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2017-10

【晩春の特別企画】  リリお嬢様の受難 ~第2回~

≪第2話 Buttle in Las Vegas≫

 ここは世界的に有名な賭博場として知られるラスベガスの地下20階に設置されたVIP会員専用のカフェテリア付き特別室。
 ラスベガスはアメリカ合衆国西部にあるネバダ州最大の都市であり、かつては荒涼とした砂漠地帯だった。
 ゴールドラッシュをキッカケに不毛地帯の開発が始まり、世界大恐慌の影響でギャンブルが合法された事によって世界にも類を見ない一大賭博施設が誕生したのである。

 四方を金網で囲まれた四角いリング。それを四方から照らすライト。
 その中には奇抜な衣装の美少女と黒タイツで全身を覆った巨漢がいる。
 アイマスクで素顔を隠した紳士淑女がガラス向こうのカフェから二人に無遠慮な視線を送り、なんともアンバランスな会場を好機に満ちた目で見つめていた。
 ある者は血のように赤いワインを飲みながら美少女の胸を見つめて薄笑いを浮かべ、ある者は同伴者の夫人と軽食をとりながら静かなリングに目をやり、ある者はパンフレットらしき冊子を熱心に読んでいる。
 突然、店内の至る所に設置されたスピーカーから声が聞こえてきた。
 「紳士淑女の皆様方、大変永らくお待たせ致しました。これより、今宵のメイン・イベントである「DEAD OR ALIVE」を開始させて頂きます。今夜の対戦カードは、リリ・ロックフォード対フランク・アヘドロンでございます。リリ嬢は某大企業の御令嬢でありながら文武両道に秀でた才色兼備の御令嬢。対するフランク氏は『鋼の巨山』の異名を持つ全米プロレス界でも指折りの実力者。もちろん、いずれも便宜上のリングネームであり本名ではありませんが、この二人の実力はイベント主催者全員が保障致します。漢血沸き肉踊る熱き闘士たちの戦い、命を賭けた大迫力の真剣勝負を存分にお楽しみ下さい」
 放送が終わると人々は拍手と歓声をもって試合開始を喜んだ。

(スリリングな賭け試合があると聞いてきたものの……。この格好は勘弁してほしいわね)
 布地からはみ出しそうな胸を気にしつつ、リリは心の中で呟いた。
(ちょっとした運動でも胸や下着が丸見えになるじゃないのよ。これじゃ、まるで痴女だわ)
 ガラスの向こう側から自分の全身に浴びせられる無数の視線。その恥ずかしさに耐えながら試合開始のゴングを待っている。
(今まで二十ヶ国以上でストリートファイトや闇試合を行ってきたけど、今夜の試合は最低だわ。スリルどころかエロスを見せものにしたミックスファイトじゃないの)
 お互いに目の前の対戦相手を直視しながら沈黙を守り、リングの外を防弾ガラスで囲まれた試合会場は不気味なくらい静かであった。
(対戦相手も対戦相手だわ。全身タイツ姿なんて、この私を馬鹿にしているのかしら。それに股間をモッコリ膨らませて、戦う前から変な想像するんじゃないわよ)

 ザー。ピー、ピー。キリキリ。
 耳障りな金属音が聞こえたかと思うと、これまで静かだった試合会場に甲高い男の声が響きだした。
「間もなく試合開始となりますが、改めて二人の勇ましい闘士を御紹介させて頂きましょう。ウェスト・サイド。リリ・ロックフォードォォォォ」
 名前の語尾を長く伸ばしたアナウンスに呆れながらも、リリは事前の打ち合わせで言われていた通り、ポーズをとって観客に自分の姿をアピールした。

地下カジノでのコスプレバトルに参戦させられたリリ
(C)エロモンド

「もう一方、イースト・サイド。フランク・アヘドロォォォン」
 全身タイツのフランクはモッコリ膨れた股間を見せびらかすようなポーズで観客に自分の存在をアピールする。
(なんて破廉恥な男。どうせ女性を扱うマナーも知らない野蛮人なんでしょう。こんな男と戦うなんて最低だわ)
「それでは、両者構えてぇぇぇぇ。READY FIGHT!」
 カァァァン。
 そんなリリの気持ちを察する者はなく、無情にも試合開始を告げるゴングが鳴った。

 最初は余裕のリリだったが、あまりにも相手を甘く見過ぎていた。
 隙を見て自分の衣装を脱がせたり、胸や股間に触れて観客に性的なサービスを提供しようとする道化役としか思っていなかったのだ。
 だが、それは彼女の見当違いであり、致命的な誤解だった。
 フランク・アヘドロンと偽名を名乗っているが、その正体はタフガイとして知られる実力派プロレスラーのマルク・ローガンなのである。
 ワルツのように華麗な動きから繰り出されるリリの攻撃を全て受けきりながら、全くダメージを負った様子を見せない。それどころか、攻撃を仕掛けたリリの方が手足を痛めてしまったのだ。
 これまで相手を一方的に打ちのめす試合展開で敗北する事を知らなかったリリの心中に、初めて不安と恐怖が芽生えた。

