賞しようなんて気には一生なれなかったかも知れない』
 上 條『さやかはさぁ……』
 さやか『なーに?』
 上 條『さやかは、僕を苛めてるのかい?』
 さやか『え?』
 上 條『なんで僕にクラシック音楽なんか聴かせるんだ。嫌がらせのつもりなのか?』
 さやか『違うわ。嫌がらせなんかじゃない。恭介はクラシックが好きだから喜ぶと思って……』
 上 條『もう聴きたくなんかないんだよ! クラシックは!』
 さやか『きょ、恭介』
 上 條『演奏ができない体になってしまい、弾きたい気持ちを我慢しながら毎日を過ごしている。そんな僕にとってクラシックを聴かされる事は拷問なんだ』
 さやか『ご、ごめんなさい』
 上 條『この右腕はもう動かないんだ。痛みさえ感じない。主治医からは諦めろって言われたよ。今の医療技術では治せないってね』
 さやか『大丈夫だよ。きっと何とかなるよ。諦めなければきっと、いつか…』
 上 條『僕の右腕は二度と動かない。奇跡か、魔法でもない限り治らない』
 さやか『あるよ』
 上 條『え?』
 さやか『奇跡も…魔法も…あるんだよッ』
 上 條『そんな子供だましな慰めは聞きたくないよ。さやか、君はこの曲のタイトルを知っているかい?』
 さやか『「幻想交響曲」でしょう」
 上 條『その第4楽章は「断頭台への行進」って言うんだよ』
 さやか『断頭台……』
 上 條『このCDは輸入盤みたいだけど、タイトルや曲名がさやかに読めるのかい?』
 さやか『ううん、読めない。でも、発売直後に店頭から回収されたプレミア盤のクラシック音楽集って言われたから……』
 上 條『誰に言われたか知らないけど、これは悪魔崇拝や死を連想させる作品を集めた「Festival de la musique du diable」っていうCDなんだよ。選曲や発売意図に宗教的な問題があるからって回収されたんだ。プレミア物でも縁起の悪いプレミア物さ。選曲を担当した音楽家は事故で亡くなり、このCDを発売したメーカーの社長は発狂したって言われてる』
 さやか『悪魔崇拝……。死……。発狂……』
 上 條『さやかは僕に絶望を届けにきたのかい? こんな不吉なCDを持ってきて』
 さやか『そ、そんな言い方ってないでしょう。内容も確かめずにCDを持ってきた事は謝るわ。でも、今の言い方……あんまりよ……』
 上 條『なにが「あんまりよ」だ。だいたい……』
 さやか『それなら、どうして「クラシックCDなんか聴きたくないってハッキリ言ってくれなかったの? 嫌なら嫌って言ってよ。わたしだって魔法使いじゃないんだから、恭介の思ってる事なんてわからないよ』
 上 條『……』
 さやか『この前だって「この人の演奏は本当に凄いんだ」なんて言ってたじゃない。あんな事を言われたら、誰だってクラシックへの興味が薄れているなんて思わないわ』
 上 條『あれは、さやかの好意を無駄にしたくなかったから……』
 さやか『いいよ。言い訳は聞きたくない』
 上 條『さ、さやか』
 さやか『さよなら、恭介。もうCDは買ってこないよ。今までに持ってきたCDは明日にでも持って帰るね』
 上 條『待って、さやか。僕が悪かったよ。ついカッとなって言い過ぎたんだ』
 さやか『それじゃ、また明日』
 上 條『さやかぁぁぁぁ』


