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2011-06

裸で町を廻る奥方

 数日前に紹介した物語詩「犠牲」の挿絵画像を用意できました。
 過激なイラストが世に溢れる現在ではエロスを感じないかも知れませんが、寺門萬次郎画伯の描く「裸で町を廻る奥方」の姿、どうぞ御覧下さい。

裸で城下町を廻る奥方
(C)寺門萬次郎/講談社

 ちなみに、下の画像は服を着ている奥方の姿です。
 高貴な身分にありながら、生活に苦しむ民の声を聞いて夫へ減税を訴える心の優しさ。城下町の人々にとって、この奥方は聖母マリア様のような存在だった事でしょう。

夫である殿様に人々への減税を訴える
(C)寺門萬次郎/講談社



【付記】
 今日の更新より1週間から10日程度、ブログの更新を休止させて頂きます。
 紹介したいネタのストックは山のようにありますが、時間の都合により短期間ですが更新を停止する事になりました。
 6月中に完結させられなかった「晩春の特別企画」は引き続き続投となりますが、中絶企画にはしませんので、その点は御安心下さい(更新休止報告の真意は企画続投の意思を伝えたかった事にありました……)。
 コメントを頂いた場合、その返信は7月になってからとなります。
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【晩春の特別企画】  リリお嬢様の受難 ~第2回~

≪第2話 Buttle in Las Vegas≫

 ここは世界的に有名な賭博場として知られるラスベガスの地下20階に設置されたVIP会員専用のカフェテリア付き特別室。
 ラスベガスはアメリカ合衆国西部にあるネバダ州最大の都市であり、かつては荒涼とした砂漠地帯だった。
 ゴールドラッシュをキッカケに不毛地帯の開発が始まり、世界大恐慌の影響でギャンブルが合法された事によって世界にも類を見ない一大賭博施設が誕生したのである。

 四方を金網で囲まれた四角いリング。それを四方から照らすライト。
 その中には奇抜な衣装の美少女と黒タイツで全身を覆った巨漢がいる。
 アイマスクで素顔を隠した紳士淑女がガラス向こうのカフェから二人に無遠慮な視線を送り、なんともアンバランスな会場を好機に満ちた目で見つめていた。
 ある者は血のように赤いワインを飲みながら美少女の胸を見つめて薄笑いを浮かべ、ある者は同伴者の夫人と軽食をとりながら静かなリングに目をやり、ある者はパンフレットらしき冊子を熱心に読んでいる。
 突然、店内の至る所に設置されたスピーカーから声が聞こえてきた。
 「紳士淑女の皆様方、大変永らくお待たせ致しました。これより、今宵のメイン・イベントである「DEAD OR ALIVE」を開始させて頂きます。今夜の対戦カードは、リリ・ロックフォード対フランク・アヘドロンでございます。リリ嬢は某大企業の御令嬢でありながら文武両道に秀でた才色兼備の御令嬢。対するフランク氏は『鋼の巨山』の異名を持つ全米プロレス界でも指折りの実力者。もちろん、いずれも便宜上のリングネームであり本名ではありませんが、この二人の実力はイベント主催者全員が保障致します。漢血沸き肉踊る熱き闘士たちの戦い、命を賭けた大迫力の真剣勝負を存分にお楽しみ下さい」
 放送が終わると人々は拍手と歓声をもって試合開始を喜んだ。

(スリリングな賭け試合があると聞いてきたものの……。この格好は勘弁してほしいわね)
 布地からはみ出しそうな胸を気にしつつ、リリは心の中で呟いた。
(ちょっとした運動でも胸や下着が丸見えになるじゃないのよ。これじゃ、まるで痴女だわ)
 ガラスの向こう側から自分の全身に浴びせられる無数の視線。その恥ずかしさに耐えながら試合開始のゴングを待っている。
(今まで二十ヶ国以上でストリートファイトや闇試合を行ってきたけど、今夜の試合は最低だわ。スリルどころかエロスを見せものにしたミックスファイトじゃないの)
 お互いに目の前の対戦相手を直視しながら沈黙を守り、リングの外を防弾ガラスで囲まれた試合会場は不気味なくらい静かであった。
(対戦相手も対戦相手だわ。全身タイツ姿なんて、この私を馬鹿にしているのかしら。それに股間をモッコリ膨らませて、戦う前から変な想像するんじゃないわよ)

 ザー。ピー、ピー。キリキリ。
 耳障りな金属音が聞こえたかと思うと、これまで静かだった試合会場に甲高い男の声が響きだした。
「間もなく試合開始となりますが、改めて二人の勇ましい闘士を御紹介させて頂きましょう。ウェスト・サイド。リリ・ロックフォードォォォォ」
 名前の語尾を長く伸ばしたアナウンスに呆れながらも、リリは事前の打ち合わせで言われていた通り、ポーズをとって観客に自分の姿をアピールした。

地下カジノでのコスプレバトルに参戦させられたリリ
(C)エロモンド

「もう一方、イースト・サイド。フランク・アヘドロォォォン」
 全身タイツのフランクはモッコリ膨れた股間を見せびらかすようなポーズで観客に自分の存在をアピールする。
(なんて破廉恥な男。どうせ女性を扱うマナーも知らない野蛮人なんでしょう。こんな男と戦うなんて最低だわ)
「それでは、両者構えてぇぇぇぇ。READY FIGHT!」
 カァァァン。
 そんなリリの気持ちを察する者はなく、無情にも試合開始を告げるゴングが鳴った。

 最初は余裕のリリだったが、あまりにも相手を甘く見過ぎていた。
 隙を見て自分の衣装を脱がせたり、胸や股間に触れて観客に性的なサービスを提供しようとする道化役としか思っていなかったのだ。
 だが、それは彼女の見当違いであり、致命的な誤解だった。
 フランク・アヘドロンと偽名を名乗っているが、その正体はタフガイとして知られる実力派プロレスラーのマルク・ローガンなのである。
 ワルツのように華麗な動きから繰り出されるリリの攻撃を全て受けきりながら、全くダメージを負った様子を見せない。それどころか、攻撃を仕掛けたリリの方が手足を痛めてしまったのだ。
 これまで相手を一方的に打ちのめす試合展開で敗北する事を知らなかったリリの心中に、初めて不安と恐怖が芽生えた。

「さあ、いよいよショーの始まりだ。覚悟するんだな、お嬢ちゃん」
「くッ……」
 タイツに隠されたローガンの表情は伺い知れないが、さぞかし喜色満面の事であろう。
「まずは観客に恥ずかし格好を見せてやりな」
「な、何です……あうッ。くはぁぁぁ」
 ローガンは神速とも言えるスピードでリリの胴体にタックルをくらわせると、腹部のダメージに気を奪われている一瞬の隙に彼女の背後へと廻り込んだ。そして、右の太股を強引に高く持ち上げたまま、リリの胸の下を締めつけるようにあいた方の腕を背後から伸ばしてクラッチする。
「いやぁぁぁぁ」
 股裂き状態のベアハッグ。脱出不可能な力技にして、ローガンの最も得意とする技だ。
 その名をクォーラル・クラッチ。数多くの強豪をギブアップさせたフェイバリット・ホールドである。

豪快な力技に大苦戦
(C)エロモンド

(く、苦しい。胸部を圧迫されて……息が……つまりそう……。それにしても……屈辱的な格好だわ。はうぅぅん。私の足が顔の脇に。このままだと、股が裂けちゃう……)
 恥ずかしさに呼吸困難も加わり、リリの顔が徐々に赤らんでいく。
(コスプレさせられた上に、こんな……。あうッ。くぅ)
 リリの額から流れ落ちる脂汗が固く閉じた両方の瞼の上を通り過ぎる。あまりの苦痛と恥辱にリリは気も狂わんばかりだ。
「は、はなしなさ……うああッ。はうぅ。ああぁぁ」
 締め付けと股裂きの激痛に耐えられなくなったリリの口から悲痛な叫びが漏れる。だが、ローガンは両手のクラッチを緩めようとしない。
 ブルン。ブルン。
 激しく揺れながら、大きな二つの乳房がリリのコスチュームから飛び出した。どうやら、大きな胸を辛うじて覆い隠していたコスチュームの一部が締め付ける力で小刻みに揺れるクラッチの振動を受けズレてしまったらしい。
「えッ。やだ。胸が……」
「ハッハッハ。こいつはいい、予想外のサプライズだ。さあ、その美しい胸を観客に見せてやれ」
「ちょ、ちょっと。やめなさい……」
 リリの訴えに耳を貸そうとしないローガンは彼女に恥ずかし格好をさせたまま、乳首を勃たせた大きな乳房を観客に見えるようリングを一周した。
「さぁて、お次は苦悶の表情を客席に披露して貰おうか。フンッ」
 気合を入れながら、さらに力を入れてモーガンはリリの体を締めつける。
 ギリギリ。ミシミシ。
「んああぁぁぁ」
 苦痛の悲鳴が再びリングに響き渡った時。
 ビクン。
 リリの体が痙攣したかと思うと、股間に食い込んだ白いパンティから少量の液体が漏れ始めた。
 失禁だ。あまりに絞め付けられ、あろう事か尿意を押さえきれず失神してしまったのである。
 だが、幸か不幸か。あまりの苦痛にリリは失神しており、お漏らしした事に気付いていなかった。



