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2017-10

【冬の連続企画】  連載SS「レスラー軍団大抗争!  王者の剣編」 ~第3話~

【前回まで】
 我無羅神皇三神器の一つ【王者の剣】を狙う面魔軍団のシャドーX。その先兵二人を倒したクイーン火美子は三人目の刺客を迎え討つ為、【王者の剣】が安置されている勇者の碑の内部へ向かう。

ラーメン島俯瞰図(部分)
(C)おうたごさく/講談社



 ラーメン山の頂上にそびえ立つ勇者の碑。
 外見は巨大な天然岩を加工した石碑だが、その内部は人の手によって加工されている(内部が加工された時期は不明だが、300年はくだらないとされている)。
 20年前、シナチクQUEENとしてプロレス界に不敗神話をきずいていた火美子は聖闘神(アバンメーラ)より羅面神殿の巫女として選ばれ、永遠の若さと神の力、そして【St.アバンメーラの紋章】を授かった。
 巫女となった火美子はプロレス界を引退して絶海のラーメン島へ居を移し、勇者の碑の内部に収められている【王者の剣】を守護する任についたのだ。
 アイアン魔スクを倒した火美子は剣を狙う三人目の刺客に備え、この巨大建築物の中に足を踏み入れた。
 ゴロゴロゴロ。
 重い岩の扉を開けて内部に入ったとたん、背後から何者かが声をかけてきた。
「火美子さまぁ~。火美子さまぁ~。大変です。火美子さまぁ~」
「何事じゃ、騒々しい」
 振り返ると、ラーメン軍団の名物親父・屋台ラーMENが息せき切って向こうの道から走ってくるのが見えた。
「いやぁ、大変なんですよ。火美子様。ハア、ハア、ハア。ヒィ、ヒィ、ヒィ」
「よいよい、とにかく落ち着け」
 やがて息を整えた屋台ラーMENは汗を流しながら、
「Who鈴子から聞きましたが、この島に何者かが侵入したとか」
「うむ。侵入者のうち二人はワシが叩きのめしてやったが、黒幕の他にもまだ二人おるようじゃ。いずれは【王者の剣】を求め、この勇者の碑へやって来るだろうから、こうして待ち伏せておるのじゃよ」
「その侵入者らしい奴ですがね、ここへ来る途中の森で出会ったんですよ」
「何ッ、本当か」
「ええ」
「それで一体、どうした」
「アッシを甘く見ちゃいけませんよ。相手も相当の腕前でしたが得意のストレッチプラムでカタをつけてやりました」
「して、どのような輩じゃ」
「それがですね……」
 そう言いながら、屋台ラーMENは火美子に近づいたかと思うと、
「水もしたたる良い女。アッシは彼女からクイーン火美子を始末しろと言われたんでさぁ」
「何じゃと」
「火美子様、覚悟ッ」
「お主、まさか……」
 ガシッ。
「うぐッ」
 アッと言う間に火美子は屋台ラーMENの得意技ストレッチプラムを掛けられてしまった。

ラーメン親父のストレッチプラムに苦しむ火美子
(C)RAW

 左腕と胸板の間に相手の頭を挟み込んで絞めつけながら、同時に相手の体を捻りつつ右腕の肘関節を極める。
 ドラゴン・スリーパーホールドを変形させた屋台ラーMENの必殺技だ。
 火美子の股の間に片膝を立てる事で相手の左足の自由を奪い、それが技からの脱出を困難にしている。
「屋台ラーMEN、どういうつもりじゃ。何をトチ狂った」
「おおっーと決まったァ! 屋台の名物親父のストレッチプラムゥゥゥゥッ! しかもこれは絵的にディ・モールト(非常に)よくないッ! これはひどい。汚いッッッ!」
 叱咤する火美子の声が耳に入らないのか、屋台ラーMENは大声を張りあげながら一人実況を行う。
「聞こえぬのか。技を解くのじゃ。お前と戦っているヒマはない」
「ガッシリと決まった技。無敵の女王と呼ばれたシナチクQUEENが手も足もでないッ!」
「くッ……。この馬鹿者め、催眠術をかけられたな。くあぁぁぁ」
 頭蓋骨の絞めつけと肘関節への負担に思わず苦悶の呻きをもらした火美子。複合関節技としては地味だが確実にダメージを蓄積させる技だ。
 ギシッ。ギシッ。グググググ。
「し、仕方がない。屋台ラーMEN、許せ」
 火美子は唯一動かす事のできる右足を高く上げ、つま先で屋台ラーMENのコメカミへ抉るような鋭い蹴りをくらわせた。
「ギャア」
 予期せぬ反撃で屋台ラーMENのクラッチが緩んだ隙に火美子は素早く技から逃れた。
「不意打ちには焦ったが、お主のような前座レスラーに不覚をとる程、まだワシは耄碌しておらぬ」
「うぐぅぅ」
「少しでも早く催眠術が解けるよう、ワシが渇を入れてやろう」
「うわぁぁぁ。お、お助けを~」
「あきらめろ」
 逃げようとする屋台ラーMENの背中へニーキックを叩き込み、よろける相手の両脇を掴んでそのまま高く持ち上げた。そのまま勢いよく飛びあがりると同時に自らの両足を大きく開きながら尻餅をつくよう格好で屋台ラーMENを地面に叩きつける。
 見事にスカイハイ・ドロップが決まった。
「ヒデブゥゥ」
 妙な叫び声をあげながら屋台ラーMENは白目を剥いて気絶してしまった。
 THE・マッスルやアイアン魔スクとの戦いでは勝手の違う相手に苦戦させられた火美子だったが、屋台ラーMENはラーメン軍団の中でも下から数えた方が早い前座レスラー。そんな相手に負ける筈はない。
「一つの技を磨き続けるのも良いが、現状に甘んじて技の改良を怠った結果じゃ。もっと精進せい」
 その時……。
 パチパチパチパチパチ。
「ふぅ。今日は千客万来じゃな。今度は何者だ」
 背後から聞こえてくる拍手の音に溜め息をつきながら振り返ると、うつ伏せに倒れて気絶している屋台ラーMENを左足で踏みつけながら、花嫁衣装の女性が立っていた。


~第4話へ続く~
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コメント

屋台ラーMENにかけられてます

今晩はシナチク火美子
屋台ラーMENに関節技をかけられてます

複合関節技

 関節を極められる美女、個人的には大好きなショットです。
 RAW氏が描いて下さった複合関節技イラストでは、関節技をかけられた姿と苦しむ顔が同時に見られるアングルとなっており、まさに至れり尽せりでした。

ハッスルマッチ

今晩はハッスルマッチはアイスキャンディーですが新京史朗さんの地域では発売されましたか?あとものすごい腹筋ですねシナチク火美子

駄菓子「ハッスルマッチ」

 アイスキャンディー「ハッスルマッチ」ですが、初めて名前を聞きました。
 google検索で調べてみたところ、「ラーメンばあ」のアイス版らしいですね。

 クイーン火美子の腹筋ですが、この筋肉があってこそ火美子のセクシーボディが引き立ちます。さすが「最強の女戦士」の称号に恥じない肉体美です。

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