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2011-02

お姫さまは女性戦士

イラスト担当者不詳 イラスト担当者不詳

 1990年代前半にマルチメディア展開した「甲竜伝説ヴィルガスト」。マニアックな作品ですが、個性的なキャラクターには今も多くのファンがいます。
 もともとはガチャポン商品として発売された作品ですが、漫画、カードダス、ゲーム、小説と様々な媒体へ進出し、1993年にはオリジナルストーリーでアニメ化もされました。
 関連グッズや書籍の販売は終了していますが、ファンサイトやファンアートは今でも健在しており、ファン層の厚さと人気の高さが分かります。

 統計を取ったわけではないので断言はできませんが、主要登場キャラクターの中でも女性戦士のクリスは特に人気が高かったようです。
 彼女はアリア国の王女様でしたが、ある理由から王女の座を捨てて女性戦士へと華麗な転身を遂げました。

クリス・初期装備(公式カラーイラスト) クリス・天空装備&姫衣裳(公式カラーイラスト) クリスのキャラクター設定資料(OVA版) 漫画版クリス
(C)バンダイ/金物昌人/こいで たく/西島克彦/すみだ ひろゆき
クリスの公式カラーイラスト クリスのキャラクター設定資料 クリス・姫衣裳設定資料
(C)バンダイ/金物昌人/こいで たく
クリス(初期装備)ショットA クリス(初期装備)ショットB SDクリス(初期装備) SDクリス(天空装備)
(C)バンダイ/金物昌人/こいで たく
クリス・天空装備(バストアップ) クリス王女 軽装クリス(カードダス版)
(C)バンダイ/金物昌人/こいで たく

 初期装備は肌の露出が多いビキニアーマー姿でしたが、一時的なパーティー離脱後、父親=国王から貰った天空装備を身につけて復帰しました。
 黒いタイツの着用で生足が見られない事も含め、この天空装備はファンの評判が悪く、あまり良い印象が持たれていません。
 パーツが大振りになった鎧は赤紫を基調にしたカラーリングも手伝って強そうに見えますが、その為に露出度が犠牲になったのは何とも残念です。

クリス・初期装備(+α) クリス・天空装備(+α)
(C)バンダイ/金物昌人/こいで たく

 メディアミックス展開で最も早かったのが漫画化で、1990年から1993年にかけて『デラックスボンボン』へ連載されました。
 作者はすみだ ひろゆき氏。コミックス全7巻がボンボンKCから刊行されましたが、現在は全て絶版となっています。
 多少のアレンジが加わっているものの、基本的なストーリーはガチャポン版と変わりありません。
 公式イラストよりも等身が高く、肉感的な体型に描かれるキャラクターには賛否あるかも知れませんが、これについては人の好みなので言及しません。
 コミックス第1巻から厳選したイラストを掲載しますので、絵柄を確認されたうえ、気に入ったのであれば古本屋でコミックスを探してみて下さい。部数が多かったせいか全巻セットでも極端に高い価格ではないと思います。

姫君でありながら、勇ましく戦う女性戦士でもある 実姉のように優しさでファンナを慰める 海中の宝箱を取る為、海に潜るクリス 海底での宝箱探索中、大蛸に襲われる
(C)すみだ ひろゆき

 最後になりましたが、「甲竜伝説ヴィルガスト」のメインヒロイン(とは個人的見解です)であるクリスを描いた貴重なファンアートを大放出します。
 作品を提供して下さったのは、青髭氏、氏、キンキラ氏、バラピ氏の四名。いずれも、pixivで活躍されている絵師の方々です。
 転載許可を頂きました事、新作の提供を受けました事、イラスト執筆者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 併せて、やや入手が困難な関連書籍へ収録された作品も可能な限り載せました。ビキニアーマーの女性戦士クリスが好きだった往年のファンに喜びと懐かしさを感じて頂ければ幸いです。
 なお、書籍掲載イラストはクリスが描かれた部分のみの掲載としましたので御了承下さい。

【ファンアート】
イラスト:青髭氏 イラスト:青髭氏
(C)青髭
イラスト:明氏
(C)
イラスト:キンキラ氏 イラスト:キンキラ氏
(C)キンキラ
イラスト:バラピ氏 イラスト:バラピ氏
(C)バラピ

【書籍イラスト】バンダイ『甲竜伝説ヴィルガスト画集』より
イラスト:明貴美加(1) イラスト:明貴美加(2) イラスト:金物昌人 イラスト:菊池通隆
(C)明貴美加/金物昌人/菊池通隆
イラスト:北崎拓 イラスト:小出拓(1) イラスト:小出拓(2)
(C)北崎拓/小出拓
イラスト:小出拓(3) イラスト:猫島礼 イラスト:平野俊弘 イラスト:福島喜晴(1)
(C)小出拓/猫島礼/平野俊弘
イラスト:福島喜晴(2) イラスト:見田竜介 イラスト:毛利和昭 原画:金物昌人/セルワーク:竹田悠介・中山久美子
(C)福島喜晴/見田竜介/毛利和昭/金物昌人/竹田悠介/中山久美子
イラスト担当者不詳(1) イラスト担当者不詳(2) イラスト担当者不詳(3)
※イラスト担当者不詳※

【書籍イラスト】バンダイ『甲竜伝説ヴィルガスト大図鑑〈上・下〉』より
扉イラスト(上巻) 「魔法の種類」カット
※イラスト担当者不詳※

【書籍イラスト】頸文社『ケイブンシャの大百科別冊 甲竜伝説ヴィルガスト総集編』より
甲竜伝説ヴィルガスト外伝小説「外伝2・おてんば姫の大活劇」挿絵 ※「甲竜伝説ヴィルガスト」パーフェクト・ストーリー第Ⅰ章より
(C)おおぬま ひろし



【付記】
 先に通知致しました通り、これから約1ヶ月の更新停止となります。更新再開時期は未定ですが、もしかしたら4月まで更新停止は続くかも知れません。一時的な休止となるにあたり、まずは別れの挨拶とさせて頂きます。
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お嬢様、大ピンチ

 有志の描くリョナイラストが数多くアップされている「リョナ絵2号掲示板」には、1週間前からハイクオリティなリリのリョナイラストが立て続けにアップされています。
 作者はpoke氏。以前は「FINAL FANTASY X」シリーズのユウナを主役にしたリョナ漫画を描いておられました。
 poke氏の作品は完成度が高く、デッサン、シチュエーション、見せ方、ストーリー性、どれもプロ級の腕前です。
 イラスト閲覧者からのレスポンスは絶賛コメントが多く、この才能は神懸かりと言っても過言ではありません。

 そのpoke氏が今度はリリのリョナイラストを描いている。これを朗報を言わず何と言えばよいのか……。
 ほぼ隔日ペースで新作がアップされているにも関わらずイラストには少しの乱れもなく、ここ数日は同掲示板へのアクセスが楽しくて仕方ありません。

 poke氏へ連絡が取れず投稿されたイラストを紹介する事はできませんが、以下に作品投稿ページへのリンクを貼りましたので作品を御覧になりたい方はリンク先にて閲覧して下さい。
 目の肥えた閲覧者のコメントも読み応えがあり、イラストの見所も良く分かると思います。
 なお、作品情報は2011年2月22日現在のデーターです。リンク先の削除、作品の追加があるかも知れませんので、小マメにイラスト保存・情報チェックする事をお薦めします。

[4645] リリ~ ※更新:2011年2月15日3時7分49秒
[4650] リリボッコ  ※更新:2011年2月18日7時8分41秒
[4653] リリピンチ! ※更新:2011年2月20日16時57分48秒
[4656] プロレス技 ※更新:2011年2月22日4時54分21秒


  
  
 ※これらの画像はpoke氏の作品とは関係ありません。画面が寂しかったので掲載しました。



【追記1】新たに新作1点がアップされました。(2011年2月25日・記)
 [4658] 致命傷 ※更新:2011年2月23日17時58分37秒

【追記2】poke氏による連載形式の作品ですが、惜しまれつつ完結を迎えました。最後のオチはゲーム中の「GAME OVER」シーンを再現しており遊び心満点です。poke氏自ら「一応最終回としましたが、リリはかなりはまったので今後レギュラーキャラとして描いて行きたいですね!」とコメントされており、今後の新作が期待されます。(2011年2月27日・記)
 [4663] リリ最終回 ※更新:2011年2月26日22時13分10秒

