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2017-08

【冬の連続企画】  連載SS「レスラー軍団大抗争!  王者の剣編」 ~第4話~

【前回まで】
 新興勢力・面魔軍団リーダーのシャドーXは我無羅神皇三神器の一つ【王者の剣】を奪う為、三人の手先と共にラーメン島へ上陸。THE・魔ッスルとアイアン魔スクを倒したクイーン火美子は【王者の剣】が安置されている勇者の碑へと急いだ。

ラーメン島俯瞰図(部分)
(C)おうたごさく/講談社



 振り向いた視線の先に立っていた花嫁衣装の女性は不敵な微笑(えみ)を浮かべながら口を開いた。
「さすが無敵の女戦士と言われたシナチクQUEEN。この男には最初から期待していなかったけれど、こうも簡単にKOさせるとは驚いたわ」
「女……。ホワイト苦陰じゃな。なるほど、この美貌なら屋台ラーMENが油断して催眠術にかけられるのも無理ないわ」
「あら、私の名前を御存知とは驚いたわ」
「お主も面魔軍団の手先か」
「表面上はね」
「表面上?」
「そう。一応は面魔軍団に属しているけれど、実際はビーナトロン武装戦隊の所属よ」
 スラリと伸びた長い足で屋台ラーMENの体を横に蹴転がし、ホワイト苦陰は火美子に近づきながら話を続ける。
「ビーナトロンも前々から我無羅神皇三神器には目をつけていたのよ。でも、三つの神器の所在が分からず手を出しかねていた。そんな時、面魔軍団からビーナトロンに選手のスカウト話がきたわけ。連中は国際プロレスを潰してから宇宙プロレス界へも進出するつもりだから、その顔つなぎも含め、我らビーナトロンと連合を組もうとしたのね」
「ビーナトロンとは何者じゃ」
「銀河系の惑星統一を目的に結成された組織の事よ。だいぶ前に穏健派と武装派の間で争いがおこり、今では同じ組織内で対立し合っている状態にあるわ」
「なるほど。あわよくば面魔軍団で腕の立つ者を逆スカウトし、ついでに三神器を横合いから奪う。そんな算段があって、奴らの配下についたのじゃな」
「御名答。さすが伝統あるラーメン軍団のリーダーね」
「銀河プロレスの連中もビーナトロンの手先なのか」
「あんな腕力だけが自慢の単細胞と一緒にしないでよ。あいつらは金で雇われただけ。我々のように崇高な目的がある訳ではない、単なる暴れん坊よ」
「武力による惑星統一が崇高な目的か、笑わせる」
「勝てば官軍、負ければ賊軍。やるからには勝利しなければならない。穏健派のように話し合いだけで足並みの揃わない惑星同士を統制するなんて理想の夢物語よ」
「事の善悪について議論する気はない。ワシは【王者の剣】を守るのみ」
「プロレス界を引退して辺鄙な島で隠遁生活を過ごすロートルが私に勝つつもり。笑わせるわね」
「問答無用。ゆくぞ」
 連戦の疲れと背中の痛みに耐えながら、火美子は4戦目の相手に向かって行く。
「せいッ」
 薄暗い碑の内部に火美子の掛け声がこだまする。
 振り下ろされた雷門杖はホワイト苦陰の頭上を狙っていたが、相手は脳天ギリギリの位置で攻撃を受け止めた。
「真剣白刃取り! どう、こんな技を見るのは初めてかしら?」
「戦闘中に無駄話は禁物じゃ」
 相手の無駄口をたしなめると同時に、火美子は雷門杖の柄を握り直すと強烈な飛び蹴りをホワイト苦陰の胸にくらわせた。
「うッ」
 そこからハイキックミドルブロー掌底と息もつかせぬ連続技で攻めたてた。
 最初の一撃を運よく防いだものの、今やサンドバック状態のホワイト苦陰。美しい顔が苦痛に歪み、蝋燭のような白い肌に打撲傷が増えていく。
(最後の刺客がこの程度ならば、親玉との勝負まで体が持ちそうじゃ。うぐッ。先程のスカイハイ・ドロップは負担が大きかったか。こんな状態では、大技は使えそうにないな)
 一方のホワイト苦陰は、豪快なスープレックス系の投げ技を得意とする火美子が打撃技のラッシュで攻めてくる事を想定しておらず、防戦一方を余儀なくされている。
(くッ。まさか小技で攻めてくるとは……。過去の対戦資料にはない戦い方じゃないの。まったく、面魔軍団の情報は役に立たないわねぇ)
「はァ」
 ボグッ。
「あうッ」
 脇腹へ強烈な二―キックを叩き込まれたホワイト苦陰は、苦悶に呻きながら片膝を落した。
(最後は絞め技で決めるしかない)
 相手の衣装を利用した絞め技でKOを狙う火美子は、まだ立ちあがれないでいるホワイト苦陰の背後に廻った。
「これで終わ……」
「てぃ」
 ボコッ。
「あうぅぅぅ」
 火美子の手が襟部分に触れた瞬間、ホワイト苦陰は後ろの向きのまま相手の立ち位置を予想し、カカトで火美子の股間を蹴り上げた。この一撃は見事に急所を直撃。
 敏感な部分に強烈な不意打ちをくらった火美子は雷門杖を落して悶絶する。
「ハア、ハア、ハア。よ、よくも私の顔を傷つけてくれたわね」
「くうぅぅぅ」
「今度は私が攻める番よ。存分に苦しめ、存分に辱めてあげるわ」
「うッ……うぅぅ」
「悶え苦しみながら堕ちなさい。花と蛇!」
「いやぁぁぁ」

