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2017-10

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【冬の連続企画】  連載SS「レスラー軍団大抗争!  王者の剣編」 ~第1話~

【前回まで】
 ラーメン島に不審者侵入の知らせを受けたクイーン火美子。侵入者の目的が宝剣【王者の剣】強奪にあると危惧し、剣が安置されている勇者の碑に向かうべく、戦闘衣装を身に纏ってラーメン神殿を後にする。

ラーメン島俯瞰図(部分)
(C)おうたごさく/講談社



 ラーメン神殿を出た火美子は大理石で作られた階段を下って砂浜に向かった。
 神殿から勇者の碑まで行くには、鬱蒼たる森林を抜け、十キロ以上続く険しく長い道のりを歩かなければならない。
 しかし、ラーメン神殿の土台となっている断崖の一部をくり抜いて作られた秘密の通路を利用すれば、その道のりは半分で済む(蛇行した道を直進する為、このようなショートカットが可能となっているだ)。
 白砂青松というには緑の乏しい海岸に降り立った火美子は垂直に切り立つ岩肌の一部へ巧みに隠されたスイッチを押した。
 ゴゴゴゴゴゴ。
 重く鈍い音と主に切り立った断崖を形成する岩に擬装された扉が開き、漆黒の闇に支配されたトンネルが姿を現した。
「さて、行くとするか」
 トンネルの中に入りかけた時、背後に殺気を感じた火美子は振り向きざまに雷門杖を横に払った。
 シュッ。
 虚しく雷門杖が空を切った先に、大きな男の姿が目に入った。
「ふん。殺気を感じて先制攻撃とは、さすがクイーン火美子。いや、不敗の女王シナチクQUEENと呼ぶべきかな」
「侵入者というのは貴様じゃな。何用があってこの島へ来た」
 雷門杖を構えながら、火美子は目の前に立ちはだかる巨漢に尋ねる。
「俺の名前はTHE・魔ッスル。銀河プロレスでは剛腕軍リーダーとして幾人もの強豪を血の海に沈めてきたイケメンのスーパースターだ」
「銀河プロレスじゃと」
「博識なお前でも銀河プロレスは知らんようだな。銀河プロレスとは宇宙規模で開催される裏のプロレス興行だ。出場者は銀河のお訊ね者かアウトローばかり。俺はパワーファイトがウリの剛腕軍を束ねる団長と言うわけさ」
 THE・魔ッスルは目下の者を見下すような表情で火美子の全身を舐めるように見回しながら言った。
 淫らな視線に臆する事なく、火美子は凛とした口調で、
「その剛腕軍リーダーが何用じゃと聞いておる」
「知れた事。我無羅神皇三神器の一つ、【王者の剣】を頂く為よ」
「やはり狙いは【王者の剣】か」
「【王者の剣】の次は【覇王の鎧】、そして最後にはドン・ゴッドが所有する【神のベルト】も頂戴する」
「ドン・ゴッドが【神のベルト】を持っている事まで知っておるとは……。貴様らの情報網は侮れぬようじゃな」
「まあ、そんなところだ。おあえつら向きに秘密のトンネルが開いているし、さっさと【王者の剣】を頂くとしよう」
「待て。貴様の目的は知らぬがワシの前にノコノコと姿を見せたが運の尽き。ここでワシが成敗してくれるわ」
 言うが早いか雷門杖を構えながら火美子はTHE・魔ッスルに先制攻撃を仕掛けた。
「喰らえ」
 雷門杖を目にも止まらぬ速さで突き出す火美子。狙いたがわず刺又状の先端がTHE・魔ッスルの喉元を強打した。
「グエッ」
 苦しげな呻き声を挙げ、一歩二歩と交代するTHE・魔ッスル。すかさず火美子は攻撃ポイントを相手の下腹部に変更し、鳩尾を狙って強烈な一撃を決めた。
「グムゥ」
 喉と鳩尾。二つの急所を連続で攻められたTHE・魔ッスルは海老のように背中を丸め、その場にうずくまった。
「とどめじゃ」
 脳天めがけて火美子が最後の一撃を振りかざした瞬間、THE・魔ッスルの右手が雷門杖をガシッと掴む。
「なにッ!」
「うむむむ。不意打ちとは言え今の攻撃は効いたぜ。並みのレスラーならば喉と鳩尾への攻撃で昇天していただろうが銀河プロレス出場者には通用しない」
「くッ」
 思いもよらぬ展開に焦る火美子。雷門杖を引き戻そうとするがビクともしない。
「今度は俺の番だ。行くぞ」
 THE・魔ッスルは握りしめた雷門杖を手前に引っ張った。杖を握っていた火美子の体もつられて引っ張られ、二人の間の距離は一気に縮まった。
「くらえ。禍眼破眼(カメハメ)52の殺人技の一つ、拷問圧殺刑
「しまった」
 目の前に迫ってきた火美子の体を軽々と持ち上げたTHE・魔ッスルは、彼女の股を開かせる形で肩の上に担いだ。
「くはぁぁぁ」
 体を『くの字』に曲げさせられ、股を裂くように両足を開かせた火美子。背骨と腰骨に激痛が走り、股の付け根には千切れそうな痛みを感じる。