少女達の性へのモラル(山村正夫「古代諏訪生贄伝説殺人」より)

 光華学園大学史学科の助手として歴史学者を目指す滝連太郎は、山村正夫氏が昭和55年以降に発表した長短編で積極的に採用したシリーズ探偵です。
 滝連太郎の初登場作品は1980年に発表された長編「湯殿山麓呪い村」で、この作品は映画化もされました。
 作者の山村氏が1999年に亡くなった為、その2年前に発表された長編「魔女の呪い島殺人」が最終作となっています。
 シリーズ作品総数は全18作(12長編6短編)。長編の大半は書下ろし作品として発表されました。

 滝連太郎シリーズの特徴として「物語全編を覆う怪奇的な雰囲気」が挙げられます。
 初期作品に限っても、第1長編「湯殿山麓呪い村」では即身仏にまつわる秘密、第3長編「死人島の呪い雛」では不老不死伝説と呪われた雛人形の謎、第5長編「妖狐伝説殺人事件」では金毛九尾の伝説が陰惨な殺人事件に不気味な彩りを添えていました。
 作者の山村氏は怪奇的な演出について、横溝正史氏の作品を意識しての事だと自著の中で述べています。
 伝奇本格探偵小説という点で、山村氏の滝連太郎シリーズと横溝氏の金田一耕助探偵譚(主に地方を舞台にした長編)は同じ道を歩んでいるように見えますが、作家の大谷羊太郎氏が「事件の動機に、古めかしい因縁を扱ったのが、横溝作品。そして、現代風な人間関係から、動機を探るのが、山村作品」と両者の相違点を分析している通り、古めかしい怪奇探偵小説を装った推理小説が滝連太郎シリーズの本質と言えるでしょう。

 1992年に発表された「古代諏訪生贄伝説殺人」(現題「生贄伝説殺人事件」)は、この大谷説を証明する格好のサンプル作品です。
 フランス料理店オーナーの娘が誘拐された事件を発端にした連続殺人の謎を扱い、性に対するモラルの変化や親子関係の断絶が謎解きのポイントとしてクローズアップされました。
 さらに古代諏訪のミシャグジ信仰を絡ませる事で怪奇性も盛り込み、おどろおどろしいアダルティックな要素を含める事も忘れていません。

 本作では売春行為やロリコン趣味が真相解明のキーワードになっており、未成年女子の貞操観念や性交渉に関するモラルの変化についても言及されています。
 時代と共に移り変わる少女達の性交の考え方。この問題を真正面から描いた「古代諏訪生贄伝説殺人」は、シリーズ中でも屈指の異色作と言えるでしょう。
 アブノーマルなロリコン趣味や売春事情の変化、神事としての性交渉について触れた場面を、一部ではありますが本文から引用してみようと思います。


 もっともロリコン・マニアといっても、彼をはじめ編集部のメンバーは、幼女にはまったく関心を抱かなかった。初潮を迎えて以後の、十二、三歳から十六、七歳までの、子供から大人になりかけの、少女たちにしか魅力を感じなかった。
 ローティーンではあっても、胸のふくらみがあり、あくまでセックスが可能な、肉体の持ち主でなければいけないのだ。果実に例えれば、未成熟な青く固い実がようやく熟し始め、色づきかけた頃に相当するだろうか。

≪講談社ノベルス『古代諏訪生贄伝説殺人』P9≫

「検視の際、あまりのおぞましさに吐き気をもよおしたよ。だって一方の手に、十二、三の女の子のはく花柄のパンティーを握りしめ、もう一方の手に女子中学生のセーラー服を、抱きしめていたんだものな。あの爺さんに、あんな異常なロリコン趣味があるとは知らなかった」
≪講談社ノベルス『古代諏訪生贄伝説殺人』P108≫

「あら、そんなの認識不足もいいところ。昔と違って最近の女の子は、体の発達が格段に早いのよ。生理なんか小学校の四年生ぐらいから、始まる子だっているくらいだわ。初体験も中学生時代に、ほとんどがすませてしまうんですからね。そればかりじゃないの。小学生や中学生の売春が、大きな社会問題になっているじゃありませんか」
「ふうむ、いまのローティーンの女の子は、そこまで進んでいるのか」
 滝はカストロ髭をしごいて、慨嘆に堪えないといわんばかりの顔つきになった。

≪講談社ノベルス『古代諏訪生贄伝説殺人』P114≫

 また反対側の壁には、レオタードやネグリジェが吊され、その前のワゴンには、パンティーをつなぎ合わせてカバーにした枕が、いくつも置かれていた。
【中略】
 どう見ても学生でしかない、二十代そこそこの若い男客が、パンティーを物色したり、ロリコン・アイドルのカラー写真を選んだりしている。いずれも陰気な風貌で、気弱そうなタイプである点が共通していた。こういうのが、おたく族と呼ばれる若者たたいなのだろうか。
 滝は別世界に足を踏み入れたような、異様なうす気味悪さを覚えずにはいられなかった。

≪講談社ノベルス『古代諏訪生贄伝説殺人』P125~126≫

 三人とも、年頃は十三、四歳の中学生だろう。いずれ劣らぬ美少女ばかりといってよかった。
 それが一様に化粧をしているのだ。眉と目尻に墨を入れ、うっすらと白粉を刷いた顔には、瞼と頬にほんのりと紅をさし、唇だけにひときわ赤が目立つ。口紅を塗っているのである。ポニーテールにした髪からは、緋色に染めた絞りの房のような飾りをたらしている。その美しさは、成熟した女の色香以上の、ゾッとするような凄艶さを漂わせていた。

【中略】
〈祭の当日には、あの美少女たちが毛皮をまとった荒くれ男たちに、馬上であられもなく犯され、はかなく蕾を散らされてしまうのか〉
【中略】
 古代諏訪の神歌の戦慄と歌声は、もの悲しい響きを伴って、嫋々として流れつづけていた。驚くべきことに、少女たちの表情には、人身御供に選ばれた理不尽な行為に対しての、恐怖心や悲嘆の色はまるで窺えなかった。それどころか、うっとりとした目の輝きといい、頬のほてりといい、恍惚とした陶酔状態にあることが、見てとれるのだった。
≪講談社ノベルス『古代諏訪生贄伝説殺人』P152~153≫

【前略】私は客を装って、これと目をつけたツッパリ気味の女子中学生に声をかけました。ホテルに誘ったら、いつも簡単についてきましたっけ。むろん、その子をただちに補導、うちの署へ連行して取り調べたんです。彼女は厳格な教職員の娘でしたよ。滝先生はおそらく、この種のことには疎いかもしれませんが、最近の少女売春の実態を見ますと、貧困家庭の娘という例はほとんどありません。大多数が中流以上の、経済的には何ら不自由していない家庭の娘たちなんです。カギっ子だったり、家の内情が複雑だったりして、淋しい思いをしているのを粉らすためだけに、やっているんですな。ですから彼女たちはあくまでプレイ感覚で体を売っているだけで、金銭は二の次なんです。かつての娼婦たちのように、ジメジメしたところなどまるでなくて、ケロっとしたもんですよ。【後略】
≪講談社ノベルス『古代諏訪生贄伝説殺人』P171≫

 陽が翳った校庭ははや閑散として、グラウンドの片隅でトレーナー姿の教師と白の体操着にブルマー姿の六年生らしい女生徒が十数人、バレーボールの練習に励んでいるだけだった。部活なのだろう。
 戦後の子供たちは年々発育がよくなり、統計上では小学四年生で既に、四分の一に近い女の子が初潮を経験するということだが、確かに練習中の女の子たちを見ても、それがうなずけた。顔は子供っぽいのに、体の方は背丈も高く、胸のふくらみといい、十分に丸みを帯びたヒップといい、剥き出しの引き緊った太腿といい、すっかり大人びた子供が多いのだ。