「さあ、いよいよショーの始まりだ。覚悟するんだな、お嬢ちゃん」
「くッ……」
 タイツに隠されたローガンの表情は伺い知れないが、さぞかし喜色満面の事であろう。
「まずは観客に恥ずかし格好を見せてやりな」
「な、何です……あうッ。くはぁぁぁ」
 ローガンは神速とも言えるスピードでリリの胴体にタックルをくらわせると、腹部のダメージに気を奪われている一瞬の隙に彼女の背後へと廻り込んだ。そして、右の太股を強引に高く持ち上げたまま、リリの胸の下を締めつけるようにあいた方の腕を背後から伸ばしてクラッチする。
「いやぁぁぁぁ」
 股裂き状態のベアハッグ。脱出不可能な力技にして、ローガンの最も得意とする技だ。
 その名をクォーラル・クラッチ。数多くの強豪をギブアップさせたフェイバリット・ホールドである。

豪快な力技に大苦戦
(C)エロモンド

(く、苦しい。胸部を圧迫されて……息が……つまりそう……。それにしても……屈辱的な格好だわ。はうぅぅん。私の足が顔の脇に。このままだと、股が裂けちゃう……)
 恥ずかしさに呼吸困難も加わり、リリの顔が徐々に赤らんでいく。
(コスプレさせられた上に、こんな……。あうッ。くぅ)
 リリの額から流れ落ちる脂汗が固く閉じた両方の瞼の上を通り過ぎる。あまりの苦痛と恥辱にリリは気も狂わんばかりだ。
「は、はなしなさ……うああッ。はうぅ。ああぁぁ」
 締め付けと股裂きの激痛に耐えられなくなったリリの口から悲痛な叫びが漏れる。だが、ローガンは両手のクラッチを緩めようとしない。
 ブルン。ブルン。
 激しく揺れながら、大きな二つの乳房がリリのコスチュームから飛び出した。どうやら、大きな胸を辛うじて覆い隠していたコスチュームの一部が締め付ける力で小刻みに揺れるクラッチの振動を受けズレてしまったらしい。
「えッ。やだ。胸が……」
「ハッハッハ。こいつはいい、予想外のサプライズだ。さあ、その美しい胸を観客に見せてやれ」
「ちょ、ちょっと。やめなさい……」
 リリの訴えに耳を貸そうとしないローガンは彼女に恥ずかし格好をさせたまま、乳首を勃たせた大きな乳房を観客に見えるようリングを一周した。
「さぁて、お次は苦悶の表情を客席に披露して貰おうか。フンッ」
 気合を入れながら、さらに力を入れてモーガンはリリの体を締めつける。
 ギリギリ。ミシミシ。
「んああぁぁぁ」
 苦痛の悲鳴が再びリングに響き渡った時。
 ビクン。
 リリの体が痙攣したかと思うと、股間に食い込んだ白いパンティから少量の液体が漏れ始めた。
 失禁だ。あまりに絞め付けられ、あろう事か尿意を押さえきれず失神してしまったのである。
 だが、幸か不幸か。あまりの苦痛にリリは失神しており、お漏らしした事に気付いていなかった。



【あとがき】
 予定よりも遅れてしまいましたが、「晩春の特別企画」第2回目です。
 あれこれ考えているうちにテキストの量だけが増えてしまい、いつものように収拾がつかなくなるところでしたが、どうにか最初の構想通りにSSを終わらせる事ができました。
 冗長な部分も含め初稿を2/3程度に削った為、やや駆け足な展開となってしまい、その点は大いに反省しています。
 初稿では、リリがローガンの力技に苦しめられるシーン、商談相手に誘われて特別室へやってきたロシュフォール氏が娘の無残な姿を見て絶句するシーンもあったのですが……。
 エロス満点なコスチュームで見る者を悩殺するリリを描いて下さったエロモンド氏はベアハッグ技への造型が深く、2枚目のイラストは見せ方もアイディアも見事の一言に尽きます。まさにベアハッグ愛好者の面目躍如たるイラストでした。
 エロモンド氏はWEBサイトやブログを運営されておりませんが、pixivへ様々なイラストを発表されています。
 pixivへ登録されている方はイラストの下に記されている作者名をクリックして下さい。エロモンド氏の管理ページへアクセスする事ができます。
 エロモンド氏からの私信によれば、リリの衣装は「無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ」に登場するネージュ・ハウゼンのコスチュームを使用したとの事でした。
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コメント

色付きの文字[絵文字:v-10今晩は新京史朗さんえっちです
エロモンドさんですねえおやすみなさい

ちょっと物足りないSSかも知れませんが……

 やや物足りない描写のSSかも知れませんが、着エロ+リョナをイメージしてみました。
 エロモンド氏のイラストは細かい所まで描き込まれており、妄想を控えながら文章を書くのに苦労をしたのですが、気に入って頂けたのであれば嬉しいです。

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