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2017-08

ウルトラマザー  第2話「崩壊都市! 大東京SOS」

空想巨大ヒロインシリーズ  ウルトラマザー】
「崩壊都市! 大東京SOS」

原  案:らすP(「ウルトラマザー」より)
イラスト:dis
文  章:新 京史朗


 「あッ。危ない」
 斜め向こうに建っている高層ビルが傾き出すのを見たウルトラマザーは、隙あらば襲いかかろうと身構える大羽蟻怪獣・アリンドウの動向を気にかけながら、ビルに向かって駆けだした。
「うくッ」
 徐々に傾き始めた『角紅デパート』本社ビルの倒壊を防ぐ為、マザーは渾身の力で崩れ落ちんとするビルディングを支える。
「お、重い……。私の力では……支えきれないわ」
 マザーは大きな胸をビルの壁面に押しつけながら、必死に傾きを直そうと奮闘する。
 しかし、さすがのマザーでも自分の身長と大差ない地上15階の高層ビルを支える事は困難らしく、足元はガクガクと震え、今の状態を維持するのが精一杯のようだ。
(あぁぁぁ。だ、駄目だわ。このままではビルが倒れてしまう)
 押し迫るビルの重さで腰と膝に大きな負担がかかり、このままではマザー自身がビルの下敷きにされてしまう。
 幸か不幸か、今は早朝。ここはオフィス街なのでビルが倒れても人命に関わる被害は起こらないだろうが、それでも周囲の高層ビル群へ多大な影響を及ぼす。
 ようやく絶好の攻撃チャンスである事に気がついたのか、アリンドウが自由に動けないマザーを睨みながら、ズシンズシンと足音を響かせ近づいて来る。
 ビルを守りながら戦う事はできない。熟考の末、マザーは怪獣を倒す事に全力を尽くそうと決めた。
(ごめんなさい。被害を最小限にする為、この手を離します)
 誰にともなく心の中で詫びた時、すでにアリンドウはマザーの背後にいた。
「しまった」
「グモォォン」
 威嚇するような鳴き声を発したアリンドウは体を一回転させ、巨大な尻でマザーの背中を叩く。
 バシン。
「キャァ」
 不意打ちをくらったマザーは苦痛の悲鳴をあげ、ビルを支えていた両手を離してしまった。
 ドドドドーン。ズシィィン。
 高層ビルは右隣に建ち並ぶビル群を下敷にしながら倒れ、無残な灰燼と帰した。
「あうッ。くぅ」
「グモォォオ」
 マザーに体勢を立て直す暇も与えず、アリンドウは唸りながら突進してくる。
 ドスッ。
 アリンドウの頭部がマザーの腹部を直撃した。運悪く振り返った瞬間、強烈な一撃をボディにくらってしまったのだ。
「ごふッ」
 衝撃に片膝を崩すマザー。だが、アリンドウの猛攻は止まらない。
「キシャアァァァ」
 かん高い奇声を発し、その口からドロドロした透明な液体を吐き出した。
 ブシュゥゥゥ。
「あぁぁん。ゴフッ、ゴフッ。く、臭い。この刺激は……蟻酸!」
 辛うじて顔面への噴射は避けたが、マザーの首から豊満な胸元までを厭らしい液体が汚し、丸い乳房からポタポタと液体が地面へ滴り落ちる。
 地球上に存在する特定種の蟻は蟻酸(=ギ酸)を生成する機能を持っており、外敵への攻撃として毒液を吹きかける事がある。
 この蟻酸溶液は人間の皮膚に有害であり、危険性が非常に高い。特に眼球へ蟻酸溶液が付着した場合、下手をすると失明に近い障害が残るとも言われている。
 さすがのウルトラ戦姫といえども、こんな毒液を浴びせられては無事で済むはずがない。
 だが、マザーは胸元に針で刺されるような激痛を感じながらも目の前の怪獣を倒そうという使命から、渾身の力を振り絞って立ちあがった。
(早く光の国に帰って毒素を取り除かなければ……。破壊光線を使うのは本意ではないけれど仕方がないわ。これ以上、被害を拡大させない為にはストリウム破戒光線を使うしかないようね)
「ストリウム……」
「グモォォン」
 今まさにマザーがストリウム破壊光線を発射しようとした瞬間、アリンドウは再び頭突きでマザーの腹部を攻撃した。
 ドボッ。
「うぐッ」
 だが、今度は頭突きだけでは終わらない。
 両目の間から伸びる二本の長い触覚をマザーの脇腹に接触させたかと思うと、体内に蓄えている電流を放電した。