≪講談社ノベルス『古代諏訪生贄伝説殺人』P176≫


 時代の流れによる発育や売春事情の変化を描いた、ある意味では風俗小説とも言える「古代諏訪生贄伝説殺人」。
 1995年に講談社文庫として刊行された『生贄伝説殺人事件』が絶版になって久しく、今では簡単には読めない作品となってしまいました。

今夏稼働予定の新作「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」

 先週末、幕張メッセで「AOU2011 アミューズメント・エキスポ」が開催されました。
 初日の2月18日は会員招待日なので限られた人しか入場できませんでしたが、2日目の2月19日は一般公開日として多くの人が訪れたようです。
 このイベントで「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」が初プレイアブル出展され、これまで情報公開が少なく謎に包まれていた同作の全貌が明らかになりました。
 また、会場に設置された新ライブモニターでは海外プレイヤーのランキングやリプレイ映像が視聴可能となっていたそうです。

「鉄拳 TAG TOURNAMENT 2」 キャラクターカスタマイズの一例
(C)バンダイナムコゲームス【画像は、公式サイト「TEKKEN OFFICIAL」より】

 私はイベントに参加していないので詳しい事は分かりませんが、複数のWEBサイトを閲覧して情報収集をしてみました。
 各サイトのイベント報告レポートとトレーラー映像から得た情報を以下にまとめてみたので、イベント不参加の方にとって参考となれば幸いです。


1.新キャラクター追加
 現時点では、三島仁八、ジェイシー、若返った三島平八の参戦を確認されています。
 三島仁八は「鉄拳5 DARK RESURRECTION」に登場しており、平八自身は常連キャラクターなので厳密には新キャラクターとは言えませんが、前者はアーケード版で使用できるのが初めて、後者は新ルックスでの登場である事から広義の範疇として含めました。
 完全新キャラクターのジェイシーは女性覆面レスラー。昨秋に公開されたプロモーション映像では名前が明かされておらず、当時、「覆面レスラーの正体はジュリアではないか」とネット上で話題になりました。
 トレーラー映像を見る限りではオーガらしき怪物も登場しているようですが、閲覧した各サイトではオーガの存在について言及されておらず、この件については断言を避けます。

2.戦闘システムの新要素
 キャラクターを交替しながらコンボを決める「タッグアサルト」が導入されました。壁を壊して別フィールドへ移動するとパートナーが追撃するシステムも追加されたらしく、タッグバトルらしい戦い方を演出する新システムが報告されています。また、各ステージには戦いを盛り上げる「ステージギミック」が仕掛けられているとの事。

3.懐かしの対戦ステージ
 新ステージの追加に加え、過去のシリーズで使用されたステージが再登場するそうです。旧作からのステージは、「鉄拳3」の三島工業高等専門学校校庭と「鉄拳5 DARK RESURRECTION」のウィンターパレスがトレーラー映像で確認できました。

4.キャラクターモデルの一新
 今作でもキャラクターモデルが一新されました。顔のモデル、シェーダー、フェイシャルアニメーションをリニューアルした事で感情表現がリアルになったそうです。これは私見ですが、対戦中のリリの顔が男性っぽく見え、前作より可愛さが低下したように感じました。イベントCGやハイエンドCGモデルは前作以上に可愛かったのですが……。

5.バナパスポートカード
 このカードを利用する事で使用キャラクターの情報を全て記録できるそうです。1枚で全キャラクターに対応しており、キャラクター別のカスタマイズデーターが1枚に保存可能との事。

リリ 謎の女性 ジェイシー
(C)バンダイナムコゲームス【画像は、WEBサイト「4Gamer.net」より】
ステージ(1) ステージ(2) ステージ(3)
ステージ(4) ステージ(5) ステージ(6)
(C)バンダイナムコゲームス【画像は、WEBサイト「4Gamer.net」より】

【参考WEBサイト】
 ・【AOU2011】バンナムブース:『鉄拳TAG 2』『PAC-MAN』新作、3Dレース…
 ・『鉄拳タッグトーナメント2』、『ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル』の新情報が公開【AOU2011リポート】
 ・『鉄拳TT2』や『アクアパッツァ』が出展! “AOU2011”のビデオゲームをレポート
 ・[AOU2011]「鉄拳TAG TOURNAMENT2」がプレイアブル出展。スクリーンショット公開&YouTubeには最新トレイラーも登場


 この他、特定のキャラクターでタッグを組んだ場合、何かしらの特典がある事も判明しています。
 また、ザフィーナの衣装がスカートからアラビアン・パンツに変更されている事を『WEEKLYファミ通』の記事から確認しました。

 稼働予定の夏まで半年近くあるので微調整や若干のシステム変更は行われるかも知れませんが、とりあえずゲームのベースは完成しており、後はメーカーからの続報を待つだけです。
 正式な稼働予定日の発表を含めた今後の新情報に期待しましょう。

新作情報
(C)バンダイナムコゲームス【画像は、公式サイト「TEKKEN OFFICIAL」より】



【付記】
 2月末の「甲竜伝説ヴィルガスト」のクリス特集に関する記事をアップした後、諸事情により3月中旬まで更新停止となります。
 なるべく早く再開したいのですが、もしかしたら3月20日過ぎまで更新が滞るかも知れません。
 月末から約1ヶ月の更新停止について御報告申し上げます。

5,000HIT達成の御礼

 2011年2月17日の午後10時過ぎ、再カウント開始後のブログアクセス数が5,000Hitに達しました。
 いつの間にか2桁台だった1日の平均アクセス数が100件を超えるようになり、1月27日には過去最高となる1日183件のアクセスを記録しております(幸か不幸か、この記録は現在も更新されておりません……)。
 年明け早々のカウンター機能障害による再カウントを始めてから約40日。こんなに早く5,000Hitを記録するとは思ってもいませんでした。
 これも閲覧して下さる皆様のおかげと感謝しております。

 3月前半は更新停止になるかも知れませんが、見捨てずに今後も御愛顧願えましたら幸いです……。
 次の御挨拶は10,000Hit達成時となります。

 再カウント5,000Hitの記念イラストとして、痛写氏からリリのリョナイラストを御提供頂きました。
 リクエストに応える形で描いて下さったイラストですが、片胸ポロリやカメラ撮影による羞恥シチュエーションまで追加され、リョナ度満点の作品になっています。
 オリジナルはpixivにて公開中ですが、痛写氏の御厚意によって当ブログへの転載か叶いました。
 バスター技とは違うエロスを感じさせるショット、たっぷりとお楽しみ下さい。

5,000Hit記念画像
(C)痛写

 今後の予定ですが、「甲竜伝説ヴィルガスト」に登場する女性戦士クリス、らすP氏の原作による「ウルトラレディ」関連ファンアート、女性キャラクターを対象にしたバスター技ダメージ専用ドット絵の紹介が決定しております。
 実力ある絵師の方やドット絵職人の方が全面的に協力して下さるので、どうぞ御期待下さい。
 現時点では、「甲竜伝説ヴィルガスト」は2月末、「ウルトラレディファン」ファンアートとバスター技専用ドット絵は3月後半に紹介記事をアップする予定です。

ナイトクラブのアクロバッティックなフロアショウ

 かつて桃園書房から『小説CLUB』という雑誌が発行されていました。
 昭和22年に洋々社から『小説倶楽部』として創刊されましたが、昭和25年に発行所が桃園書房となり、昭和44年に『小説CLUB』と誌名変更しています。
 お色気小説を中心にした『別冊小説倶楽部』も発行されており、数多い「倶楽部雑誌」の中でも『小説倶楽部』は勢いのある雑誌でした。
 残念ながら桃園書房は2007年に業務を停止しており、子会社の司書房と一緒に出版界から姿を消しましたが、大衆小説誌や中間小説誌のコレクターには馴染みある出版社です。

