FC2ブログ

2017-06

地底楼閣の戦い

【はじめに】
 7月前からゲームセンターへ行く余裕がなくなり、ゲーム雑誌も読めず、おかげで「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」や「STREET FIGHTER×鉄拳」に関する新情報が全く得られませんでした。
 加えて、テレビの買い替えによってPS3版「鉄拳6」が出来なくなり(本体を起動しても画像出力が認識されずテレビの画面が切り替わりません……)、インターネット接続の時間が激減した事も手伝い、永らく「鉄拳」とは御無沙汰状態にあります。
 そんな【間隙の数ヶ月】を埋め合わせる為、久しぶりにリリが主役のSSを書いてみました。
 pixivで活躍されているアキラ氏が素敵なバスター技イラストを描いて下さったので、そのイラストからイメージを膨らませ、一編のSSを作り出してみたのですが……。添え物の文章でイラストの色気を殺してしまわないか不安でもあります。
 あれこれ自己卑下しても見苦しいだけなので、後は閲覧者各位の評価にゆだね、精一杯の力を尽くした結果として口数少なくSSをアップします。
 強烈なダメージに堪えるリリの姿から膨らませたイメージテキスト、最後までお目通し頂ければ幸いです。


 ドイツ北部にある地下楼閣。
 広大な地底空間を支配する無数の木人に囲まれ、リリは絶体絶命の危機に追い込まれていた。
 「くッ……。次から次へと休みなく出てくるわね。このままではキリがないわ」
 吐く息は荒くなり、攻撃を繰り出すスピードも衰えてくる。
 「……」
 「……」
 新しく2体の木人が無言で迫ってきた。
 至る所に設置された篝火(かがりび)が木人の全身を照らし、無表情な顔を浮かび上がらせる。
 「ハッ」
 疲労した体を元気づけるかのように気合の一声を発し、リリはハイッキクの回し蹴りで右側から襲いくる木人を倒し、振り向きざまに中断蹴りを放って左から迫る木人を倒した。
 周囲を見回すと目算でも20体以上の木人が倒れているのを確認できる。
 硬い木製ボディの持ち主だが、攻撃の当て方によっては手足を傷めずにダメージを与えられ、耐久力が低いのか一撃で倒せる事だけが救いであった。
 「まだ出てくるの? しつこいわねぇ」
 先発の2体が倒されるたび、後に控える2体の木人が出てくる。まるで押し出し式のトコロテンだ。
 激流の地底川に架かる橋の上、前後を挟みこまれているので逃げ道がない。
 (ざっと見ても30体はいるわね。川へ落した数も含めて50体近く倒した筈だわ。敵戦力が100体なら負けない自信はある。この計算が狂ない事を祈るしかないわ……)
 新たに2体の木人を倒したリリは心の中で素早く計算するが、あまりに楽観的な考えかも知れないとも思っていた。

 「ハァ……ハァ……ハァ……」
 限界ギリギリの戦いではあったが、どうにか木人軍団を全滅させたリリ。
 息をきらせながら、全身汗だくの体を欄干に預けた。
 ザシュッ。ザシュッ。ザシュッ。ザシュッ。
 「この足音。ま、まさか……増援?」
 土を蹴る足音が不気味に反響し、一歩一歩、リリの方に近づいてくる。
 ザシュッ。ザシュッ。ザシュッ。ザシュッ。
 「かなり厳しい状況だけれど、敵に背を向けて逃走するなんて、わたしのプライドが許さない。仕方がないわね。親玉だろうと残党だろうと、相手になってあげるわ」
 満を持して登場する敵を迎え撃つ為、リリは疲弊した体に鞭打って立ち上がる。
 その数秒後。橋の向こうに一体の木人が姿を現した。
 「あなたが最後の一体かしら? 他の連中と違って全体的に光沢があるようだけど」
 「……」
 「喋れない相手に聞くだけ無駄だったわね。さあ、相手になってあげるわ。かかって来なさい」
 「……」
 喋る事はできなくても人の言葉は理解できるのか、挑発するようなリリの言葉が終わると同時に木人は目を赤く光らせながら突進してきた。
 「いくわよッ」
 疲労困憊の体を奮い立たせたリリは、迫りくる木人を見据えて構えた。

