【秋の連続企画】 麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」 ~第3回~
【秋の連続企画】麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」≪1≫≪2≫ 開催中

(C)らすP/a-ru/桜光刃/dis/中島至誠/二次剣/モルデンデン
【イラスト募集告知】 シナチクQUEENのイラスト募集中。詳しくはこちらを御参照下さい。

★現在の通知状況:5名様から御連絡あり★
あっと言う間に3日間が過ぎ去り、連続企画も今日で最終回を迎えました。まさに「光陰矢の如し」です。
先2回にわたって紹介した美しいウルトラ美少女戦士の活躍、御満足頂けましたでしょうか。
らすP氏の筆先から誕生した「ウルトラレディ」及び「ウルトラガール」。彼女達を独自の筆致で描いたファンアート。
戦うヒロインの魅力が閲覧者の皆様へ伝わり、存分に御堪能頂けたのであれば何よりです。
連続企画のトリを飾るのは、オリジナリティ溢れる巨大ヒロインを描いたイラストの紹介です。
はちきれんばかりの肉体美、刺激的なシチュエーション、原作への愛情……。気高く勇敢なヒロインの姿、たっぷりと御覧下さい。
各イラストの紹介文は、画像の説明文(キャプション)として記しました。
前回同様、イラストの転載にあたっては各執筆者より御快諾を得た上で行っています。この企画を協力して下さった方々の為にも他所への無断掲載は行わないで下さい。
無用と知りつつも作者様へのマナーとして、定型文ながら注意を促す次第です。閲覧者の皆様には、お気を悪くさせれませんよう御理解下さい。
【1】(左)うるとらななこ:(右)うるとらりお
(C)新居こじろ
≪鑑賞≫
オリジナルキャラクター(ウルトラセブン、ウルトラマンレオ)の姿を忠実に再現している為、肌の露出が少ない全身スーツのヒロインですが、シチュエーションが色気の少ない欠点をカバーしています。二大怪獣の絞めつけと噛みつき攻撃に苦悶するななこの姿、迫りくる円盤生物の巨体に抵抗しながら触手攻撃を受けるりおの姿はヒロピン絵らしいショットでした。特に前者は絞めつけ攻撃で胸の大きさを強調するテクニックを用い、見る者を興奮させてくれます。
【2】女体化セブン&タロウ姉妹
(C)L85A1
≪鑑賞≫
「ウルトラマンレオ」におけるツンデレ状態のセブン、甘えん坊の末っ子らしいタロウ。それぞれの特徴を上手く活かして女体化されていました。にらみを効かせながらも、心の奥底にある優しさを感じさせるセブン単独のイラストはキャラクターの個性が良く出ています。酒に酔ったタロウが姉のセブンに絡む場面を描いた姉妹の図からは百合的な雰囲気が感じられ、衣装を破かれながらも強く抵抗しないセブンが受け手(?)のように見えました。
【3】ウルトラウーマン
(C)静有希
≪鑑賞≫
円盤生物シルバーブルーメとウルトラウーマンの戦いを描いた連作。触手に両腕を捕えられ、股間を狙う異物に困惑する1枚目のショットはヒロピン好きには堪りません。捕食されるのが確実と思われる状況下でも絶望せずに反撃の機会を狙う2枚目には戦うヒロインの勇ましさが見られ、こちらもヒロピン好きのジャストポイントを突いています。乳房を吸う二本の触手に強烈なエロチシズムが感じられ、そこに見入ってしまいました。
【4】(左)フィオラ姫:(右)セブン姫
(C)Shade
≪鑑賞≫
色気ムンムンのフィオラ姫、着エロの魅力に満ちたセブン姫、どちらも甲乙つけがたいヒロインです。股間攻撃を受けて悶絶するフィオラ姫の姿はリョナの域に達しており、ヒロピン絵の一歩先を行っています。豪快な御開帳で男性ファンのド肝を抜くセブン姫のイラストはインパクト抜群、何も言わずに股裂きシチュエーションを堪能させて頂きました。
【5】(左)ウルトラマンの母:(右)セブン母
(C)バラピ
≪鑑賞≫
オリジナルのウルトラマンを最小限のアレンジで女体化したシンプルさが新鮮でした。胸を大きく描きながらも、全身のバランスが崩れないよう配慮された見せ方は良い意味でアイディア勝ちと言えるでしょう。性格を現わすようなポージングをつけて無表情なキャラクターに個性を持たせる方法にも成功しています。なお、バラピ氏のお話によれば「過去に幼年誌で紹介されたイラストが元ネタ」との事でした。
【6】女子セブン
(C)MAXやすひろ
≪鑑賞≫
普通の人間が巨大ヒロインの姿を見る場合、股下から視線を送る形となります。そうした場合、ほとんどのヒロインは自分の股間へ人々の視線が集中する事に羞恥心を感じるでしょう。恥ずかしがりながらも迫りくる敵と戦わなければならないシチュエーションは盲点を突いたアイディアでした。順序は逆になりますが、そうした点を意識しながら1枚目のイラストを見ると、余裕の表情で佇む姿さえも色っぽく目にうつります。
【7】(左)女体化ウルトラセブン21:(右)レディ・セブン
(C)無論
≪鑑賞≫
ウルトラセブンをベースに女体化された二人の巨大ヒロインは、どちらもワイルドさと知性を兼ね備えた美女に描かれています。粘着物質の束縛から渾身の力を振り絞って逃れようとする女体化ウルトラセブン21、ワイアール星人の蔦が全身に絡まり焦るレディ・セブン。いずれも肉弾戦によるヒロピン絵ではありませんが、激しく肉体を攻撃されるシチュエーションには見られないピンチ場面で一味違うイラストに仕上がっています。
総勢7名の絵師が描く巨大ヒロインのイラスト、如何でしたでしょうか。
ウルトラマンをモデルにした巨大ヒロインというシチュエーションには、まだまだ発展の余地が大いに残されています。
小学生時代の沙村広明氏が思い描いていたヒロピン世界の再現が妄想でなくなった現在、このジャンルのイラストが増える事に希望を持ってもよいでしょう。
最後になりましたが、イラスト転載を許可して下さった皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
【イラスト執筆者一覧(五十音順・敬称略)】
・新居こじろ(WEBサイト「階辰区」)
・L85A1
・静有希
・Shade(WEBサイト「shadeの裏姫」)
・バラピ
・MAXやすひろ(WEBサイト「クルマガデマス」)
・無論
※名前部分をクリックする事で、pixiv内の登録ページへアクセスできます(ただし、フルサイズでのイラスト閲覧や投稿イラスト一覧を見るには、サイトへの登録が必要です)。
【付記】
ここでは御紹介できませんでしたが、地獄王子氏のブログ「地獄王子の城(四畳半)」では、美貌の巨大ヒロイン・ウルトラガール ソフィーを主人公にした漫画が連載されています。非常にハイクオリティな漫画ですので、興味を持たれた方は上記ブログへアクセスしてみて下さい。
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(C)らすP/a-ru/桜光刃/dis/中島至誠/二次剣/モルデンデン
【イラスト募集告知】 シナチクQUEENのイラスト募集中。詳しくはこちらを御参照下さい。

★現在の通知状況:5名様から御連絡あり★
あっと言う間に3日間が過ぎ去り、連続企画も今日で最終回を迎えました。まさに「光陰矢の如し」です。
先2回にわたって紹介した美しいウルトラ美少女戦士の活躍、御満足頂けましたでしょうか。
らすP氏の筆先から誕生した「ウルトラレディ」及び「ウルトラガール」。彼女達を独自の筆致で描いたファンアート。
戦うヒロインの魅力が閲覧者の皆様へ伝わり、存分に御堪能頂けたのであれば何よりです。
連続企画のトリを飾るのは、オリジナリティ溢れる巨大ヒロインを描いたイラストの紹介です。
はちきれんばかりの肉体美、刺激的なシチュエーション、原作への愛情……。気高く勇敢なヒロインの姿、たっぷりと御覧下さい。
各イラストの紹介文は、画像の説明文(キャプション)として記しました。
前回同様、イラストの転載にあたっては各執筆者より御快諾を得た上で行っています。この企画を協力して下さった方々の為にも他所への無断掲載は行わないで下さい。
無用と知りつつも作者様へのマナーとして、定型文ながら注意を促す次第です。閲覧者の皆様には、お気を悪くさせれませんよう御理解下さい。
【1】(左)うるとらななこ:(右)うるとらりお


≪鑑賞≫
オリジナルキャラクター(ウルトラセブン、ウルトラマンレオ)の姿を忠実に再現している為、肌の露出が少ない全身スーツのヒロインですが、シチュエーションが色気の少ない欠点をカバーしています。二大怪獣の絞めつけと噛みつき攻撃に苦悶するななこの姿、迫りくる円盤生物の巨体に抵抗しながら触手攻撃を受けるりおの姿はヒロピン絵らしいショットでした。特に前者は絞めつけ攻撃で胸の大きさを強調するテクニックを用い、見る者を興奮させてくれます。
【2】女体化セブン&タロウ姉妹


≪鑑賞≫
「ウルトラマンレオ」におけるツンデレ状態のセブン、甘えん坊の末っ子らしいタロウ。それぞれの特徴を上手く活かして女体化されていました。にらみを効かせながらも、心の奥底にある優しさを感じさせるセブン単独のイラストはキャラクターの個性が良く出ています。酒に酔ったタロウが姉のセブンに絡む場面を描いた姉妹の図からは百合的な雰囲気が感じられ、衣装を破かれながらも強く抵抗しないセブンが受け手(?)のように見えました。
【3】ウルトラウーマン


≪鑑賞≫
円盤生物シルバーブルーメとウルトラウーマンの戦いを描いた連作。触手に両腕を捕えられ、股間を狙う異物に困惑する1枚目のショットはヒロピン好きには堪りません。捕食されるのが確実と思われる状況下でも絶望せずに反撃の機会を狙う2枚目には戦うヒロインの勇ましさが見られ、こちらもヒロピン好きのジャストポイントを突いています。乳房を吸う二本の触手に強烈なエロチシズムが感じられ、そこに見入ってしまいました。
【4】(左)フィオラ姫:(右)セブン姫


≪鑑賞≫
色気ムンムンのフィオラ姫、着エロの魅力に満ちたセブン姫、どちらも甲乙つけがたいヒロインです。股間攻撃を受けて悶絶するフィオラ姫の姿はリョナの域に達しており、ヒロピン絵の一歩先を行っています。豪快な御開帳で男性ファンのド肝を抜くセブン姫のイラストはインパクト抜群、何も言わずに股裂きシチュエーションを堪能させて頂きました。
【5】(左)ウルトラマンの母:(右)セブン母


≪鑑賞≫
オリジナルのウルトラマンを最小限のアレンジで女体化したシンプルさが新鮮でした。胸を大きく描きながらも、全身のバランスが崩れないよう配慮された見せ方は良い意味でアイディア勝ちと言えるでしょう。性格を現わすようなポージングをつけて無表情なキャラクターに個性を持たせる方法にも成功しています。なお、バラピ氏のお話によれば「過去に幼年誌で紹介されたイラストが元ネタ」との事でした。
【6】女子セブン


≪鑑賞≫
普通の人間が巨大ヒロインの姿を見る場合、股下から視線を送る形となります。そうした場合、ほとんどのヒロインは自分の股間へ人々の視線が集中する事に羞恥心を感じるでしょう。恥ずかしがりながらも迫りくる敵と戦わなければならないシチュエーションは盲点を突いたアイディアでした。順序は逆になりますが、そうした点を意識しながら1枚目のイラストを見ると、余裕の表情で佇む姿さえも色っぽく目にうつります。
【7】(左)女体化ウルトラセブン21:(右)レディ・セブン


≪鑑賞≫
ウルトラセブンをベースに女体化された二人の巨大ヒロインは、どちらもワイルドさと知性を兼ね備えた美女に描かれています。粘着物質の束縛から渾身の力を振り絞って逃れようとする女体化ウルトラセブン21、ワイアール星人の蔦が全身に絡まり焦るレディ・セブン。いずれも肉弾戦によるヒロピン絵ではありませんが、激しく肉体を攻撃されるシチュエーションには見られないピンチ場面で一味違うイラストに仕上がっています。
総勢7名の絵師が描く巨大ヒロインのイラスト、如何でしたでしょうか。
ウルトラマンをモデルにした巨大ヒロインというシチュエーションには、まだまだ発展の余地が大いに残されています。
小学生時代の沙村広明氏が思い描いていたヒロピン世界の再現が妄想でなくなった現在、このジャンルのイラストが増える事に希望を持ってもよいでしょう。
最後になりましたが、イラスト転載を許可して下さった皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
【イラスト執筆者一覧(五十音順・敬称略)】
・新居こじろ(WEBサイト「階辰区」)
・L85A1
・静有希
・Shade(WEBサイト「shadeの裏姫」)
・バラピ
・MAXやすひろ(WEBサイト「クルマガデマス」)
・無論
※名前部分をクリックする事で、pixiv内の登録ページへアクセスできます(ただし、フルサイズでのイラスト閲覧や投稿イラスト一覧を見るには、サイトへの登録が必要です)。
【付記】
ここでは御紹介できませんでしたが、地獄王子氏のブログ「地獄王子の城(四畳半)」では、美貌の巨大ヒロイン・ウルトラガール ソフィーを主人公にした漫画が連載されています。非常にハイクオリティな漫画ですので、興味を持たれた方は上記ブログへアクセスしてみて下さい。

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【秋の連続企画】 麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」 ~第2回~
【秋の連続企画】麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」 開催中

(C)らすP
【イラスト募集告知】 シナチクQUEENのイラスト募集中。詳しくはこちらを御参照下さい。

★現在の通知状況:5名様から御連絡あり★
らすP氏が創作された「ウルトラレディ」はウルトラマン+美少女の組み合わせによる巨大ヒロインとして大反響をよび、pixivを中心に多数のファンアートが描かれています。
ファンアートの存在を原作者が快く認める事もあってか、オリジナル作品への敬意とキャラクターへの愛情に満ち溢れた作品が揃っており、見る側へも作者の情熱が伝わってくるイラストばかりでした。
連続全3回企画の第2回目は、そんな「ウルトラレディ」のファンアートを御紹介しようと思います。
個性豊かな絵柄とシチュエーション。どれ一つとして同じ物はありません。
ヒロインらしい気高さを前面に押し出したイラスト、強豪怪獣に苦戦する姿を描いたイラスト、勇猛果敢に攻撃を仕掛けるイラスト、お好きな場面をお楽しみ下さい。
各イラストの紹介文は、画像の説明文(キャプション)として記しました。
なお、イラストの転載にあたっては各執筆者より御快諾を得た上で行っています。この企画を協力して下さった方々の為にも他所への無断掲載は行わないで下さい(当ブログへお越し下さる良識人の皆様には無用な注意と分かっていますが、著作権保護の都合上、明記した次第です)。
【1】
(C)a-ru
≪鑑賞≫
どちらも磔シーンを描いたイラストでありながら、対象の立場にある自然の岩壁と人造物の十字架を背景とする事で同一シチュエーションのマンネリ化を避けています。「見えそうで見えない」破れた衣装の描写や気絶した表情がヒロピン場面を効果的に演出しています。らすP氏の原作をじゅうぶんに研究されたのか、力尽きたティアナのカラータイマーを消灯させる芸の細かさも含め、見せ方に凝ったピンチ絵でした。
【2】
(C)桜光刃
≪鑑賞≫
オリジナル作品「ウルトラマンレオ」の劇中に見られるレオキックをレオナの技として再現。炎のようなエネルギーのエフェクトも描かれており、細部まで手が抜かれていません。スピード感に満ちたイラストは、文字通り「迫り来る」蹴り技の迫力を見る側に伝えています。折り曲げた左足の太股が色っぽく、女性戦士らしい色気が強調されていました。ファンアートの少ないレオナを描いた貴重なイラストです。
【3】※右のイラストは描き下ろし(当サイトのみで御覧頂けます)。
(C)dis
≪鑑賞≫
基本的に後方援護タイプのウルトラマザーを一人のウルトラ戦士として扱い、獰猛な怪獣と戦う様子を描いた作品。1対2での戦闘を余儀なくされたムカデンダーとの戦いでは、体を分離させるムカデンダーの特徴を最大限に活かした攻撃でマザーを苦しませています。蔦で体の自由を束縛するバサラとの戦いでは、徐々に血を吸われる苦痛に耐えかねて苦悶するマザーの様子が良く描かれており、ヒロピン絵の醍醐味を満喫できました。
【4】※ウルトラマザーの立ち絵は描き下ろし(pixivでも公開中。アクセスはこちらから)。
(C)中島至誠
≪鑑賞≫
一児の母親らしい品格と優しさが見る者にも伝わってくる、ウルトラマザーの神々しいばかりの美しさ。発達しきりながらスリムさを失わない肉体美に魅せられました。もう1点のセレスのピンチ絵は、力比べに押し負けて地面に転倒する姿がエロチシズム豊かに描かれています。M字状態の下半身に服の上からも確認できる乳首、辛うじて肌を隠す衣装。「着エロ」の美学を追求しながらも、アクション要素満載のピンチ絵に仕上がっています。
【5】
(C)二次剣
≪鑑賞≫
毒ガス攻撃で苦しめられ、跨った敵怪獣の胴体で股間を刺激される。上下から責められる苦戦シーンが描かれ、一枚で二度楽しめる作品に大満足です。毒々しい紫色で再現された毒ガス攻撃は、オリジナル作品「帰ってきたウルトラマン」のモグネズン戦を思い出しました。強豪怪獣に苦戦するシーンを見ながら「新マンが美少女だったら」と思っていた当時の鬱憤を晴らしてくれるピンチ絵です。
【6】
(C)モルデンデン
≪鑑賞≫
体を浮かせての首絞めにグロッキー状態なシャイン。ダメージを蓄積される技でシャインに苦痛を与え続けようとするレディ・メフィラスの嗜虐趣味は、ヒロピン好きの誰もが支持する事でしょう(大ダメージを与える一撃では苦悶場面が一瞬で終了してしまい、ヒロピンの醍醐味は味わえません)。レディメフィラスの胸がシャインの股間に触れている描写はあまり目立ちませんが、エロチックな雰囲気を密かに醸し出しています。
以上、計6名の方が描かれた「ウルトラレディ」のファンアートです。如何でしたでしょうか。
美しいヒロインの勇姿と苦悶する姿、どちらも甲乙つけられない魅力があります。
留まる所を知らない「ウルトラレディ」の人気。今後益々の発展を願ってやみません。
最後になりましたが、イラスト転載を許可して下さった皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
また、dis氏と中島至誠氏のお二人には短い時間の中で描き下しイラストを御提供頂きました。ここに感謝の意を表します。
【イラスト執筆者一覧(五十音順・敬称略)】
・a-ru
・桜光刃
・dis
・中島至誠(WEBサイト「鉄の棺」)
・二次剣
・モルデンデン(WEBサイト「モルデン工房」)
※名前部分をクリックする事で、pixiv内の登録ページへアクセスできます(ただし、フルサイズでのイラスト閲覧や投稿イラスト一覧を見るには、サイトへの登録が必要です)。
※もう御一方、pixivにて「ウルトラレディ」のファンアートを精力的に発表されている方もいらっしゃいますが、御本人様からの申し出により、作家・作品紹介は控えました。末尾ながら「紹介できなかった絵師」について御報告致します。
【麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」 次回の内容】
明日の特集内容は、女性化させたウルトラマンを描いたイラストの紹介となります。
今回の「ウルトラレディ」ファンアートとは一味違った趣向のイラスト群、お楽しみ頂ければ幸いです。