【あとがき】
 予定よりも遅れてしまいましたが、「晩春の特別企画」第2回目です。
 あれこれ考えているうちにテキストの量だけが増えてしまい、いつものように収拾がつかなくなるところでしたが、どうにか最初の構想通りにSSを終わらせる事ができました。
 冗長な部分も含め初稿を2/3程度に削った為、やや駆け足な展開となってしまい、その点は大いに反省しています。
 初稿では、リリがローガンの力技に苦しめられるシーン、商談相手に誘われて特別室へやってきたロシュフォール氏が娘の無残な姿を見て絶句するシーンもあったのですが……。
 エロス満点なコスチュームで見る者を悩殺するリリを描いて下さったエロモンド氏はベアハッグ技への造型が深く、2枚目のイラストは見せ方もアイディアも見事の一言に尽きます。まさにベアハッグ愛好者の面目躍如たるイラストでした。
 エロモンド氏はWEBサイトやブログを運営されておりませんが、pixivへ様々なイラストを発表されています。
 pixivへ登録されている方はイラストの下に記されている作者名をクリックして下さい。エロモンド氏の管理ページへアクセスする事ができます。
 エロモンド氏からの私信によれば、リリの衣装は「無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ」に登場するネージュ・ハウゼンのコスチュームを使用したとの事でした。

恥辱に耐える心優しい高貴な麗人(八波則吉「犠牲」より)

 大正14年に創刊された大衆娯楽雑誌『キング』は、創刊号から吉川英治氏の長編「剣難女難」が連載され、まだ学生だった角田喜久雄氏が変名で発表した「罠の罠」も掲載されています。
 30年以上も発行の続いた歴史ある雑誌だけに、大正時代や昭和初期のバックナンバーさえ面白く読め、改めて大衆娯楽小説雑誌の魅力を確認できました。
 現在の月刊小説雑誌よりも遥かに充実した誌面作りとなっており、正直な事を言えば昔の雑誌の方が遥かに面白く感じる事もあります。
 レトロ趣味に生きる者の感傷と言われてしまえば、そうかも知れませんが……。

 大正14年と同15年に発行された『キング』のバックナンバーを図書館で読んでいたところ、何ともユニークな作品を見つけました。
 現在では間違っても掲載される事はないであろう怪作なので紹介しようと思います。
 肩の力を抜き、骨董品でも眺めるような気持ちでお付き合い下さい。

 この怪作のタイトルは「犠牲」。物語詩として『キング』大正15年3月号へ掲載されました。
 作者は八波則吉氏。
 紹介文によれば「『小学校国語読本』を編纂」と書かれており、おそらく国文学や教育関係の人物だろうと思って調べてみたところ、国語教育学者として有名な方だと分かりました。
 前述『小学校国語読本』の正しい書名は『尋常小学国語読本』であり、文部省の教科書編纂官になった頃、他の国文学者たちと協力して編纂したようです。

 八波氏の「犠牲」は非常に短い物語であり、一言で説明すると「犠牲の心で民を救った高貴な淑女の話」です。
 これだけでは何の事か分からないと思うので簡単に内容を説明しますが、物語詩という形式上、どうしてもネタバレせざるを得ません。
 今となっては手軽に読めない作品という事も考慮し、ここではネタバレを含む内容紹介となりますが、その点のみ御了承下さい。
 なお、時代や場所に関する詳しい記述はありませんが、挿絵を見る限りでは中世ヨーロッパをイメージして書かれた作品と思われます。

 殿様(正確には城主?)の重税に苦しむ城下町の人々の為、奥方は夫に減税を申し出ます。
 ところが殿様は「裸体(はだか)で町をお廻りよ」と笑いながら言い、言う通りにすれば税金を減らすと暗示した命令をします。
 心優しい奥方は城下に「お昼の鐘が鳴るまでは一人も外へ出まいぞや」とおふれを出し、全裸のまま馬に乗って町を廻りました。
 奥方の優しさに心うたれた殿様は改心し、約束を守って重税を取り止めました。

 如何でしょう。
 物語詩をダイジェストで紹介してみましたが、何とも凄い内容である事は分かって頂けたかと思います。
 しかし、さらに驚くべきは「附記」に記されている一文。
 編集部員が書いたと思われる「附記」では、「この詩は、家族晩餐後の団欒、小学校・中学校・女学校の学芸会、発表会、其の他の諸会合の席上などで朗読するのに、最もふさはしいものであると信じます」と書かれているのです。
 この一文を読みながら、犠牲の精神で人を救う尊さを説いた詩とはいえ、セクハラを超えたバカ殿の無意味な発言に問題はないのかと余計な事を思ってしまいました。
 高貴な御婦人が全裸で町を行く姿、花も恥じらう女学生ならば想像しただけでも顔を赤らめてしまうのではないでしょうか……。

 参考までに原文の一部を以下に記しますので、「朗読するのに、最もふさはしいものである」かどうか、自分の目で確かめてみて下さい。



 『それほど心にかかるなら、』
 奥方の背を撫でながら
 冗談交り『これ奥や、
 裸体(はだか)で町をお廻りよ。』

 『裸体で町を?』と驚いて
 殿様の顔見られれば、
 『裸体で町を!』と殿様は
 鼻で笑って合点首。

 恥か―犠牲か―奥方の
 やさしい胸はとつおいつ、
 波に揺られる木の葉舟、
 されど『犠牲!』と健気にも。

【中略】
一二
 輝る日も少時(しばし)薄曇り、
 そよ吹く風も息を詰め、
 静かな町にかぽかぽと
 駒の蹄の音がする。
一三
 『あれ、奥方のお通りだ、
 覗くまいぞや、出まいぞや。』
 家に籠った人々は
 頭(こうべ)を垂れて聴いている。
一四
 犬ころ一つ通らねど、
 土蔵の尾根(やね)の鬼瓦、
 黒板塀の節穴も
 吾を見るかと恥かしく。
一五
 廻り廻って奥方が
 お城の門へ着かれたら、
 折からひびく寺々の
 正午(まひる)知らせる鐘の声。

≪『キング』大正15年3月号≫


 寺門萬次郎氏の描く挿絵には、馬に乗った全裸の奥方も描かれていました。
 当然の事ながら乳房や秘部は巧みに隠されているものの、着エロ的な雰囲気を漂わせるイラストに仕上がっています。

一冊の書物から……(吉川英治「やまどり文庫」より)

 古本の世界には【稀覯本】と言われるアイテムが存在します。
 発禁によって書店から回収された雑誌、発行部数の少ない単行本、作者の都合によっては復刊されない作品集、極一部の関係者にのみ配布される限定資料……等々。
 入手困難のレベルが高ければ高い程、その古書価は天井知らずの値上がりをみせます。

 吉川英治氏が『少女の友』へ連載した「やまどり文庫」では、ひょんな事から屑屋へ払い下げられた稀覯書『古今和歌集』を手に入れようとする人々の思惑が交差し、この本を巡る様々な人間模様が綴られています。
 養親を失った二人の若い男女は艱難辛苦の末に大義を果たしますが、雑誌連載用の見せ場を無理に作ろうとする作者の苦労が随所に見られ、物語が進むにつれ御都合主義で処理されてしまう場面が多くなっていました。
 今から80年近く前の少年少女向け小説なので、現代人の感覚から作品にケチをつける訳ではありませんが……。このように感じたのも事実です。

 本作のヒロインは正直者の屑屋に育てられた環(たまき)という16歳の少女です。
 どのような顔立ちかは説明されていませんが、山口将吉郎画伯の挿絵では小町娘とも言える可愛らしい容貌に描かれていました。

 この環ですが、ある屋敷から父親が回収してきた屑物に紛れていた稀覯書を手にした事から恐ろしい目にあわされます。
 貧しくても幸せな日々を過ごしていた頃とは一転。運命の荒波は環に容赦なく試練を与えました。
 あまり過激な場面はありませんが、ヒロイン受難と言える場面は幾つか見られます。


『じゃ、さっそく、仲間にはいったしるしをいれてやろう。そのままうごかずに、じっとしているんだぞ』
 一人の男は、そういうが早いか、部屋の小机の上においてあった、刺青針をつかむと、彼女の二の腕へ、――
『あッ!』
『えい。ほんのしばらくのしんぼうだ。がまんしていろ』
 雪より白い環の皮膚には、みるみるむごたらしい鮮血がにじんでくるのでした。

≪講談社『吉川英治全集別巻4 左近右近』P332≫

『これ娘、あす、わしが、糺明いたすから、こんや一晩、逃がれぬように、あの椿の樹へしばりつけておきなさい』
 家にかえると、老武家は、用人に命じて、環を、納屋の横手の椿の幹へ、かたくしばりつけさせました。

【中略】
 そのうちに日が落ちて、宵闇が濃くせまって来ました。けれど環は、椿の木にしばられたまま、ひとりでにあふれて来る泪をふくことさえゆるされません。
【中略】
 身もだえすればするほど、縛めの縄は、いよいよ皮膚に喰いこむ。
【中略】
 すでに、環の泪はかれそうでした。夜目にはわかりませんがぎりぎりと巻きつけられた荒縄のために、環の皮膚は、血がにじみそうになっているはずです。十六の少女にとって、あまりにも苛酷な、いましめの縄でした。いやあまりにも無残な、無慈悲な運命でありました。
 神や仏があるとすれば、なにゆえに、環のように清い美しい心の少女を、これほどまでに苦しめるのでしょうか?