変形首四の字固めと股裂きを融合させたホワイト苦陰の必殺技「蛇と花」を極められ絶体絶命の火美子
(C)00

 股間を押さえながら背中を丸め、前のめりの格好で両膝をついて苦痛に喘ぐ火美子。その首に両足を絡ませて首四の字固めのような形でロックすると同時に、両足の脛を掴んで強引に大股開きをさせた。
 地面の下から見ると、技のフォームはアルティメット・スカー・バスターに似ている。
 花も恥じらう乙女の体に蛇が巻き付くイメージから、ホワイト苦陰が「花と蛇」と名付けた技だ。
「うぐッ……」
「この技は開発途中だけど、あなたのように弱った相手ならば何の問題もないわ」
「ひ、卑怯者め。何という攻撃をするのじゃ」
「卑怯者とは心外だわ。国際プロレスでもダーティーな技を使うレスラーはいるでしょう」
「屁理屈を言いよって」
「それにね、隠しているつもりでしょうけれど、あなたが背中の痛みに耐えながら打ち込んでくるのが途中から分かったわ。だから得意な大技を仕掛けなかったんでしょう」
(くッ。背中のダメージがバレていたか)
 ギュッ。ギュッ。
 このような会話を交わしている間にも、ホワイト苦陰の両足はペンチのように火美子の頸動脈を絞めつける。
「このまま勝負を決めて【王者の剣】を頂戴するわね。その後、国際プロレス協会本部と我無羅殿から【覇王の鎧】と【神のベルト】を頂けば三神器は揃う。神器が揃えば面魔軍団を潰し、使えそうなレスラーと一緒に私はビーナトロンへ帰還するわ。この手柄があれば武装戦隊長の座も夢じゃないもの」
「そ……そうは……させ……ぬ……ぞ……」
 頸動脈を絞めつけられ、火美子の意識は徐々に薄れていく。疲労に加え、背中と急所へのダメージで思うように体が動かない。
「いい加減に堕ちなさい」
 ねばる火美子に引導を渡すべく、ホワイト苦陰はさらに強く火美子の首を絞めつける。
(うぅぅぅ。こ、これ……まで……か……)
 この瞬間、火美子は意識を失った。
「お~っほほほほほ。無敵の女王が屈辱的な恰好でKOされる。現役時代ならばスポーツ新聞のトップを飾る大ニュースになったわね」
 すでに火美子が意識を失っている事を知ってか知らずか、ホワイト苦陰は鬼のような形相のまま技を解こうとしない。
 そして、相手を嘲笑する自分の姿を扉の影から見つめる視線にも気付いていなかった……。


~第5話へ続く~
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コメント

女と女と絡み漫画版でも見たかったです

今晩はシナチク火美子やられてますねえ
女と女の絡み漫画版でも見てみたかったです

股裂き関節技として……

 00氏にはバスター技を描いて頂いたのですが、複合関節技に見えるよう描いて下さった為、私の一存で股裂き系の関節技イラストとしてSSを付けてしまいました。

 女性同士の戦いですが、漫画版では聖魔ドンナとのバトルを見たかったです。

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好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
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