(C)らすP
【イラスト募集告知】 シナチクQUEENのイラスト募集中。詳しくはこちらを御参照下さい。

★現在の通知状況:5名様から御連絡あり★
らすP氏が創作された「ウルトラレディ」はウルトラマン+美少女の組み合わせによる巨大ヒロインとして大反響をよび、pixivを中心に多数のファンアートが描かれています。
ファンアートの存在を原作者が快く認める事もあってか、オリジナル作品への敬意とキャラクターへの愛情に満ち溢れた作品が揃っており、見る側へも作者の情熱が伝わってくるイラストばかりでした。
連続全3回企画の第2回目は、そんな「ウルトラレディ」のファンアートを御紹介しようと思います。
個性豊かな絵柄とシチュエーション。どれ一つとして同じ物はありません。
ヒロインらしい気高さを前面に押し出したイラスト、強豪怪獣に苦戦する姿を描いたイラスト、勇猛果敢に攻撃を仕掛けるイラスト、お好きな場面をお楽しみ下さい。
各イラストの紹介文は、画像の説明文(キャプション)として記しました。
なお、イラストの転載にあたっては各執筆者より御快諾を得た上で行っています。この企画を協力して下さった方々の為にも他所への無断掲載は行わないで下さい(当ブログへお越し下さる良識人の皆様には無用な注意と分かっていますが、著作権保護の都合上、明記した次第です)。
【1】


≪鑑賞≫
どちらも磔シーンを描いたイラストでありながら、対象の立場にある自然の岩壁と人造物の十字架を背景とする事で同一シチュエーションのマンネリ化を避けています。「見えそうで見えない」破れた衣装の描写や気絶した表情がヒロピン場面を効果的に演出しています。らすP氏の原作をじゅうぶんに研究されたのか、力尽きたティアナのカラータイマーを消灯させる芸の細かさも含め、見せ方に凝ったピンチ絵でした。
【2】

≪鑑賞≫
オリジナル作品「ウルトラマンレオ」の劇中に見られるレオキックをレオナの技として再現。炎のようなエネルギーのエフェクトも描かれており、細部まで手が抜かれていません。スピード感に満ちたイラストは、文字通り「迫り来る」蹴り技の迫力を見る側に伝えています。折り曲げた左足の太股が色っぽく、女性戦士らしい色気が強調されていました。ファンアートの少ないレオナを描いた貴重なイラストです。
【3】※右のイラストは描き下ろし(当サイトのみで御覧頂けます)。


≪鑑賞≫
基本的に後方援護タイプのウルトラマザーを一人のウルトラ戦士として扱い、獰猛な怪獣と戦う様子を描いた作品。1対2での戦闘を余儀なくされたムカデンダーとの戦いでは、体を分離させるムカデンダーの特徴を最大限に活かした攻撃でマザーを苦しませています。蔦で体の自由を束縛するバサラとの戦いでは、徐々に血を吸われる苦痛に耐えかねて苦悶するマザーの様子が良く描かれており、ヒロピン絵の醍醐味を満喫できました。
【4】※ウルトラマザーの立ち絵は描き下ろし(pixivでも公開中。アクセスはこちらから)。


≪鑑賞≫
一児の母親らしい品格と優しさが見る者にも伝わってくる、ウルトラマザーの神々しいばかりの美しさ。発達しきりながらスリムさを失わない肉体美に魅せられました。もう1点のセレスのピンチ絵は、力比べに押し負けて地面に転倒する姿がエロチシズム豊かに描かれています。M字状態の下半身に服の上からも確認できる乳首、辛うじて肌を隠す衣装。「着エロ」の美学を追求しながらも、アクション要素満載のピンチ絵に仕上がっています。
【5】

≪鑑賞≫
毒ガス攻撃で苦しめられ、跨った敵怪獣の胴体で股間を刺激される。上下から責められる苦戦シーンが描かれ、一枚で二度楽しめる作品に大満足です。毒々しい紫色で再現された毒ガス攻撃は、オリジナル作品「帰ってきたウルトラマン」のモグネズン戦を思い出しました。強豪怪獣に苦戦するシーンを見ながら「新マンが美少女だったら」と思っていた当時の鬱憤を晴らしてくれるピンチ絵です。
【6】

≪鑑賞≫
体を浮かせての首絞めにグロッキー状態なシャイン。ダメージを蓄積される技でシャインに苦痛を与え続けようとするレディ・メフィラスの嗜虐趣味は、ヒロピン好きの誰もが支持する事でしょう(大ダメージを与える一撃では苦悶場面が一瞬で終了してしまい、ヒロピンの醍醐味は味わえません)。レディメフィラスの胸がシャインの股間に触れている描写はあまり目立ちませんが、エロチックな雰囲気を密かに醸し出しています。
以上、計6名の方が描かれた「ウルトラレディ」のファンアートです。如何でしたでしょうか。
美しいヒロインの勇姿と苦悶する姿、どちらも甲乙つけられない魅力があります。
留まる所を知らない「ウルトラレディ」の人気。今後益々の発展を願ってやみません。
最後になりましたが、イラスト転載を許可して下さった皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
また、dis氏と中島至誠氏のお二人には短い時間の中で描き下しイラストを御提供頂きました。ここに感謝の意を表します。
【イラスト執筆者一覧(五十音順・敬称略)】
・a-ru
・桜光刃
・dis
・中島至誠(WEBサイト「鉄の棺」)
・二次剣
・モルデンデン(WEBサイト「モルデン工房」)
※名前部分をクリックする事で、pixiv内の登録ページへアクセスできます(ただし、フルサイズでのイラスト閲覧や投稿イラスト一覧を見るには、サイトへの登録が必要です)。
※もう御一方、pixivにて「ウルトラレディ」のファンアートを精力的に発表されている方もいらっしゃいますが、御本人様からの申し出により、作家・作品紹介は控えました。末尾ながら「紹介できなかった絵師」について御報告致します。
【麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」 次回の内容】
明日の特集内容は、女性化させたウルトラマンを描いたイラストの紹介となります。
今回の「ウルトラレディ」ファンアートとは一味違った趣向のイラスト群、お楽しみ頂ければ幸いです。
【秋の連続企画】 麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」 ~第1回~
【イラスト募集告知】 シナチクQUEENのイラスト募集中。詳しくはこちらを御参照下さい。

★現在の通知状況:3名様から御連絡あり★
日本が誇る特撮ヒーローといえば、ウルトラマンの名前を思い浮かぶ方が大多数を占めると思います。
昭和41年に第1話が放送された「ウルトラマン」は同時期の特撮番組「マグマ大使」と人気を二分する巨大ヒーローであり、その後も続々とシリーズが製作されました。
その人気は海外にも及び、「ウルトラマンパワード」や「ウルトラマンUSA」が作られています(いずれも、円谷プロダクションが海外で製作した作品)。
設定上、ウルトラ戦士は男性に分別されており、その優れた力で地球侵略を狙う宇宙人や破壊活動で人間を脅かす怪獣と戦います。
再放送やビデオ映像で「ウルトラマン」シリーズを見た方の中には、強大な力をもつ宇宙人やパワフルな怪獣との戦いで苦戦するウルトラ戦士の姿に興奮を覚え、「ウルトラ戦士達が美しい女性だったら良かったのに」と子供心に思った方、今のリョナラーであれば多かったのではないでしょうか。
触手で体を絞めつけられ、光線技に苦しめられ、噛みつき攻撃に苦悶する。
ウルトラ戦士の基本的なデザインは「銀のボディに赤いライン」となっており、その見た目が水着姿と重る事も含め、ウルトラ戦士の悶え苦しむ姿がヒロピン的な魅力を醸し出すのかも知れません。
実際、漫画家の沙村広明氏はインタビューで次のような発言をしています。
出典は、『改訂版・官能劇画大全[昭和の浮世絵師11]椋陽児作品第3集 淫靡邸の美少女』(マガジンファイブ)の巻末特集「新世紀の責め絵師 沙村広明インタビュー」です。
――:沙村先生のセクスアリスをお聞きしたいのですが。
沙村:んー……、最初に目覚めたのは「ウルトラマン」ですね。
――:あ、もうバッチリですね。
【中略】
――:やはりあのエナメル質のボンデージ(ママ)感が。
沙村:「セブン」ではコーフンしなかったんですよ。何故かっていうとウルトラマンの身体の模様、あの赤いところが服で、シルバーの部分は裸体だと思っていたから(笑)。
――:ウルトラセブンは地が赤いですもんね(笑)。
沙村:それで小学生の頃、ウルトラマンの絵とか描いてたんだけど、ウルトラ星には女の人もいるだろうって、沢山の怪獣に責められているウルトラウーマンの絵とかも描いてました。赤い部分が異常に少ないデザインで(笑)。そんな絵を描いては学習机のマットの裏に隠してたんですけど、それを一度妹に発見されちゃって。まだ幼かったもんで、ストレートにウルトラマンがやられてる絵として受けとってくれたので良かったです(笑)。
小学生から中学生の頃といえば、男女を問わず性的好奇心に目覚める多感な時期です。
ウルトラマンの姿を「赤いところが服で、シルバーの部分は裸体」と仮定する事は共通的な発想なのか、私も同じ頃に同じような思いを抱いていました。
当然、ウルトラセブンやウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオのピンチシーンに色気感じる事はなく、再放送で見た「ウルトラセブン」「ウルトラマンタロウ」「ウルトラマンレオ」は純粋な特撮ドラマとして楽しんでいます。
唯一の例外は、「ウルトラマンタロウ」の第4話「ウルトラの母はいつまでも」の後半、ライブキングの下敷きになった東光太郎を助けようとウルトラの母がライブキングに立ち向かうシーン、僅かながらウルトラの母の苦戦シーンが見られた事くらいでしょうか。
いずれにしても、巨大ヒーロー物の特撮番組に色気を感じさせる要素が含まれており、そこへ敏感に反応する男性が多かった事は間違いないと断言します。
前説が長くなりましたが、これからが特集記事の本題となります。
インターネット時代となった現在、イラスト投稿サイトの開設も手伝い、プロのイラストレーターに勝るとも劣らない画力を持つアマチュア絵師が自作を広く発表できる環境が作られました。
そこへアップされる無数のイラストの中には宝石とも言える作品があり、自分の思い描くイラストと出会える事も珍しくなくなった事は、インターネットの普及が良い方向に働いた結果とも言えます。
小学生時代の沙村氏が思い描いた「赤いところが服で、シルバーの部分は裸体」というイメージのウルトラウーマンについても例外ではなく、絵を描くのが苦手な「女体化ウルトラマン」好きの渇を癒す作品が現れ、近年、「ウルトラレディ」という新分野が開拓されました。
この新分野を開拓した立役者のお名前はらすP氏です。
オリジナル特撮ヒロインサイト「らすとがーでぃあんP」を運営され、美しくも勇ましいウルトラレディを次々と世に送り出しています。
躍動感溢れるアクション画、ヒロインの魅力をシンプルに見せる立ち絵、設定に親近感を持たせるラフ画。
シンプル過ぎずマニアック過ぎないイラストのバリエーションがシリーズ化のマンネリを防ぎ、見る側も常に新鮮な気持ちで作品に接する事ができます。
また、脱衣ギリギリのシチュエーションも取り入れたピンチ絵も多く、ヒロピンファンからも高い支持を得ています。
先に「新分野を開拓」と紹介しましたが、女体化ウルトラマンや美少女+ウルトラマンの発想は以前からあり、この表現には語弊があるかも知れません。
らすP氏の功績は、美少女+ウルトラマンの組み合わせを広く普及させた事にあります。
アニメーターが本職と思える程の高い画力は見る者を圧倒し、細部まで計算されたイラストの一枚一枚が多くのファンを獲得。その結果、WEBサイトを定期的に訪問してコメントを残す熱心なファンがうまれ、多くの絵師がpixiv等でリスペクト作品を発表するに至りました。
これらの功績により、らすP氏を「新分野開拓の立役者」と紹介した次第です。蛇足ながら、誤解をうまないよう説明させて頂きます。
今回の企画では、らすP氏の作品を中心に「ウルトラレディ」及び「女体化ウルトラマン」のイラストを可能な限り紹介し、その魅力を多くの方に知って頂く事を目的としています。
今日から明後日まで3日間にわたっての企画となりますので、最後まで御覧頂ければ幸いです。
特別企画の第1回目は、らすP氏が考案されたウルトラレディ達の勇姿と色っぽく悶え苦しむ姿を御紹介します。
成長過程にある活発な美少女から熟年の魅力溢れる美女まで、あらゆるファン層のニーズに応えるヒロインの姿、たっぷりとお楽しみ下さい(キャラクターの並びは原型キャラクターと関係した配置になっているので、それぞれ原型が誰か考えてみて下さい)。











(C)らすP
続いて、地球を守る美少女巨大ヒロインの勇姿、私見によるピンチ絵ベスト5の紹介です。
【地球を守るヒロイン ベスト5】



(C)らすP
【ウルトラレディの苦戦 ベスト5】



(C)らすP
各キャラクターの詳しい設定は「らすとがーでぃあんP」にて御確認下さい。
ここでは掲載できなかったウルトラレディ達の勇姿やピンチ絵も見られますので、まだまだイラストを見足りない方も含め、WEBサイトへのアクセスをお薦めします。
最後になりましたが、この企画へのイラスト転載について快く承知して下さいましたらすP氏には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
【麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」 次回の内容】
明日の特集内容は、らすP氏の作品へのイメージレスポンスとして描かれたファンアートの紹介です。
いずれも傑作揃いなので作品選択に苦労しますが、作者様、ブログを見て下さる方に御満足頂ける作品を取り上げようと努力します。

★現在の通知状況:3名様から御連絡あり★
日本が誇る特撮ヒーローといえば、ウルトラマンの名前を思い浮かぶ方が大多数を占めると思います。
昭和41年に第1話が放送された「ウルトラマン」は同時期の特撮番組「マグマ大使」と人気を二分する巨大ヒーローであり、その後も続々とシリーズが製作されました。
その人気は海外にも及び、「ウルトラマンパワード」や「ウルトラマンUSA」が作られています(いずれも、円谷プロダクションが海外で製作した作品)。
設定上、ウルトラ戦士は男性に分別されており、その優れた力で地球侵略を狙う宇宙人や破壊活動で人間を脅かす怪獣と戦います。
再放送やビデオ映像で「ウルトラマン」シリーズを見た方の中には、強大な力をもつ宇宙人やパワフルな怪獣との戦いで苦戦するウルトラ戦士の姿に興奮を覚え、「ウルトラ戦士達が美しい女性だったら良かったのに」と子供心に思った方、今のリョナラーであれば多かったのではないでしょうか。
触手で体を絞めつけられ、光線技に苦しめられ、噛みつき攻撃に苦悶する。
ウルトラ戦士の基本的なデザインは「銀のボディに赤いライン」となっており、その見た目が水着姿と重る事も含め、ウルトラ戦士の悶え苦しむ姿がヒロピン的な魅力を醸し出すのかも知れません。
実際、漫画家の沙村広明氏はインタビューで次のような発言をしています。
出典は、『改訂版・官能劇画大全[昭和の浮世絵師11]椋陽児作品第3集 淫靡邸の美少女』(マガジンファイブ)の巻末特集「新世紀の責め絵師 沙村広明インタビュー」です。
――:沙村先生のセクスアリスをお聞きしたいのですが。
沙村:んー……、最初に目覚めたのは「ウルトラマン」ですね。
――:あ、もうバッチリですね。
【中略】
――:やはりあのエナメル質のボンデージ(ママ)感が。
沙村:「セブン」ではコーフンしなかったんですよ。何故かっていうとウルトラマンの身体の模様、あの赤いところが服で、シルバーの部分は裸体だと思っていたから(笑)。
――:ウルトラセブンは地が赤いですもんね(笑)。
沙村:それで小学生の頃、ウルトラマンの絵とか描いてたんだけど、ウルトラ星には女の人もいるだろうって、沢山の怪獣に責められているウルトラウーマンの絵とかも描いてました。赤い部分が異常に少ないデザインで(笑)。そんな絵を描いては学習机のマットの裏に隠してたんですけど、それを一度妹に発見されちゃって。まだ幼かったもんで、ストレートにウルトラマンがやられてる絵として受けとってくれたので良かったです(笑)。
小学生から中学生の頃といえば、男女を問わず性的好奇心に目覚める多感な時期です。
ウルトラマンの姿を「赤いところが服で、シルバーの部分は裸体」と仮定する事は共通的な発想なのか、私も同じ頃に同じような思いを抱いていました。
当然、ウルトラセブンやウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオのピンチシーンに色気感じる事はなく、再放送で見た「ウルトラセブン」「ウルトラマンタロウ」「ウルトラマンレオ」は純粋な特撮ドラマとして楽しんでいます。
唯一の例外は、「ウルトラマンタロウ」の第4話「ウルトラの母はいつまでも」の後半、ライブキングの下敷きになった東光太郎を助けようとウルトラの母がライブキングに立ち向かうシーン、僅かながらウルトラの母の苦戦シーンが見られた事くらいでしょうか。
いずれにしても、巨大ヒーロー物の特撮番組に色気を感じさせる要素が含まれており、そこへ敏感に反応する男性が多かった事は間違いないと断言します。
前説が長くなりましたが、これからが特集記事の本題となります。
インターネット時代となった現在、イラスト投稿サイトの開設も手伝い、プロのイラストレーターに勝るとも劣らない画力を持つアマチュア絵師が自作を広く発表できる環境が作られました。
そこへアップされる無数のイラストの中には宝石とも言える作品があり、自分の思い描くイラストと出会える事も珍しくなくなった事は、インターネットの普及が良い方向に働いた結果とも言えます。
小学生時代の沙村氏が思い描いた「赤いところが服で、シルバーの部分は裸体」というイメージのウルトラウーマンについても例外ではなく、絵を描くのが苦手な「女体化ウルトラマン」好きの渇を癒す作品が現れ、近年、「ウルトラレディ」という新分野が開拓されました。
この新分野を開拓した立役者のお名前はらすP氏です。
オリジナル特撮ヒロインサイト「らすとがーでぃあんP」を運営され、美しくも勇ましいウルトラレディを次々と世に送り出しています。
躍動感溢れるアクション画、ヒロインの魅力をシンプルに見せる立ち絵、設定に親近感を持たせるラフ画。
シンプル過ぎずマニアック過ぎないイラストのバリエーションがシリーズ化のマンネリを防ぎ、見る側も常に新鮮な気持ちで作品に接する事ができます。
また、脱衣ギリギリのシチュエーションも取り入れたピンチ絵も多く、ヒロピンファンからも高い支持を得ています。
先に「新分野を開拓」と紹介しましたが、女体化ウルトラマンや美少女+ウルトラマンの発想は以前からあり、この表現には語弊があるかも知れません。
らすP氏の功績は、美少女+ウルトラマンの組み合わせを広く普及させた事にあります。
アニメーターが本職と思える程の高い画力は見る者を圧倒し、細部まで計算されたイラストの一枚一枚が多くのファンを獲得。その結果、WEBサイトを定期的に訪問してコメントを残す熱心なファンがうまれ、多くの絵師がpixiv等でリスペクト作品を発表するに至りました。
これらの功績により、らすP氏を「新分野開拓の立役者」と紹介した次第です。蛇足ながら、誤解をうまないよう説明させて頂きます。
今回の企画では、らすP氏の作品を中心に「ウルトラレディ」及び「女体化ウルトラマン」のイラストを可能な限り紹介し、その魅力を多くの方に知って頂く事を目的としています。
今日から明後日まで3日間にわたっての企画となりますので、最後まで御覧頂ければ幸いです。
特別企画の第1回目は、らすP氏が考案されたウルトラレディ達の勇姿と色っぽく悶え苦しむ姿を御紹介します。
成長過程にある活発な美少女から熟年の魅力溢れる美女まで、あらゆるファン層のニーズに応えるヒロインの姿、たっぷりとお楽しみ下さい(キャラクターの並びは原型キャラクターと関係した配置になっているので、それぞれ原型が誰か考えてみて下さい)。






