 昭和37年2月に発行された『別冊小説倶楽部』第2集(昭和37年2月新春号)「艶笑冬の夜ばなし集」を読んでいしていたところ、面白い構図の写真を見つけました。
 ナイトクラブのフロアショウを紹介した写真記事「東京租界とフロアショウ」には、エロチックな衣装を着た美しい外国人女性が胸やアンダースコートを豪快に見せながら踊る姿を捉えた写真が載っていますが、その中に相手を担ぎ上げた瞬間のキン肉バスターを思わせるショットが見られます。

体を曲げた状態で抱え上げられるショウ・ガール
(C)モデル:マルタ・エンド・ルシア/撮影:不詳/桃園書房

 女性モデルに関する詳しい説明はありませんが、アルゼンチン出身の方らしいです。
 御覧頂ければ分かる通り、担ぎ上げられた女性の格好はキン肉バスターを掛けられた瞬間のポーズとソックリ。
 キン肉バスターと違って相手の股を大きく開かせるような事はなかったでしょうから、表情が見られる横アングルのショットは嬉しい一枚でした。

 この他、フンラスの方らしいショウガールが屈辱的な恰好で抱えられる写真も掲載されています。
 エロチックな衣装を着た西洋の美女の色っぽい姿を写した写真集としても観賞でき、この「東京租界とフロアショウ」は着エロの魅力溢れる特集でした。

屈辱的なポーズを観客に見られるフランス人ショウガール
(C)モデル:マルテリートリオ/撮影:不詳/桃園書房

触手描写が満載のノベルス版『クイーンズゲイト』

 2007年11月から配本が始まった「クイーンズゲイト」のラインナップ第一弾は『門を開く者 アリス』と『魔法少女 虹原いんく』の2冊でした。
 前者はニトロプラス(「Nitro+」とも表記するようですが、当ブログでは「ニトロプラス」と記します)によるオリジナルキャラクターで、後者は英語参考書『萌える英単語 〜もえたん〜』の登場人物です。

門を開く者 アリス
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/Niθ【画像は、「クイーンズゲイト」公式サイトより】

 このアリスを主人公にした完全オリジナルストーリーの小説版『クイーンズゲイト』は全3巻本としてメガミ文庫より刊行されましたが、さすがと言うか、やはりと言うか、小説版でも微エロ要素は健在。特に触手シーンが多く描かれており、挿絵を見る為だけに購入しても損はありません。
 ちなみに挿絵は中村カンコ氏が描かれており、Niθ氏は巻頭のカラーイラストのみ担当されています。

 小説版にはアリスの母親であるルイスを始め、幼馴染のドロシー、彼女の母親で元トレジャーハンターだったグリンダも登場します。
 残念ながら、ルイスとグリンダの美女2名は脇役的扱いとなっており、トレジャーハンターらしい派手なアクションや敵との戦闘シーンは見られません。
 ブースト状態で大人体型になったアリスの挿絵も少なく、全体的に美少女のピンチ場面が目立ちました。

アリスの設定画 ルイスの設定画
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社
ドロシーの設定画 グリンダの設定画
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社
アリスとルイス母娘 ドロシーとグリンダ母娘 ブースト状態のアリス
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社

 小説版「クイーンズゲイト」の詳しい内容は各自読んで頂く事として、ここでは各巻に見られる微エロ場面を紹介しようと思います。
 文庫本は2年前に刊行されており、大きな書店ならば店頭で入手できるでしょう。早く手軽に入手したい場合はインターネット通販の利用がお薦めです。


・第1巻「門を開く者」

≪P137~138≫
 そして、イルキヌフが伸ばした触手は、赤毛の少女の身体を瞬く間に捕えていた。
「ひゃあんっ!」
 ひんやりとした触手が無遠慮に体をまさぐる感触に、赤毛の少女は身体を朱に染め身を振るわせ、腰から伸びる四本の触手が透明から薄いピンクに変わっていく。
「ああんっ、ひ、ひさしぶりぃですぅ……ああっ!」
 身体をまさぐっていた触手がようやく求める場所に辿り着いたといわんばかりに、少女の穴に殺到する。
「うぐっ…ぶふっ……」
 呼吸を完全に阻害され、呼吸困難に陥った少女の身体から力が失われていく。
〈死と再生、汝は新たなる力を得るるるる!〉
 少女の身体に纏わりつき、体内を蹂躙していた触手が何かをドクン…と放出した後、しゅるしゅると縮んで再び杖状にまとまる。

肉体を蹂躙される歌姫リン 歌姫リンの設定画
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社

 ※引用者註:文中にある「赤毛の少女」とは歌姫リンの事です。彼女はイルキヌフ教団の信者で、段位は触長。音を人を操る能力があり、自身も触手を持っています。

≪P267~270≫
 アリスが棒を挟んだのを見て、触王は満足そうに頷き、玉座に座りなおした。
「それで、戦うってどうすればいいわけ?」
〈お互いの棒で叩き合い、棒を落したものが負けとなるるる〉
 触王の杖がアリスを見つめる。
【中略】
 アリスは舌打ちすると、棒を落とさないように大股でしっかり挟み、慎重にプールに降りた。冷たい水に膝まで浸かり、背中がぞわっとする。
 水の抵抗もけっこうあり、歩くだけで一苦労だ。
 ドロシーもアリスの真似をしてプールに降りる。
 棒を落とさないように前屈みの内股で歩く様子は、まるで尿意を堪えているかのように見え、実に滑稽だ。

股間に挟んだ棒を使った試合を強制されるアリスとドロシー
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社

 ※引用者註:まだまだ色っぽい描写は続きますが全て載せきれない為、ここまでの紹介とします。ここから先、アリスとドロシーによる試合の様子については原文でお楽しみ下さい。

≪P290~2≫
 身動きひとつ取れないアリスに向けて、イルキヌフの触手が迫ってくる。
 こ、この卑怯者。
 口は動かせない。
 アリスは思考でイルキヌフを罵った。
 しかし、そんなもので彼の行動を留めることはできない。
 ついにイルキヌフの触手がアリスの無防備な下腹部に到達する。
 冷たい感触にアリスは思わず身悶えした。
【中略】
 抑えの効かない尿意にも似た感触に、アリスは恥ずかしさで顔が火照っていくのを感じた。
 ダ、ダメだっては……。
 イルキヌフの触手がアリスの身体を空中に持ち上げる。
 やっ、やめてちょっと!
 アリスの制止も空しく、イルキヌフの触手は彼女の両足を大きく開かせ、まるで幼児に用を足させるかのような姿勢を取らせた。
「ばっっ、ばかぁぁーっ!」
 アリスが悲鳴を上げ(ママ)、黄金色の防御溶液を股間から撒き散らせながら、ブースト状態が解除されていく。
 ダ、ダメだ。
 諦めた時がおしまいとママは言ってたけれど、突破口が見つからない。

ブースト状態のアリスを辱めるイルキヌフの触手
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社


・第2巻「時を超える者」

≪P25~28≫
 相手は触王スォーダーを一瞬で葬った九本触手。どこまで戦えるかわからないが、せめて一太刀なりとも浴びせなければ、あの世で触王に会わせる顔がない。
「勇ましいことね。でも……」
 フェイは玉座にがっくりと腰を下ろし、苛立ち顔で月英を睨みつけた。
「女王に反逆した以上、罰はうけてもらうわよ。レオニダス!」
「はっ!」
「見せしめとして、その女を今この場で凌辱しなさい! 触手を引き抜き、逆らったことを後悔させながら、死ぬまで犯し続けるのよ!」
【中略】
 レオニダスは七本目の触手で月英の両腕を縛り、周囲に見えるように高く吊り上げる。
 そして月英の中華服に手をかけ、力任せに引き裂いた!
 形の良い両乳房が衆目の目前に露わになり、月英の身体が恥ずかしさで好紅潮する。
【中略】
 さらにレオニダスは月英の両足を強引に開かせ、下着の中に八本目の触手を潜り込ませていく。
「ああっ! レオニダス、それ以上は!」
 抵抗する手段を失った月英の哀願も空しく、レオニダスの太い触手が月英の秘裂を押し開き、分け入ろうと蠢く。
 諸葛孔明の美人妻であり、身体を許すのは生涯夫ただ一人と決め、夫を失ってからは二千年もの間貞節を守り通してきた月英が、肉体を嬲(なぶ)られる屈辱に涙を浮かべる。