 杏 子「か、上條の野郎ぉ。さやかの行為に対してなんて事を言いやがったんだ(`‐´)」
 まどか「まあまあ、杏子ちゃん。落ち着いて」
 杏 子「このゲームが終わったら、あの坊やの手足を二度と使えないように魔法で痛めつけやる」
 Qべえ「なんとも過激な発言だね。君なら本当にやりかねないなぁ」
 ほむら「どうせなら自慢の槍で手足を切断してしまったら? その方が効果的じゃないかしら」
 マ ミ「杏子も暁美さんも物騒な話はやめなさい。美樹さんの前よ」
 まどか「そ、そうだよ。ちょっと過激すぎるよ」
 さやか「杏子もほむらも手出し無用よ」
 ほむら「え?」
 杏 子「どういう事だ、おいッ」
 さやか「もう復讐は済ませたわ」
 杏 子「はあ? 復讐は済ませただと」
 ほむら「詳しく聞かせてくれる? 美樹さやか
 さやか「わたしが魔法少女の契約をする直前、『治らない腕だったら斬り落としちゃっても平気だよね。痛み? 心配いらないわ。その気になれば痛みなんて感じないわよ。痛みを感じる前にショック死するでしょうから』って脅かしてやったの。その時の恭介の顔……。思い出してもゾクゾクするわぁ」
 マ ミ「美樹さん、あなた……」
 杏 子「マジかよ」
 まどか「嘘……。嘘でしょう。さやかちゃん」
 Qべえ「君たちは何を驚いているんだい。嘘に決まっているだろう」
 杏 子「な、なんだと……」
 まどか「嘘だったの?」
 さやか「いや~、杏子の殺気が激しかったから先手を打って……」
 杏 子「バカ野郎」
 さやか「きょ、杏子」
 杏 子「今のは冗談の限度を超えてるぞ。あたしやほむらはともかく、マミやまどかまで心配させるんじゃねえ」
 さやか「なによッ。こうなった原因はあんたでしょう」
 杏 子「んだとぉ?」
 さやか「あんたが恭介の手足を使えなくするような事を言うから、わたしは……」
 杏 子「あ、あれは勢いと言うか、なんと言うか、つい口が滑ったんだよ」
 さやか「勢いだからって許される発言じゃないわ。あんたの言葉は!」
 Qべえ「二人の言い分はわかった。それなら喧嘩両成敗って事にしたらどうだい。杏子はさやかに謝り、さやかはみんなに謝る。これでいいじゃないか」
 まどか(マミに向かって小声で)「Qべえが仲裁なんて珍しいですね。いつもは「けしかける」役目なのに」
 マ ミ(まどかに対して小声で)「そうね。どういう風の吹き回しかしら」
 Qべえ「聞こえてるよ、二人とも。今の会話からすると、まるで僕が非道な極悪人みたいに聞こえるじゃないか」
 マ ミ「あら、その通りでしょう」
 ほむら「まさか「違う」なんて言うんじゃないでしょうね。そんな戯言を口にしてごらんなさい。口八丁の舌をサバイバルナイフで切り落とすわよ」
 Qべえ「佐倉杏子と似たような事を言うね。君と杏子は似た者同士だと思っていたが、この考えは間違ってなかったよ」

【総合『萌えポイント』発表】
 ・巴マミ(+80)
 ・佐倉杏子(+90)
 ・美樹さやか(+90)
 ・鹿目まどか(+100)
 ・暁美ほむら(+120)


<中間結果(省略シーンまでの累計ポイント)>

 半日が経過した時点でも、最下位は暁美ほむらのまま替わりない。
 僅差で鹿目まどかが続き、美樹さやかと佐倉杏子もほむらとの差を確実に縮めている。
 永らくポイント「0」をキープしていた巴マミは加算ラッシュによって萌えポイントが「+80」まで上昇。さや杏コンビとの点数差が10点となった。
 10時間経過以後は誰にも点数の加算がなく、順位も変わりない。

 ・巴マミ(+80)
 ・佐倉杏子(+90)
 ・美樹さやか(+90)
 ・鹿目まどか(+100)
 ・暁美ほむら(+120)