(C)らすP
続いて、地球を守る美少女巨大ヒロインの勇姿、私見によるピンチ絵ベスト5の紹介です。
【地球を守るヒロイン ベスト5】





(C)らすP
【ウルトラレディの苦戦 ベスト5】





(C)らすP
各キャラクターの詳しい設定は「らすとがーでぃあんP」にて御確認下さい。
ここでは掲載できなかったウルトラレディ達の勇姿やピンチ絵も見られますので、まだまだイラストを見足りない方も含め、WEBサイトへのアクセスをお薦めします。
最後になりましたが、この企画へのイラスト転載について快く承知して下さいましたらすP氏には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
【麗しき巨大ヒロイン「ウルトラレディ」 次回の内容】
明日の特集内容は、らすP氏の作品へのイメージレスポンスとして描かれたファンアートの紹介です。
いずれも傑作揃いなので作品選択に苦労しますが、作者様、ブログを見て下さる方に御満足頂ける作品を取り上げようと努力します。
未亡人の受難(江戸川乱歩『少年探偵 地獄の仮面』より)
【イラスト募集告知】 シナチクQUEENのイラスト募集中。詳しくはこちらを御参照下さい。

★現在の通知状況:2名様から御連絡あり★
ポプラ社から刊行された江戸川乱歩氏の「少年探偵」シリーズには少年少女読者向けに書かれた作品の他、成人読者向けの長短編をリライト(実際は別作家がリライト作業を担当)した作品も含まれていました。
1990年代中頃まで増刷されていたようですが、1998年から1999年にかけて全26巻の新装版が配本された際にリライト物を収録した20冊は切り捨てられてしまい、残念ながら新刊では読む事がかないません。
昭和初期の『報知新聞』へ半年にわたって連載された「吸血鬼」を原作とする「地獄の仮面」も、上記のリライト作品群に含まれている長編です。
ある女性を巡って二人の男性が温泉宿で命を賭けた決闘を行う場面から物語は始まり、骸骨のような容貌をした怪人物の跋扈、次々とおこる不思議な事件を経て、遂に明智小五郎が事件解決に乗り出します。
犯人に先を越されながらも、その推理力で事件の真相を見極め、動かぬ証拠を掴んだうえで犯人を追い詰める明智。まさに名探偵の面目躍如たる活躍でした。
原作と比べ、やや物語展開が急ぎ足すぎる欠点がありますが、リライト作品としての完成度は一定水準に達していると思います。
復讐をテーマにした「地獄の仮面」ですが、年少読者には刺激の強い過激なシーンが作中に見られます。
刺激の強いと言っても、最近の少年読者にとっては「別に」と言われそうなレベルですが……。発表された時代を考慮すれば、過激という単語を使っても良いと思います。
その過激なシーンとは、怪人物に狙われる美貌の未亡人・柳しず子(=柳畑しず子)がムチで折檻され、幼い子供と一緒に生きたまま火葬されそうになる場面です。
年少読者の記憶に強い印象を残す程の強烈なインパクトがあるシーンと言っても過言ではないかも知れません。
その場面の描写を、以下に紹介します。
「助けて! 助けて!」
しず子は声をかぎりにさけんだ。怪物はかの女をくみしくと、その背中に、ピシリとむちをふりおろした。
「あっ! 助けて……」
しず子は、息もたえだえにさけんだ。
「おまえ、茂に会いたくないかい? 会いたければ、おとなしくしろ!」
ピューッと空気がうなって、ピシリとむちがとんでくる。肉にくい入る痛さ!
【中略】
(ああ、わかった。こいつは、なんかの方法で、上にいる仲間に合図をしているのだ。これでは、とてもかないっこない。どうしたらいいだろう?)
しず子が、こう気づいたとき、またしても怪物の手から、うなりを発してむちがとんできた。
ピシリ!……ピシリ……!
「ヒィーッ!」
しず子は息もたえだえになって、のたうちまわった。
≪ポプラ文庫『少年探偵 地獄の仮面』P48~50≫
(あっ、火をつけるのだ! おんぼうが火をいれにきたのだ!)
しず子の胸は、やぶれるように高鳴りだした。
いよいよ最後だ! 耳をすますと、気のせいか、ボーッともえあがるような音がする。
「おかあさま、どうしたの? あれ、なあに?」
茂が乳房をはなしてささやいた。
「いよいよ、天国へいけるのよ。神さまがおむかえにいらっしゃるのよ。」
しず子は、やっと答えた。はげしい恐怖のために、しず子の心臓はやぶれるばかりだ。気がちがいそうである。茂は、やにわに母にしがみついてきた。
【中略】
しず子は歯をくいしばって、わが子をかたくだきしめた。
あつい! たえられないほどのあつさだ! かんの底に火がうつったのだ。板のパチパチとはぜる音がする。かんのすき間から、まっかな光が、地獄絵のようにチラチラとかんのなかをてらしはじめた。
【中略】
ついに火は、しず子の洋服や茂のズボンに、チリチリともえうつりはじめた。ふたをおしあげようにも、焼けてもろくなった底は、いまにもメリメリとくずれそうで、それもできない。
ふたりは、むせかえり、せきこんで、いまにも息がたえそうになった。
≪ポプラ文庫『少年探偵 地獄の仮面』P159~162≫
この他、火葬される棺の中で死の恐怖に耐えながら、しず子が息子の茂に授乳する場面も見られます。
自由に動く事も難しい狭い棺の中、美しい未亡人が胸を露わにして息子に乳首を吸わせる。うるわしい母子愛を描いた場面ですが、このシチューションには背徳的なエロスが感じられます。
しず子は、わきあがる涙をどうすることもできなかった。歯をくいしばっても、くいしばっても、むせび泣きの声をおさえることができない。
「おかあさま、ぼく死ぬまえにほしいものがあるの?(ママ)」
これをきくと、しず子はギョッとした。考えてみると、二日間、なんにもたべていないのだ。どんなにおなかがすいたことだろう。
「あのね、おかあさまのおちちがのみたいの。」
「まあ、おちち……さあおあがり、すこしはおなかのすいたのをわすれるかもしれないわね。」
茂はゴソゴソとからだをうごかすと、やっと母の乳房にすがりついた。
≪ポプラ文庫『少年探偵 地獄の仮面』P158~159≫
※初出時の挿絵(岩田専太郎・画)を復刻。
※「吸血鬼」収録。

★現在の通知状況:2名様から御連絡あり★
ポプラ社から刊行された江戸川乱歩氏の「少年探偵」シリーズには少年少女読者向けに書かれた作品の他、成人読者向けの長短編をリライト(実際は別作家がリライト作業を担当)した作品も含まれていました。
1990年代中頃まで増刷されていたようですが、1998年から1999年にかけて全26巻の新装版が配本された際にリライト物を収録した20冊は切り捨てられてしまい、残念ながら新刊では読む事がかないません。
昭和初期の『報知新聞』へ半年にわたって連載された「吸血鬼」を原作とする「地獄の仮面」も、上記のリライト作品群に含まれている長編です。
ある女性を巡って二人の男性が温泉宿で命を賭けた決闘を行う場面から物語は始まり、骸骨のような容貌をした怪人物の跋扈、次々とおこる不思議な事件を経て、遂に明智小五郎が事件解決に乗り出します。
犯人に先を越されながらも、その推理力で事件の真相を見極め、動かぬ証拠を掴んだうえで犯人を追い詰める明智。まさに名探偵の面目躍如たる活躍でした。
原作と比べ、やや物語展開が急ぎ足すぎる欠点がありますが、リライト作品としての完成度は一定水準に達していると思います。
復讐をテーマにした「地獄の仮面」ですが、年少読者には刺激の強い過激なシーンが作中に見られます。
刺激の強いと言っても、最近の少年読者にとっては「別に」と言われそうなレベルですが……。発表された時代を考慮すれば、過激という単語を使っても良いと思います。
その過激なシーンとは、怪人物に狙われる美貌の未亡人・柳しず子(=柳畑しず子)がムチで折檻され、幼い子供と一緒に生きたまま火葬されそうになる場面です。
年少読者の記憶に強い印象を残す程の強烈なインパクトがあるシーンと言っても過言ではないかも知れません。
その場面の描写を、以下に紹介します。
「助けて! 助けて!」
しず子は声をかぎりにさけんだ。怪物はかの女をくみしくと、その背中に、ピシリとむちをふりおろした。
「あっ! 助けて……」
しず子は、息もたえだえにさけんだ。
「おまえ、茂に会いたくないかい? 会いたければ、おとなしくしろ!」
ピューッと空気がうなって、ピシリとむちがとんでくる。肉にくい入る痛さ!
【中略】
(ああ、わかった。こいつは、なんかの方法で、上にいる仲間に合図をしているのだ。これでは、とてもかないっこない。どうしたらいいだろう?)
しず子が、こう気づいたとき、またしても怪物の手から、うなりを発してむちがとんできた。
ピシリ!……ピシリ……!
「ヒィーッ!」
しず子は息もたえだえになって、のたうちまわった。
≪ポプラ文庫『少年探偵 地獄の仮面』P48~50≫
(あっ、火をつけるのだ! おんぼうが火をいれにきたのだ!)
しず子の胸は、やぶれるように高鳴りだした。
いよいよ最後だ! 耳をすますと、気のせいか、ボーッともえあがるような音がする。
「おかあさま、どうしたの? あれ、なあに?」
茂が乳房をはなしてささやいた。
「いよいよ、天国へいけるのよ。神さまがおむかえにいらっしゃるのよ。」
しず子は、やっと答えた。はげしい恐怖のために、しず子の心臓はやぶれるばかりだ。気がちがいそうである。茂は、やにわに母にしがみついてきた。
【中略】
しず子は歯をくいしばって、わが子をかたくだきしめた。
あつい! たえられないほどのあつさだ! かんの底に火がうつったのだ。板のパチパチとはぜる音がする。かんのすき間から、まっかな光が、地獄絵のようにチラチラとかんのなかをてらしはじめた。
【中略】
ついに火は、しず子の洋服や茂のズボンに、チリチリともえうつりはじめた。ふたをおしあげようにも、焼けてもろくなった底は、いまにもメリメリとくずれそうで、それもできない。
ふたりは、むせかえり、せきこんで、いまにも息がたえそうになった。
≪ポプラ文庫『少年探偵 地獄の仮面』P159~162≫
この他、火葬される棺の中で死の恐怖に耐えながら、しず子が息子の茂に授乳する場面も見られます。
自由に動く事も難しい狭い棺の中、美しい未亡人が胸を露わにして息子に乳首を吸わせる。うるわしい母子愛を描いた場面ですが、このシチューションには背徳的なエロスが感じられます。
しず子は、わきあがる涙をどうすることもできなかった。歯をくいしばっても、くいしばっても、むせび泣きの声をおさえることができない。
「おかあさま、ぼく死ぬまえにほしいものがあるの?(ママ)」
これをきくと、しず子はギョッとした。考えてみると、二日間、なんにもたべていないのだ。どんなにおなかがすいたことだろう。
「あのね、おかあさまのおちちがのみたいの。」
「まあ、おちち……さあおあがり、すこしはおなかのすいたのをわすれるかもしれないわね。」
茂はゴソゴソとからだをうごかすと、やっと母の乳房にすがりついた。
≪ポプラ文庫『少年探偵 地獄の仮面』P158~159≫
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ハイレグ衣装の美女レスラー
おまけシールが大ヒットしたチョコレート菓子「ビックリマンチョコ」に対抗する形で、カネボウフーズは1980年代後半に「らーめんバア」を発売しました。
商品名の「らーめんバア」とは、味付きのスナック麺を棒状に固めた菓子を指しますが、これに同梱されていた【覆面レスラーシール】と名付けた二枚重ねのシール自体を指す事もあります。
大流行していた【ビックリマンシール】は神話世界をモチーフにしたストーリー展開だった為、低年齢の子供には理解しがたい部分もありましたが、【覆面レスラーシール】はプロレス団体の抗争をテーマにしており、シンプルで分かり易いストーリーでした。
優れたパワーを持つキャラクター+プロレス団体の発想は、ゆでたまご氏の「キン肉マン」(当時、『週刊少年ジャンプ』誌上での連載は終了していました)を意識していたのかも知れません。
今も根強い人気のある【ビックリマンシール】と比べ、【覆面レスラーシール】は一般的知名度が低いく、駄菓子シールブームにのって量産された一過性的な人気アイテムだった感もありますが、当時からのコアなファンは今でも大勢おり、インターネット上ではコレクションアイテムの紹介やファンアートの掲載も確認できます。
また、ネットオークションでは数多くのシールが取引され、まんだらけでも一部のシールが高値で販売されています。
絶対数こそ少ないかも知れませんが、今でも多くのファンが【覆面レスラーシール】を集めている事実は見過ごせないでしょう。
この【覆面レスラーシール】には(男女を問わず)魅力的なキャラクターが何名かいますが、その中でも男性ファンに高い人気を誇るのがシナチクQUEEN=クイーン火美子です。
彼女はシリーズ第8弾「シナチクQueen」シールの二枚目で初めて姿を現わしましたが、初登場時はラーメンばあさんという老婆の姿でした。
初めて「ラーメンばあさん」のシールを見た時、金髪縦ロールの髪形をした老婆がレオタード姿でラーメンを差し出す姿に衝撃を覚えましたが、それは仮の姿にすぎず、正体が絶世の美女だと知った時は、さらに大きな衝撃を受けました。


(C)カネボウフーズ
両胸と下腹部は半分しか隠れておらず、股下部分は豪快な『V』字を描くレオタード。
クイーン火美子のレオタードは大胆なデザインとなっており、当時の子供達は、この刺激的なコスチュームにドキドキさせられた事でしょう。
詳しく調べきれなかったので断言はできませんが、クイーン火美子は指揮官的立場にあるらしく、前線に立って戦う事はなかったようです。
そのため、彼女が描かるシールの数が10枚程あるにも関わらず、相手レスラーと対戦する場面は見られません。
例外的なショットとしては、聖なる巫女となって祈祷を終えた後に敵の襲撃を受けるシーンくらいですが、攻撃を喰らってダメージを追うシチュエーションではありませんでした。


(C)カネボウフーズ
容姿共にリョナ向きのキャラクターですが、上記の通りピンチシーンは全くありません。
彼女を描いたファンアート自体も少なく、クイーン火美子のリョナイラストを見たくても見られない不満は溜まる一方です。
そこで、変則的な募集となりますが「リョナイラストがなければ、自分で描いてみよう」と思われる絵師の方がいらっしゃいましたら、pixivのメッセージにて御連絡下さい。
他力本願のようで申し訳ないのですが……私に画力が無いので募集の形を採りました。
諸事情からpixivユーザーに限定させて頂きますが、募集に応じて下さる方、御一報をお待ちしております(申し込みはこちらから)。
最後になりましたが、今回の記事で使用した画像は以下のサイトから採取し、加工したうえで転載させて頂きました。
サイト運営者には、この場を借りて御礼申し上げます。
・「タイムボックス」
※「ラーメンばあさん」「St.アバンメーラの星Ⅳ」「羅亜面Quee's」の画像。
・「ゆうじの気まぐれなブログ」2010年1月10日記事「シナチクQueen/Queen火美子【ラーメンばあ・ガムラツイスト】」
※「シナチクQUEEN」の画像。
【付記】
WEBサイト「無軽伝自作シールブログ “YかいわれめY”」では、シナチクQUEENとサタンマリアの対戦を描いた自作シール(二枚重ね)が販売されています。
二枚目のイラストではサタンマリアとの戦いに苦戦するクイーン火美子の姿が見られるので、多少なりともフラストレーションを解消させる事ができます。
どのようなイラストかは、是非、御自分の目でお確かめ下さい。
製作者のムガル氏はブログ「無軽伝自作シールブログ “YかいわれめY”」も運営しており、そちらでイベント情報や近況が確認できます。
商品名の「らーめんバア」とは、味付きのスナック麺を棒状に固めた菓子を指しますが、これに同梱されていた【覆面レスラーシール】と名付けた二枚重ねのシール自体を指す事もあります。
大流行していた【ビックリマンシール】は神話世界をモチーフにしたストーリー展開だった為、低年齢の子供には理解しがたい部分もありましたが、【覆面レスラーシール】はプロレス団体の抗争をテーマにしており、シンプルで分かり易いストーリーでした。
優れたパワーを持つキャラクター+プロレス団体の発想は、ゆでたまご氏の「キン肉マン」(当時、『週刊少年ジャンプ』誌上での連載は終了していました)を意識していたのかも知れません。
今も根強い人気のある【ビックリマンシール】と比べ、【覆面レスラーシール】は一般的知名度が低いく、駄菓子シールブームにのって量産された一過性的な人気アイテムだった感もありますが、当時からのコアなファンは今でも大勢おり、インターネット上ではコレクションアイテムの紹介やファンアートの掲載も確認できます。
また、ネットオークションでは数多くのシールが取引され、まんだらけでも一部のシールが高値で販売されています。
絶対数こそ少ないかも知れませんが、今でも多くのファンが【覆面レスラーシール】を集めている事実は見過ごせないでしょう。
この【覆面レスラーシール】には(男女を問わず)魅力的なキャラクターが何名かいますが、その中でも男性ファンに高い人気を誇るのがシナチクQUEEN=クイーン火美子です。
彼女はシリーズ第8弾「シナチクQueen」シールの二枚目で初めて姿を現わしましたが、初登場時はラーメンばあさんという老婆の姿でした。
初めて「ラーメンばあさん」のシールを見た時、金髪縦ロールの髪形をした老婆がレオタード姿でラーメンを差し出す姿に衝撃を覚えましたが、それは仮の姿にすぎず、正体が絶世の美女だと知った時は、さらに大きな衝撃を受けました。