レオニダスの触手に凌辱される寸前の月英 月映の設定画
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社

 ※引用者註:月英、フェイ、レオニダスはイルキヌフ教団のメンバー。「赤毛で色黒」という月英の姿はカラーイラストで確認できます。

≪P167~170≫
 アリスのパワーが勝り、門番が一瞬ぐらついたのを見て、アリスは足払いをかけた。
 足払いが決まり、門番が大きく足を広げて尻餅をついたため、アリスは左右同時に徹甲弾を撃ち込んだ。
 盾も構えられず、触手装甲の瞼も閉じていたため、二発の弾丸は左右の青い巨乳を直撃した。
 だが、弾丸は触手装甲に弾かれた。
「あぅんっ」 ※原文ではハートマークで文が終わっています。
 しかも、なぜか門番がちょっとエッチな声を上げ(ママ)ている。
 続けてもう二発撃ち込んでみたが、やはり触手装甲によって弾丸は跳ね返され、門番はダメージを受けるどころか喘ぎ声を上げ(ママ)ている。
【中略】
「なんぜ攻撃が当たっているのに、へんな声出してんのよ?」
「それは……」
 おや、美人妻が赤くなった。
「この鎧は攻撃を受けると、その衝撃を和らげるために、震動を分散させるのです。特に、脂肪が多い乳房と、構造的に腰回りに震動が集中するため、その……き、気持ちよくなってしまうのです……」

亡夫の愛情が詰まった触手装甲に身悶えする美人妻門番 女性門番の設定画
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社

≪P232≫
 ぬるりと粘液を滴らせながら、ドロシーの身体に本体を残したままイルキヌフが触手を伸ばす。
〈汝が何を企もうとも、我が触れているかぎり嘘はつけぬぬぬぬ〉
 ルイスの胸元に辿り着いた触手が、乳房のやわらかさを確かめるように円を描く。
「あんっ! お、思ったより手馴れているじゃない」
〈すぐに我なしではいられなくなるるるる〉
 その言葉を証明するかのように、触手から分泌される液体に触れた素肌が赤く火照っていく。
「ああっ……」
〈……なるほどのののの〉
 粘液だけを肌に残し、アルキヌフの本体はついにドロシーから離れ、ルイスのボディスーツと柔肌の隙間へと潜り込んでいった。

ルイスの心を読もうとする触手尋問
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社


・第3巻「門を守る者」

≪P213~216≫
 お互い見詰め合った状態から、フェイがアリスの背後を気にするように、僅かに視線を動かした。
 それを見て、後ろから攻撃が来ると思い、反射的に動き出した手足を、フェイが透明化させた四本の触手であっという間に拘束したのだ。
【中略】
 巧みなフェイントをいきなりやられると、防ぐのは相当に難しいものだが、勝負はほんの一瞬で決していた。
「あらぁ、もう終わり? こんな呆気ないんじゃ、先生楽しめないわぁ」
「くっ!」
 アリスは悔しさに歯噛みするが、骨まで軋むほどの強さで触手に締めつけられた両手両足は、まるで動かせそうにない。
【中略】
 フェイが厭らしい笑みを浮かべ、左肩から伸びる青い触手を目の前に掲げると、先端に炎を灯した。
 そしてそれをいきなりアリスの股間に押しつけたのだ。
「きゃあああああっっ!!」
 アリスの悲鳴が上が(ママ)る。
 フェイはアリスの股間を炎で焼いた。
 続いて、左右の胸にもピンポイントで炎を吹きつける。
 しかしそれらはすべて一瞬のことで、炎が消えるとその部分だけダイバースーツが焼け焦げており、フェイが右手を払うとスーツに丸く穴が開いて、少し火傷気味になった素肌が露わになった。
 少女の大事な部分だけがスーツから露出した格好である。
「なんてことすんのよ、この変態教師っ!!」
 アリスが全裸よりも恥ずかしい姿にされたことに、身体中を真っ赤にして抗議する。
「そういう罵声、ますます先生を燃えさせちゃうだけなのよねぇ」
 フェイは一層口の端を吊り上げて笑い、右手の親指と人差し指でアリスの左乳首を摘んだ。
「痛いっ!?」
【中略】
「ひっ、卑怯者! 戦うのなら、セクハラなんてしないで、ちゃんと戦いなさいよっ!」
 悔し涙を浮かべつつ、それでも強気を崩さないアリスの態度に、フェイはますます嗜虐心を煽られていった。
「いいわぁ、その顔。アリスさん、あなたもう負けているのよ。今は最後に残ったあなたのその強気を叩き潰そうとしているところなの。身も心もボロボロにしてこそ、わたしの完全勝利となるのよぉ!」
 続いてフェイの右手が、アリスの無防備な股間に伸びる。

フェイに弄ばれるアリス
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社

 ※引用者註:フェイによる凌辱は以降も続きますが原文を全て載せきれない為、ここまでの紹介とします。アリスを辱めるフェイの行動、続きは原文でお楽しみ下さい。


 最後にフェイの最終形態を御紹介します。
 阿修羅マンをも凌駕する腕の数。この状態でバスター技を掛けられたら脱出は不可能でしょう。
 ブースト状態のアリス、ルイス、ドロシー、グリンダ……。彼女達と壮絶な死闘を繰り広げる場面、是非とも見たかったです。

フェイの最終形態
(C)HOBBY JAPAN/ニトロプラス/中村カンコ/Niθ/学習研究社


クイーンズゲイト 門を開く者 アリス (対戦型ビジュアルブックロストワールド)クイーンズゲイト 門を開く者 アリス (対戦型ビジュアルブックロストワールド)
(2007/11/30)
Niθ

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クイーンズゲイト〈1〉門を開く者 (メガミ文庫)クイーンズゲイト〈1〉門を開く者 (メガミ文庫)
(2009/04)
沖田 栄次、ホビージャパン 他

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クイーンズゲイト〈2〉時を超える者 (メガミ文庫)クイーンズゲイト〈2〉時を超える者 (メガミ文庫)
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沖田 栄次、設楽 英一 他

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クイーンズゲイト〈3〉門を守る者 (メガミ文庫)クイーンズゲイト〈3〉門を守る者 (メガミ文庫)
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沖田 栄次、設楽 英一 他

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謎多き歴史ヒロイン 静御前

 源義経の愛妾として子供まで生んだ静御前。名前は知られているものの、その生涯には不明な点が多く、生没年すら分かっていません。
 近年の歴史研究でも静御前の名前が見られる史料は『吾妻鏡』しか確認されていないらしく、有名な白拍子での雨乞いも後に書かれた『義経記』からの創作である事が定説になっています。
 その死については諸説ありますが決定的な証拠資料が見つかっておらず、死因や没年は不明。まさに謎多き歴史ヒロインと言えるでしょう。

 静御前が登場する講談や小説、漫画は数多く存在しますが、最近では「陸奥圓明流外伝 修羅の刻」が印象に残っています。
 川原正敏氏による「陸奥圓明流外伝 修羅の刻」は1989年から2005年まで『月刊少年マガジン』へ不定期連載された連作形式の歴史漫画で、静御前は第4作「源義経編」のヒロインとして姿を見せました。

 なぜ、この作品が印象に残っているかと言えば、作中で静御前と源義経による夜の営みが描かれているからです。
 過去に読んだ小説や読物の中では、このような場面を見た事がなかった為、大胆な描写に驚かされました。
 他にも川原氏の漫画では斬新な場面が多々見られ、人間味溢れる静御前が描かれています。

暗闇の中、源義経に迫る静御前 烏羽玉の闇、二人の男女が愛を育む 夜の営みが終わった後の義経と静御前
(C)川原正敏/講談社
静御前の懐妊を確かめる北条政子
(C)川原正敏/講談社
お産を見守る人々 陣痛に苦しむ静御前
(C)川原正敏/講談社

 また、無礼な相手に対して勇ましく立ち向かう(とは大袈裟ですが)シーンもあり、強く美しいヒロインとしての一面も見られました。
 静御前の活躍はマガジンKC『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』第拾巻で読めるので、興味があれば購入してみて下さい。
 絶版にはなっていないと思われるので新刊として入手可能な筈です。

