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2012-07

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褌と美少女

【注意】
 今日の人権意識に照らして不適切と思われる表記もありますが、歴史的背景と作品価値を鑑み、作者に人種差別の意図がなかったと思われる事も含めて、一部に原文からの引用として「黒人」の表記を用いています。この点、どうぞ御了承下さい。



 アブノーマル系雑誌の歴史を語る際、総合フェチシズム雑誌『奇譚クラブ』の名前を避けて通る事はできません。
 昭和22年に大阪の出版社が創刊させた『奇譚クラブ』は判型や発行所を変えながら(一時的な休刊時期があったものの)昭和50年まで発行されていました。
 終戦直後は犯罪実話や変態性欲小説をメインにしたカストリ雑誌の定番スタイル、昭和30年代はフェチシズムを扱った小説や論考を中心にした誌面構成、昭和40年代以降は読者からのアブノーマル性欲告白記に力を入れた読者同士の交流雑誌。
 時代に応じて雑誌の内容を変えながら、特に昭和30年代以降は特殊な性癖を持つ人々のオアシスとして特定の読者層から強い支持を得ていた事が諸文献から見て取れます。

 いつ頃の『奇譚クラブ』が最も面白いかという判断は読み手によって異なりますが、私個人の意見としては昭和30年前後のバックナンバーを同誌の絶頂期(=最も誌面が充実していて面白い時期)だと思っています。
 美しい女性への緊縛や責めを描いた挿絵。読み手の妄想をかき立てる折檻小説。悩ましい女体を様々な角度から写したグラビア。どこを開いても官能美に満ちた絵や文章が目に飛び込んでくるからです。

 以下に紹介する絵物語「百合子の冒険」も昭和30年の『奇譚クラブ』に短期集中連載されました。正確には昭和29年末から昭和30年春までですが……その辺は大目に見え下さい。
 作者は村埼明。画家は畔亭数久。『奇譚クラブ』昭和29年12月号から昭和30年3月号まで連載されました。
 昭和20年代から『奇譚クラブ』の常連作家として活躍され、現在もマルチクリエーターとして活躍されている濡木痴夢男氏の著書『「奇譚クラブ」とその周辺』を読む限りでは、作者の村埼氏と画家の畔亭数久(名前の読み方は「くろてい・かずひさ」と「ぐろてすく」の二通りあり)氏は同一人物のように思われますが真相は分かりません。
 濡木氏の回想によれば、畔亭数久氏の経歴や正体は当時の関係者も知らなかったそうです。
 閑話休題。
 絵物語「百合子の冒険」は連載4回で前編が終わっており、その末尾に村埼氏は「読者諸賢へ」と題したコメントで続編の発表を予告していましたが遂に続編は書かれませんでした。

 連載第1回目の掲載誌を持っていないので物語の導入部は不明ですが、主人公の百合子が未開の地で様々な受難に遭遇する内容となっています。
 畔亭数久氏のイラストが好きな私としては、次々と展開される百合子受難場面の一コマ一コマに興奮させられっぱなしでした。
 純白の褌を締めた半裸の美少女は凶暴な黒人に殺されかけたり、黒豹に襲われたり、崖から落ちたり、死と隣り合わせの危機と何度も直面し、読者にスリルとエロスを提供してくれます。

 残念ながら「百合子の冒険」が載っている『奇譚クラブ』は国立国会図書館に所蔵されておらず、JR飯田橋駅の近くにある風俗資料館へ行くか、古書店でバックナンバーを探すしかありません。
 読むには少し敷居の高い作品ですが、それなりの苦労をするだけの価値はあります。
 ……とは言っても、紹介文だけで未読の方々への飢餓感を煽る事は本意ではない為、連載第2回目から1ページ分をスキャンし、サンプル画像として載せておきます。
 この画像で未知の作品への飢餓感が多少なりとも癒されるようならば幸いです。

作=村崎明/画=畔亭数久「百合子の冒険」より
(C)村崎明/畔亭数久/曙書房
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「山田風太郎少年小説コレクション」厳選挿絵集

 日本国内の貴重な探偵小説を復刻する「論創ミステリ叢書」で(おそらく)日本中の探偵小説ファンから注目されている論創社は今夏より新シリーズの配本を始めました。
 著名作家の書いた少年少女向け探偵小説を復刻する「少年小説コレクション」です。監修者はミステリー評論家の日下三蔵氏。
 シリーズ第1弾は「甲賀忍法帖」で知られる山田風太郎氏の作品集となり、2012年6月に第1巻となる『夜光珠の怪盗』が刊行されました。第2巻『神変不知火城』は今月末の刊行が予定されており、すでに予約注文が始まっています。