アリンドウの電流攻撃がマザーの全身を感電させる
(C)dis

 ビリビリビリビリビリビリ。
 次の瞬間、凄まじい威力の電撃がマザーの全身を駆けめぐった。
「キャアァァァァ」
 マザーの口から苦痛の悲鳴が漏れ、早朝のオフィス街に虚しく響く。
(こんな攻撃は予想外だったわ。な、何とか触角を……体から離さなければ……)
 電撃で痺れる両腕を必死に動かし、マザーは脇腹に触れているアリンドウの触覚をギュッと握りしめた。
 バリバリバリバリバリ。
「あうぅぅぅん」
 これまで以上の電撃が体中を襲うが、それくらいで屈するようなマザーではない。
(こ、このまま力尽きる訳には……い、いかないわ……)
 苦痛を意に介す暇もなく、マザーは不自由な両腕を徐々に動かしながらアリンドウの触覚を胴体から引き離した。
「えいッ」
「グモモォォン」
 勝利を確信していたアリンドウは思わぬ逆転劇に混乱したのか、その場に呆然と立ち尽くす。
(今だわ)
「ハァ」
 バシッ。バシッ。
「グモォォォ」
 マザーのチョップが連続してアリンドウの胸部を叩き、その勢いでアリンドウの体が後退した。
「これで終わりです。ストリウム破壊光線」
 バシューン。
「グモモモモォォォン」
 マザーが放った渾身のストリウム破壊光線を全身に浴びたアリンドウ。
 断末魔の悲鳴を残し、その体は数秒後に大爆発した。
 ボオォォォン。
「ハァ、ハァ、ハァ。こんなに苦戦するとは思わなかった。都市部での戦いは苦手だわ」
 太陽が少しずつ昇り出し、そろそろ朝の通勤ラッシュが始まる。
 倒壊したビルを見ながら心の中で人々に詫びたマザーは、体内にまで染み込んだ毒素を排出する為、光の国に一時帰還した。


【あとがき】
 ウルトラマザーVS怪獣軍団のSS第2話です。前回は尻切れトンボの状態で終っていますが、今回は何とか話が完結しました。。
 アリンドウと戦うマザーの苦戦する姿を思うように描けず、文章力の低さを痛感しています。本当ならば、火炎攻撃やベアハッグに苦しむ場面も書きたかったのですが……。
 最後になりましたが、本作はキャラクターを借りた二次創作物であり、らすP氏の描かれる「ウルトラレディ」シリーズとの直接的関係はありません。また、怪獣の設定は円谷プロの「ウルトラマンタロウ」から借用しましたが、多少のアレンジを施しています。


【謝辞】
 らすP氏とdis氏の御二人より、二次創作許可とイラスト転載の許可を頂きました。記して感謝致します。
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コメント

ザ・ウルトラマンのアミアっち

ウルトラマザー色っぽいですねえ新京史朗さん
ザ・ウルトラマンのアミアっちリョナにて見てみたいんですよカラーイラスト
人間バージョンと変身後バージョンお願いします
見てみたいんですよ

ウルトラマザーとウルトラクイーン

 「ザ・ウルトラマン」のキャラクターではありませんが、ウルトラマザーとウルトラクイーンのピンチイラスト特集を今春中に行う予定です。
 実力派絵師の方々が新作を寄稿して下さるので御期待下さい。

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