 余談になりますが……。
 静御前に関する読物・小説の中で、私が持っている一番古い物は『少女倶楽部』昭和11年4月号別冊付録『歴史物語 静御前』です。
 文章は西條八十氏、挿絵は須藤重氏が担当されました。

『歴史物語 静御前』表紙 静御前(須藤重・画)
(C)西條八十/須藤重/講談社

 物語は静御前が源義経と出会う前から始まり、旅先で病死するまでが描かれています。
 調子の整った文章は非常に読み易く、感受性豊かだった当時の少女読者は薄倖なヒロインの生涯に涙を流した事でしょう。
 詩人である西條氏の面目躍如たる読物でした。


修羅の刻(10) (月刊マガジンコミックス)修羅の刻(10) (月刊マガジンコミックス)
(1998/02/13)
川原 正敏

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静御前 (源平絵巻物語 第8巻)静御前 (源平絵巻物語 第8巻)
(1979/04)
今西 祐行

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エロチックな蛸の足と恐ろしい蛸の足

 葛飾北斎による木版画「蛸と海女」は春画の最高傑作と言われており、ポルノグラフィとして海外でも高く評価されています。
 海洋生物に強姦される女性というモチーフはアダルト漫画に見られる「触手責め」の原型であり、今なお「蛸と海女」の模倣作品は描かれ続け、数年前にはフィギュア化もされました。

葛飾北斎・画「蛸と海女」
※掲載画像は「wikkipedeia」より拝借。

 性的描写は控えられていますが、日本の民話や昔話にも「蛸に襲われる女性」を語った話があります。
 管見に入った限りでは、秋田県八郎潟の民話「海のさんこ」、熊本県天草の伝説「たこのあし」に同様のシチュエーションが見られました。
 後者は、児童アニメの最高傑作「まんが日本昔ばなし」でアニメ化されているので御存知の方も多いでしょう(数ヶ前までYouTubeに動画がアップされていましたが、現在では削除されアクセス不能となっています)。

 秋田県の民話「海のさんこ」は、小さな島に住む美少女が海藻採りに出掛けた際、岩の陰で昼寝している大蛸の足を見つけ、一日に一本ずつ切断していったところ、最後の足を切ろうとした時に捕まってしまい、海に引きずり込まれて死んでしまう話です。
 この話は未来社より刊行された『日本の民話2 秋田・出羽篇』所収「海のさんこ」(はなし:男鹿市女川・鈴木三郎,同・鈴木新助/再話:松谷みよ子)で読みましたが、海に引きずり込まれまいと少女が奮闘した事を示す「岩には力一杯ふみしめたさんこの足あとがのこった」という一文に行間の色気とも言うべきエロスを感じました。

「海のさんこ」挿絵(未来社『日本の民話2 秋田・出羽篇』より)
(C)画家不詳/未来社

 熊本県の伝説「たこの足」も同じ内容ですが、こちらは老婆が主役の話となっています。
 この話は角川書店より刊行された『日本の伝説26 熊本の伝説』所収「たこの足」(荒木精之「熊本伝説十四選」より)で読みましたが、最後の「たこの足をにぎったまま、おばあちゃんは海の中にずるずると引きこまれるように沈んでいった。(中略)数日たってもばあちゃんの死体は見つからなかった」という一文が何とも生々しく、海の恐ろしさが伝わって来ました。

「たこの足」挿絵(角川書店『日本の伝説26 熊本の伝説』より)
(C)古川泰隆/角川書店

 大蛸に襲われる女性という構図はエロチックアートとして見るには最高のシチュエーションですが、海の恐怖を伝える民話や伝説に描かれるとエロスよりもバイオレンスを感じます……。


【付記】
 記事の分類ですが、どのジャンルに該当するか判断に困った為、挿絵を掲載している事から「イラスト」に分類しました。

清楚なヒロインの受難(角田喜久雄「髑髏銭」より)

 角田喜久雄氏が書く長編時代小説の魅力について、文芸評論家の菊池仁氏は「ヒロイン受難の物語とエロティシズム」を特徴の一つとして挙げていますが、実に的を射た見解と言えます。
 と言うのも、時代小説の分野で出世作となった「妖棋伝」以降の長編では必ずと言ってよいくらいヒロイン受難が描かれており、怪奇的な物語に色気を添えているのですから(受難場面のシチュエーションは様々で、監禁、折檻、凌辱の危機とバリエーションが豊富に用意されていました)。
 その一例として、今回は時代小説家としての地位を確立した記念碑的作品「髑髏銭」を紹介しようと思います。

 本作は昭和12年の冬から昭和13年の夏まで約9ヶ月に亙って『読売新聞』へ連載され、連載終了直後に春陽堂書店から単行本が刊行されました。
 謎の財宝【浮田の八宝】と14枚の呪殺銭を巡って複数の勢力が虚々実々の抗争を繰り広げるスケールの大きな宝探し物ですが、探偵小説的要素(銭酸漿(ぜにほおづき)が死人の目を律令銭で塞ぐ理由、呪殺銭に秘められた暗号、【浮田の八宝】の正体)も強く、初出発表から70年以上経った今でも鑑賞に耐えうる名作です。
 角田氏が始めて読んだ探偵小説はモーリス・ルブランの「L'aiguille Creuse」との事ですが、壮大なスケールの財宝というアイディアは同作からの影響によるものと思われます。
 敵見方を問わず登場人物の数が多いうえ、その関係も複雑多岐にわたるのでメモを取って整理しながら読んだ方がよいかも知れません。

 角田氏の長編時代小説には「主役の男性を巡って複数のヒロインが悲喜交々の恋愛ドラマを展開させる」設定が多く見られ、恋に破れた女性の大半は悲しい運命を辿ります。
 この「髑髏銭」にヒロインと呼べる女性は3人登場しますが、そのうちの2人は主人公を愛しており、彼を中心に恋のバトルが演じられました。
 その辺の事情は省きますが、注目すべき点は各ヒロインに強烈な個性と今で言う「萌え属性」が与えられている事です。
 そのヒロインとは、小夜(武家の娘)、檜(高貴の姫君)、お銀(女賊)の3人で、小夜=清楚な美女、檜=ツンデレ、お銀=妖艶な魅力の鉄火な姐御と性格づけされていました。

 本作のメインヒロインは小夜であり、菊池氏の言う「ヒロイン受難の物語」は彼女にメインとして用意されています。
 以下、本文から小夜の受難場面を拾ってみました。


 黒い男の影が、大羽根を拡げた怪鳥のように宙へおどったと思うと、薄暗がりの床へ蒼白く仰反ったお小夜の小手から、抜きはなたれた懐剣が空しく飛んで床へおちた。
 凄じい激しさでゆれ動いた空気が、数秒にして、またふッと静まってしまう。
 一塊にもつれ合った人影が、柱へのしかかるような姿勢でじッとしていた。
「ううう……」
 お小夜の喉が苦しそうに鳴っている。
 男の片腕がその喉首へからみついているらしい。男の朱い覆面の蔭から、お小夜の苦悶に蒼ざめた横顔がすけて見えた。

【中略】
「ううう……」
 お小夜は、身体を反らせてもがこうとした。
 裾が割れて、徒らに嬌(なまめ)かしく下着が乱れかかるばかり……
 肩のあたりまで露出した象牙のように艶やかな片腕が全身の苦痛を訴えるように震えている。
 而もその手は、包をしっかと握ったまま離そうとしなかった。
 男の糸のように細い片目は、じッとその包を睨み、それから、その露出した腕へ、仰反っている喉へ腰へ、はだけた裾へと、ゆっくり移って行く。そして、可憐に必死のもがきをつづけている脛の白さへ。

≪講談社文庫『大衆文学館 髑髏銭』P35~37≫

「おい、姐さん……」
 呼び方まで、がらりと態度を変えた駕籠屋の声。
 そこは、柳原の土手の中でも、よく辻斬りなどの出る極く淋しい辺りであった。

【中略】
「この、女ッ!」
 その隙に素早くすりよって来たもう一人が、お小夜の腕をつかもうとする。
 お小夜は小手をふって飛びすさろうとしたが、折悪しくも、濡れた裾が足にからんで、深い叢の中へ男の身体を背負ったままどっと倒れた。