(C)カネボウフーズ
両胸と下腹部は半分しか隠れておらず、股下部分は豪快な『V』字を描くレオタード。
クイーン火美子のレオタードは大胆なデザインとなっており、当時の子供達は、この刺激的なコスチュームにドキドキさせられた事でしょう。
詳しく調べきれなかったので断言はできませんが、クイーン火美子は指揮官的立場にあるらしく、前線に立って戦う事はなかったようです。
そのため、彼女が描かるシールの数が10枚程あるにも関わらず、相手レスラーと対戦する場面は見られません。
例外的なショットとしては、聖なる巫女となって祈祷を終えた後に敵の襲撃を受けるシーンくらいですが、攻撃を喰らってダメージを追うシチュエーションではありませんでした。


(C)カネボウフーズ
容姿共にリョナ向きのキャラクターですが、上記の通りピンチシーンは全くありません。
彼女を描いたファンアート自体も少なく、クイーン火美子のリョナイラストを見たくても見られない不満は溜まる一方です。
そこで、変則的な募集となりますが「リョナイラストがなければ、自分で描いてみよう」と思われる絵師の方がいらっしゃいましたら、pixivのメッセージにて御連絡下さい。
他力本願のようで申し訳ないのですが……私に画力が無いので募集の形を採りました。
諸事情からpixivユーザーに限定させて頂きますが、募集に応じて下さる方、御一報をお待ちしております(申し込みはこちらから)。
最後になりましたが、今回の記事で使用した画像は以下のサイトから採取し、加工したうえで転載させて頂きました。
サイト運営者には、この場を借りて御礼申し上げます。
・「タイムボックス」
※「ラーメンばあさん」「St.アバンメーラの星Ⅳ」「羅亜面Quee's」の画像。
・「ゆうじの気まぐれなブログ」2010年1月10日記事「シナチクQueen/Queen火美子【ラーメンばあ・ガムラツイスト】」
※「シナチクQUEEN」の画像。
【付記】
WEBサイト「無軽伝自作シールブログ “YかいわれめY”」では、シナチクQUEENとサタンマリアの対戦を描いた自作シール(二枚重ね)が販売されています。
二枚目のイラストではサタンマリアとの戦いに苦戦するクイーン火美子の姿が見られるので、多少なりともフラストレーションを解消させる事ができます。
どのようなイラストかは、是非、御自分の目でお確かめ下さい。
製作者のムガル氏はブログ「無軽伝自作シールブログ “YかいわれめY”」も運営しており、そちらでイベント情報や近況が確認できます。
戦う女子高校生の屈辱
今は亡きADKの隠れた名作「痛快GANGAN行進曲」。数年まではプレイする事が困難なタイトルでしたが、一昨年の暮れに発売されたPLAY STATION 2専用ソフト「ADK魂」へ収録され、今では簡単に遊べるようになりました。
業務用ソフトが1994年7月に発売されて以来、NEO GEO系ゲーム機へ移植されたのみで他機種へは移植されなかったので、「ADK魂」での復刻に喜んだ方も多かった事でしょう。
この作品では奥行きを設定したマルチライン制度が採用されており、3次元的な戦いが楽しめます。
エネルギー波や光線系の飛び道具技こそ用意されていませんが、特定条件下で発動できるガード不可の豪快な決め技【GANGAN必殺技】を導入し、ADKらしい派手な演出でプレイヤーをスカッとさせてくれました。
登場キャラクター全8人のうち7人は硬派(?)な男性(マッチョなプロレスラーから小柄な少年まで揃っています)揃いですが、残る一人は紅一点の女性、それも女子高校生キャラクターです。
彼女の名前は、キサラ・ウェストフィールド。アメリカのハイスクールに通う16歳の乙女ですが、何の恥じらいもなく制服姿でストリートファイトに挑む豪快さも持ち合わせています。
一人称は『僕』。キャラクター造形にも、ボーイッシュな面が強調されているように感じられます。
キサラは「痛快GANGAN行進曲」の他、SNKプレイモアの「ネオジオバトルコロシアム」と「Days Of Memories」にも登場しました。
それ以前には、ADKが発売したヴァラエティ豊かな内容の自社ソフト「ADKワールド」にも出演しています。


(C)ADK/SNKプレイモア
スカート+美少女の要素を併せ持つキサラですが、メーカーの良心(?)に助けられたのか、シン・ジーナスの必殺技ジーナス・バスターを受けた時の専用グラフィックが用意されませんでした。
この技が決まると、やられ側のキャラクターは開脚状態の専用グラフィックで技を受ける事になりますが、キサラだけはダウン用グラフィックで代用されています。
スカートを履いた女子高校生である事を考慮した結果でしょうが、稼働当時、この事を残念に思ったゲーマーは少なからずいた筈です(と断言します)。
ところが最近になって、キサラの開脚ショットをファンアートとして描かれた方が現れました。
その絵師の名前はあぶのー丸氏。
投稿掲示板「リョナ絵2号掲示板」へマニア心をくすぐるリョナイラストを投稿され、pixivへも積極的にリョナイラストをアップされています。
また、御自身でWEBサイト「毎日ひろいん」を運営され、ダウンロードサイト「DLsite.com」ではリョナ漫画の販売も行われています(詳しい商品案内はこちらから)。
今回、あぶのー丸氏の御厚意によってキサラの開脚イラストをフルサイズで転載する事が叶いました。この場を借りてあぶのー丸氏に御礼申し上げます。
そのサービスショットは以下のようなイラストです。

(C)あぶのー丸
城所剛の【GANGAN必殺技】大阪名物うずしお崩しをキン肉バスター系の技にアレンジし、キサラの開脚を再現されています。
折り曲がった体と悲鳴を挙げる表情。相手に大ダメージを与える豪快な技である事が伝わってくるショットです。
あぶのー丸氏へ「着地して股間節にダメージを受けた瞬間」のイラスト執筆を打診してみたところ、検討して下さるとの御返事を頂けました。
今後の新作から目が離せません。
最後になりましたが、今回の記事で使用した画像は以下のサイトから採取し、加工したうえで転載させて頂きました。
サイト運営者には、この場を借りて御礼申し上げます。
・「MUGENキャラクターの大辞典」
※「痛快GANGAN行進曲」及び「ネオジオバトルコロシアム」のドット絵画像。
・「キャラ絵補完計画格納庫」内「ネオジオ バトルコロシアム」
※「ネオジオバトルコロシアム」公式プロフィール画像。
・「真っ夏」内「キサラ ウェストフィールド」
※「ADKワールド」の画像。
業務用ソフトが1994年7月に発売されて以来、NEO GEO系ゲーム機へ移植されたのみで他機種へは移植されなかったので、「ADK魂」での復刻に喜んだ方も多かった事でしょう。
この作品では奥行きを設定したマルチライン制度が採用されており、3次元的な戦いが楽しめます。
エネルギー波や光線系の飛び道具技こそ用意されていませんが、特定条件下で発動できるガード不可の豪快な決め技【GANGAN必殺技】を導入し、ADKらしい派手な演出でプレイヤーをスカッとさせてくれました。
登場キャラクター全8人のうち7人は硬派(?)な男性(マッチョなプロレスラーから小柄な少年まで揃っています)揃いですが、残る一人は紅一点の女性、それも女子高校生キャラクターです。
彼女の名前は、キサラ・ウェストフィールド。アメリカのハイスクールに通う16歳の乙女ですが、何の恥じらいもなく制服姿でストリートファイトに挑む豪快さも持ち合わせています。
一人称は『僕』。キャラクター造形にも、ボーイッシュな面が強調されているように感じられます。
キサラは「痛快GANGAN行進曲」の他、SNKプレイモアの「ネオジオバトルコロシアム」と「Days Of Memories」にも登場しました。
それ以前には、ADKが発売したヴァラエティ豊かな内容の自社ソフト「ADKワールド」にも出演しています。




(C)ADK/SNKプレイモア
スカート+美少女の要素を併せ持つキサラですが、メーカーの良心(?)に助けられたのか、シン・ジーナスの必殺技ジーナス・バスターを受けた時の専用グラフィックが用意されませんでした。
この技が決まると、やられ側のキャラクターは開脚状態の専用グラフィックで技を受ける事になりますが、キサラだけはダウン用グラフィックで代用されています。
スカートを履いた女子高校生である事を考慮した結果でしょうが、稼働当時、この事を残念に思ったゲーマーは少なからずいた筈です(と断言します)。
ところが最近になって、キサラの開脚ショットをファンアートとして描かれた方が現れました。
その絵師の名前はあぶのー丸氏。
投稿掲示板「リョナ絵2号掲示板」へマニア心をくすぐるリョナイラストを投稿され、pixivへも積極的にリョナイラストをアップされています。
また、御自身でWEBサイト「毎日ひろいん」を運営され、ダウンロードサイト「DLsite.com」ではリョナ漫画の販売も行われています(詳しい商品案内はこちらから)。
今回、あぶのー丸氏の御厚意によってキサラの開脚イラストをフルサイズで転載する事が叶いました。この場を借りてあぶのー丸氏に御礼申し上げます。
そのサービスショットは以下のようなイラストです。

(C)あぶのー丸
城所剛の【GANGAN必殺技】大阪名物うずしお崩しをキン肉バスター系の技にアレンジし、キサラの開脚を再現されています。
折り曲がった体と悲鳴を挙げる表情。相手に大ダメージを与える豪快な技である事が伝わってくるショットです。
あぶのー丸氏へ「着地して股間節にダメージを受けた瞬間」のイラスト執筆を打診してみたところ、検討して下さるとの御返事を頂けました。
今後の新作から目が離せません。
最後になりましたが、今回の記事で使用した画像は以下のサイトから採取し、加工したうえで転載させて頂きました。
サイト運営者には、この場を借りて御礼申し上げます。
・「MUGENキャラクターの大辞典」
※「痛快GANGAN行進曲」及び「ネオジオバトルコロシアム」のドット絵画像。
・「キャラ絵補完計画格納庫」内「ネオジオ バトルコロシアム」
※「ネオジオバトルコロシアム」公式プロフィール画像。
・「真っ夏」内「キサラ ウェストフィールド」
※「ADKワールド」の画像。
鞭打たれる美女(江戸川乱歩「陰獣」より)
江戸川乱歩氏の「陰獣」は昭和3年に『新青年』へ3回連載された代表作であり、横溝正史氏が昭和8年に単行本書下ろし作品として発表した「呪いの塔」にも多大な影響を与えました。
連載当時の『新青年』編集長だった横溝氏の言によれば、「陰獣」が大好評を博したおかげで雑誌の売れ行きがよく、連載第1回目が掲載された昭和3年8月増大号は増刷されたそうです。
謎多き小説家の大江春泥。隅田川で死体となって発見された小野田六郎。小野田静子を脅かす平田一郎。奇妙に絡み合う人間関係が事件に複雑な彩りを添え、小野田六郎殺害事件は混迷の一途を辿ります。
謎への追及が深まるにつれ、徐々に隠された秘密が浮き彫りとなり、遂に事件は悲劇的な結末を迎えました。
現代のミステリーファンから見れば物足りなく感じる点もあるかと思いますが、昭和初期に書かれた探偵小説としては完成度の高い作品に仕上がっています。
もっとも、現行本で読める「陰獣」は結末が改変されたヴァージョンであり、初出発表当時とは結末が異なりますが……。
いずれにしろ、ミステリーファンならば読んでおくべき古典作品なので、未読の方には読んでおく事を薦めたい一作です。
本作では、小野田静子なる美しい人妻(後に未亡人)が最重要人物として登場し、その魅力で物語の語り手=探偵小説家の『私』を虜にしました。
彼女の夫である小野田六郎が惨虐色情者であった為、静子は背中に赤痣ができる程、海外製の乗馬用鞭で青白い皮膚を打たれるのですが、それと絡み、本文中にはサドマゾ行為に関する記述が至る所で見られます。
亭主の惨虐趣味に付き合ううち、遂には静子自身が鞭打たれる快楽に目覚めてしまい、『私』に向かって艶めかしい背中を鞭打ってくれと懇願するようになってしまいました。
初期の江戸川乱歩作品には艶やかにして残虐な独特の耽美趣味が見られますが、その作風が最も色濃いのは本作と言えるでしょう。
彼女の項には、おそらく背中の方まで深く、赤痣のようなミミズ腫れができていたのだ。それは生まれつきの痣のようにも見えたし、又、そうではなくて、最近できた傷痕のようにも思われた。青白い滑らかな皮膚の上に、格好のいいなよなよとした項の上に、赤黒い毛糸を這わせたように見えるそのミミズ腫れが、その残酷味が、不思議にもエロチックな感じを与えた。それを見ると、今まで夢のように思われた彼女の美しさが、俄かに生々しい現実味を伴なって、私の迫ってくるのであった。
≪角川文庫『陰獣』P10≫
【前略】小山田氏が見かけによらぬ(こうしたことは多くの場合見かけによらぬものです)恐ろしい惨虐色情者(サディスト)であったことなど、これらの事実は、偶然さまざまの異常が集合したかに見えますけれど、よくよく考えますと、ことごとく或る一つの事柄を指し示していることがわかるのであります。
≪角川文庫『陰獣』P68≫
この種の悪癖は、例えばモルヒネ中毒のように、一度なじんだら一生涯止められないばかりでなく、日と共に、月と共に、恐ろしい勢いでその病勢が昂進して行くものです。より強烈な、より新たしい刺激をと、追い求めるものであります。きょうはきのうのやり方では満足できず、あすはまたきょうの仕草では物足りなく思われてくるのです。小山田氏も同様、静子夫人を打擲するばかりでは満足ができなくなってきたことは、容易に想像できるではありませんか。【中略】
静子の独居(ひとりい)の隙見は、なるほど甚だ彼の好奇心をそそったにはちがいないのですが、惨虐色情者の彼がそれだけで、そんな生ぬるい趣味だけで満足しようはずがありません。鞭の打擲に代るべき、もっと新らしい、もっと残酷な何かの方法がないものかと、彼は病人の異常に鋭い想像力を働かせたことでしょう。
≪角川文庫『陰獣』P73~74≫
【前略】なぜといって、静子の項の傷は、同氏の死後になって、はじめてその痕が見えなくなったのですから。彼はこのように妻の静子を責めさいなんではいましたけれども、それは決して彼女を憎むがゆえではなく、むしろ静子を溺愛すればこそ、その惨虐を行なったのであります。この種の変態性慾者の心理は、むろん、あなたも充分ご承知のことと思います。
≪角川文庫『陰獣』P75~76≫
だが、ある日、静子が芍薬の大きな花束の中に隠して、例の小山田氏常用の外国製乗馬鞭を持ってきたときには、私はなんだか怖くさえなった。彼女はそれを私の手に握らせて、小山田氏のように彼女のはだかの肉体を打擲せよと迫るのだ。
長いあいだの六郎氏の惨虐が、とうとう彼女にその病癖をうつし、彼女は被害色情者の耐えがたい欲望に、さいなまれる身となり果てていたのである。そして、私もまた、もし私女(ママ)との逢う瀬がこのまま半年もつづいたなら、きっと小山田氏と同じ病にとりつかれてしまったにちがいない。
なぜといって、彼女の願いをしりぞけかねて、私がその鞭を彼女のなよやかな肉体に加えたとき、その青白い皮膚の表面に、俄かにふくれ上がってくる毒々しいミミズ腫れを見た時、ゾッとしたことには、私はある不可思議な愉悦をさえ覚えたからである。
≪角川文庫『陰獣』P85≫
私がそれを言い切らぬうちに、静子は部屋の隅から例の外国製乗馬鞭を持ってきて、無理に私の右手に握らせると、いきなり着物を脱いで、うつむきにベッドの上に倒れ、むき出しのなめらかな肩の下から、顔だけを私の方へふりむけて、
「それがどうしたの。そんなこと、そんなこと」
と何かわけのわからぬことを、気違いみたいに口走ったが、
「さあ、ぶって! ぶって!」
と叫びながら、上半身を波のようにうねらせるのであった。
≪角川文庫『陰獣』P101≫
私は静子をつき離した。彼女はグッタリとベッドの上に倒れかかり、激しく泣き入って、いつまで待っても応えようとはしない。私はすっかり興奮してしまって、思わず手にしていた乗馬鞭をふるって、ピシリと彼女のはだかの背中へ叩きつけた。私は夢中になって、これでもか、これでもかと、幾つも幾つも打ち続けた。
見る見る彼女の青白い皮膚は赤み走って、やがてミミズの這った形に、まっ赤な血がにじんできた。【後略】
静子はベッドの上で死んだようになってだまりこんでいた。ただ、彼女の背中の赤ミミズだけがまるで生きているかのように、彼女の呼吸につれてうごめいていた。彼女がだまってしまったので、私もいくらか興奮がさめて行った。
≪角川文庫『陰獣』P104~105≫
※別ヴァージョンの結末を「解説」にて紹介。
※明智小五郎シリーズへ改作したドラマ版。
連載当時の『新青年』編集長だった横溝氏の言によれば、「陰獣」が大好評を博したおかげで雑誌の売れ行きがよく、連載第1回目が掲載された昭和3年8月増大号は増刷されたそうです。
謎多き小説家の大江春泥。隅田川で死体となって発見された小野田六郎。小野田静子を脅かす平田一郎。奇妙に絡み合う人間関係が事件に複雑な彩りを添え、小野田六郎殺害事件は混迷の一途を辿ります。
謎への追及が深まるにつれ、徐々に隠された秘密が浮き彫りとなり、遂に事件は悲劇的な結末を迎えました。
現代のミステリーファンから見れば物足りなく感じる点もあるかと思いますが、昭和初期に書かれた探偵小説としては完成度の高い作品に仕上がっています。
もっとも、現行本で読める「陰獣」は結末が改変されたヴァージョンであり、初出発表当時とは結末が異なりますが……。
いずれにしろ、ミステリーファンならば読んでおくべき古典作品なので、未読の方には読んでおく事を薦めたい一作です。
本作では、小野田静子なる美しい人妻(後に未亡人)が最重要人物として登場し、その魅力で物語の語り手=探偵小説家の『私』を虜にしました。
彼女の夫である小野田六郎が惨虐色情者であった為、静子は背中に赤痣ができる程、海外製の乗馬用鞭で青白い皮膚を打たれるのですが、それと絡み、本文中にはサドマゾ行為に関する記述が至る所で見られます。
亭主の惨虐趣味に付き合ううち、遂には静子自身が鞭打たれる快楽に目覚めてしまい、『私』に向かって艶めかしい背中を鞭打ってくれと懇願するようになってしまいました。
初期の江戸川乱歩作品には艶やかにして残虐な独特の耽美趣味が見られますが、その作風が最も色濃いのは本作と言えるでしょう。
彼女の項には、おそらく背中の方まで深く、赤痣のようなミミズ腫れができていたのだ。それは生まれつきの痣のようにも見えたし、又、そうではなくて、最近できた傷痕のようにも思われた。青白い滑らかな皮膚の上に、格好のいいなよなよとした項の上に、赤黒い毛糸を這わせたように見えるそのミミズ腫れが、その残酷味が、不思議にもエロチックな感じを与えた。それを見ると、今まで夢のように思われた彼女の美しさが、俄かに生々しい現実味を伴なって、私の迫ってくるのであった。
≪角川文庫『陰獣』P10≫
【前略】小山田氏が見かけによらぬ(こうしたことは多くの場合見かけによらぬものです)恐ろしい惨虐色情者(サディスト)であったことなど、これらの事実は、偶然さまざまの異常が集合したかに見えますけれど、よくよく考えますと、ことごとく或る一つの事柄を指し示していることがわかるのであります。
≪角川文庫『陰獣』P68≫
この種の悪癖は、例えばモルヒネ中毒のように、一度なじんだら一生涯止められないばかりでなく、日と共に、月と共に、恐ろしい勢いでその病勢が昂進して行くものです。より強烈な、より新たしい刺激をと、追い求めるものであります。きょうはきのうのやり方では満足できず、あすはまたきょうの仕草では物足りなく思われてくるのです。小山田氏も同様、静子夫人を打擲するばかりでは満足ができなくなってきたことは、容易に想像できるではありませんか。【中略】
静子の独居(ひとりい)の隙見は、なるほど甚だ彼の好奇心をそそったにはちがいないのですが、惨虐色情者の彼がそれだけで、そんな生ぬるい趣味だけで満足しようはずがありません。鞭の打擲に代るべき、もっと新らしい、もっと残酷な何かの方法がないものかと、彼は病人の異常に鋭い想像力を働かせたことでしょう。
≪角川文庫『陰獣』P73~74≫
【前略】なぜといって、静子の項の傷は、同氏の死後になって、はじめてその痕が見えなくなったのですから。彼はこのように妻の静子を責めさいなんではいましたけれども、それは決して彼女を憎むがゆえではなく、むしろ静子を溺愛すればこそ、その惨虐を行なったのであります。この種の変態性慾者の心理は、むろん、あなたも充分ご承知のことと思います。
≪角川文庫『陰獣』P75~76≫
だが、ある日、静子が芍薬の大きな花束の中に隠して、例の小山田氏常用の外国製乗馬鞭を持ってきたときには、私はなんだか怖くさえなった。彼女はそれを私の手に握らせて、小山田氏のように彼女のはだかの肉体を打擲せよと迫るのだ。
長いあいだの六郎氏の惨虐が、とうとう彼女にその病癖をうつし、彼女は被害色情者の耐えがたい欲望に、さいなまれる身となり果てていたのである。そして、私もまた、もし私女(ママ)との逢う瀬がこのまま半年もつづいたなら、きっと小山田氏と同じ病にとりつかれてしまったにちがいない。
なぜといって、彼女の願いをしりぞけかねて、私がその鞭を彼女のなよやかな肉体に加えたとき、その青白い皮膚の表面に、俄かにふくれ上がってくる毒々しいミミズ腫れを見た時、ゾッとしたことには、私はある不可思議な愉悦をさえ覚えたからである。
≪角川文庫『陰獣』P85≫
私がそれを言い切らぬうちに、静子は部屋の隅から例の外国製乗馬鞭を持ってきて、無理に私の右手に握らせると、いきなり着物を脱いで、うつむきにベッドの上に倒れ、むき出しのなめらかな肩の下から、顔だけを私の方へふりむけて、
「それがどうしたの。そんなこと、そんなこと」
と何かわけのわからぬことを、気違いみたいに口走ったが、
「さあ、ぶって! ぶって!」
と叫びながら、上半身を波のようにうねらせるのであった。
≪角川文庫『陰獣』P101≫
私は静子をつき離した。彼女はグッタリとベッドの上に倒れかかり、激しく泣き入って、いつまで待っても応えようとはしない。私はすっかり興奮してしまって、思わず手にしていた乗馬鞭をふるって、ピシリと彼女のはだかの背中へ叩きつけた。私は夢中になって、これでもか、これでもかと、幾つも幾つも打ち続けた。
見る見る彼女の青白い皮膚は赤み走って、やがてミミズの這った形に、まっ赤な血がにじんできた。【後略】
静子はベッドの上で死んだようになってだまりこんでいた。ただ、彼女の背中の赤ミミズだけがまるで生きているかのように、彼女の呼吸につれてうごめいていた。彼女がだまってしまったので、私もいくらか興奮がさめて行った。
≪角川文庫『陰獣』P104~105≫
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高飛車お嬢様の屈辱
ルガール・バーンシュタインの遺児として「THE KING OF FIGHTERS 2003」に初登場したローズ・バーンシュタインは、お嬢様キャラクターに必要な要素を贅沢に盛り込んだキャラクターとして描かれました。
金髪、巨乳、高飛車、お嬢様、縦ロール、ゴスロリ衣装。
三拍子どころか、まるで「お嬢様要素」のオンパレード状態と言っても過言ではありません。
デモ画面や技の演出でNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)として姿を見せるものの、アッシュ編の最終作「THE KING OF FIGHTERS XIII」でも使用可能キャラクターには昇格しませんでした。
前作のエンディングを見る限りでは洗脳された状態で中ボス級の待遇を与えられそうだったのですが、残念ながら伏線(?)が活かされず不発になっています。