☆残り時間…10時間☆

 マ ミ「やっと半日が過ぎたわね」
 ほむら「ええ。正確には14時間だけれど」
 さやか「やる事がないと1日って長いですね」
 杏 子「メシの量も少ねえし、なおさら時間が経つのを遅く感じるなぁ」
 まどか「お菓子ならあるよ。『ポッキン』でよかったら食べる?」
 杏 子「おッ、気がきくじゃねえか。一箱頂くよ。ありがと、まどか
 さやか「食べ物って言えばさぁ、あんた、マミさんの家に居候してるんでしょう。いつもマミさんの手料理を食べてるわけ?」
 杏 子「ああ」
 さやか「手伝ったりしないの?」
 杏 子「うん。あたしも「土日くらいは食事当番をさせてくれ」って言うんだけどさぁ、いつもマミに断られるんだ」
 まどか「マミさん、杏子ちゃんの申し出を受けないんですか?」
 マ ミ「だって杏子ったら……」
 さやか「わかった。レトルトやインスタント食品ばかりで料理をつくらないんですね」
 まどか「あッ、それはあり得そう」
 ほむら「市販のお菓子をアレンジした創作料理も三度三度の食事に出していそうね」
 杏 子「ギクッ」
 マ ミ「杏子の好意は嬉しかったんだけど、栄養面に問題があったのよ。朝食だけならビスケットやクッキーが主食でも構わないけれど、それが三食続くとねぇ……。インスタント食品にしても、三食カレー、三食牛丼、三食ラーメンは健康によくないわ」
 さやか「なんか……すごい食生活」
 まどか「そ、そのメニューは体に悪いですね」
 ほむら「巴マミが食事当番をさせない理由も納得できるわ」
 Qべえ「僕は杏子の料理が好きだったなぁ。ホットチョコレートで味付けしたマシュマロや『うんまい棒』のお茶漬けは美味しかった。あれならB級グルメとして通用すると思うよ」
 杏 子「う~ん。Qべえに褒められても嬉しくないが……悪い気はしない」
 ほむら「意外ね。口に入りさえすれば味なんて二の次だと思っていたわ」
 Qべえ「それは言いすぎだよ、ほむら。僕にだって味覚はあるんだから」
 ほむら「それなら爆弾でも食べてみる? 火薬の味がして美味しいわよ」
 Qべえ「笑えない冗談だね」
 ほむら「冗談? わたしは本気よ」
 杏 子「こいつ、目がマジだぜ」
 さやか「ほむらの場合、本当にやりかねないわね」

 Qべえ「おっと、物騒な話はここまで。次の映像を流すよ。さあ、画面に注目してッ!」

 ほむら『分かってるの? 貴女は無関係な一般人を危険に巻き込んでいる』
 マ ミ『彼女たちはQべえに選ばれたのよ。もう無関係じゃないわ』
 ほむら『貴女は二人を魔法少女にさせようと誘導している』
 マ ミ『誘導しているわけではないわ。魔法少女が危険と隣り合わせである事を実地見学で示しているだけよ。それすら面白くないわけ?』
 ほむら『ええ。貴女に憧れた鹿目まどかが魔法少女の契約を決意したら取り返しがつかなくなる。だから、彼女に関わるのはやめなさい』
 マ ミ『あなたも気づいていたのね。彼女の素質に』
 ほむら『当然よ。わたしはあなた以上に鹿目まどかの事を知っている。あの子の力は計り知れないわ。宇宙の因果律さえ改変できる可能性を秘めているのよ』
 マ ミ『ふぅん……。自分より強い力がある魔法少女は不要ってわけね? いじめられっ子の発想だわ』
 ほむら『貴女はなにもわかっていないようね。鹿目まどかが持っている魔力は大きすぎるのよ。万が一にも魔女化したら、地球どころか銀河系さえ消滅してしまうわ』
 マ ミ『その根拠は? 鹿目さんが銀河系さえ消滅させる魔力を持っている根拠はあるの?』
 ほむら『貴女に言っても理解できないでしょうね。真実を知らない貴女には』
 マ ミ『自分の言い分を聞かせようとしながら、相手の質問は受け付けない。ずいぶんと身勝手な話ね。これ以上、貴女に付き合っていられないわ。失礼するわよ』
 ほむら『どうしても鹿目まどかを魔法少女にしたいのね。仕方がないわ。貴女とは戦いたくないけれど、力づくでも言う事を聞いてもらうわよ』
 マ ミ『いつかは魔法少女同士の衝突があると覚悟していたけれど、その理由が唯一の友達を失いたくない孤独者の嫉妬とは思わなかったわ』
 ほむら『心理的な揺さぶりのつもりかしら? 友達のいない貴女が言っても効果はないわよ』
 マ ミ『な、なんですってぇ』
 ほむら『どうやら図星のようね。後輩を優しく指導する先輩を夢見る空想癖のある女には負ける気がしないわ。さあ、どこからでもきなさい』
 マ ミ『今の暴言は聞き逃せないわね。先輩に対する口のきき方、わたしが教えてあげるわ』
 マミはマスケット銃の銃口をほむらに向ける。
 マ ミ『怪我させるつもりはないけど、あなたの態度次第では五体無事に帰してあげる事も保障しかねるわよ』
 ほむら『愚か者が相手なら、わたしは手段を選ばない』