≪講談社『吉川英治全集別巻4 左近右近』P334~335≫

『眼がさめたな』
 一人が、いいました。あたりをはばかる低い声です。
『環。――しずかにするんだぞ』
 も一人の男(ママ)がいいます、陰にこもってするどい声でした。

【中略】
『あ、さそり組!』
『シッ! 大きな声を出すんじゃねえというのに』
 いきなり、大きな掌(て)が、環の顔いっぱいにおおいかぶせられてしまいました。
『う、うッ』と、息のつまる苦しさに、ばたばた身をもがきましたが、相手は、まるで、鋼鉄のようなつよい腕の持ち主なので、いくらさからっても、すこしの甲斐もありません。
 それっきり、環は、意識をうしなってしまいました。

≪講談社『吉川英治全集別巻4 左近右近』P368≫

 お菊は、環を捕えておいたら、それを囮にかならず、山鳥の巻の手がかりがつく、と悪知恵を働かして檻禁(かんきん)していたのですが、すでに、こうして、山鳥の巻が手に入って見ると、もう、環を捕えておく必要はありませんし、かえって、足手まといになります。
【中略】
『環』
 かえるなり、お菊は、こわい眼をして、
『すぐに出かけるんだよ。用意をおし』
 と、どなるように、命ずるのです。
『はい』
 環は、しばられた縄目の跡を、さする間もなく、せきたてられて、身じたくもそこそこに、お菊のあとにしたがいました。

≪講談社『吉川英治全集別巻4 左近右近』P401~402≫

怖ろしき拷問風景(江戸川乱歩「大暗室」より)

 善と悪の対決を壮大なスケールで描いた江戸川乱歩氏の大長編作品「大暗室」は、美しい女性への嫉妬に狂う殺人鬼が暗躍する「妖虫」の終了から約2年後に『キング』へ連載されました。
 連載期間が20ヶ月近くに及び、乱歩氏自身は晩年に「私の連載小説のうちでは最も長くつづいた」と述懐しています。

 本作は冒険活劇要素の強い小説ですが、振子ギロチンに恐怖する美少女や巨大な水槽の中で悶え苦しむ人魚を描写した場面が見られ、その意味ではリョナラー必読の作品と言えます。
 責め絵的世界を独特の文体で綴り、読者を妖艶怪奇な世界へ案内する「大暗室」。かなり長い作品ですが、時間をかけて読んでも損はありません。
 また、ポプラ社から刊行された子供向けのリライト版には女装した小林芳雄少年(少年探偵団長)が柱に縛りつけられて火責めにされる場面が加筆されました。
 武田武彦氏の助力を得て「大暗室」を年少読者向けにリライトした際、乱歩氏は「残酷な箇所をけずり、冒険的な部分だけをのこし」たとコメントしていますが、こちらはこちらで読む価値があります。

 今後に予定しているサプライズの伏線として、今回も乱歩作品からリョナ度の高い「大暗室」を選んで該当場面の紹介を行いますが、基本的には大人版の原作をテキストとしました。
 子供向けのリライト版については、美しい人魚が苦悶する場面と小林少年が火責めにされる場面のみ紹介します(テキストはポプラ社の『少年探偵30 大暗室』を使用)。
 武田氏によるリライト版は学年誌へも連載されていますが、こちらは未見なので今回は言及を避けています。

 まずは、本作のヒロインである星野真弓の容姿について。


 電灯の下にうなだれて、しきりと編みものをしている真弓の横顔は、絵のように美しかった。少しもおめかしをしていないけれど、十九の春が、ほんのりと頬を桃色にいろどって、睫毛(まつげ)の長い眼が、美しくうるんで、夢見るような物思わしげの風情である。
≪創元推理文庫『乱歩13 大暗室』P105≫


 簡潔ながら星野真弓という少女の美しさを端的に表現した文章。これだけでも十分に彼女の美貌が伺い知れます。
 この美少女・真弓が麻酔薬で失神させられ、怖ろしい振子ギロチンに恐怖し、そこから脱出する捨て身の作戦として横たえた体を鼠まみれにさせます。
 文字による描写だけでも興奮させられる真弓のピンチ場面、ここから一挙連続で紹介します。


 醜い獅子鼻と、異様に赤い厚ぼったい唇のあいだから、むせ返るような生暖かい臭気が、まともに真弓さんの顔を打った。
 あまりの恐ろしさに、悲鳴を上げて腕を振りほどこうとした。だが、悲鳴を上げる前に、何かしら柔かい白いものが真弓さんの鼻と口を蔽(おお)ってしまった。しめつける腕の力は一そう強くなって、もう身動きすることもできなかった。鼻と口を蔽ったものは、形容もできない烈しい臭気を持っていた。その魂もしびれるような臭気が、胸の奥へしみ渡ったかと思うと、眼の前がぼんやり白茶けた感じになって、音が聞こえなくなり、やがて思考力が靄(もや)のようなものの中へ溶けこんで行った。

【中略】
「美しい仏さまだなあ」
 一人が舌なめずりをしながら、指先で真弓さんの頬をつつく。

≪創元推理文庫『乱歩13 大暗室』P151~153≫

 だが、しばらくして再び天井に眼をやった時、彼女はギョッとしないではいられなかった。あの大振子は、大きく左右に揺れながら、いつの間にか二尺ほども彼女の方へ近づいていたではないか。振子はただ揺れるばかりでなく、徐々に地上へさがってくるのだ。
【中略】
 今では振子の玉の先端の、三日月型の銀色の部分が、ハッキリと見分けられる。それは謂わば巨大な鎌のようなものであった。そして、その鎌の刃はまるで剃刀のように鋭いのだ。
【中略】
 真弓さんは徐々に徐々にさがってくる大振子と、その先端の巨大な剃刀の刃を見つめているうちに、全身の産毛がことごとく逆立ち、歯の根がガチガチと鳴りはじめた。
【中略】
 真弓さんはもう全身にビッショリ汗をかいていた。心臓が早鐘のように鳴っていた。
【中略】
 振子の揺れ方はちょうど彼女のからだと直角をなして、数十分或いは十数分の後には、彼女のふっくらとした胸の上を真一文字に斬り裂くような位置になっていた。
 真弓さんは、歯の根も合わぬ悪寒の中で、剃刀のような半月刀が、彼女の胸に触れる刹那を想像した。
 それは先ず彼女の服の上をスーッとなでこすって、その布地をごく僅かばかりけばだてるにすぎないであろう。しかし、二度、三度、四度、振子の往復が度かさなるにつれて、布地は刻々に烈しくけばだって行くであろう。そして、服地が完全に断ち切れてしまうと、次には下着が、それから、ああ、あのドキドキと光ったやつが、彼女の乳房の白い皮膚を、シューッとかすめて通るであろう。

【中略】
 下へ! 下へ! それは人間業ではどうすることもできない、必然の運命のように、彼女の柔肌へと肉迫してくる。
 振子の一往復ごとに、彼女は火のような息を吐いて、喉をゼーゼーいわせながら喘いだ。
 ああ、振子の半月刀は、もう乳房の上三寸の近さに迫っていた。今三十往復、或いは二十往復の後、あの鋭い刃は、いよいよ彼女の服地をこすりはじめるに違いない。