(C)SNKプレイモア

(C)SNKプレイモア
高飛車な性格が災いしてファンが少ないのか、縦ロールや衣装を描くのが大変なのでファンアートが少ないのか、国内外のイラスト投稿サイトをチェックしてみても、ローズを描いたファンアートは非常に数が少ないです。
全身像を描いたファンアートでさえ貴重なのですから、リョナイラストが皆無の状態である事は言うまでもありません。
幼顔と巨乳。このギャップはリョナ向きだと思うのですが……。
ただ、一定した人気は得ているのか、恋愛シュミレーションゲーム「Days of Memories ~世界で一番熱い冬~」にはヒロインとして登場し、アメリカで発売されたコミックス「THE KING OF FIGHTERS 2003」(香港で発売された『拳皇』の英訳版?)でも後半で僅かながら出演を果たしています。

(C)SNKプレイモア【画像は「Days of Memories ~世界で一番熱い冬~」公式サイトより】

(C)SNKプレイモア/Shawn Sanders/その他
このような寂しい状態が長く続いていましたが、2010年9月、遂にローズのリョナイラストが登場しました。
作者はモンコレ氏。リクエストに応じて描かれたイラストです。
見応え満点のリョナイラストに定評があるモンコレ氏らしく、バスター技で両足を強制開脚させられた屈辱的なポーズを正面から堂々と描き、迫力ある技絵として仕上げて下さいました。
しかも、面積の小さいエロチックな下着を引っ張られ、今にも秘部を曝け出されそうになっている、何とも際どいショットで描かれています。
モンコレ氏よりイラスト転載の御快諾を頂けたので、ローズのリョナイラストをフルサイズで以下に掲載しました。日本で唯一と思われる貴重なローズのリョナイラスト、存分にお楽しみ下さい。

(C)モンコレ
イラストの初出は、モンコレ氏のブログ「Ryona's Station」2010年9月25日更新記事「ローズ」です。
なお、表情差分のイラストもpixiv限定で公開されているので、固く目を閉じて恥かしがるローズの表情を御覧になりたい方はpixivへアクセスして下さい(モンコレ氏=義寅氏のページへは、こちらからリンクできます)。
連作イラスト「三キャラバスター・・・のようなもの(゚▽゚*)」として投稿されているため、作品を閲覧する際はサイトへの登録が必要となります。
最後になりましたが、今回の記事で使用した画像は以下のサイトから採取し、加工したうえで転載させて頂きました。
サイト運営者には、この場を借りて御礼申し上げます。
・「The Ultimate Fighting Game Resource」内「Adelheid & Rose」
・「Freedom Fighters Saga character List」内「List of all Antagonist Characters Antagonist of KOF 95-97」
金髪、巨乳、高飛車、お嬢様、縦ロール、ゴスロリ衣装。
三拍子どころか、まるで「お嬢様要素」のオンパレード状態と言っても過言ではありません。
デモ画面や技の演出でNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)として姿を見せるものの、アッシュ編の最終作「THE KING OF FIGHTERS XIII」でも使用可能キャラクターには昇格しませんでした。
前作のエンディングを見る限りでは洗脳された状態で中ボス級の待遇を与えられそうだったのですが、残念ながら伏線(?)が活かされず不発になっています。




(C)SNKプレイモア




(C)SNKプレイモア
高飛車な性格が災いしてファンが少ないのか、縦ロールや衣装を描くのが大変なのでファンアートが少ないのか、国内外のイラスト投稿サイトをチェックしてみても、ローズを描いたファンアートは非常に数が少ないです。
全身像を描いたファンアートでさえ貴重なのですから、リョナイラストが皆無の状態である事は言うまでもありません。
幼顔と巨乳。このギャップはリョナ向きだと思うのですが……。
ただ、一定した人気は得ているのか、恋愛シュミレーションゲーム「Days of Memories ~世界で一番熱い冬~」にはヒロインとして登場し、アメリカで発売されたコミックス「THE KING OF FIGHTERS 2003」(香港で発売された『拳皇』の英訳版?)でも後半で僅かながら出演を果たしています。

(C)SNKプレイモア【画像は「Days of Memories ~世界で一番熱い冬~」公式サイトより】



(C)SNKプレイモア/Shawn Sanders/その他
このような寂しい状態が長く続いていましたが、2010年9月、遂にローズのリョナイラストが登場しました。
作者はモンコレ氏。リクエストに応じて描かれたイラストです。
見応え満点のリョナイラストに定評があるモンコレ氏らしく、バスター技で両足を強制開脚させられた屈辱的なポーズを正面から堂々と描き、迫力ある技絵として仕上げて下さいました。
しかも、面積の小さいエロチックな下着を引っ張られ、今にも秘部を曝け出されそうになっている、何とも際どいショットで描かれています。
モンコレ氏よりイラスト転載の御快諾を頂けたので、ローズのリョナイラストをフルサイズで以下に掲載しました。日本で唯一と思われる貴重なローズのリョナイラスト、存分にお楽しみ下さい。

(C)モンコレ
イラストの初出は、モンコレ氏のブログ「Ryona's Station」2010年9月25日更新記事「ローズ」です。
なお、表情差分のイラストもpixiv限定で公開されているので、固く目を閉じて恥かしがるローズの表情を御覧になりたい方はpixivへアクセスして下さい(モンコレ氏=義寅氏のページへは、こちらからリンクできます)。
連作イラスト「三キャラバスター・・・のようなもの(゚▽゚*)」として投稿されているため、作品を閲覧する際はサイトへの登録が必要となります。
最後になりましたが、今回の記事で使用した画像は以下のサイトから採取し、加工したうえで転載させて頂きました。
サイト運営者には、この場を借りて御礼申し上げます。
・「The Ultimate Fighting Game Resource」内「Adelheid & Rose」
・「Freedom Fighters Saga character List」内「List of all Antagonist Characters Antagonist of KOF 95-97」
奴隷商人と美少女
冒頭から私見を述べるようで恐縮ですが、1990年秋から1991年春にかけて『月刊コロコロコミック』誌上へ連載された「大長編ドラえもん」第11作目となる「ドラえもん のび太のドラビアンナイト」は、シリーズ最高傑作と評しています。
本作は雑誌連載終了直後、1991年3月に劇場用アニメが公開されました。
絵本の世界へ閉じ込められてしまったしずかちゃんを救うべく、のび太と仲間達がバクダットを舞台に大冒険を繰り広げます。
オリエンタリズムに富んだ作品世界が気に入っている他、ドラえもんの【ひみつ道具】に頼らず困難を切り抜ける設定も好きでした。

(C)藤子・F・不二雄/小学館
詳しい経緯は省きますが、スネ夫のイタズラが原因でしずかちゃんは絵本世界で行方不明となり、奴隷商人のカシムに捕えられて虐待されます。
手錠をはめられ、奴隷船や灼熱の砂漠で恐怖に怯え、絶望に涙するしずかちゃん。
ボロボロになった服でドラえもん達の助けを心の中で願う姿には「虐げられるヒロイン」の魅力が見られます。

(C)藤子・F・不二雄/小学館
航海の途中で大嵐の見舞われるものの、カシムは辛うじて助かり、生き残った唯一の奴隷としてしずかちゃんを黄金宮の王様へ高値で売ろうと考えます。
少しでも綺麗な体で売る為にカシムは要求を呑み、オアシスでの入浴を認めました。
水浴びを満喫した後、しずかちゃんは隙をみて逃走をはかりますが、砂の上に残る足跡を辿ってカシムは執念深く追跡を開始。
追跡に気付いたしずかちゃんは力の限り逃走を試みますが、駱駝に乗ったカシムに追いつかれてしまいました。
カシムはムチを振るいながらしずかちゃんに絶対服従を迫りますが、「心にもない約束……できません」と拒否されます。
怒ったカシムがムチを振り下ろそうとした瞬間、ドラえもん達が助けに来ました。みんなの姿を見たしずかちゃんは涙を流して喜びます。
シンドバッドの応援でカシムを叩きのめし、遂にしずかちゃんは救出されました。





(C)藤子・F・不二雄/小学館
自由の身となったしずかちゃんは黄金宮に招待され、盛大なもてなしを受けます。
香水のお風呂、アラビア風の新しい衣装、美味しい御馳走。
世にも恐ろしい目にあったしずかちゃんですが、ようやく人心地ついたようです。

(C)藤子・F・不二雄/小学館
この後も冒険は続き、物語は黄金宮での戦いへ突入。
シンドバッドとドラえもんグループは、魔法のアイテムを手にしたカシム達に最後の決戦を挑みます。
その結末は……原作で確認して下さい。
最後に、本作への疑問を書かせて頂くと……。
アラビアンナイトの世界と西暦700年代のアラビアに接点があったとしても、絵本の世界で行方不明になったしずかちゃんを過去の現実世界で助け出せる筈がありません。
あくまで、しずかちゃんが絵本の中の世界。現実世界ではありません(ドラもん自身が「あくのクツはかたっぽだけじゃ帰れないんだぞ!!」と言っています)。
おそらく、黄金宮へ通じる洞窟のように「時間軸の捻じれ」が生じた結果、絵本世界と現実世界がリンクしてしまったと思うのですが、この件に関する説明は最後までされませんでした(空飛ぶ絨毯に乗ったシンドバットが絵本世界でしずかちゃんを跳ね飛ばした事も、時間軸捻じれ説の傍証と言えるでしょう)。
本作は雑誌連載終了直後、1991年3月に劇場用アニメが公開されました。
絵本の世界へ閉じ込められてしまったしずかちゃんを救うべく、のび太と仲間達がバクダットを舞台に大冒険を繰り広げます。
オリエンタリズムに富んだ作品世界が気に入っている他、ドラえもんの【ひみつ道具】に頼らず困難を切り抜ける設定も好きでした。

(C)藤子・F・不二雄/小学館
詳しい経緯は省きますが、スネ夫のイタズラが原因でしずかちゃんは絵本世界で行方不明となり、奴隷商人のカシムに捕えられて虐待されます。
手錠をはめられ、奴隷船や灼熱の砂漠で恐怖に怯え、絶望に涙するしずかちゃん。
ボロボロになった服でドラえもん達の助けを心の中で願う姿には「虐げられるヒロイン」の魅力が見られます。

(C)藤子・F・不二雄/小学館
航海の途中で大嵐の見舞われるものの、カシムは辛うじて助かり、生き残った唯一の奴隷としてしずかちゃんを黄金宮の王様へ高値で売ろうと考えます。
少しでも綺麗な体で売る為にカシムは要求を呑み、オアシスでの入浴を認めました。
水浴びを満喫した後、しずかちゃんは隙をみて逃走をはかりますが、砂の上に残る足跡を辿ってカシムは執念深く追跡を開始。
追跡に気付いたしずかちゃんは力の限り逃走を試みますが、駱駝に乗ったカシムに追いつかれてしまいました。
カシムはムチを振るいながらしずかちゃんに絶対服従を迫りますが、「心にもない約束……できません」と拒否されます。
怒ったカシムがムチを振り下ろそうとした瞬間、ドラえもん達が助けに来ました。みんなの姿を見たしずかちゃんは涙を流して喜びます。
シンドバッドの応援でカシムを叩きのめし、遂にしずかちゃんは救出されました。





(C)藤子・F・不二雄/小学館
自由の身となったしずかちゃんは黄金宮に招待され、盛大なもてなしを受けます。
香水のお風呂、アラビア風の新しい衣装、美味しい御馳走。
世にも恐ろしい目にあったしずかちゃんですが、ようやく人心地ついたようです。