 最後に現れた木人は予想以上に強く、リリの戦闘技術では全く歯が立たなかった。
 ウィリアム姉妹のように巧みな関節技で骨を痛めつけ、ブライアン・フューリーのように力強い打撃技ラッシュでガードの上から容赦なく攻撃を仕掛け、白頭山(ペク・トゥサン)のように華麗な足技を叩き込む。
 ダメージの蓄積とピークに達した疲労で防戦一方を余儀なくされたリリは岩壁まで追い詰められ退路を失った。
 「しまった。追い詰められた……」
 背中が壁に触れた一瞬、リリの意識は目の前の木人から意識が離れた。その隙を木人は見逃さず、膝蹴りを相手の腹部にくらわせた。
 「ウグッ……」
 内臓まで響く様な一撃を受けたリリは、あまりの痛みに思わず唇を噛みしめた。
 切れた唇からは真っ赤な血がトロロのように流れ出る。
 「つ、強い……。今までの連中とはケタ違いの強さだわ」
 滴る血を手の甲で拭い、リリは苦し気につぶやいた。
 「……」
 彼女に反撃の隙を与えようとしない木人は、壁を背にヨロヨロと立ち上がるリリの腹部に強烈な崩拳(ポウケン)を放った。
 ボゴォ。
 「ゴハッ。あぐぅぅぅ」
 強烈な崩拳により、華奢なリリの体は背後の壁へ叩きつけられた。立て続けに強烈な攻撃をくらい、桃色の唇から苦痛の声が漏れる。

 その後は木人の独壇場(どくせんじょう)であった。
 「……」
 「アグッ」「ウッ」「くぅぅ」「あぁぁん」
 無表情の木人は無言でリリの体を痛めつけ、その攻撃を甘んじて受けるしかないリリは弱々しく悲鳴をあげる。
 「……」
 サンドバッグ状態となっているリリの全身を余す所なく攻撃した木人は、彼女の首を肩口で支えると同時に太股を掴んで頭上へ持ち上げ、トドメとばかりに一撃必殺の大技を繰り出した。
 「うくッ。こ、この技は……」
 圧倒的強さで世界各国のプロレスラーたちを震え上がらせた覆面レスラーのキングがフィニッシュ技に使うマッスルバスターと同じフォームである事に気付いたリリは、渾身の力を振り絞って技から逃れようとしたが、すでに手遅れであった。
 両足を左右に大きく開かされ、アンダースコートとして着用していた黒いブルマが丸見えになる。
 「は、離しさない。なんて破廉恥な恰好をさせるの。この勝負、わたしの負けよ。さあ、ギブアップ宣言したのだから技をときなさい」
 この悲痛な訴えが聞こえないのか、木人は股裂き状態のリリを担いだまま勢いをつけて高く飛び上がった。
 「くうぅぅ。駄目だわ。う、動けない……」
 体を『く』の字に曲げられたうえ、両足を『ハ』の字形に開かされ、体が動かない。
 「このままだと……まずいわ」
 事態の深刻さを頭では理解していながら、どうする事もできないリリ。このまま地面に落下し、致命的な大ダメージを受ける事は明確だった。
 ドシーン。
 3メートル近く飛び上がった木人の体が地上へ舞い戻り、その両足が地響きと共に硬い地面を踏む。
 「あうッ。くぅぅぅぅぅ」
 着地の衝撃で体中の関節を痛めつけられ、股裂き効果で股関節に激痛を感じたリリだが、そのダメージに歯を食いしばって耐えた。
 (こ、ここで……悲鳴をあげるわけには……いかない。耐えて……このデク人形に……技の効き目がないって事を……アピールしてやるわ。あぐぅ。で、でも……凄い衝撃……。ぜ、全身の骨が……バラバラに砕けるようだわ……)
 だらしなく両手を伸ばし、はしたなく両足を開きながらも、リリは最後の最後でささやかな抵抗を試みた。
 落下の衝撃で二つの乳房は服の下でブルブルと揺れ、熟れた柿が枝から落ちる瞬間のように小刻みな振動を今も続けている。
 恥ずかしいポーズで晒しものにされるリリ。自分の惨めな姿が人目にふれない事を唯一の救いとしながら、彼女は屈辱的な格好に耐え忍ぶ。