≪創元推理文庫『乱歩13 大暗室』P168~172≫

 彼女の頭に、実に異様な考えがひらめいた。魔法のような、奇蹟のような、不思議な思案が浮き上がってきた。
【中略】
 真弓さんは、右手でその残りの米粒を掴み取ると、胸や服の上に巻きついている太い麻縄に、所きらわずこすりつけた。手の自由の利く限り、縄の一本々々に、丹念の米粒を塗り込むようにした。そして、じっと身をすくめ、息さえ殺して、その効果の現われるのを待った。
【中略】
 真弓さんの胸と腹は、無数の鼠によっておおい隠されてしまった。それはウジャウジャと絶え間なくうごめく、大きな黒いかたまりのように見えた。彼らが麻縄を齧じる音が、まるで嵐のように聞こえた。
 鼠どもはただ麻縄に群がるばかりでなく、真弓さんの喉から顎にかけて這いまわった。ある者は彼女の唇をさえ嗅ぎはじめた。
 真弓さんはもう生きた心地もなかった。じっと眼を閉じて、歯を食いしばって、気も狂うほどの恐怖に耐えていた。もう一つの、もっと大きな恐怖を逃れたいばっかりであった。

≪創元推理文庫『乱歩13 大暗室』P173~176≫


 鼠に唇を奪われそうになる辱めに耐えながら、どうにか振子ギロチンから脱出した真弓。いよいよヒロインの活躍が始まるかと思いきや、ここで彼女の出番は終わってしまい、物語終盤まで顔を見せません……。

 話は進み、いよいよタイトルにもなっている大暗室が姿を現します。
 異様な空間で異様な体験をした六人の新聞記者による「魔界見聞記」が新聞に掲載され、その報告に東京市民は誰もが記者達の正気を疑いますが、それについては今回の記事と関係ないので省きます。
 ここで取り上げるべきは「魔界見聞記」の中盤あたりに見られる溺れる人魚について。
 そうは言っても架空の生物とされる人魚が実在するのではなく、人魚の格好をさせられた美女が水槽の中で水責めの拷問を受けているのです。
 事細かに描写された凄惨にして妖艶な拷問場面、乱歩氏は以下のような文章で描かれました。


 おお、それには大きな二つの眼が、恨みに燃えた二つの眼が、皿のように見ひらかれた二つの眼が、ランランと光っているではないか。それから鼻が、そしてまっ赤な唇が、苦悶に引きゆがんだ唇が!
 水底に苦悶する美しい女の顔。二つのヒトデがその両手であったことはいうまでもない。
 私は生れてから、あんなにも美しく、あんなにも恐ろしく、あんなにも悲しい顔を一度だって見たことがあるだろうか。

【中略】
 私たちは大曾根のいわゆる「地底の極楽」において、池に泳ぎ戯れる美しい人魚の群れを見たが、この「地底の地獄」では、人魚は同じ人魚ながら、遊び戯れるのではなく、今にも窒息しそうに水底にもがい苦しむ人魚を見せつけられた。
【中略】
 やがてその美女が思う存分苦しんだころを見はからって、裸形の悪魔大曾根竜次は、岩肌に仕掛けた黒いボタンのようなものを押したが、すると、水槽の上部から、二本の鉄製の熊手の形をしたものが、ニューッと水底に降りてきて、両側から、もがく美女の腹部を挟み、そのまま水面へと運んで行くのが、えたいの知れぬ巨獣の触手が獲物を攫いでもするように、無気味に眺められた。
「諸君、あれは人魚の見世物ではない。地底の国の拷問です。地上から連れてきた女のうち、稀には非常に強情なやつがある。そういう女を飼い馴らすための手段なのですよ。
【後略】
≪創元推理文庫『乱歩13 大暗室』P342~345≫


 この人魚拷問シーンはリライト版でも残されていましたが、さすがに読者層を考慮してかソフトな描写になっていました。


 ガラス張りの水槽の中には、一ぴきのかわいらしい人魚が、のたうちまわっていたのです。まだ十二、三才にしか見えない、かわいらしい女の子が、きみのわるい人魚の水着をきせられて、水槽の中へ投げこまれていたのです。
「ワッハハハ……、おどろいたかね諸君、これが怪人二十面相じまんの生きている人魚さ。よくおがんでおきたまえ……」
 ああ、なんという恐ろしいことでしょう。水槽の中の生きている人魚は、もう呼吸(いき)ができなくなって、アップ、アップやっているのです。あと五秒もたてば、この女の子は、死んでしまうかも知れません。

【中略】
「おれは、なにも殺す気はない。地底の国の法律さえまもっておれば、あの子などは、この国の王女でいられる身なのだ。ただ、あの女の子は、おれにそむいた。あれにかぎらない、おれにそむくやつは、みな人魚の水着をきせられて、この水槽へ投げこまれるんだ」
≪ポプラ社『少年探偵30 大暗室』P251~255≫


 最後に、リライト版だけの特典、女装した美少年が柱に縛りつけられて火責めにされるシーンを紹介します。
 紅顔の美少年である小林少年が女装姿で火あぶりにされる場面、ショタ好きな方でなくても色気を感じるのではないでしょうか。


 もちろん、箱の中には、かわいいナナ子ちゃんが、あおむけに寝ていました。腰をかがめてのぞきこんだ怪人二十面相の顔が、サッとかわりました。そのはずです。寝ているナナ子ちゃんの顔が、ポッカリ目をひらいて、ニッコリわらったからです。
「き、きさまは……?」
 はげしい怒りと驚きに、怪人二十面相の顔は、みにくくゆがみました。とびかかろうとする怪人のうでを、するっとぬけて、ゆかの上に起(た)ちあがったのは、ナナ子ちゃんに変装した小林君でした。

【中略】
 こうやって警官隊がぐずぐずしているうちに小林君は、かわいそうに二十面相のため、押さえつけられ、ふとい柱に縛りつけられてしまいました。
「さ、これでおわった。もういくらあばれても、逃げられやしないぜ。気の毒だが小林君、きみはそこで明智の身がわりに、火あぶりになるんだぜ。うれしいかい。ウフフフ……」

≪ポプラ社『少年探偵30 大暗室』P231~234≫

地下室に監禁された美女(江戸川乱歩『少年探偵37 暗黒星』より)

 富豪・伊志田家への復讐に燃えて跳梁跋扈する怪人に明智小五郎が挑む「暗黒星」は、江戸川乱歩氏が昭和14年に『講談倶楽部』へ発表した長編です。
 昭和4年に同誌へ「蜘蛛男」を発表して以来、乱歩氏は「魔術師」や「人間豹」等の大衆向けスリラー探偵小説を次々と発表して一気に大流行作家となりました。
 この「暗黒星」は『講談倶楽部』へ発表された最後の長編であり、その意味では通俗物の総決算的作品とも言えるでしょう。

 先に紹介した「人間豹」や「地獄の仮面」のようなエロスあふれる描写こそありませんが、物語終盤、屋敷の地下室へ磔刑状態で監禁された富豪令嬢が発見される場面には微リョナ要素を含んだ独特の雰囲気が感じられました。
 口に猿轡をかまされた美しいお嬢様が手足を鎖で束縛されている姿。想像するだけで果てしない妄想が浮かんできます。

 令嬢の容貌描写と併せ、この監禁シーンを引用してみようと思います。
 今回も子供向けにリライトされた作品をテキストにしていますが、大人向けの原作と表現的には大差ありません。
 正直に言えば、ポプラ社の単行本しか手許に用意できなかっただけですが……。前述のように監禁場面の描写に大差ありませんので、どうか御容赦下さい。
 また、最後にネタバレをする記述があるので本作を未読の方は御注意願います。


 家族らしい人たちのすがたが、つぎつぎに画面の上をゆききしている。やがてまた大写しの画面があらわれた。こんどは、美しい二十一、二歳の令嬢の顔だ。
 桃色のぼたんの花が開いたようにあでやかな顔。令嬢は、スクリーンから人びとに笑いかけている。

≪ポプラ社『少年探偵37 暗黒星』P10≫

 その女は、一郎の姉あや子だったのだ!
 かの女は、ばらのように美しい明かるい顔をじっと窓の外にむけて、たたずんでいた。

≪ポプラ社『少年探偵37 暗黒星』P54≫


 監禁場面ですが、どのような衣装だったか具体的な描写がされていないので分かりません。
 ただ、失踪直前に「白い服を着た女」(P54)と書かれており、拉致・監禁されたのは夜だと思われる事も含めて考えると、ネグリジェ姿のまま磔刑の格好で地下室に閉じ込められていたと思われます。
 木村正志氏による挿絵からのイメージでは、伊志田あや子が着ていたネグリジェは、腰の部分を細長い紐で留めた、裾が足首まである長袖のワンピースでした。そして、その両手には白いレースの手袋を着用しています(加えて言えば、ネグリジェは胸の部分を大きく開いたデザインになっていて両乳の谷間が見えていました。あくまで私が挿絵から受けた印象ですが……)。


 伊志田氏のしばられていた反対側のかべに、もうひとり、人がはりつけにされていたのだ!
【中略】
 それは、若い女だった。
 伊志田氏とおなじように、サルぐつわをはめられ、両手両足を鉄のくさりでしめつけられていた。みだれた髪が顔にかかり、死人のようにぐったりと身動きもしない。