(C)藤子・F・不二雄/小学館
この後も冒険は続き、物語は黄金宮での戦いへ突入。
シンドバッドとドラえもんグループは、魔法のアイテムを手にしたカシム達に最後の決戦を挑みます。
その結末は……原作で確認して下さい。
最後に、本作への疑問を書かせて頂くと……。
アラビアンナイトの世界と西暦700年代のアラビアに接点があったとしても、絵本の世界で行方不明になったしずかちゃんを過去の現実世界で助け出せる筈がありません。
あくまで、しずかちゃんが絵本の中の世界。現実世界ではありません(ドラもん自身が「あくのクツはかたっぽだけじゃ帰れないんだぞ!!」と言っています)。
おそらく、黄金宮へ通じる洞窟のように「時間軸の捻じれ」が生じた結果、絵本世界と現実世界がリンクしてしまったと思うのですが、この件に関する説明は最後までされませんでした(空飛ぶ絨毯に乗ったシンドバットが絵本世界でしずかちゃんを跳ね飛ばした事も、時間軸捻じれ説の傍証と言えるでしょう)。
![]() | 大長編ドラえもん (11) (小学館コロコロ文庫) (1996/07) 藤子・F・不二雄 商品詳細を見る |
![]() | 映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト [DVD] (2002/11/20) 大山のぶ代小原乃梨子 商品詳細を見る |
溢れる想いは止まらない! スーパー女子高生の開花宣言
1996年に業務用ソフトが発売された「STREET FIGHTER ZERO 2」。
自分の好きな連続技を組み立てられる新システム【オリジナル・コンボ】が採用された本作は、戦う女子高生・春日野さくらのデビュー作でもあります。
セーラー服を着たまま戦い、惜しげもなく赤いブルマをギャラリーに見せる姿はインパクトが強く、アッと言う間に人気キャラクターへと成長しました。

(C)CAPCOM【画像は、「STREET FIGHTER IV」公式サイトより】
露骨すぎるデザインには賛否両論があるようですが、「私立ジャスティス学園」や「STREET FIGHTER Ⅳ」にゲスト出演し、「CAPCOM FIGHTING Jam」 等の「STREET FIGHTER」シリーズ外の作品にもデフォルトキャラクターとして選抜されている事を考えると、安定した人気でプレイヤーやCAPCOMユーザーの支持を得ているものと思われます。
元気でボーイッシュな外見の為、あまり色気が感じられない(と言うのは私見です)さくらですが、ヘップバーン氏のイラストに出会いイメージが180°変わりました。
ヘップバーン氏は同人活動や雑誌投稿でイラストを描かれる他、pixivでも多数の作品を発表しており、アニメからゲームまで幅広い作品をカヴァーされています。
アイディアの引き出しも多く、単なる模写に留まらない+αの要素を含んだイラストは見ていて飽きません。
なお、御本人様からの申し出もあり、pixiv内にあるページへのリンクは設定していませんので、ヘップバーン氏のイラストを見てみたい方は「ユーザー検索機能」を御利用下さい(この機能を利用するにはサイトへの登録が必要となります)。
ヘップバーン氏が描く春日野さくらのイラスト、極一部ではありますが以下に紹介致します。
多感な女子高生としての魅力に満ちたショット、存分にお楽しみ下さい。
最後になりましたが、イラスト転載許可を快諾して下さったヘップバーン氏に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

(C)ヘップバーン

(C)ヘップバーン
自分の好きな連続技を組み立てられる新システム【オリジナル・コンボ】が採用された本作は、戦う女子高生・春日野さくらのデビュー作でもあります。
セーラー服を着たまま戦い、惜しげもなく赤いブルマをギャラリーに見せる姿はインパクトが強く、アッと言う間に人気キャラクターへと成長しました。

(C)CAPCOM【画像は、「STREET FIGHTER IV」公式サイトより】
露骨すぎるデザインには賛否両論があるようですが、「私立ジャスティス学園」や「STREET FIGHTER Ⅳ」にゲスト出演し、「CAPCOM FIGHTING Jam」 等の「STREET FIGHTER」シリーズ外の作品にもデフォルトキャラクターとして選抜されている事を考えると、安定した人気でプレイヤーやCAPCOMユーザーの支持を得ているものと思われます。
元気でボーイッシュな外見の為、あまり色気が感じられない(と言うのは私見です)さくらですが、ヘップバーン氏のイラストに出会いイメージが180°変わりました。
ヘップバーン氏は同人活動や雑誌投稿でイラストを描かれる他、pixivでも多数の作品を発表しており、アニメからゲームまで幅広い作品をカヴァーされています。
アイディアの引き出しも多く、単なる模写に留まらない+αの要素を含んだイラストは見ていて飽きません。
なお、御本人様からの申し出もあり、pixiv内にあるページへのリンクは設定していませんので、ヘップバーン氏のイラストを見てみたい方は「ユーザー検索機能」を御利用下さい(この機能を利用するにはサイトへの登録が必要となります)。
ヘップバーン氏が描く春日野さくらのイラスト、極一部ではありますが以下に紹介致します。
多感な女子高生としての魅力に満ちたショット、存分にお楽しみ下さい。
最後になりましたが、イラスト転載許可を快諾して下さったヘップバーン氏に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。



(C)ヘップバーン



(C)ヘップバーン
背徳的な美しさ(横溝正史「蔵の中」より)
横溝正史氏が昭和10年に『新青年』へ発表した短編「蔵の中」は、耽美派時代に書かれた代表作として有名です。
蔵の中で繰り広げられる妖しくも美しい耽美世界での戯れを描きながら、中盤では一転して手の込んだ探偵小説的趣向を用いて読者を知の迷宮へといざない、幻想的なオチで結末をつける。
70年以上前に発表された短編ですが、現代の読者の鑑賞にも十分たえうる完成度の高さです。
現実世界と小説世界を交互に描き、余韻を残した結末への伏線にする手法は、後に「探偵小説一代男」を自称する横溝氏の面目躍如と言えるでしょう。
ある意味では早すぎた名作であり、発表時期と媒体が違っていれば、今とは違う評価を得ていたかも知れません。
耽美派時代の作品らしく、「蔵の中」の作中には強烈な色気を感じさせる描写があります。
その描写とは、女性のように美しい少年が仄暗い蔵の中で女装し、女性の恰好をした自分の姿に見惚れる場面です。
横溝氏の卓抜した文章力も手伝い、この場面には背徳的な美の魅力を感じました。
美しい少年が女性の衣装をまとい、その姿に見惚れる場面は以下のように書かれています。
【前略】私は昔からこの鏡を見るのが好きでした。というのはほかの鏡でみるよりも、この鏡で見るときが、一番自分の姿が美しく見えるからなのですが、今私は久し振りに、おんもり(ママ)とした鏡の光沢の中に、清々しく写った自分の美しさに、思わずもしばし時の経つのも忘れて見惚れてしまいました。
≪角川文庫『鬼火』P120≫
ある時私はふと思いついて、お店からこっそり持って来た白粉や口紅や眉墨で、自分の顔をさまざまにお化粧してみました。冷たい白粉の感触が爽やかに肌に滲み透って、その時ばかりはさすがの私も、こし世(ママ)の憂さを忘れ果てたかのような、楽しいときめきを感じましたが、さていよいよお化粧も終わって、鏡の中に写し出されたわが顔を、改めてつくづくと見直した私は、思わず歓歎の声を放たずにはいられませんでした。ああ、何という美しさ、艶めかしさでしょう。この蔵の中に蓄えられている数多い錦絵のなかにも、こんな美しい顔が果たして画かれてあるでしょうか。私は軽く微笑(ほほ)えんでみます、おちょぼ口を作ってみます、ながし眼を作ってみます、眉根に皺をよせて憂い顔をしてみます。【中略】昔からよく白蛇は若衆に化けるといい伝えられていますが、あるいは蛇の化けた若衆ならこうもあろうかと思われるほど、全く類いまれな美しさでありました。
≪角川文庫『鬼火』P121≫
笛二が女装した自分の美しさに見惚れる場面をダイジェスト紹介する形となりましたが、心理描写を含め、原文ではもっと詳しく書かれています。
これは想像に過ぎませんが、大好きだった亡姉の幻影を自らの姿に重ね合わせた笛二が仄暗い閉鎖世界で自慰に耽った可能性は高いと思います。
そうした「描かれていない場面」を夢想しつつ、この場面を読んでみると、よりいっそう楽しめるのではないでしょうか。
現在、横溝氏の「蔵の中」は出版芸術社の単行本『ふしぎ文学館 鬼火』で読む事ができます。
この他、同書には耽美派時代の代表作である「鬼火」「面影双紙」「かいやぐら物語」「貝殻館綺譚」も収録されており、価格以上に価値のある一冊となっています。
蔵の中で繰り広げられる妖しくも美しい耽美世界での戯れを描きながら、中盤では一転して手の込んだ探偵小説的趣向を用いて読者を知の迷宮へといざない、幻想的なオチで結末をつける。
70年以上前に発表された短編ですが、現代の読者の鑑賞にも十分たえうる完成度の高さです。
現実世界と小説世界を交互に描き、余韻を残した結末への伏線にする手法は、後に「探偵小説一代男」を自称する横溝氏の面目躍如と言えるでしょう。
ある意味では早すぎた名作であり、発表時期と媒体が違っていれば、今とは違う評価を得ていたかも知れません。
耽美派時代の作品らしく、「蔵の中」の作中には強烈な色気を感じさせる描写があります。
その描写とは、女性のように美しい少年が仄暗い蔵の中で女装し、女性の恰好をした自分の姿に見惚れる場面です。
横溝氏の卓抜した文章力も手伝い、この場面には背徳的な美の魅力を感じました。
美しい少年が女性の衣装をまとい、その姿に見惚れる場面は以下のように書かれています。
【前略】私は昔からこの鏡を見るのが好きでした。というのはほかの鏡でみるよりも、この鏡で見るときが、一番自分の姿が美しく見えるからなのですが、今私は久し振りに、おんもり(ママ)とした鏡の光沢の中に、清々しく写った自分の美しさに、思わずもしばし時の経つのも忘れて見惚れてしまいました。
≪角川文庫『鬼火』P120≫
ある時私はふと思いついて、お店からこっそり持って来た白粉や口紅や眉墨で、自分の顔をさまざまにお化粧してみました。冷たい白粉の感触が爽やかに肌に滲み透って、その時ばかりはさすがの私も、こし世(ママ)の憂さを忘れ果てたかのような、楽しいときめきを感じましたが、さていよいよお化粧も終わって、鏡の中に写し出されたわが顔を、改めてつくづくと見直した私は、思わず歓歎の声を放たずにはいられませんでした。ああ、何という美しさ、艶めかしさでしょう。この蔵の中に蓄えられている数多い錦絵のなかにも、こんな美しい顔が果たして画かれてあるでしょうか。私は軽く微笑(ほほ)えんでみます、おちょぼ口を作ってみます、ながし眼を作ってみます、眉根に皺をよせて憂い顔をしてみます。【中略】昔からよく白蛇は若衆に化けるといい伝えられていますが、あるいは蛇の化けた若衆ならこうもあろうかと思われるほど、全く類いまれな美しさでありました。
≪角川文庫『鬼火』P121≫
笛二が女装した自分の美しさに見惚れる場面をダイジェスト紹介する形となりましたが、心理描写を含め、原文ではもっと詳しく書かれています。
これは想像に過ぎませんが、大好きだった亡姉の幻影を自らの姿に重ね合わせた笛二が仄暗い閉鎖世界で自慰に耽った可能性は高いと思います。
そうした「描かれていない場面」を夢想しつつ、この場面を読んでみると、よりいっそう楽しめるのではないでしょうか。
現在、横溝氏の「蔵の中」は出版芸術社の単行本『ふしぎ文学館 鬼火』で読む事ができます。
この他、同書には耽美派時代の代表作である「鬼火」「面影双紙」「かいやぐら物語」「貝殻館綺譚」も収録されており、価格以上に価値のある一冊となっています。
![]() | 鬼火 (ふしぎ文学館) (1993/10) 横溝 正史 商品詳細を見る |
扇情的な表紙
昭和20年代に刊行された探偵小説の単行本には、扇情的な表紙が用いられる事が多かったようです。
その大半は内容と無関係なイラストが描かれており、今で言う「ジャケット買い」を版元は狙っていたのかも知れません。
今回は「扇情的な表紙」のイラストを何点か紹介しようと思います。
貧弱な蔵書の為、僅か4点だけの紹介に物足りなさを感じる方もいるかと思いますが、その点は御容赦下さい。

(C)横溝正史/大野清/民書房
※横溝正史『読切探偵小説 双生児は踊る』民書房(昭和22年9月・刊)より。

(C)角田喜久雄/Shojiro(画家名不詳)/村書房
※角田喜久雄『長編新作スリラー 奇蹟のボレロ』村書房(昭和23年8月・刊)より。

(C)香山滋/高野三三男/扶桑書房/国書刊行会
※香山滋『怪奇小説 蜥蜴夫人』国書刊行会(1985年2月・刊)より。本書は、昭和23年12月に扶桑書房から刊行された単行本の復刻版。

(C)木内廉太郎/門脇卓一/治誠社
※木内廉太郎『影なき殺人』治誠社(昭和25年1月・刊)より。
その大半は内容と無関係なイラストが描かれており、今で言う「ジャケット買い」を版元は狙っていたのかも知れません。
今回は「扇情的な表紙」のイラストを何点か紹介しようと思います。
貧弱な蔵書の為、僅か4点だけの紹介に物足りなさを感じる方もいるかと思いますが、その点は御容赦下さい。

(C)横溝正史/大野清/民書房
※横溝正史『読切探偵小説 双生児は踊る』民書房(昭和22年9月・刊)より。

(C)角田喜久雄/Shojiro(画家名不詳)/村書房
※角田喜久雄『長編新作スリラー 奇蹟のボレロ』村書房(昭和23年8月・刊)より。

(C)香山滋/高野三三男/扶桑書房/国書刊行会
※香山滋『怪奇小説 蜥蜴夫人』国書刊行会(1985年2月・刊)より。本書は、昭和23年12月に扶桑書房から刊行された単行本の復刻版。

(C)木内廉太郎/門脇卓一/治誠社
※木内廉太郎『影なき殺人』治誠社(昭和25年1月・刊)より。
第2期「BIRDS of PRAY」
今年の夏、「Birds of Prey」の新シリーズ配本が始まりました。
この作品では、魅力的な三人の美女(ブラックカナリー(BLACK CANARY) 、オラクル(ORACLE)、ハントレス(HUNTRESS))が主役クラスで活躍します。
単発タイトルが何冊か刊行され、1999年1月から2009年4月にかけては第1期全127号が刊行されました。
2010年10月の時点で第2期『Birds of Prey』は第5号まで発行されています。

第1期ではカヴァーと本編イラストのタッチが異なる場合が多く、ジャケット買いをしては何度もガッカリさせられましたが、第2期はカヴァーと本編イラストの担当者が同一なのか、現時点では買ってガッカリした事はありません。


下半身にハンディキャップを持つオラクルは基本的に参謀役として活躍しますが、他の二人は肉弾戦が得意なファイターとして敵と激しい格闘を演じる事が多いです。
当然、強い敵と戦う際にはダメージを受け、リョナラーを満足させるような場面も続出します。
英語に弱いのでストーリーを詳しく追う事が出来ませんが、どうやら当面の敵は白い衣装を着た東洋的美人のホワイトカナリー(WHITE CANARY)のようです(もし間違っていたら、御指摘下さい)。
彼女の強さは圧倒的で、ブラックカナリーとオラクルが二人で挑んでも互角の勝負に持ちこめません。



諸事情から「Birds of Prey」シリーズについて詳しく解説しませんでしたが、登場キャラクターや第1期の内容、シリーズの全貌について知りたい方は「Wikipedia」内「Birds of Prey(comics)」の項目を参照して下さい。
この作品では、魅力的な三人の美女(ブラックカナリー(BLACK CANARY) 、オラクル(ORACLE)、ハントレス(HUNTRESS))が主役クラスで活躍します。
単発タイトルが何冊か刊行され、1999年1月から2009年4月にかけては第1期全127号が刊行されました。
2010年10月の時点で第2期『Birds of Prey』は第5号まで発行されています。

第1期ではカヴァーと本編イラストのタッチが異なる場合が多く、ジャケット買いをしては何度もガッカリさせられましたが、第2期はカヴァーと本編イラストの担当者が同一なのか、現時点では買ってガッカリした事はありません。


下半身にハンディキャップを持つオラクルは基本的に参謀役として活躍しますが、他の二人は肉弾戦が得意なファイターとして敵と激しい格闘を演じる事が多いです。
当然、強い敵と戦う際にはダメージを受け、リョナラーを満足させるような場面も続出します。
英語に弱いのでストーリーを詳しく追う事が出来ませんが、どうやら当面の敵は白い衣装を着た東洋的美人のホワイトカナリー(WHITE CANARY)のようです(もし間違っていたら、御指摘下さい)。
彼女の強さは圧倒的で、ブラックカナリーとオラクルが二人で挑んでも互角の勝負に持ちこめません。



諸事情から「Birds of Prey」シリーズについて詳しく解説しませんでしたが、登場キャラクターや第1期の内容、シリーズの全貌について知りたい方は「Wikipedia」内「Birds of Prey(comics)」の項目を参照して下さい。
恐怖の地下プロレスに挑む盲目の女性拳士
正義を嫌う孤独なアウトロー・美影義人の数奇な生き様を描いた「人間兇器」は、数多い空手漫画の中でも異色の一作だと思います。
戦いの中に自分の死に場所を見つけるわけでもなく、極限の強さを求めるわけでもない。
社会的地位と権力を勝ち取る為、己の欲望を成就させる道具として空手を習い、それを武器にする美影の人物造形は空手漫画の中で異彩を放つ存在です。
この漫画の原作は梶原一騎氏、劇画は中野喜雄氏が担当されました。
本作には、旭掌拳を極めた盲目の女性拳士・朝比奈薫子がメインヒロインとして登場します。
彼女は美影の暴行が原因で子供を孕み、妊娠後は何度も裏切られますが、結果的には(自業自得と言える)夫の窮地を救う為に献身的な働きを見せました。
過酷な運命に弄ばれるからこそ、強さと優しさを持ち合わせたヒロインに描かれたのかも知れません。
薫子の強さは底知れず、数を頼りに襲いかかる三下の荒くれ者を難なく撃退し、女子プロレス界でも無傷のまま全戦全勝する程でした。

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社
雑誌連載7年(単行本全23巻)の大長編にも関わらず、薫子の出番は全体の3割程度です。
また、彼女自身が強すぎるせいもあり、夜道での襲撃、地下プロレスでの死合、女子プロレス界での戦い、全てにおいて優勢な立場で描かれました。
特に終盤、女子プロレス界へデビューした薫子は覆面レスラーのミス・桜としてリングに立ちますが、前記のように無傷で全戦全勝してしまい、苦戦する場面は1コマも見られません。
薫子の戦闘場面が極めて少ないだけに、女子プロレスラーとの戦いをノー・ダメージで勝ち進んでしまった事は非常に残念です。
唯一、薫子の苦戦と敗北を見られるのが、中盤のエピソード「地下プロレス編」です。
地下プロレスでの死合を強制させらせる夫=美影義人を救い出す為、意を決した薫子はツテを頼って関係者と接触し、ある条件と引き換えに美影の解放を約束させました。
その条件とは、地下プロレス女子の部でチャンピオンになる事。
この過酷な条件にもかかわらず、薫子は地獄の格闘技界へ自ら足を踏み入れます。