≪講談社文庫『大衆文学館 髑髏銭』P405~407≫

「おい! 上品ぶって見な。このお銀を軽蔑して見な、お嬢さん。こうなりゃ腕ずくだ……」
【中略】
 それまで、柳の幹に身をよりかけて黙々と身構えていたお小夜。だが、気だけは張っているが、先刻仆れた時打った脾腹が息も絶えそうに痛んで、こうして立っているのさえ目まいがしそうに苦痛なのである。
 勢いこんでおどりかかって来た一人を、一度はからくも身をかわして避けはしたが……
「ええ、じれッたいねえ!」
 お銀が足踏みした。
 お小夜のよろめく姿が見えた。
「うううッ……」
 うめいて、のめる。

≪講談社文庫『大衆文学館 髑髏銭』P412~413≫

 垂れをあげると、先ず、赤い女の袖裏がちらッと目をひいて、それから……
 保明がぐッと首をのばした。
 怪しむようにその駕籠の中をじッと凝視する。
 後手にくくし上げられて、口には固く猿轡をかまされた、それはお小夜のやつれた姿であった。

【中略】
「小夜のいましめを解いてやれ。あちらの部屋へ伴って休息させてやるがよい……」
 縛めが解かれ、猿轡が取られても、お小夜は固く口をとじて一言も発しなかった。
 顔色は蒼ざめ、手足はやつれ、その目は光を失って暗く足許を見詰めている。赤吉の屋敷にあっての生活が、この娘をどんなにいためつけた事か、どんなにさいなんだことか。

≪講談社文庫『大衆文学館 髑髏銭』P495~498≫


 この他、自分と瓜二つの容貌をした檜に見染められ耽美的な百合場面(簡単に言えば、レズビアン趣味を連想させる描写です)に発展する見せ場も描かれました。
 直後、皮肉にも二人は眉目秀麗な浪人・神奈三四郎を巡って一時的に対立しますが、小夜と檜の意外な関係が読者に明かされた後、物語のクライマックスを間近に和解します。
 檜によって監禁された三四郎は小夜の活躍で自由の身となりますが、その事を知って激怒した檜は小夜を折れ弓で折檻します。


「小夜……」
「は」
「そなたも、湯を浴びたがよかろう」
「は?」
 お小夜は、その檜の言った言葉の意味がよく解らなかったようにちらりと目を上げた。
「よい湯じゃ」
 声と一緒に湯槽につかった気配がして、
「小夜。そなたも、は入るがよい」

【中略】
 お小夜は当惑げに立ち上って、とうとうその帯に手をかけた。
 ためらい勝ちに、やがて、するッと肩先をすべって衣装が落ちる。
 湧き上り渦まく湯気の中に、お小夜の身体は艶々とうるんで、白い牡丹の花のようにあでやかである。

【中略】
 並んだ二人の白い肩をうずめて、まだ真新しい檜の香を含んだ湯気が馥郁と立ちのぼる。
「小夜……」
「は……」
「そなたは、ほんに女らしゅう、美しいのう」
 檜の吐息をつくようなしみじみとした声であった。
「わらわは男が嫌いじゃ。そして、そなたのように、ほんに女らしゅう美しい女子を心から愛しいと思います」

≪講談社文庫『大衆文学館 髑髏銭』P168~170≫

 檜は、容貌の美しさの中にもきらめくような鋭さが動いているし、乙女らしく脂肪ののった肩の丸味にも武術で鍛えた争われぬ肉のしまりが感じられる。それに反して、お小夜は飽くまで楚々と美しい。武士の娘らしい負けぬ気の気性もその可憐さの蔭にかくれて表面には現われていない貌だ。そして襟筋から肩胸へかけて流れる線の馨しさは、女が見ても思わず見とれるであろう。
【中略】
「一目見た時から、わらわはそなたが愛しゅうなった。今、ここにこうして、その顔を近々と見ていると、その心がますます激しゅうなる。生れ損った檜の代りに、女子らしゅう、美しいもう一人の檜をこの身のかげに引き添えておきたいのじゃ。小夜……そなた、わらわを嫌いと思いやるか?」
 お小夜はかすかに震える胸を両手で蔽いながら顔を上げた。
 檜の燃えるような瞳が思わぬ額の近くに迫っていた。
「小夜……」
「は、はい……」
「美しい。そなたは美しいのう」
 お小夜を凝視している檜の両眼は、まるで恋人を胸に抱きしめた時の男の両眼のように、大胆に露骨に光っていた。

≪講談社文庫『大衆文学館 髑髏銭』P171~172≫

「小夜ッ!」
 怒声と一緒に、その右手に杖つかれていた弓の折れが、ひゅっとうなってお小夜の背へ振りおろされた。
「うっ!」
 喉の奥でうめいて、お小夜は仰向けざまに仰反ったが、苦痛をこらえてはね起きると乱れた裾をおさえてまた平然と端坐した。
「しぶといっ!」
 檜の唇が憎さげに釣り上がる。
「小夜」
「…………」
「小夜ッ!」
「は」
「そちゃ、よくもわらわを裏切ったの? この檜に煮え湯を飲ませて呉れたの?」

≪講談社文庫『大衆文学館 髑髏銭』P231≫


 女中も含めたヒロイン全員の受難場面を紹介したかったのですが分量の都合で小夜のみの紹介に留めました。この点、御了承下さい。


髑髏銭 (春陽文庫)髑髏銭 (春陽文庫)
(1999/05)
角田 喜久雄

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戦う女性超人フィオナ

 2001年から2007年にかけ、集英社の雑誌2誌では「キン肉マンⅡ世」が同時連載されていました。
 オリジナル版は1998年から2004年の夏まで『週刊プレイボーイ』へ連載され、一時的な休載を経て「キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編」の連載が始まりました(こちら現在も連載中)。
 一方、『Vジャンプ』へ連載された「キン肉マンⅡ世 ~オール超人大進撃~」は少年読者向け作品として残虐表現やエロチックな描写が控えられており、超人レスリングの場面に重点が置かれていました。
 基礎設定に共通点があるものの、『週刊プレイボーイ』版と『Vジャンプ』版は別内容の作品になっています。

 原作者のゆでたまご氏は女性を描くのが苦手なのか、前作「キン肉マン」を含めても女性の主要登場人物や女性超人は全体の1割にも満たない少なさです(無名の脇役、アニメ版オリジナルキャラクターは除きます)。
 キン肉サユリ(=キン肉マンの母親)、ビビンバ、二階堂マリ、翔野ナツ子、二階堂凛子、ジャクリーン・マッスル、イボンヌ(=アシュラマンの妻)、OKAN、フィオナ……。
 カウント漏れがあるかも知れませんが、それでも10名を超えれば御の字でしょう。

 オリジナル版では皆無だった女性超人による試合場面ですが、意外な事に少年読者向け作品「キン肉マンⅡ世 ~オール超人大進撃~」の方で描かれています。
 コミックス全4巻のうち約3巻分を費やして展開される「超人一等祭編」では、ロシア代表のOKAN、ルーマニア代表のフィオナによる試合場面が見られました。
 前者については紹介を控えますが、後者は特に人気が高いキャラクターなので、試合シーンの画像を含めて詳しく紹介したいと思います。

 フィオナの初登場は、第21話「泣く子も黙る! “超人一等祭”開催!!」。コミックスでの活躍は第2巻で読めます。
 もともとは読者募集から選ばれた超人で、彼女は福井県・辰巳朋子氏のアイディアから誕生しました。
 漫画への採用が決定した際、左腕にあった「VENUS」のタトゥーが消されています。