【中略】
やっぱりそうだ! これはあや子さんだ。あや子さんは、ゆくえ不明になったはじめからここにいたのだ」
【中略】
 三人はまた大いそぎで、あや子をかべからおろした。
 かの女は、父の伊志田氏より、なおいっそうよわりはてていた。
 むりもない。かの女が家出したと思われる日から、ここにとじこめられていたとすると、もう一週間にもなるのだ。

≪ポプラ社『少年探偵37 暗黒星』P173~176≫


 危機一髪のところで地下室に監禁されていた父娘は救助されましたが、犯人は残酷な水責めの拷問でジワジワと二人を死の恐怖に怯えさせながら殺そうと企んでいた事が明智によって暴露されます。
 怪人にピストルで撃たれた傷が全快した明智の推理は冴えわたり、ついに事件の真相と犯人が明かにされました。
 明智の謎解きによって様々な謎と犯人のトリックが関係者全員に伝えられ、あや子を殺人者に仕立てようと目論むが犯人が女装して麻布K町の伊志田家と品川駅前の旅館を往復していた事も分かります。
 犯人の伊志田一郎は「まるで女かと思うほど美しい二十歳ほどの青年」なので、彼が女装しても本当の女性にしか見えなかった事でしょう。
 女装する美青年。
 陰惨な事件に背徳的な彩りを添えるアクセントとして相応しいトリックだと思うのは私一人だけでしょうか……。


 それからきみは、あや子さんにばけた。そして、家出をしてみせたのだ。きみは、からだもほっそりとしているし、女のように美しい顔をしている。女装をしても、夜なら、人目をあざむくくらいなんでもない。当のあや子さんは秘密の地下室へとじこめてしまった。
 きみは、女装をすると、なるべく人の注意をひくようにして、品川駅まえの旅館にとまり、そのまま裏口から逃げだして、大急ぎでここへかえってきた。
【後略】
≪ポプラ社『少年探偵37 暗黒星』P205≫

声優志願の少女VS少年レスラー

 読者アンケートで人気の少ない漫画を容赦なく打ち切る『週刊少年ジャンプ』ですが、少年レスラーの活躍を描いたプロレス漫画「A・O・N」も打ち切りの憂き目をみた悲惨な作品の一つに数えられます。
 原作者の道元宗紀氏は『週刊少年ジャンプ』へ3作の連載漫画を発表していますが、いずれもコミックス2巻分の長さで物語は終わりました。
 絵柄は悪くないのですが、物語の組み立て方やキャラクター造型に難があるのかも知れません。
 弱点さえ克服できれば打ち切り作家の汚名を返上できるかも知れませんが、全10話で打ち切られてしまった「A・O・N」を最後に新作漫画は発表されていないようなので復活は難しい状況にあるようです。

 ムキムキなレスラー同士がリングの上で暑苦しい試合を展開するシーンばかり目立つ「A・O・N」ですが、連載最終回の第10話にて読者へのサービスのつもりか、可愛く華奢な少女と体格のよい少年レスラーの試合シーンが描かれました。
 僅か数ページの分量しかなく、色気も臨場感も迫力もないヌルイ試合ではありますが……。
 道元氏を応援する意味も含め、今回は「A・O・N」終盤のプチ・ミックスファイトを紹介します。

 まずはスポットライトを当てるヒロイン(と言っても、全話を通じてのメインヒロインではありません)から。
 彼女の名前は梁雪花(りょう せつか)と言い、声優になる事を夢見る少女です。

梁雪花
(C)道元宗紀/集英社

 人気レスラーのアオンへ送ったファンレターがキッカケとなり、雪花はアオンと学校の校庭で試合をする事になります。
 本物のアオンは交通事故の加害者として警察に逮捕されているのですが、それを世間に知られないよう、所属団体は体型が近いプロレスラー志願の少年・ギュンを替え玉にしていました。
 思春期の少年と少女が校庭で試合をする。考え方によっては、かなり際どい発想とも受け取れます。

雪花を挑発するギュン 雪花の決意 ファイティングポーズの雪花
(C)道元宗紀/集英社

 教師や生徒に見守られ(?)ながら、雪花とギュンの試合が始まりました。
 どのような攻防があったのかは省かれていますが、二人の戦いで最初に描かれたのはギュンが雪花を変型アルゼンチンバックブリーカーで捕えた瞬間でした。
 通常、アルゼンチンバックブリーカーは仰向けにした相手の顎と腿を掴んで動けなくする技ですが、いろいろと敏感になっている年頃である事を配慮したのか、ギュンは雪花の太腿ではなく左腕を掴んでいます。
 しかし、相手の体を完全にロックできていない為、ギュンは技からの脱出を許してしまいます。

変型アルゼンチンバックブリーカーが綺麗にき待ったが……
(C)道元宗紀/集英社

 この後も試合は続きますが、ギャラリーの声援を受けて積極的に攻撃を仕掛ける雪花が描かれる程度。どのような試合運びだったのかは分かりません。
 ページ数の都合もあったでしょうが、最終回での見せ場を省略してしまったのは残念です。

ヒートアップする二人の試合
(C)道元宗紀/集英社

アーケード版「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」稼動延期?

 ロケテストも無事に終わり、今夏からの正式稼動を待つばかりとなった「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」ですが、どうやらゲームセンターへの登場は今秋に延期となりそうです。
 ユーエス産業株式会社の「新製品ニュース」(更新:2011年5月24日)によれば注文締切日が5月31日となっており、ゲーム基板は商品内容に関わらず9月から分納が始まるとの事でした。
 先月末に発売された『アルカディア』7月号でも「今秋稼動予定」と記されている為、稼動延期は確実なようです……。
 公式サイトでの「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」関連情報は2月を最後に全く更新されておらず、開発状況や稼動時期の最新情報が分かりません。

 5月に各地で開催されたロケテストのプレイ動画がYouTubeへ多数アップされ、それらの動画でリリが動く姿を見るたび、「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」に関する新情報への飢餓感が高まる一方。そろそろ、おおよその稼動予定日くらいは発表して欲しいのですが……。
 tiwitter(私は未登録なので開発スタッフの発言が見られません)や海外サイトで発表された最新情報を御存知の方がいらっしゃいましたら、コメントにて情報提供を頂ければ大変助かります。

 参考までに「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」のゲーム基板情報を以下に記します。
 ネットワーク接続が前提となっている非常に敷居の高い基板であり、最低でも60万円以上する個人では買えないような価格設定となっているので完全に店舗向けソフトですが、資料的価値はあると思って掲載を決めました。
 参照資料はユーエス産業株式会社の商品リストですが、一部表記を変更した他、「基盤」を「基板」と修正しています(いずれも2011年5月24日時点での商品情報)。


【1】
 商品名:「鉄拳タッグトーナメント2」 DX筺体セット
 商品内容:筺体4台(システム369ボード・2枚)+ライブモニター1台セット ※300セット
 OP価格:4,180,000円
 メーカー:バンダイナムコ
 発売日:9月より分納
 締切日:5月20日

【2】
 商品名:「鉄拳タッグトーナメント2」 DX改造キット
 商品内容:ライブモニター1台+基板・2枚(システム369ボード・2枚) ※「鉄拳6BR」DXの改造キット
 OP価格:2,380,000円
 メーカー:バンダイナムコ
 発売日:9月より分納
 締切日:5月20日

【3】
 商品名:「鉄拳タッグトーナメント2」基板
 商品内容:基板1枚販売分(システム369ボード・1枚) ※付属品については確認中
 OP価格:698,000円
 メーカー:バンダイナムコ
 発売日:9月より分納
 締切日:5月20日



【追悼 川上とも子さん】
 去る6月9日16時45分、声優の川上とも子さんが急逝されました。享年41歳。あまりにも早すぎる死は残念でなりません。心より御冥福をお祈り申し上げます。
 2008年に卵巣ガンが発覚してからも療養しながら声優活動を続けておられましたが、病魔によって帰らぬ人となりました……。
 川上さんが亡くなられた翌日、所属事務所のぷろだくしょんバオバブは公式ブログにて「ファンの皆様へ」と題した一文を掲載(2011年6月10日付)しました。全文はこちらから御覧頂けます。

襲われる明智夫人(江戸川乱歩『少年探偵44 人間豹』より)

 詳しい素性が曖昧なまま生死不明となった怪人・人間豹。
 猫属の舌を持つ人間豹=恩田は、江戸川乱歩氏が昭和9年から昭和10年にかけて『講談倶楽部』へ連載した長編「人間豹」に登場し、その残虐性も含めて読者に強烈な印象を与えました。
 この「人間豹」は謎解きよりもスリリングな物語展開で読ませる通俗長編に分類される作品ですが、「魔術師」事件で明智小五郎と結婚した文代夫人が絶体絶命の危機に陥る場面が見られ、一読忘れ難いインパクトの受難シーンによって乱歩ファン以外にも広く知られています。