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社
猛者揃いの地下プロレス世界でも薫子は順調に勝ち進み、二人の女子レスラーを華麗な蹴り技で倒します。
破竹の勢いで勝ち進む薫子ですが、彼女が苦悶しながら辱められる姿を見たがる主催者は男女混合のタッグマッチをセッティングし、貧弱なカンフー青年と組ませました。
薫子の相棒は瞬殺され、すぐに試合は2対1の変則タッグバトルとなりましたが、薫子の攻撃は対戦相手2人へ確実にダメージを与えていきます。
このまま薫子の勝利と思われましたが、敵は盲目である彼女の弱点を利用した罠で形勢を逆転させ、激しい蹴りや関節技のラッシュで薫子を苦しめます。

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社
一方的な試合展開の後、ニードロップとパワーボムで失神させられた薫子は服を脱がされ、全裸の恥ずかしい姿を観客の前に晒されます。
犯されるまでには至りませんが、薫子が苦戦の末に敗北し、裸体を見せる貴重な試合でした。
アンモラルな言動とバイオレンス要素の強い「人間兇器」ですが、空手漫画として読んでも面白い作品です。
残念ながら、日本文芸社から刊行されていた単行本は全て絶版となり、入手困難になってしまいました。
復刊を強く望む作品ですが、この希望は叶いそうもありません……。
なお、それなりの出費はかかりますが、インターネット古書店やネットオークションを利用すれば、単行本全23巻を揃える事は可能です。
参考までに、薫子が登場するお薦めエピソードを収めたコミックスの巻数を以下に記しておきます。
バラ売りされている単行本をピンポイントで集めたい方の指標となれば幸いです。
・美影義人と同棲し、子供を宿す(3巻) ※試合をする場面は無し。
・地下プロレスの世界へ身を投じる(11巻)
・ボートハウスの中での辱め(19巻) ※試合をする場面は無し。
・女子プロレス界デビュー(21巻~23巻) ※試合シーンは僅か。
コミックス版『人間兇器』全23巻の大まかな内容を巻別に紹介しているブログも存在するので、そちらを利用して事前に内容確認するのも良いかと思います。
各巻の詳細は、ぽてぽて氏のブログ「【埼玉・散歩・マンガ・独り言】」2009年5月分から8月分の記事で不定期に紹介されているレビューを御覧下さい。
戦いの中に自分の死に場所を見つけるわけでもなく、極限の強さを求めるわけでもない。
社会的地位と権力を勝ち取る為、己の欲望を成就させる道具として空手を習い、それを武器にする美影の人物造形は空手漫画の中で異彩を放つ存在です。
この漫画の原作は梶原一騎氏、劇画は中野喜雄氏が担当されました。
本作には、旭掌拳を極めた盲目の女性拳士・朝比奈薫子がメインヒロインとして登場します。
彼女は美影の暴行が原因で子供を孕み、妊娠後は何度も裏切られますが、結果的には(自業自得と言える)夫の窮地を救う為に献身的な働きを見せました。
過酷な運命に弄ばれるからこそ、強さと優しさを持ち合わせたヒロインに描かれたのかも知れません。
薫子の強さは底知れず、数を頼りに襲いかかる三下の荒くれ者を難なく撃退し、女子プロレス界でも無傷のまま全戦全勝する程でした。

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社
雑誌連載7年(単行本全23巻)の大長編にも関わらず、薫子の出番は全体の3割程度です。
また、彼女自身が強すぎるせいもあり、夜道での襲撃、地下プロレスでの死合、女子プロレス界での戦い、全てにおいて優勢な立場で描かれました。
特に終盤、女子プロレス界へデビューした薫子は覆面レスラーのミス・桜としてリングに立ちますが、前記のように無傷で全戦全勝してしまい、苦戦する場面は1コマも見られません。
薫子の戦闘場面が極めて少ないだけに、女子プロレスラーとの戦いをノー・ダメージで勝ち進んでしまった事は非常に残念です。
唯一、薫子の苦戦と敗北を見られるのが、中盤のエピソード「地下プロレス編」です。
地下プロレスでの死合を強制させらせる夫=美影義人を救い出す為、意を決した薫子はツテを頼って関係者と接触し、ある条件と引き換えに美影の解放を約束させました。
その条件とは、地下プロレス女子の部でチャンピオンになる事。
この過酷な条件にもかかわらず、薫子は地獄の格闘技界へ自ら足を踏み入れます。

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社
猛者揃いの地下プロレス世界でも薫子は順調に勝ち進み、二人の女子レスラーを華麗な蹴り技で倒します。
破竹の勢いで勝ち進む薫子ですが、彼女が苦悶しながら辱められる姿を見たがる主催者は男女混合のタッグマッチをセッティングし、貧弱なカンフー青年と組ませました。
薫子の相棒は瞬殺され、すぐに試合は2対1の変則タッグバトルとなりましたが、薫子の攻撃は対戦相手2人へ確実にダメージを与えていきます。
このまま薫子の勝利と思われましたが、敵は盲目である彼女の弱点を利用した罠で形勢を逆転させ、激しい蹴りや関節技のラッシュで薫子を苦しめます。

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社

(C)梶原一騎/中野喜雄/日本文芸社
一方的な試合展開の後、ニードロップとパワーボムで失神させられた薫子は服を脱がされ、全裸の恥ずかしい姿を観客の前に晒されます。
犯されるまでには至りませんが、薫子が苦戦の末に敗北し、裸体を見せる貴重な試合でした。
アンモラルな言動とバイオレンス要素の強い「人間兇器」ですが、空手漫画として読んでも面白い作品です。
残念ながら、日本文芸社から刊行されていた単行本は全て絶版となり、入手困難になってしまいました。
復刊を強く望む作品ですが、この希望は叶いそうもありません……。
なお、それなりの出費はかかりますが、インターネット古書店やネットオークションを利用すれば、単行本全23巻を揃える事は可能です。
参考までに、薫子が登場するお薦めエピソードを収めたコミックスの巻数を以下に記しておきます。
バラ売りされている単行本をピンポイントで集めたい方の指標となれば幸いです。
・美影義人と同棲し、子供を宿す(3巻) ※試合をする場面は無し。
・地下プロレスの世界へ身を投じる(11巻)
・ボートハウスの中での辱め(19巻) ※試合をする場面は無し。
・女子プロレス界デビュー(21巻~23巻) ※試合シーンは僅か。
コミックス版『人間兇器』全23巻の大まかな内容を巻別に紹介しているブログも存在するので、そちらを利用して事前に内容確認するのも良いかと思います。
各巻の詳細は、ぽてぽて氏のブログ「【埼玉・散歩・マンガ・独り言】」2009年5月分から8月分の記事で不定期に紹介されているレビューを御覧下さい。
覚醒した美しきヒロイン
1981年に漫画家デビューを果たした巻来功士氏は神話や仏教をモチーフにした漫画を何作か発表していますが、その中で最も有名な作品は「ゴッドサイダー」でしょう。
封印から目覚めた魔王サタンに立ち向かう【ゴッドサイダー(神の側の人間)】の活躍を描き、1987年から1988年まで『週刊少年ジャンプ』へ連載されました。
2000年代になってから発表された「鬼哭忍伝霊牙」や「ゴッドサイダーセカンド」、今秋連載開始予定の「ゴッドサイダーサーガ」を含め、これらを「ゴッドサイダー」シリーズと呼ぶ事ができますが、いずれも作品世界は共通していないので関連作品と見るべきでしょう。
第1作「ゴッドサイダー」には、敵味方を問わず何人かの女性戦士が登場します。
スリムな体型をした典型的美少女の鬼哭流璃子、筋骨隆々の肉体美を誇るジェミニー・マリガン、影のある美しさが色気を誘う鶚(きょう) ……。
いずれも個性豊かな美しき戦士ですが、その中でも鬼哭流璃子は特に人気が高く、連載終了から20年以上経った今なお根強いファンが大勢います。
初登場時、流璃子は水魔ブロケルとして鬼哭霊気の前に姿を現します。彼とは幼馴染の間柄であり、皮肉な再開となりました。

(C)巻来功士/集英社
霊気と戦わずに済んだものの、行動を共にしていたハルパスを見殺しにした罪で拘束され、さらに部下の死を悲しむベルゼバブによって拷問されます。
半死半生の状態で苦しむ流璃子は霊気によって助け出され、ベルゼバブとの戦いに勝利した後、妖魔から十天闘神弥勒菩薩の戦士として覚醒。【ゴッドサイダー(神の側の人間)】として、父親であるサタンと敵対するようになりました。

(C)巻来功士/集英社
か弱い美少女のイメージが強い容姿とは裏腹に戦闘能力は高く、果敢に敵と戦い、何度も仲間の窮地を救いました。
その一方でリョナ場面も数多く描かれており、美しい流璃子が苦悶する様子を喜んだファンも多かった事と思います(私も、そんなファン一人でした)。



(C)巻来功士/集英社


(C)巻来功士/集英社

(C)巻来功士/集英社


(C)巻来功士/集英社
ここでは急ぎ足の紹介となってしまいましたが、もっと詳しく鬼哭流璃子の魅力を知りたい方は以下のWEBサイトへアクセスされる事をお薦めします。
どちらも情報量が多く、ページの至る所からサイト管理人の情熱と愛情が感じられます。
・ヴァッシュ・ザ・スタンピード氏:WEBサイト「流璃子の衣」
・鳴なゆ氏:WEBサイト「お風呂でばったり、きゃあ、いやーん」内のコンテンツ「私設・ゴッドサイダーを愛でる会」。
封印から目覚めた魔王サタンに立ち向かう【ゴッドサイダー(神の側の人間)】の活躍を描き、1987年から1988年まで『週刊少年ジャンプ』へ連載されました。
2000年代になってから発表された「鬼哭忍伝霊牙」や「ゴッドサイダーセカンド」、今秋連載開始予定の「ゴッドサイダーサーガ」を含め、これらを「ゴッドサイダー」シリーズと呼ぶ事ができますが、いずれも作品世界は共通していないので関連作品と見るべきでしょう。
第1作「ゴッドサイダー」には、敵味方を問わず何人かの女性戦士が登場します。
スリムな体型をした典型的美少女の鬼哭流璃子、筋骨隆々の肉体美を誇るジェミニー・マリガン、影のある美しさが色気を誘う鶚(きょう) ……。
いずれも個性豊かな美しき戦士ですが、その中でも鬼哭流璃子は特に人気が高く、連載終了から20年以上経った今なお根強いファンが大勢います。
初登場時、流璃子は水魔ブロケルとして鬼哭霊気の前に姿を現します。彼とは幼馴染の間柄であり、皮肉な再開となりました。

(C)巻来功士/集英社
霊気と戦わずに済んだものの、行動を共にしていたハルパスを見殺しにした罪で拘束され、さらに部下の死を悲しむベルゼバブによって拷問されます。
半死半生の状態で苦しむ流璃子は霊気によって助け出され、ベルゼバブとの戦いに勝利した後、妖魔から十天闘神弥勒菩薩の戦士として覚醒。【ゴッドサイダー(神の側の人間)】として、父親であるサタンと敵対するようになりました。

(C)巻来功士/集英社
か弱い美少女のイメージが強い容姿とは裏腹に戦闘能力は高く、果敢に敵と戦い、何度も仲間の窮地を救いました。
その一方でリョナ場面も数多く描かれており、美しい流璃子が苦悶する様子を喜んだファンも多かった事と思います(私も、そんなファン一人でした)。



(C)巻来功士/集英社


(C)巻来功士/集英社

(C)巻来功士/集英社


(C)巻来功士/集英社
ここでは急ぎ足の紹介となってしまいましたが、もっと詳しく鬼哭流璃子の魅力を知りたい方は以下のWEBサイトへアクセスされる事をお薦めします。
どちらも情報量が多く、ページの至る所からサイト管理人の情熱と愛情が感じられます。
・ヴァッシュ・ザ・スタンピード氏:WEBサイト「流璃子の衣」
・鳴なゆ氏:WEBサイト「お風呂でばったり、きゃあ、いやーん」内のコンテンツ「私設・ゴッドサイダーを愛でる会」。
スタイル抜群の女性波紋戦士
一週間前に掲載した「ジョジョの奇妙な冒険Part2 戦闘潮流」の記事の末尾にて、「リョナ場面と同時にリサリサの入浴シーンも紹介しようと思ったのですが、掲載誌が手に入らず、画像がスキャンできませんでした。掲載誌が手に入れば、リサリサの入浴シーンを紹介したいと思います」と予告しました。
思ったよりも早く該当号の『週刊少年ジャンプ』が手に入ったので、今回はリサリサの入浴シーンを紹介します。

(C)荒木飛呂彦/集英社
リサリサの入浴シーンは、エア・サプレーナ島でジョセフ・ジョースターがエシディシとの戦いに勝利した直後のエピソードで見る事ができます。
夜明けと同時にリサリサは浴室へ向かい、メイドのスージー・Qが選んだ着替えのブラウスを受け取ってから、小さな浴槽を満たす湯に身を沈めます。
その際、リサリサが衣装を脱ぎ捨て、裸体で湯につかる場面が(僅か2コマですが)描かれました。
憂いた表情と豊満なバスト。当時の少年読者は肉体美に満ちたリサリサの半裸姿に軽い興奮を覚えた事でしょう。

(C)荒木飛呂彦/集英社
この後、ジョセフがリサリサの住む館に戻り、スージー・Qからリサリサの伝言を受けて彼女の部屋へ向かいますが、入浴中である事を聞いていたので、鍵穴から浴室を覗き見ます。
ジョセフは鍵穴から見えるリサリサのヌードを目にして大興奮。浴槽の淵に腰掛ける後ろ姿ではありますが、「おおおおおお~~っ。ナァーイス」と大喜びしました。

(C)荒木飛呂彦/集英社
しかし、ここで平和な光景は一転。
ジョセフに敗れたエシディシがスージー・Qに憑依し、彼女を利用して【エイジャの赤石】を奪う卑劣な行動に出たのでした。
急いで湯から上がったリサリサはタオルを胸に巻いた恰好のまま、敵に操られながら肉体を傷つけられていく愛しいメイドの窮地を救う方法を模索します。


(C)荒木飛呂彦/集英社
絶体絶命の状況に追い込まれたジョセフ達ですが、とっさの機転でスージー・Qの体内に寄生するエシディシを追い出して太陽の光で消滅させます。
僅か2話の攻防戦ですが、リサリサのグラマラスなボディを拝める貴重なエピソードでした。
後にリサリサがジョセフの母親であり、その年齢が50歳を超えている事が明らかになりますが、その事実を知ってなお、入浴シーンに色気を感じさせる荒木飛呂彦氏の筆力は見事の一言しか言葉がありません。
リサリサの入浴シーンがパートカラーで掲載された『週刊少年ジャンプ』1988年33号で、荒木氏は「巻頭カラーはいかがでしたか? カラーを見たいというファンの激励に応えて頑張りました」と述べています。
この「頑張りました」と言うのが、カラー原稿の執筆を頑張ったようにも、色っぽい場面を描く事を頑張ったようにも受け取れます。
意味深長な発言、どのように受け取れば良いのでしょうか……。
※リサリサの入浴シーンが見られるエピソードを収録。
思ったよりも早く該当号の『週刊少年ジャンプ』が手に入ったので、今回はリサリサの入浴シーンを紹介します。

(C)荒木飛呂彦/集英社
リサリサの入浴シーンは、エア・サプレーナ島でジョセフ・ジョースターがエシディシとの戦いに勝利した直後のエピソードで見る事ができます。
夜明けと同時にリサリサは浴室へ向かい、メイドのスージー・Qが選んだ着替えのブラウスを受け取ってから、小さな浴槽を満たす湯に身を沈めます。
その際、リサリサが衣装を脱ぎ捨て、裸体で湯につかる場面が(僅か2コマですが)描かれました。
憂いた表情と豊満なバスト。当時の少年読者は肉体美に満ちたリサリサの半裸姿に軽い興奮を覚えた事でしょう。

(C)荒木飛呂彦/集英社
この後、ジョセフがリサリサの住む館に戻り、スージー・Qからリサリサの伝言を受けて彼女の部屋へ向かいますが、入浴中である事を聞いていたので、鍵穴から浴室を覗き見ます。
ジョセフは鍵穴から見えるリサリサのヌードを目にして大興奮。浴槽の淵に腰掛ける後ろ姿ではありますが、「おおおおおお~~っ。ナァーイス」と大喜びしました。

(C)荒木飛呂彦/集英社
しかし、ここで平和な光景は一転。
ジョセフに敗れたエシディシがスージー・Qに憑依し、彼女を利用して【エイジャの赤石】を奪う卑劣な行動に出たのでした。
急いで湯から上がったリサリサはタオルを胸に巻いた恰好のまま、敵に操られながら肉体を傷つけられていく愛しいメイドの窮地を救う方法を模索します。


(C)荒木飛呂彦/集英社
絶体絶命の状況に追い込まれたジョセフ達ですが、とっさの機転でスージー・Qの体内に寄生するエシディシを追い出して太陽の光で消滅させます。
僅か2話の攻防戦ですが、リサリサのグラマラスなボディを拝める貴重なエピソードでした。
後にリサリサがジョセフの母親であり、その年齢が50歳を超えている事が明らかになりますが、その事実を知ってなお、入浴シーンに色気を感じさせる荒木飛呂彦氏の筆力は見事の一言しか言葉がありません。
リサリサの入浴シーンがパートカラーで掲載された『週刊少年ジャンプ』1988年33号で、荒木氏は「巻頭カラーはいかがでしたか? カラーを見たいというファンの激励に応えて頑張りました」と述べています。
この「頑張りました」と言うのが、カラー原稿の執筆を頑張ったようにも、色っぽい場面を描く事を頑張ったようにも受け取れます。
意味深長な発言、どのように受け取れば良いのでしょうか……。
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※リサリサの入浴シーンが見られるエピソードを収録。
5,000HIT達成の御礼
2010年10月7日の午後8時頃、当ブログへのアクセス数が5,000Hitに達しました。
前回の2,000Hit到達報告から2ヶ月に満たない間に3,000Hitを数え、ブログ管理人として嬉しく思います。
狭い話題を扱うブログにも関わらず御訪問下さった皆様、定期的に御訪問下さる皆様に改めて御礼申し上げます。
次の御挨拶は、一気に数を倍加させた10,000Hit達成時を予定しておりますが、年内の達成は難しいかも知れません(それまで、このブログが続けば良いのですが……)。
今後は商業出版の漫画や小説、映像作品に限らず、pixivで活躍される実力派絵師の方々が発表された作品も積極的に御紹介していこうと思っております。
最後になりましたが、今月末、第3回目となる特別企画を開催致します。
キーワードは「ウルトラマン」と「美少女」。
人気絵師や実力派絵師の方々からイラスト掲載許可を得ておりますので、過去2回の特集同様、素晴らしい作品を訪問者の皆様にお披露目できる事と思います。
企画開催予定日は10月28日の予定ですが、多少のズレは生じるかも知れません。あくまで目安として、記憶の片隅に留めておいて頂ければ幸いです。