 杏 子「なんか……。あたしらの時よりも殺伐とした空気だな」
 さやか「マミさんもほむらも殺気バリバリね」
 Qべえ「この時は僕が仲裁に入って事なきを得たんだ。仮に二人が戦っていたら、どちらも無事では済まなかっただろうね」
 まどか「ご、ごめんなさい……。わたしのせいでマミさんにもほむらちゃんにも迷惑かけちゃって……」
 ほむら「まどかが謝る事はないわ。悪いのはわたしよ。自分の言い分だけを聞かせようとしたのだから」
 マ ミ「鹿目さんに非はないわ。深い事情も知らず、暁美さんの言葉を疑ったわたしがいけないの。あの時はごめんなさいね、暁美さん」
 ほむら「わたしこそ感情的になってしまい、ひどい事を言ってしまったわ。ごめんなさい」
 さやか「優しいマミさんも素敵だけど、怒った時の凛とした表情も素敵だなぁ」
 まどか「いつも優しい笑顔を見せてくれるから、怒ったマミさんの凛々しい表情は新鮮だね」
 杏 子「いや、マミは意外と短気なんだぜ。あんたたちの前では優しい先輩かも知れねえけどな」
 さやか「どう言う事?」
 杏 子「先週だってよぉ、腹が減ったから冷蔵庫の中にあるチーズケーキを食っちまったらさぁ、あたしの鼻先にマスケット銃をつきつけて「杏子、また無断でチーズケーキを食べたわね。食後の楽しみに残しておいたのよ。ひどいわ、いつもいつも黙って食べてしまうんだから」なんて言うんだぜ。あん時はマジで撃たれるかと思ったよ」
 さやか「そりゃあ……あんたがいけないんでしょう」
 まどか「う、うん。黙って人の物を食べるのはよくないよ、杏子ちゃん」
 杏 子「でもよぉ、ケーキを食っちまったくらいで銃をつきつけるか? どんだけ食い意地が張ってんだよ」
 マ ミ「……」
 杏 子「あんたたちの前じゃ優しい先輩だろうけど、これで口やかましいところもあるんだぜ」
 マ ミ「……」
 ほむら「佐倉杏子、そろそろ口を閉じなさい。巴マミを怒らせるつもり?」
 杏 子「え?」
 ほむら「私生活を暴露されて今にも怒り爆発寸前よ」
 マ ミ「……」
 杏 子「うッ。た、確かに黙った方がよさそうだな」
 マ ミ「……」
 さやか「と、ところでさぁ、来月3日ってまどかの誕生日でしょう。今年はわたしたちで手作りケーキをプレゼントしない? 今から練習すれば、売り物には及ばないまでも美味しく食べてもらえるケーキが作れるようになると思うんだ」
 ほむら「あなたにしては良いアイディアね。わたしは賛成よ」
 杏 子「あたしも賛成だ」
 さやか「よかったら、マミさん。わたしたちにケーキの作り方を教えてくれませんか? 見滝原のパティシエが先生なら素敵な誕生日ケーキを作れると思うんです」
 杏 子「あたしからも頼むよ。マミ先生」
 ほむら「頼りにしてるわ、巴マミ」
 マ ミ「み、みんな……。わたしの事を頼りにしてくれるの? こんな情けない先輩なのに……。ケーキ一つで怒り出すような女なのに……」
 まどか「わたし、マミさんのお手製ケーキを誕生日に食べたいです。みんなが心を込めて作ってくれるケーキと一緒に」
 マ ミ「鹿目さん……。みんな……」キュンキュンキュン
 杏 子「うわッ、また胸キュンを連発しやがった」
 ほむら「まどかの殺し文句が効いたようね」
 まどか「えッ、わたしのせい? ご、ごめんなさい、マミさん」
 マ ミ「謝らないで、鹿目さん。あなたのせいじゃないわ。みんなの心遣いが嬉しかったのよ」
 杏 子「う、嬉しいのはわかるけどよぉ、少しは感情を抑えた方がよくねえか?」
 マ ミ「みんなから頼りにされるなら、もうなにも怖くない。一人ぼっちにされても後悔なんてしない」
 杏 子「こりゃ駄目だ。完全に夢見モードだな」

【総合『萌えポイント』発表】
 ・佐倉杏子(+90)
 ・美樹さやか(+90)
 ・鹿目まどか(+100)
 ・巴マミ(+110)
 ・暁美ほむら(+120)


⇒ To be continued
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コメント

0点なんですね

色付きの文字巴マミちゃん0点なんですねv-12v-405
おはようございます

ここから逆転が……

 最初は絶好調なマミさんですが……時間の経過に併せてメンタル面の弱さが露わとなり、どんどん点を重ねていきます。
 物語後編もアップできましたので、よろしければ勝負の結末を御覧下さい。

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