戦う女性超人フィオナ(ルーマニア出身) 可愛い容姿に似合わない「地獄の妖精(ディーバ)」の異名を持つ 「超人一等祭」トーナメント
(C)ゆでたまご/集英社

 ただ1人の女性超人として「超人一等祭」にエントリーし、妨害を受けつつも見事に予選を突破。決勝トーナメントへ進出しました。

過酷な予選競技に耐えつつ、卑劣な妨害にも屈しないフィオナ
(C)ゆでたまご/集英社

 フィオナの試合シーンは第26話と第27話で展開されたザ・ドゥームマンとの戦いで描かれています。
 「超人一等祭」の予選競技終了後、宇宙初の女性超人チャンプを目指すフィオナはザ・ドゥームマンの女性蔑視発言に怒りを覚え、この時の因縁から決勝トーナメントでの対戦相手にザ・ドゥームマンを選んだのでした。
 フィオナとザ・ドゥームマンの試合は連載2回分で決着がついてしまいますが、臆する事なく強敵に立ち向かい、満身創痍となりながらも試合を捨てずに戦い続ける勇姿をフィオナは見せてくれました。

因縁の対決、ザ・ドゥームマンVSフィオナ 試合会場へ堂々の入場
(C)ゆでたまご/集英社

 試合序盤から休みない猛攻撃を仕掛けるフィオは防戦一方のザ・ドゥームマンを容赦なく攻め続けます。
 夢と誇り、そして自分の実力を信じるフィオナの強さは本物で、しなやかな動きで相手を翻弄しながら、三つ編みにした髪の毛さえも攻撃に利用して攻撃の手を休めません。
 試合はフィオナ有利の状態で進行すると思われたのですが……。

女性戦闘超人のプライドをたぎらせ、先制攻撃を仕掛けるフィオナ 三つ編みを巧みに操り、ドゥームマンを翻弄 攻撃の手を休めないフィオナだが、ドゥームマンは一瞬のスキを狙っていた
(C)ゆでたまご/集英社

 三つ編みを利用したブレイド・センセーションでザ・ドゥームマンを場外へ転落させたフィオナは、ラ・ケプラータで一気に決着を試みますが、球体に変身したザ・ドゥームマンの反撃を受けてしまいます。
 そして、ここからザ・ドゥームマンの逆襲がスタート。
 突進技ドゥームボールでフィオナの腹部を攻撃した後、勢いにのって建物の壁に激突させます。
 大ダメージを負いながらも必死の反撃に出たフィオナですが、技をかわされ、アルマゲドン・ハンマーで背骨を痛めつけられてしまいました。

ドゥームマンの反撃開始 ドゥームボールの直撃で大ダメージを負ったフィオナ ドゥームマンのアルマゲドン・ハンマーが華奢なフィオナの背骨を直撃
(C)ゆでたまご/集英社

 満身創痍のフィオナは渾身の力を振り絞って立ち上がり、傷ついた体でザ・ドゥームマンに向かって行きます。
 一方、余裕のザ・ドゥームマンは距離をとって再び球体に変形し、フィオナに反撃の隙を見せません。
 奮戦するフィオナを嘲笑うかのように、ザ・ドゥームマンは鋭い4枚刃を利用したメテオ・スライサーで彼女にトドメの一撃を与えました。
 上半身の衣装を切り裂かれたフィオナは場外へ吹っ飛ばされ、そのまま意識を失いKO負けの判定を下されます。

不屈の闘志で立ち上がるフィオナだが……. メテオ・スライサーがフィオナの衣裳を切り裂く フィオナ、無念の敗北
(C)ゆでたまご/集英社

 以上、フィオナの試合場面を駆け足で紹介してみました。
 これ以降はフィオナの出番がなく、決勝でのザ・ドゥームマン戦に尻込みするキン肉万太郎をOKANが叱咤する場面で敗北シーンと苦しみながら病院で治療をうける姿が見られる程度です。

ザ・ドゥームマン攻略のヒントを示唆するOKANのアドバイス 万太郎を諭すOKAN
(C)ゆでたまご/集英社

 オリジナル版と違い、こちらはコミックス全巻が絶版となっているので簡単に読む事は叶いません。
 リサイクル古書店でも意外と見つからず、フィオナが出てくるせいか分かりませんが第2巻は特に見つかりにくいとも聞きます。
 もし見かけたら、すぐに購入される事をお薦めします。

黄金の雨を降らせる笛の争奪戦

 人気作家だった牧逸馬=林不忘=谷譲次氏(三つのペンネームを使い分けて活躍していた昭和初期の大流行作家です)の急逝により、その穴埋めとして角田喜久雄氏の長編伝奇時代小説「妖棋伝」が『日の出』誌へ連載発表されました。
 この作品は角田氏の代表作となり、時代小説分野での出世作ともなっています。
 大正時代から探偵小説を発表していた角田氏が時代小説家として知られるのは「妖棋伝」の大ヒットが大きく影響しており、本作が書かれなかったら角田氏の作家としての評価は変わっていたかも知れません。

 探偵小説的趣向(スリル、サスペンス、謎解き)を盛り込んだ時代小説を得意とした角田氏は、昭和28年に『読売新聞(夕刊)』紙上へ「黒岳の魔人」を発表しています。
 本作は、武田信玄の家来が子孫に残した黄金の雨を降らせる名笛【かわせみ】を巡る正邪別れての争奪戦を描いた絵物語で、連載1回につき山口将吉郎氏が描くイラスト4点と共に物語が展開しました。
 連載期間は約半年。全147回で完結しています。
 連載終了直後に桃園書房から単行本が刊行されましたが、嬉しい事に初出発表当時の挿絵が全て復刻されました。
 初刊本の入手は困難ですが昭和58年に中公文庫から復刊され、こちらは入手の難易度は高くありません(数年前にも増刷された復刻版が刊行されたので、初版にこだわらなければ数百円での購入も可能と思います)。

中公文庫版『黒岳の魔人』扉
(C)角田喜久雄/山口将吉郎/中央公論社

 少年少女を読者対象にした作品という事もあり、美少年の主人公と可憐な美少女ヒロインが主役になっています。
 娯楽の少なかった当時、読者は美貌の若武者や美しい武家の娘に自分自身を投影させながら、その活躍に胸躍らせて日々の連載を楽しく読んでいた事でしょう。
 余談になりますが、同じ『読売新聞』には江戸川乱歩氏、横溝正史氏、高木彬光氏も絵物語を連載していました(横溝氏の作品のみ単行本未収録)。

 江戸から黒岳へ艱難辛苦の旅に出るヒロインの名前は吉野みや(本文中では「おみや」と表記)と言います。
 お嬢様らしい気品と武家の娘らしい凛々しさが同居しており、山口将吉郎氏の画力も手伝い、魅力的なヒロインとして描かれました。
 監禁されている父親に会おうと危険な行動も辞さない半面、懐剣で悪役と戦うような場面が見られず、守られるヒロインとしての印象が強くなっている点が惜しまれます。
 劇中にはみやの母親である吉野静江も登場しますが、こちらは顔見せ程度の出番しかなく、悪人に捕えられて折檻されたり、縄で縛られたりする姿は見られません。
 大人物の作品であれば母娘揃っての受難の場面が見られたと思うのですが……。残念でした。

吉野みや 美しい唇を見せながら意識を失神 笛を吹く姿には気品が感じられる 吉野みや、静江の母娘
(C)角田喜久雄/山口将吉郎/中央公論社

 シンプルな物語構成なのでストーリー紹介は省きますが、その代わりにみやの画像を何点か掲載します(出典は中公文庫版)。
 画像を見て「黒岳の魔人」に興味を持たれたのであれば、原作にも手を伸ばしてみて下さい。
 各場面の状況説明はキャプションに記しました。

牢屋に監禁された父を気遣い、みやは危険を省みず険しい断崖を下る 幻術を使う魔人に拉致されるみや みやへの拷問場面(想像)
偽物の【かわせみ】を持参した事がバレてしまい、魔人一派に捕まってしまう 魔人の手下に担がれ牢屋へ連れて行かれる
(C)角田喜久雄/山口将吉郎/中央公論社

 この他、角田氏が書いた少年少女向けの時代小説に「神変白雲城」があります。
 こちらは武田信玄が遺した宝物を巡る冒険譚ですが、ヒロイン受難の場面がなく、あまりお薦めはできません。

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