 本作は私的乱歩作品ベスト5の上位にランクインしている作品であり、その魅力について書き出すと長文になってしまう(本筋から離れた点にまで話が及ぶかも知れません……)ので内容紹介や書誌的なデーターについては割愛させて頂きますが、あまりにも有名な文代夫人受難シーンだけは当ブログで紹介したいと前々から思っていた為、年少読者向けにリライトされた「人間豹」の再読をキッカケとして取り上げる事にしました。
 筆を抑えた描写になっていますが、人間豹に襲われた文代夫人が棺桶のような木箱へ力まかせに押し込まれる場面、檻の中に閉じ込められて虎と対決させられる場面、どちらもリョナ度満点です。
 大人向けの原作とは一味違った文代夫人の受難シーンを一人でも多くの方に知って頂きたく、あえて「少年探偵」版を取り上げる事にしました。
 なお、テキストにはポプラ社の単行本『少年探偵44 人間豹』を用い、『少年少女譚海』へ連載された武田武彦氏のリライト版には言及しませんので、その点のみ御注意下さい。

 まずは、明智の留守中に事務所へ現れた恩田が文代夫人を襲う場面から紹介します。
 本当はオリジナル作品の文章も掲載し、比較できるようにしたかったのですが……この趣向は諸事情により見送りました。
 興味のある方は現行本を購入して(または図書館から借りて)読み比べてみて下さい。


 人間豹はのっそり立ちあがると、文代さんに近づいてきた。ああ、どうして、いままで気がつかなかったのだろう。明智の目がこんなに光るはずはない。それはまるで青い火のようにもえているではないか。
 文代さんはしびれたようになったからだから、やっと力をふりしぼって、さっと立ちあがると、悪魔の手の下をくぐりぬけて、廊下へとび出して行った。

【中略】
 怪物はおそろしい力で、文代さんのからだを棺おけのような人形箱の中におしこんだ。そしてポケットからますい薬をひたしたハンカチをとりだすと、ぐっと文代さんの鼻と口におしつけた。
 人間豹は木箱のふたをその上からそろそろとかぶせた。すっかり、ふたをしてしまうと、箱のそばにちらかっているなわをあつめて、ふたの上からぐるぐるにまきつけた。あとはおもてのくらやみに待っているふたりの手下をよび入れて、人形箱をかつぎ出すばかりだ。

≪ポプラ社『少年探偵44 人間豹』P146~147≫


 岩井泰三氏の描く挿絵(挿絵変更前の旧版では北田卓史・画)では、恩田の怪力にかなわないと知りつつ必死の抵抗を試みる文代が見られます。
 一方の旧版ではクロロフォルムと思われる液体を湿られた布で口を塞がれて意識を失った瞬間が描写されており、これはこれで良い挿絵でした。

 そして、この作品の最大の見所とも言える「檻の中で虎と戦わされる文代」の場面。
 オリジナルでは非常に扇情的な書き方がされていましたが、子供向けのリライト版では行間にエロスを感じさせる書き方となっています。


 いまや、おりの中では、みごとに熊ののどぶえをひきさいた猛虎が、かちほこったように、すさまじいうなり声をあげていた。
 ところが、これはどうしたことか! メリメリひきさかれた熊の皮の下から、あらわれたのはひとりのわかい、美しい女だった。いうまでもない、文代さんだ。
 文代さんは泣きさけんでいた。かの女は、はじめ立ちあがるまでは、ますい薬で気をうしなっていたのだが、とつじょ、気がついたとき、熊の皮の下で、二つのガラスの目玉にうつったのは、かの女におそいかかってくる一ぴきの猛虎だった。文代さんは気ちがいのように、にげまどった。たすけをもとめて、泣きさけんだ。その悲鳴がさっきから、見物席に聞こえてきたのであった。

【中略】
 文代さんの足はよろめき、胸ははげしく波うち、声はもうかれて出ないのだ。
≪ポプラ社『少年探偵44 人間豹』P226~228≫


 岩井氏の挿絵では熊の毛皮を着せられた文代しか見られませんが、北田氏の挿絵では襲い来る猛虎への恐怖に怯える文代の姿が描かれています。
 首から下の裸体は熊の毛皮で隠されていますが、幼さの残る顔立ちに独特の色気が感じられました。

 ポプラ社の『少年探偵44 人間豹』は絶版となっていますが、1990年代中頃まで増刷はされているので市立クラスの図書館でも所蔵している所は多いと思います。
 まだ「人間豹」を読んだ事のない方がいれば、まずは「少年探偵」版で物語の概要を掴み、その後で大人向けの原作に挑戦してみては如何でしょう。
 オリジナル版のテキストには、初出誌から復刻された嶺田弘氏の挿絵が全て復刻されている創元推理文庫版をお薦めします。



【付記】
 この他、柳瀬茂氏や山内秀一氏、稲垣三郎氏が挿絵を描いている『人間豹』(柳瀬氏と山内氏の挿絵はポプラ社版、稲垣氏の挿絵は講談社版に掲載)もあるようですが未見により詳細は分かりません。


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6月9日は「バスター技の日」

 1994年3月に終了した長寿バラエティ番組「お笑いマンガ道場」を御存知の方は今でも多いと思います。
 当世の人気漫画家が様々なお題にクリップ漫画で応える当意即妙な展開は非常にスピーディーであり、そこへ風刺やユーモア(鈴木VS富永の対決)等の要素も巧みに取り込まれ、見ていて実に楽しい番組でした。
 毎週木曜日(奇しくも今日と同じ曜日です)の夕方、この番組をブラウン管テレビで見ていたのも遠い過去となり、このようなハイレベルなバラエティ番組が絶滅した事にも時の流れの無常さを感じます。

 今日は6月9日ですが、故・鈴木義司氏は『六月九日はなぁ~に。富永をブン殴ってメガネ壊す日』と歌いながらクリップ漫画を同番組内で披露しました。
 鈴木氏と富永氏の漫画バトルは「お笑いマンガ道場」の名物であり、鈴木氏が貧しい富永を描けば、富永氏は土管に住む鈴木一家を描くというように、お題を利用したネタで会場や視聴者を笑いの渦に巻き込んでいます。
 もちろん、互いに尊敬しあうからこその漫画バトルであり、相手を貶めるような嘲笑と毒のある笑いの境界線を越えずに爆笑を提供する手腕はベテラン漫画家の面目躍如でした。
 上記のネタですが、「透明のセルに描かれたを利用し、クリップ漫画を描け」と言うお題で、鈴木氏はをフレームの歪んだメガネに見たて、ボコボコにされた富永を描いています。
 現在では有識者(!)から「暴力的だ」と言われそうなネタですが、6月9日になるたび、このネタを思い出します……。

 前書きが非常に長くなりましたが、ここからが本題です。
 キン肉バスターの弱点を見つけたバッファローマンが一千万パワーで強引に体勢を入れ替えてキン肉バスター攻略に成功した際、「を引っ繰り返すとになる」と言った事から、6月9日は「バスター技の日」となりました。
 6月9日はバスター技が好きな者にとって特別な日でありバスター技を描いた記念イラストをpixivへアップされた絵師の方もいます。
 バスター技愛好者や「キン肉マン」ファンの間だけに知られる記念日ではありますが、バスター技イラストの紹介に力を入れる当ブログとしては、この記念日を是非とも祝わなければなりません。

 ……とは言っても、記念イラストとして掲載できる作品のストックがない為、「鉄拳5 DARK RESURRECTION ONLINE」からキャプションしたマッスルバスターの連続写真を掲載する事で記念イラストに代えさせて頂こうと思います。
 準備不足もあり、今年は不本意な形でのお祝いとなりましたが、来年(それまでブログが続いていればですが)は趣向をこらして「バスター技の日」を祝したいです。


マッスルバスター発動
相手の両足をロック
勢いよく上昇
相手に両足を大きく開かせた状態で着地
サービスショットのパンモロ

20,000HIT達成の御礼

 2011年6月5日の午後5時過ぎ、当ブログへのアクセス数が20,000Hitを突破していた事が確認できました。
 定期的にアクセスして下さる方、キーワード検索からリンクされた方、訪問して下さった皆様に厚く御礼申し上げます。
 諸事情から更新期間が変則的になったうえ、扱う内容も相変わらず一般的とは言えないネタばかりですが、アクセスカウンターの集計が確実に加算されていく事実には嬉しい以外の言葉もありません。
 次の御挨拶は30,000Hit達成時になる予定ですが、更新作業が出来ない状態に達成した場合は40,000Hit(あるいは、キリよく50,000)になります。
 引き続きの応援と御愛顧、よろしくお願い申し上げます。