※5,000Hit記念画像。
前回の2,000Hit到達報告から2ヶ月に満たない間に3,000Hitを数え、ブログ管理人として嬉しく思います。
狭い話題を扱うブログにも関わらず御訪問下さった皆様、定期的に御訪問下さる皆様に改めて御礼申し上げます。
次の御挨拶は、一気に数を倍加させた10,000Hit達成時を予定しておりますが、年内の達成は難しいかも知れません(それまで、このブログが続けば良いのですが……)。
今後は商業出版の漫画や小説、映像作品に限らず、pixivで活躍される実力派絵師の方々が発表された作品も積極的に御紹介していこうと思っております。
最後になりましたが、今月末、第3回目となる特別企画を開催致します。
キーワードは「ウルトラマン」と「美少女」。
人気絵師や実力派絵師の方々からイラスト掲載許可を得ておりますので、過去2回の特集同様、素晴らしい作品を訪問者の皆様にお披露目できる事と思います。
企画開催予定日は10月28日の予定ですが、多少のズレは生じるかも知れません。あくまで目安として、記憶の片隅に留めておいて頂ければ幸いです。

※5,000Hit記念画像。
可憐なる覆面の美少女戦士
プロレス好きの少女が素顔を隠し、スケベな行為を働く「女性の敵」を得意の関節技で倒す。
2007年に急逝された故・柴山薫氏の代表作「爆骨少女ギリギリぷりん」は、私立の養成学校を舞台にした、お色気要素満載の格闘漫画です。
強制的に芸能コースへ入れられたプロレスラー志願の少女・白鳥萌留はマスクで素顔を隠した覆面レスラーとなり、校長先生を始めとするエッチな男性教員を相手に勝負を繰り広げ、最終的には学園の乗っ取りを企む新しい女性校長の野望を討ち砕きます。
萌留自身、変身後の自分を「ホワイティスワン」と名乗っていましたが、周囲は「ギリギリぷりん」と呼び、最終的には萌留も「ギリギリぷりん」の名を(嫌々ながらも)受け入れました。

(C)柴山薫/集英社
柴山氏の好みなのか分かりませんが、劇中では必ずと言って良いくらいの高確率でホワイティスワンの衣装が破られ、ふくよかな乳房が露わになります。
年齢的に肉体は発展途上の筈ですが、関節技を喰らった相手はヴォリュームある胸の感触にうっとりしてしまいます(この時の「ぷりん」とした感触が、彼女を「ギリギリぷりん」と呼ばせる事になる原因です……)。
露出した胸には乳首まで描かれており、柴山氏の芸の細かさが窺えました。

(C)柴山薫/集英社
格闘技を扱った漫画ですから、当然、ホワイティスワンが相手の攻撃を受けて苦悶する場面も描かれています。
少年誌としては際どい描写(本作は『月刊少年ジャンプ』へ連載されていました)も見られ、着エロの魅力も存分に味わえます。

(C)柴山薫/集英社

(C)柴山薫/集英社

(C)柴山薫/集英社

(C)柴山薫/集英社

(C)柴山薫/集英社
いろいろな意味で「ギリギリ」な漫画でしたが、残念ながらコミックス全8巻は絶版となってしまいました。
ギャグとシリアスの描き分けが上手く、個人的には絵柄も含めて好きな作品です。
お薦め作品でもあるので、リサイクル古書店で見かけた際は購入してみて下さい。きっと、損はしないと思います。
2007年に急逝された故・柴山薫氏の代表作「爆骨少女ギリギリぷりん」は、私立の養成学校を舞台にした、お色気要素満載の格闘漫画です。
強制的に芸能コースへ入れられたプロレスラー志願の少女・白鳥萌留はマスクで素顔を隠した覆面レスラーとなり、校長先生を始めとするエッチな男性教員を相手に勝負を繰り広げ、最終的には学園の乗っ取りを企む新しい女性校長の野望を討ち砕きます。
萌留自身、変身後の自分を「ホワイティスワン」と名乗っていましたが、周囲は「ギリギリぷりん」と呼び、最終的には萌留も「ギリギリぷりん」の名を(嫌々ながらも)受け入れました。

(C)柴山薫/集英社
柴山氏の好みなのか分かりませんが、劇中では必ずと言って良いくらいの高確率でホワイティスワンの衣装が破られ、ふくよかな乳房が露わになります。
年齢的に肉体は発展途上の筈ですが、関節技を喰らった相手はヴォリュームある胸の感触にうっとりしてしまいます(この時の「ぷりん」とした感触が、彼女を「ギリギリぷりん」と呼ばせる事になる原因です……)。
露出した胸には乳首まで描かれており、柴山氏の芸の細かさが窺えました。

(C)柴山薫/集英社
格闘技を扱った漫画ですから、当然、ホワイティスワンが相手の攻撃を受けて苦悶する場面も描かれています。
少年誌としては際どい描写(本作は『月刊少年ジャンプ』へ連載されていました)も見られ、着エロの魅力も存分に味わえます。

(C)柴山薫/集英社

(C)柴山薫/集英社

(C)柴山薫/集英社

(C)柴山薫/集英社

(C)柴山薫/集英社
いろいろな意味で「ギリギリ」な漫画でしたが、残念ながらコミックス全8巻は絶版となってしまいました。
ギャグとシリアスの描き分けが上手く、個人的には絵柄も含めて好きな作品です。
お薦め作品でもあるので、リサイクル古書店で見かけた際は購入してみて下さい。きっと、損はしないと思います。
清純派レスラーの危機
女子プロレスの世界を舞台にした漫画は数多くありますが、その中でも「君だけに愛を」はお薦めの一作です。
原作は集新矢氏、漫画は金井たつお氏が担当されました。
アイドルレスラーとして活躍するチャーミー鈴森を中心に、新設された女子プロレス団体の成長を描いた漫画で、全20話に満たないながらもストーリー性の強い作品に仕上がっています。
女子プロレスラー同士の対戦場面も多く、スリムな体型の美女レスラーが苦悶するシーンが頻繁に見られます。
前半のエピソードでは、チャーミー鈴森の股間アップや全裸での練習試合が見られ、男性読者へのサービスは満点でした。
自分達が目指すストロングスタイルのプロレスを行う為、所属団体を抜けた7人の女子レスラー。
彼女達は、試合中のアクシデントがキッカケで鷹彗大学の学生と知り合い、同大学レスリング部の道場を借りられる事になりましたが、国体準優勝の実力を持つ大泉は男女混合のトレーニングに猛反対をします。
傍目から見れば大泉の態度は女性差別にうつるのですが、その真意は「女性が加わる事で、男子部員が浮かれたり、不心得な野心を抱く危険がある為、彼女達の実力を見せつけて間違いが起こらないようにする」事でした。
チャーミー鈴森=鈴森聡美は新団体設立の試練と思い、道場使用権を賭けた大泉との試合に自ら志願します。
大泉はアマレスの男子ルールを建て前(?)に、聡美の胸や股間を集中攻撃します。
力で責める大泉の攻撃に苦戦させられる聡美ですが、新団体設立への思いから必死の反撃を開始。辛くも大泉からフォールを奪いました。

(C)集新矢/金井たつお/集英社

(C)集新矢/金井たつお/集英社

(C)集新矢/金井たつお/集英社

(C)集新矢/金井たつお/集英社
このようなサービスショットは稀ですが、作中に描かれる女子レスラー達は美女揃いなので、迫力ある試合の至る所にエロチックなシーンが見られます。
単行本全2巻は絶版となって久しいのですが、もしかしたら、ブック○フで手に入るかも知れません。見つけた際は、迷わず購入される事をお薦めします。
最後に、聡美の股間アップを描いたサービスショットを紹介します。
整体の失敗で極端な羞恥心を感じる体質になってしまった聡美が、開脚技を掛けられて絶叫する場面です。

(C)集新矢/金井たつお/集英社
原作は集新矢氏、漫画は金井たつお氏が担当されました。
アイドルレスラーとして活躍するチャーミー鈴森を中心に、新設された女子プロレス団体の成長を描いた漫画で、全20話に満たないながらもストーリー性の強い作品に仕上がっています。
女子プロレスラー同士の対戦場面も多く、スリムな体型の美女レスラーが苦悶するシーンが頻繁に見られます。
前半のエピソードでは、チャーミー鈴森の股間アップや全裸での練習試合が見られ、男性読者へのサービスは満点でした。
自分達が目指すストロングスタイルのプロレスを行う為、所属団体を抜けた7人の女子レスラー。
彼女達は、試合中のアクシデントがキッカケで鷹彗大学の学生と知り合い、同大学レスリング部の道場を借りられる事になりましたが、国体準優勝の実力を持つ大泉は男女混合のトレーニングに猛反対をします。
傍目から見れば大泉の態度は女性差別にうつるのですが、その真意は「女性が加わる事で、男子部員が浮かれたり、不心得な野心を抱く危険がある為、彼女達の実力を見せつけて間違いが起こらないようにする」事でした。
チャーミー鈴森=鈴森聡美は新団体設立の試練と思い、道場使用権を賭けた大泉との試合に自ら志願します。
大泉はアマレスの男子ルールを建て前(?)に、聡美の胸や股間を集中攻撃します。
力で責める大泉の攻撃に苦戦させられる聡美ですが、新団体設立への思いから必死の反撃を開始。辛くも大泉からフォールを奪いました。

(C)集新矢/金井たつお/集英社

(C)集新矢/金井たつお/集英社

(C)集新矢/金井たつお/集英社

(C)集新矢/金井たつお/集英社
このようなサービスショットは稀ですが、作中に描かれる女子レスラー達は美女揃いなので、迫力ある試合の至る所にエロチックなシーンが見られます。
単行本全2巻は絶版となって久しいのですが、もしかしたら、ブック○フで手に入るかも知れません。見つけた際は、迷わず購入される事をお薦めします。
最後に、聡美の股間アップを描いたサービスショットを紹介します。
整体の失敗で極端な羞恥心を感じる体質になってしまった聡美が、開脚技を掛けられて絶叫する場面です。

(C)集新矢/金井たつお/集英社
女性波紋戦士の敗北
単行本通巻100巻を超える荒木飛呂彦氏の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年12月から1999年3月まで『週刊少年ジャンプ』へ連載されました。
1999年末から「ジョジョの奇妙な冒険Part6 ストーン・オーシャン」として再連載が始まり、2003年春に完結。2004年1月からは事実上の第7部「スティール・ボール・ラン」が不定期連載の形で連載スタート、途中から「ジョジョの奇妙な冒険Part7 スティール・ボール・ラン」と改題して『月刊ウルトラジャンプ』へ掲載誌を変更しています(2010年10月1日現在、第7部は『月刊ウルトラジャンプ』誌上で連載中)。
人間を吸血鬼に変える【石仮面】の秘密が明らかになる「ジョジョの奇妙な冒険Part2 戦闘潮流」は、1988年から1989年にかけて連載されたシリーズ第2部となります。
謎の宝石【エイジャの赤石】を巡る波紋戦士と柱の男の熾烈な戦いを描いた本作は激しい肉弾戦が多く、歴代ジョジョの中で最も迫力ある力強い戦闘場面が見られました。
荒木作品では戦うヒロインの登場は稀ですが、その稀なヒロインが本作には登場します。
彼女の名前はリサリサ。【波紋】を駆使した戦闘のプロフェッショナルであり、ジョセフ・ジョースターの母親でもあります。
女性でありながら戦闘能力は非常に高く、過去には、新婚早々の夫を殺害した吸血鬼を一瞬で倒しました。
柱の男が復活した後、イタリアでジョセフに【波紋】を修得させ、一人前の波紋戦士に成長させています。
波紋戦士としての宿命を背負い、常に冷静沈着でクールな姿しか見せないリサリサですが、その仮面の下には優しさに溢れた素顔が隠されていました。
物語終盤、柱の男の頂点に立つ吸血鬼カーズを相手に、リサリサは【エイジャの赤石】を賭けて戦う事になります。
群がる吸血鬼を鮮やかに一蹴した後、彼女は愛用のマフラーを武器にカーズへ戦いを挑みました。

(C)荒木飛呂彦/集英社
激しい光を放つ目くらましによって相手を見失い、不意打ちを警戒するリサリサ。
しかし、敵の戦法を見破り、逆に華麗な足技で波紋攻撃を喰らわせました。

(C)荒木飛呂彦/集英社
見事な攻撃にリサリサの勝利を確認したジョセフですが、一瞬後、彼は信じられない光景を目にします。
二人目のカーズがリサリサの背後に立っており、【流法(モード) 輝彩滑刀】で彼女の胸を貫いていました。卑劣な罠で不意をつかれたリサリサは、全身から血を流して地面に倒れてしまいます。


(C)荒木飛呂彦/集英社
影武者を囮に使ったカーズの卑怯な戦法に激怒するジョセフですが、そんな彼の神経を逆撫でするかのように、カーズは瀕死のリサリサを傷つけます。


(C)荒木飛呂彦/集英社
波紋戦士としての能力が高いリサリサですが、戦略家的ポジションにいたせいか作中での戦闘シーンは非常に少ないです。
その為、カーズ戦での戦闘シーンは貴重なコマの連続と言えるでしょう。
リョナ場面と同時にリサリサの入浴シーンも紹介しようと思ったのですが、掲載誌が手に入らず、画像がスキャンできませんでした。
掲載誌が手に入れば、リサリサの入浴シーンを紹介したいと思います。
余談になりますが、第1部から第5部までの各作品タイトルが「ジョジョの奇妙な冒険Part*」形式となったのは、2001年にジャンプリミックスとして単発で再販された第3部「ジョジョの奇妙な冒険 スターダスト・クルセイダース」が最初です。
以降、集英社コミック文庫として文庫化された際、第1部から第5部が「~Part*」形式に改題されました(第5部は、2002年の夏に発売されたPlayStation2専用ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風(かぜ)」でサブタイトルがつけられました)。
※リサリサ対カーズ戦を収録。
1999年末から「ジョジョの奇妙な冒険Part6 ストーン・オーシャン」として再連載が始まり、2003年春に完結。2004年1月からは事実上の第7部「スティール・ボール・ラン」が不定期連載の形で連載スタート、途中から「ジョジョの奇妙な冒険Part7 スティール・ボール・ラン」と改題して『月刊ウルトラジャンプ』へ掲載誌を変更しています(2010年10月1日現在、第7部は『月刊ウルトラジャンプ』誌上で連載中)。
人間を吸血鬼に変える【石仮面】の秘密が明らかになる「ジョジョの奇妙な冒険Part2 戦闘潮流」は、1988年から1989年にかけて連載されたシリーズ第2部となります。
謎の宝石【エイジャの赤石】を巡る波紋戦士と柱の男の熾烈な戦いを描いた本作は激しい肉弾戦が多く、歴代ジョジョの中で最も迫力ある力強い戦闘場面が見られました。
荒木作品では戦うヒロインの登場は稀ですが、その稀なヒロインが本作には登場します。
彼女の名前はリサリサ。【波紋】を駆使した戦闘のプロフェッショナルであり、ジョセフ・ジョースターの母親でもあります。
女性でありながら戦闘能力は非常に高く、過去には、新婚早々の夫を殺害した吸血鬼を一瞬で倒しました。
柱の男が復活した後、イタリアでジョセフに【波紋】を修得させ、一人前の波紋戦士に成長させています。
波紋戦士としての宿命を背負い、常に冷静沈着でクールな姿しか見せないリサリサですが、その仮面の下には優しさに溢れた素顔が隠されていました。
物語終盤、柱の男の頂点に立つ吸血鬼カーズを相手に、リサリサは【エイジャの赤石】を賭けて戦う事になります。
群がる吸血鬼を鮮やかに一蹴した後、彼女は愛用のマフラーを武器にカーズへ戦いを挑みました。

(C)荒木飛呂彦/集英社
激しい光を放つ目くらましによって相手を見失い、不意打ちを警戒するリサリサ。
しかし、敵の戦法を見破り、逆に華麗な足技で波紋攻撃を喰らわせました。

(C)荒木飛呂彦/集英社
見事な攻撃にリサリサの勝利を確認したジョセフですが、一瞬後、彼は信じられない光景を目にします。
二人目のカーズがリサリサの背後に立っており、【流法(モード) 輝彩滑刀】で彼女の胸を貫いていました。卑劣な罠で不意をつかれたリサリサは、全身から血を流して地面に倒れてしまいます。


(C)荒木飛呂彦/集英社
影武者を囮に使ったカーズの卑怯な戦法に激怒するジョセフですが、そんな彼の神経を逆撫でするかのように、カーズは瀕死のリサリサを傷つけます。


(C)荒木飛呂彦/集英社
波紋戦士としての能力が高いリサリサですが、戦略家的ポジションにいたせいか作中での戦闘シーンは非常に少ないです。
その為、カーズ戦での戦闘シーンは貴重なコマの連続と言えるでしょう。
リョナ場面と同時にリサリサの入浴シーンも紹介しようと思ったのですが、掲載誌が手に入らず、画像がスキャンできませんでした。
掲載誌が手に入れば、リサリサの入浴シーンを紹介したいと思います。
余談になりますが、第1部から第5部までの各作品タイトルが「ジョジョの奇妙な冒険Part*」形式となったのは、2001年にジャンプリミックスとして単発で再販された第3部「ジョジョの奇妙な冒険 スターダスト・クルセイダース」が最初です。
以降、集英社コミック文庫として文庫化された際、第1部から第5部が「~Part*」形式に改題されました(第5部は、2002年の夏に発売されたPlayStation2専用ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風(かぜ)」でサブタイトルがつけられました)。
![]() | ジョジョの奇妙な冒険 7 Part2 戦闘潮流 4 (集英社文庫―コミック版) (2002/05/17) 荒木 飛呂彦 商品詳細を見る |
※リサリサ対カーズ戦を収録。
![]() | ミニフィギュアコレクションEX ジョジョの奇妙な冒険Vol.1 (第2部) 戦闘潮流 1BOX (2009/11/28) ときめきドットコム 商品詳細を見る |