剛腕軍団のリーダーであるTHE・魔ッスルの必殺技が炸裂
(C)number10

「このまま背中と腰の骨を圧力でへし折ってやる」
「うぐッ。か、体が……このままでは……背骨が折れしまう。な、何とかしなければ」
 これまで戦ってきた相手とは比べ物にならないTHE・魔ッスルの怪力に、さすがのクイーン火美子も苦戦を強いられる。
 メキ。メキ。メキ。
 火美子の背中から鈍い音が聞こえ、体が徐々に折り曲がってきた。
「くぅぅぅ」
(上から押される圧力で首が動かない……。この首が動けば技から脱出できるものを……)
「どうだ。これが銀河プロレスの恐ろしさだ。貴様らのようなプロレスごっことは違う、命を賭けた戦いの恐ろしさだ」
「き、貴様。調子に……のるでない」
「手も足も出ないくせに大口を叩く元気はあるのか。ならば」
 THE・魔ッスルは、さらに力を入れて火美子の両足を引っ張った。それに伴って火美子の体がいっそう折り曲がる。
「うぁぁぁぁ」
 遂に赤いレオタードで隠された股間が目の前まで迫ってきた。無敵の女王と言われたクイーン火美子も、こうなっては敵の軍門に下るしかない。
(うぅぅぅ。も、もう駄目だ。意識が……飛んでしまう。こ、この技から脱出する方法は……何か……ないのか)
 最後の力を振り絞り、必死に思考回路を働かせる。
(自由になるのは両腕だけだが、こんな格好では腕が使えたところで何の意味もない。首は動かせない。両足も自由が効かない。くッ。このワシが……こんな輩に負けるとは)
「どうだ。もう少しで女王様サンドウィッチの出来上がりだ。中身は真っ赤なレオタードとたわわな乳房。ハハハハ。無敵の女王がこの程度ならば地球のレスラーもレベルが知れる。【覇王の鎧】も【神のベルト】が俺たちの手に入るのも時間の問題だな」
 この言葉を耳にした火美子は敗北覚悟のネガティブ思考から脱し、【王者の剣】を守護するべき自分の立場と責任感を意識した。
(そうじゃ。ここでワシが倒されれば、次は我無羅殿神王とドン・ゴッドが襲われてしまう……。聖闘神(アバンメーラ)に選ばれた守護者として倒れるわけにはいかぬ)
 メキ。メキ。メキ。
(そろそろワシの背骨も限界が近いような。何とか、何とか、この技から脱出を……そうじゃ)
 何を思いついたか、火美子は辛うじて動く右手に全神経を集中させ、THE・魔ッスルの耳元に近付けた。
 勝利を確信しているTHE・魔ッスルは火美子の動きに気づかない。
(この一撃に全てを賭す)
 できうる限りの勢いをつけ、火美子は右手の中指をTHE・魔ッスルの耳に突き刺した。
一寸棒死」(by「高校鉄拳伝タフ」)
「ウギャァァァァ」
 右耳に指を突き刺されたTHE・魔ッスルは物凄い悲鳴を挙げながら火美子の体を砂浜へ投げ捨てた。
 ドサッ。
「あうッ」
 柔らかい砂の上に落された火美子は傍らに落ちている雷門杖を杖代わりにして立ちあがりる。
 目の前では、耳に手を当てながら悶絶するTHE・魔ッスルの姿があった。
「若い頃に格闘家から習った殺人技が役に立つとは思わなんだ。何でも体得しておくものじゃのう」
「ヒイィィィ。耳が痛えぇぇぇ。痛えよぉぉぉ」
「鼓膜と三半規管を破壊したのじゃ、さぞかし痛かろう。しかし、これも自業自得じゃ」
 そう言い捨てると火美子は隠し通路を閉じてラーメン神殿へ戻り、モニタールームで不審船の監視にあたるWho鈴子にTHE・魔ッスルの後始末を頼んだ。
「先程、下の海岸で本島への侵入者と遭遇した。やはり狙いは我無羅神三神器じゃ。警備兵に身柄を確保させ、そのまま国際プロレス協会本部へ連れて行くのじゃ。ドン・ゴッドへはワシから通信を入れる。敵は複数で上陸したようなので通信終了後、ワシは勇者の碑へ急行するから海上偵察の方は頼むぞ」
「了解致しました。火美子様」
 鈴子が警備兵派遣の手配を進める脇で火美子は国際プロレス協会のドン・ゴッドへ連絡を入れた。
「なんだと。三神器を狙う刺客だと」
「うむ。詳しい正体は分からぬが銀河プロレスの刺客らしい。『俺たち』と言っていた事から数名でラーメン島へ上陸したものと思われる。協会本部と我無羅殿へも刺客が放たれているやも知れぬから警備の方は万全に頼むぞ。ワシは引き続き島に入り込んだネズミを狩りに出掛ける」
「分かった。我無羅殿への連絡はワシからしておこう」
「頼んだぞ。それから、連中は想像以上に強いから油断をするでないぞ。ワシも危うく負けるところじゃった」
「何と。不敗の女王と言われたクイーン火美子が苦戦を強いられる程の相手だと。こりゃあ、褌をしめてかからんとなぁ」


~第2話へ続く~
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おもらしをしてますね?

今晩はシナチク火美子
おもらしをしてますね?

女王様の失禁

 女王様としての威厳を地に落とす豪快な失禁場面、これ以上の屈辱はありませんね。

 number10氏のWEBサイトでは差分も公開されており、オリジナル版のSS(number10・作)も掲載されているので、そちらも御覧下さい。

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