 今後のラインナップや企画趣旨は『山田風太郎少年小説コレクション① 夜光珠の怪盗』の「編者解題」に詳しく書かれているので省きますが、このシリーズの最大の魅力は挿絵を可能な限り再録している事です。
 原本の状態によって挿絵が再録できない作品もあるようですが、基本的には初出誌紙の挿絵もテキストと一緒に復刻されており、読み応えも見応えもある単行本に仕上がっています。
 入手した『夜光珠の怪盗』では、かなり綺麗に挿絵が再現されていたので、続刊の『神変不知火城』も鮮明な挿絵の復刻が期待できるでしょう。

 このシリーズが継続するか否かは売行き次第との事。
 古き良き時代の探偵小説と挿絵の復刻を願う方は是非とも『山田風太郎少年小説コレクション① 夜光球の怪盗』及び『山田風太郎少年小説コレクション② 神変不知火城』をお買い求め下さい。
 もしかしたら、知られざる傑作や美しい挿絵と出会えるかも知れません。

 参考までに『夜光珠の怪盗』へ再録された挿絵2点、近刊本『神変不知火城』へ再録される筈の挿絵2点を紹介します。
 いずれも、当ブログらしいショット(要するにヒロイン受難の場面です)を選んでみました。
 少し画質は悪いのですが、その点は御容赦下さい。拡大コピー&切り取りの必要から、スキャン画像には初出誌の孫コピーを利用しておりますので……。

 作品タイトルと挿絵画家名は画像のキャプションに記しました。
 上段の画像2点は『夜光珠の怪盗』への収録作品の挿絵、下段の画像2点は『神変不知火城』への収録作品の挿絵となります。


「窓の紅文字」より(深尾徹哉・画) 「緑の髑髏紳士」より(岩田浩昌・画)
(C)山田風太郎/深尾徹哉/岩田浩昌/少年画報社/新生閣

「地雷火童子」より(石原豪人・画)挿絵 「地雷火童子」より(石原豪人・画)挿絵
(C)山田風太郎/石原豪人/光文社

今夏の更新予定

 恒例(?)の更新休止告知です。
 時間的な問題から7月と8月のブログ更新が難しい状況にあり、今夏は事実上の更新休止状態となります。
 これまでにも何度かブログの更新休止期間はありましたが、今回は過去最長の休止となるかも知れません。

 繰り返し書いているので聞き飽きたかと思いますが、当ブログを閉鎖する予定はありません。
 あくまで更新休止であり、時間の余裕があれば更新やコメントへのレスポンスも行います。
 弱小ブログなので閉鎖された所で悲しむ方もいらっしゃらないでしょうが、定期的に足を運んで下さる常連様への御報告として更新休止の告知をさせていただきました。

 なお、今夏の更新予定ですが、現時点(2012年7月1日現在)では以下のようになっております。
 予定なので実際の更新スケジュールと記事の内容が異なる場合もあります。その点、御了承下さい。
 今月中にはアクセス数が80,000Hitを超える見込みですが、上記のような事情からキリ番達成報告ができるか微妙なところです。
 もっとも、キリ番達成イラストの執筆依頼や転載依頼を行っておらず、仮に報告記事をアップできたとしても味気ない文字だけの報告になるでしょうが……。


【2012年7月と8月の更新予定】

 ・畔亭数久「百合子の冒険」(『奇譚クラブ』連載のコマ漫画)の紹介。
 ・阿修羅VS古代の王女メナス(フィギュアによる阿修羅バスターの再現)の3D版。
 ・原作=梶研吾/作画=米井さとし「仁侠姫レイラ」(『週刊少年チャンピオン』連載)の紹介。
 ・CD「魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女達のお茶会」の感想。
 ・新庄節美『ファンタジックミステリー館 地下道の悪魔』の紹介。


 晩秋には、あるキャラクターにスポットを当てた競作のイラスト紹介を行う予定です。
 スポットを当てるキャラクターは誰か。言うまでもなく、金髪のセレブお嬢様となります!
 どのような競作イラスト展となるのか。言うまでもなく、技絵をテーマにしたイラスト展となります!
 手前味噌ながら、秋のイラスト特集に御期待下さい。

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Author:新 京史朗
好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
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