 すっかり恒例となった記念イラストですが、今回はプロの漫画家からイラストを頂戴しました。
 描き下ろしイラストを御提供下さったのは、昨年末に第一著書『グッとおねだり』を刊行されたヌクヌクオレンジ先生です。
 厚かましくも申し出たリクエストに応え、pixivへの投稿作品として、まんぐり返りの痴態を晒す椿絵李沙を描いて下さいました。
 椿絵李沙は上記コミックスに収録されている「蒼碧の少女」のヒロインです。作中では黒いストッキングを着用していますが、今回は生足Versionとなっています。
 美しい顔を苦痛に歪ませた表情、純白なパンティに守られた股間、そして屈辱的なポーズ。
 どれを取っても最高のシチュエーションに仕上がっています。
 多くの絵師より御寄稿頂いた記念イラストに新たな傑作が加わりました。

20,000Hit記念画像
(C)ヌクヌクオレンジ

 ヌクヌクオレンジ先生が別名アカウントを持つpixivの管理ページでは差分と着色前のラフ画も公開されています。
 pixiv会員の方はこちらからアクセスし、恥ずかしい格好をした絵李沙の差分イラストを御覧下さい。


【付記】
 6月4日午前0時には「拍手」の回数が100回を数えました。ブログ記事の「拍手」をクリックして下さった皆様、どうもありがとうございます。
 返信は出来ませんが、頂戴した拍手コメントも全て読んでおります。


グッとおねだり (TENMAコミックス)グッとおねだり (TENMAコミックス)
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艶やか悶絶女人絵巻  ~「GAMBLE FISH」後編~

 お待たせ(待っている方がいればですが……)しました。いよいよ、「GAMBLE FISH(ギャンブルフィッシュ)」に登場する美しい女性達のセクシーショットの紹介です。
 お嬢様からロリ娘まで幅広い属性を網羅しているあたり、さすがは山根和俊氏と言えるでしょう。それぞれが違う魅力を持った女性を描き分けるセンスの良さに脱帽しつつ、山根氏が本作の作画担当になった事を感謝します。

 それでは「エロスの花園」へ足を踏み入れ、美しく咲き乱れる花々を心ゆくまで御堪能下さい。
 なお、好きな場面が収録されているコミックスの購入を御検討される方がいらっしゃいましたら、是非とも新刊本にて入手して頂きたく思います。
 大量の画像を掲載させて頂いた者から作者の方々への最低限の礼儀として一筆書き添えた次第ですので、どうか御協力お願い申し上げます。


【獅子堂美華】
 ジャスミンとガトー姉妹がダイス勝負を繰り広げる水槽の脇でピアノを演奏する美華ですが、その胸元に飛び込んだヨガリウオによって悶絶。快楽に耐えながらもゲーム終了まで演奏を続け、観客から称賛されますが……。
胸の谷間に潜り込んだヨガリウオに刺激され、さすがのお嬢様も悶絶 悶絶に耐えながら演奏を続ける美華
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第14巻より。

 ヨガリウオの刺激で気絶した美華は女体カードゲームのテーブルにされてしまいます。オハマ大統領と阿鼻谷零侍による世紀の一戦に相応しい彩りを試合会場に提供しますが、ゲーム終了後、美華は水原によって辱めれた事を思い出してゾッと身を震わせたのでした。
美華の裸体に張り付くカードを神技で剥がす水原 無事に気絶から目覚めた美華ですが、屈辱的な痴態を観客にさらした事を思い出し青ざめます
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第15巻,第16巻より。


【樹村菜摘】
 OB懇親会での「ギャンブラー世界一決定トーナメント」に応援役として駆けつけた菜摘。プレイヤー全員が命を賭ける【四人打ち麻雀】の人質となった仲間を助ける為の秘策を思いついた水原は、言葉で説明するのは難しいと言って菜摘のスカートを捲って無言のヒントを提示します。この後、怒った菜摘は水原をボコボコにしますが、ヒントは無事に仲間達へ伝わりました。
言葉では上手く説明できない風船脱出法を水原は意外な方法で示したが…….
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第17巻より。


【月夜野由佳】
 コスプレ姿で【四人打ち麻雀】の人質となった月夜野。風船からの落下が自分とパートナーの死を意味する為、必死になって風船から落ちないよう努力します。両手が自由に使えず、お尻に食い込んだブルマも直せません。踏ん張った格好でTバック状態のヒップを観客に晒すハメになりました。
お尻に食い込んだブルマも直せず、必死に耐える月夜野
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第17巻より。


【朝比奈里緒】
 コスプレ姿で【四人打ち麻雀】の人質となった里緒。女性教師の衣装を脱ぎ捨て、下着姿となって風船からの脱出に成功しましたが、何とも恥ずかしい格好で宙吊りに耐える事になります。ガーターベルトとフリル付きの黒いパンティがアダルティックな魅力を強調しているのか、観客は彼女の痴態を大いに喜びました。
あられもない恰好で踏ん張る里緒 宙吊りの苦痛に耐える里緒の体力は限界に近付いている 風船を割られた里緒と真世、絶体絶命の危機 M字状態で高所から落下してきた里緒を命がけで助けた王周銘
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第17巻,第18巻より。


【蛭子奈々】
 阿鼻谷ゼミの親友・真世に頼まれ、【ヴィクトリー・フアッグ】に杜夢チームとして参戦。男を誘惑するフェロモンでグリーンベレーを翻弄するものの、妻の愛でフェロモンの誘惑に打ち勝った相手の反撃を受けて敗北します。豪快なバスター技によって股間節を脱臼したらしく、だらしなく足を開いた格好でダウンしました。
妻の愛でパワーを得たグリーンベレーの大技が蛭子に炸裂
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス未見。WEB情報によれば第8巻収録との事。


【花咲真世】
 コスプレ姿で【四人打ち麻雀】の人質となった真世。最年長らしい冷静沈着な態度で現状打破を試みますが、一歩間違えば命を失う状況に悪戦苦闘。風船からの脱出に成功して宙吊りとなった時も、最後まで杜夢を信じて苦痛に耐え抜きました。
風船から落ちまいと恥ずかしい恰好を承知で踏ん張る真世 風船攻略方法を聞き、羞恥心を抑えながら服を脱ぐ 下着姿で股を開く恥ずかしい恰好となり、風船にしがみつく真世 冷静沈着な真世でさえ不安を感じる宙吊りエスケープ 辛うじて風船からの脱出には成功しましたが、その代償は苦痛の宙吊りでした
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第17巻,第18巻より。


【エミリー・ドーン】
 対戦相手の一方が確実に命を落とす【ロシアンルーレット】の要素を取り入れたカードゲームを中止させようと、OB懇親会の試合会場へ現れたエミリー。必死に阿鼻谷を説得しますが、耳を貸さない阿鼻谷は彼女のブラジャーを引き裂いてしまいました。
大統領との試合中止を呼び掛けるエミリーの説得に聞く耳を持たない阿鼻谷はブラジャーを引き裂く
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第16巻より。

 コスプレ姿で【四人打ち麻雀】の人質となったエミリー。羞恥心を抑えて服を脱ぎ、衣装を利用した風船からの脱出方法を試みますが失敗してしまいます。この後、優れた身体能力を活かして無事に風船から脱出しました。
風船脱出方法を思いついたエミリーは観衆の視線に恥じらいながらも服を脱ぎ始めた 風船からの脱出に失敗したペナルティ
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店
 ※コミックス第17巻より。


【ジャスミン・ナイト/茉莉・ナイト】
 ガトー姉妹とエロチックなダイス勝負を展開。水槽の中に身を浸して行われたゲームですが、ダイスの目が小さい数だったプレイヤーにはペナルティとしてヨガリウオが水槽内へ投入されます。一種の神経毒で相手に性的快楽反応を与える能力(?)を持ったヨガリウオの責めに苦しめられるジャスミンですが、最後は正確な技術と大胆な戦略で勝利を得ました。
予想を上回るヨガリウオのパワーに悶絶するジャスミン. 勝利の為、「快楽の苦痛」に耐える覚悟を決めた 辛うじて昇天を免れ、水槽に掴まる
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第14巻より。

 ガトー姉妹に勝利したジャスミンは準決勝に進出。【四人打ち麻雀】に挑むものの精神的に追い詰められ、二人目の人格である茉莉が現れました。阿鼻谷の愛人でありながら潜水デスマッチで命を賭けた勝負を展開し敗北。巨大な水槽カプセルから救出された茉莉は意識を失っており、そんな彼女を阿鼻谷は容赦なく辱めます。
水中デスマッチに敗れ、気絶した愛人を辱める阿鼻谷
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第19巻より。


【マリア・ガトー/リンダ・ガトー】
 ジャスミンとエロチックなダイス勝負を展開。ゲーム序盤では主導権を握ってジャスミンに快楽地獄を味わわせ苦しめますが、プロの技術と戦略によって敗北します。ゲームで気力を使い果たしたのか急激な老化で命を落としかけるものの、オハマ大統領によって一命を取り留めました。
肉感的なヒップに噛みつくヨガリウオ 快楽地獄に陥り、自らの乳房を揉むマリア ヨガリウオの刺激に悶える美人姉妹
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第14巻より。
30匹を超えるヨガリウオに襲われ絶頂を迎えそうになる 強烈な刺激に耐えるものの腰の奥が痺れ満身創痍のガトー姉妹
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店 ※コミックス第14巻より。


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青山 広美

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GAMBLE FISH 16 (少年チャンピオンコミックス)GAMBLE FISH 16 (少年チャンピオンコミックス)
(2010/03/08)
青山 広美

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GAMBLE FISH 18 (少年チャンピオン・コミックス)GAMBLE FISH 18 (少年チャンピオン・コミックス)
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青山 広美

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エロスと美女とギャンブルと  ~「GAMBLE FISH」前編~

 2007年から2010年まで『週刊少年チャンピオン』へ連載されたギャンブル漫画「GAMBLE FISH(ギャンブルフィッシュ)」は、久々に続きを待ち遠しく思えた漫画でした。
 自分の頭脳だけを信じる少年ギャンブラー・白鷺杜夢。彼は次々に現れる強敵と様々なゲーム=ギャンブルで勝負し、頭脳と勘と観察力を駆使しながら無敗記録を更新し続け、最後は「ギャンブラー世界一決定トーナメント」という大舞台で優勝します。
 御都合主義と思えるような展開の裏にも緻密な杜夢の計算が働いており、高等数学的な作戦の種明しが楽しみでもありました。

 この漫画の原作者は青山広美氏。麻雀漫画を数多く手掛けているだけあり、理詰めの論理によるゲーム攻略方法は見事の一言に尽きます。
 作画担当は山根和俊氏。グラマラスな体型と美しい容貌の美女を描く筆力は商業誌デビュー20年目を迎えた現在も衰える事なく、それどころか作品が増えるたびに画力は上がっていく一方です。
 1993年頃に『週刊少年ジャンプ』へ連載された漫画版「ジハード」(原作は定金伸治氏)からの山根ファンにとって、お色気要素を多分に含んだ本作は最高の贈り物でした。

 今日と明日の2日間は「GAMBLE FISH」に登場する女性キャラクター達の紹介記事となります。
 初日はヒロイン達の簡単なプロフィール、2日目は色気満点なセクシーショットを紹介します。
 お楽しみには明日まで残しておき、まずは復習(?)を兼ねて本作に登場する美しい女性達の姿をタップリと御覧下さい。


【獅子堂美華】
 初登場時は獅子堂学園に通う中学3年生。曾祖父の獅子堂勇は学園長。プライドが高い反面、友情に厚い一面も持ち合わせており、本当は心の優しい女性である。登場する時に「お待ちなさいッ!!!」と言う事が多く、ある意味で美華登場シーンのお約束パターンになっている。テニス部部長の意地からエミリー・ドーンとのテニス勝負に勝利するものの、これが原因で杜夢はエミリー率いるグリーンベレー軍団と雪山で壮絶な死闘を展開する事になってしまう。OB懇親会の決勝戦ではディーラーを務め、生死を賭けた杜夢の試合を見守った。
スーパーお嬢様 獅子堂美華 登場初期の美華、菜摘、里緒
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店

【樹村菜摘】
 初登場時は獅子堂学園に通う中学1年生。杜夢のマネージャーを志望する小柄な少女。月夜野の親友でもあり、腹痛で苦しむ彼女に代わって阿鼻谷ゼミのメンバー・蛭子奈々と【素数ダイス】勝負を繰り広げた。
白鷺杜夢の追っかけ 樹村菜摘
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店

【月夜野由佳】
 家庭の事情から全寮制の獅子堂学園へ入学した天才少女マジシャン。杜夢と【ブラックジャック】勝負をするが敗北し、それ以降は彼の良き友人となる。初登場時の凛とした雰囲気が徐々に薄れ、道化役を押し付けられる損な役回りが増えてしまう。
変幻自在の技を操る美少女マジシャン 月夜野由佳 体操服+ブルマを着せられた月夜野
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店

【朝比奈里緒】
 撞球(ビリヤード)部の主将。獅子堂美華とは親友同士だが、一緒にシャワーを浴びて体を洗いあう少しディープな間柄でもある。ある事情から杜夢を憎んでおり、ナインボールで勝負するが敗北。試合後に杜夢と和解し、ビリヤードの腕を磨くべく台湾へ旅立った。後にマカオで杜夢と再会するが、それが原因で命懸けの麻雀バトルに巻き込まれ、女性教師のコスプレをさせられる。
ビリヤードの世界Jrチャンピオン 朝比奈里緒 女性教師に扮する里緒 愛情に近い友情で結ばれた美華と里緒
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店

【蛭子奈々】
 初登場時は獅子堂学園の中学1年生。阿鼻谷ゼミに所属。あどけない外見とは裏腹に政治家やヤクザの娼婦として売春行為を働いている。杜夢グループとの勝負に敗れた為、阿鼻谷ゼミから追い出されて退学となった。心を許せる友人・花咲真世に頼まれ、エミリーとの【ヴィクトリー・フラッグ】勝負では杜夢チームの一員として戦場に赴く。OB懇親会で杜夢が決勝へ進出した際、バンコクからマカオへ激励に駆けつけた。
阿鼻谷ゼミを生き残った凶悪ロリ娘 蛭子奈々
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店

【花咲真世】
 園芸部に所属する銀髪の妖艶な美少女。家庭の事情から獅子堂学園へ入学するが、猛毒のある植物ばかり育てる事を危険視され、阿鼻谷ゼミへ送られた。17歳にして毒薬のエキスパートでもある。杜夢とのダイス勝負に敗れた後、毒素に蝕まれた内蔵の治療と療養を兼ねて温泉旅館でリハビリの日々を過ごす。友人の蛭子に杜夢のサポートを頼んだり、目を負傷した杜夢の視力を回復させたり、面倒見の良い姐御肌な一面を見せて杜夢を何度も助けた。
阿鼻谷ゼミの大将格 花咲真世 スケ番衣裳の真世
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店

【エミリー・ドーン】
 政財界とも繋がるドーン財閥の令嬢。15歳。自分を可愛がってくれる阿鼻谷の策略にハマり、雪山を舞台にした【ヴィクトリー・フラッグ】で杜夢に勝負を挑む。グリーンベレー隊や自身の催眠能力を駆使して杜夢を追い詰めるが最後の最後で逆転されてしまった。決着後に和解して帰国する。マカオでのOB懇親会では、阿鼻谷とオハマ大統領の【ロシアン・ルーレット】を止める為に会場へ駆けつけ、第2回戦から杜夢のサポートについた。
軍需企業ドーン財閥の一人娘 エミリー・ドーン 女子高生のコスプレをしたエミリー
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店

【ジャスミン・ナイト/茉莉・ナイト】
 OB懇親会の「ギャンブラー世界一決定トーナメント」に出場した中国系アメリカ人女性。阿鼻谷に惨敗した過去があり、その原因に関わる実父の周王銘(しゅう おうめい) を憎んでいた。ガトー姉妹とのダイス勝負に勝利するが、準決勝の四人打ち麻雀で精神的に追い詰められ、第二の人格である茉莉・ナイトに肉体と精神を支配される。阿鼻谷との潜水デスマッチで悪しき人格の封印に成功するが勝負に負けてしまい、命を落としかけた。杜夢の機転で命を救われた後、父親とも無事に和解する。OB懇親会が終わった後、広い世界へ旅立とうとする杜夢を王銘と一緒に見送った。
ラスベガスの天才ディーラー ジャスミン・ナイト 妖艶なる女性ギャンブラー 茉莉・ナイト
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店

【マリア・ガトー/リンダ・ガトー】
 OB懇親会の「ギャンブラー世界一決定トーナメント」に出場したブラジル出身の姉妹ギャンブラー。神から期限付きで授かったと言う強運を武器にカジノで荒稼ぎをしていた。この強運でジャスミンを苦しめたが、ダイスを操る巧みな技術によって敗北する。
南米のWセクシー ガトー・シスターズ
(C)青山広美/山根和俊/秋田書店


 最後にハーレム状態を味わえるショットを何点か御紹介します。
 美女や美少女に囲まれながら命賭けのギャンブルを戦い抜いた杜夢ですが、そんな危険を体験する事無く、ハーレムの喜びを多少なりとも疑似体験できれば何よりです。

船出の直前、杜夢の旅に同行しようと海へ向かって飛び出すヒロイン達 「ギャンブラー世界一決定トーナメント」準決勝前夜、杜夢を労う4人の美女 黙って旅立とうとする杜夢を追いかける仲間達

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Author:新 京史朗
好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
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