木人のマッスルバスターがリリに炸裂する
(C)アキラ

 どれくらいの時が経っただろうか。
 マッスルバスターの体勢でリリを担ぎ上げたまま微動さえしなかった木人は、強制開脚させていた彼女の足から手を離して技をといた。
 「あうん」
 ロックされていた全身が解放され、リリの体は大地の上に勢いよく落ちる。
 仰向けに倒れたまま顔だけを動かして周囲を見回すと、踵を返して暗闇の彼方へ帰っていく木人の後姿が見えた。
 「これがあなたの勝利宣言なの? わたしに反撃する余力が残っていない事を知り、これ以上の戦闘は無用というわけなのね」
 もちろん返事はない。
 やがて木人の姿は完全に見えなくなり、広い地下空間には横たわるリリ一人が取り残された。
 (この戦い、悔しいけれど完敗だわ。さすが修練の地下楼閣と言われるだけの事はあるわね。それにしてもシャクだわ。あんな木の人形に弄ばれるなんて……)
 指一本動かす気力もないまま、乾いた大地へ横たわる姿に恥辱を感じながら、一方では「木の人形にすら勝てなかった」という冷たい現実を直視する自分がいる。
 十メール上の天井を眺めながら、リリは敗北という現実を受け入れた。
 地底楼閣での「木人組手」は、彼女にとって風間飛鳥との戦いに次ぐ人生二度目の敗北という結果を残し、その幕を下したのであった。


【あとがき】
 久しぶり(と言っても、約2ヶ月半ぶりですが……)のリョナ系SSです。今回の受難役もリリ。「鉄拳」ネタのSSならば彼女に頑張ってもらう(?)しかありません。
 アキラ氏がリクエストに応じて描いて下さったイラストの引き立て役としてSSを添えたのですが、多少なりともイラストから発せられるエロス&リョナの魅力を強調できていれば幸いです。
 木人対リリの戦いというシチュエーションの設定に苦労しましたが、家庭用「鉄拳6」で追加された『シナリオキャンペーンモード』をイメージした構成で難題を切り抜けられました……。
 戦闘シーン以外の描写は極力省いた為、そのせいで説明不足(例えば、リリが地下楼閣へ足を踏み入れた理由についての説明)と感じられる点もあるかと思いますが、前記のような事情ですので御容赦下さい。
 長さの都合もあり、やや物足りない内容かも知れませんが、息抜き時間に目を通せる肩のこらない読物を目指しました。
スポンサーサイト
デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ryonablog475.blog2.fc2.com/tb.php/286-516cd22d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

FC2カウンター

プロフィール

新 京史朗

Author:新 京史朗
好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
好きなシチュエーション:リョナ

最新記事

カテゴリ

小説 (84)
アニメ (33)
ゲーム (31)
アメコミ (23)
フィギュア (5)
映像・写真 (15)
DOA・無双 (114)
イラスト企画 (43)
鉄拳・スト鉄 (90)
漫画・絵物語 (106)
イラスト・挿絵 (51)
映画・イベント (34)
ウルトラヒロイン (12)
MUGEN・ドット絵 (2)
オリジナルヒロイン (8)
御挨拶・お知らせ・交流 (129)
魔法少女まどか☆マギカ (59)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR