FC2ブログ

2010-09

スク水戦士クルミィ

 スクール水着は学校を卒業してしまうと目にする機会が激減するせいか、その形状も含めてエロティシズムを感じる男性が多数いらっしゃいます。
 シンプルで飾り気はないものの、成長期の少女が黒を基本色にした水着で水中を泳ぎ、濡れた布越しに乳房の膨らみや乳首の突起を見せる姿に興奮した少年時代の淡い思い出も含め、地味なデザインの水着に色気を感じるのかも知れません。

 2年前の10月、そんな男性心理を刺激させるヒロインがpixivに登場しました。
 るー氏によって描かれた美少女・水津城くるみです。
 作者の弁によれば、「定期更新ゲーム仲間でマイピクの某氏が、「ぽっちゃり小学生女子は素晴らしい」 と熱弁するのを聞いてるうちに思いついたネタ」から誕生したキャラクターとの事でした。
 スクール水着をコスチュームに用いた肉感的な美少女。まずは、その勇姿を御覧下さい。

「スク水戦士 クルミー仮面」 「スク水戦士 クルミィ」
「スク水戦士 クルミィ(水津城 くるみ)」
(C)るー

 上段左側は「スク水戦士 クルミー仮面」。細かい設定が書き込まれており、目の周辺を隠すマスクを着用しています(辛うじて股間を覆い隠す丈の短いスクール水着には大人びた色気を感じました)。全体的な見た目が「スク水戦士 クルミィ」と異なるので、彼女のパイロット版キャラクターと言えるのではないでしょうか。
 上段右側は「スク水戦士 クルミィ」。より洗礼されたデザインとなっており、マフラーと帽子、ランドセルが追加されました。髪の色が黒くなり、表情も少し大人びています。再び作者の弁を引かせて頂くと、「2クール目(?)に入り新デザインとなったスク水戦士」との事でした。
 下段は「スク水戦士 クルミィ(水津城 くるみ)」。所属クラスが「6-1」から「6-2」に替わり、本名が設定されました。本名が明らかになった事で、より身近なヒロインに感じられます。

 クラスの平和を守るスク水仮面クルミィにはライバルも用意されており、その面子も公開されています。

 クルミィを狙う5人の強敵
 (C)るー

 絶対的権力を握る優等生の級長・高嶺沢を頂点に、かんちょうのプロ・いちぢー、電気あんまマシーン・ドカ田、くすぐりの天才・コチョ沢、虫はかせ・かな文。
 闇級長と悪の男子四天王が、クラスの平和を守るクルミィの前に立ちはだかります。
 5人の強敵を1人で相手にすれば苦戦は必至。さすがのクルミィも、そう簡単に平和を守り通す事は難しいようです。
 実際、気弱なクラスメイトの女子を人質にとられ、無抵抗を余儀なくされたクルミィが男子生徒の攻撃に苦しめられる場面も描かれています。

両手両足の自由を奪われ、敏感な乳首と股間を責められるクルミィ
(C)るー

 床の上へ強制的に寝かされ、手も足も出せないクルミィ。卑劣な罠に懸り、絶体絶命の危機を迎えました。
 正義感の強い少女が陰惨な責めに苦悶する場面、これこそリョナの美学です。
 スクール水着の美少女とリョナ。人によっては、最強の組み合わせと言えるでしょう。

 最後になりましたが、9月初旬に発表された新作1点、当ブログでの作品紹介用に描いて下さったストーリー漫画1点を御紹介します。
 どちらも、るー氏の御厚意によってフルサイズでの転載が叶いました。
 勇ましくも活発な姿のクルミィ、股裂き+股間攻撃に半死半生のクルミィ。正反対のシチュエーションを描いたイラスト、存分にお楽しみ下さい。

躍動感あふれるポーズのクルミィ 気弱なクラスメートをかばうクルミィに対し、容赦ない攻撃を仕掛ける男子
(C)るー

 るー氏は、クルミィの他にも数多くの美少女戦士を創作されました。
 美しきヒロイン達の姿はpixivにて公開されているので、そちらでクルミィ以外のヒロインを御覧になれます(アクセスからこちらから)。
 作品を閲覧するにはサイトへの登録が必要となる為、未登録の方はトップページの案内に従って登録をして下さい。
スポンサーサイト
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!
[PR]

サラ・ブライアントの戦い

 1993年12月に日本全国のゲームセンターで稼働が始まった「バーチャファイター」は、リアルな動きを追求した3D対戦格闘ゲームとして爆発的なヒットを記録しました。
 当時は2D対戦格闘ゲームが主流であり、ゲーム基板も今のように高性能ではなかった為、ポリゴンを駆使した「バーチャファイタ―」は注目を集めたようです。
 各キャラクターに用意された技は実際の喧嘩でも使えると言われ、絵空事の必殺技(エネルギー波や超人的な能力を必要とする肉体攻撃技)を廃してリアリティな戦闘方法を導入した点も、格闘ゲーマーから高い評価を得た一因かも知れません。
 翌年の初冬にはセガサターンへ移植され、ほぼ同時に「バーチャファイタ―2」の業務用ソフトも発売されました。

 このゲームをベースにして描かれたのが、1996年に『週刊プレイボーイ』へ連載された「バーチャファイター 美闘伝サラ」です。
 伊津木敏弘氏による書下ろしストーリーとなっており、漫画は鬼窪浩久氏が担当されました。
 サラ・ブライアント、ジャッキー・ブライアント、ウルフ・ホークフィールド、リオン・ラファールの他、登場人物は全てオリジナルキャラクターです。

 今月初旬、リョナ画像投稿サイト「リョナ2画像貼り板」へhamamatsu氏が本作中に見られるサラのリョナ画像2点をアップされた際、f氏が「ココ(引用者註・画像投稿サイトの事)に出入りするような輩なら購入して損はない」とレスポンスで書いています。
 f氏の書かれる通り、この作品で描かれるサラは長身の美女であるうえ、肌の露出が多いコスチュームで戦う場面も多く用意されている為、リョナラーならば『バーチャファイター 美闘伝サラ』を買って損はありません。

鬼窪浩久氏の描く、サラ・ブライアント
(C)SEGA/伊津木敏弘/鬼窪浩久/集英社

 そうは言っても、単行本全3巻は絶版となっているので簡単には手に入らないのが現状です。
 中古書店でも見かける機会が少ない作品だけに、未読の方へ「リョナ場面満載です」と紹介するだけでは無責任なので、独断で選んだサラのリョナ画像を以下に掲載します。
 各巻より最低1場面を紹介するようにし、収録巻数はキャプションの説明文中に記しました。

サラの腹部に叩き込まれる強烈なボディーブロー(第1巻より)
(C)SEGA/伊津木敏弘/鬼窪浩久/集英社
腰を締めつけるベアハッグに苦悶するサラ(第2巻より) グロッキー状態のサラにパワーボム=ホイップが炸裂(第2巻より)
(C)SEGA/伊津木敏弘/鬼窪浩久/集英社
関節技を極められ苦痛に呻くサラ(第3巻より)サブミッション地獄で全身の関節を痛めつけられるサラ(第3巻より)得意の足技を封じられたサラにクロスヒール・ホールドが極まる(第3巻より)
(C)SEGA/伊津木敏弘/鬼窪浩久/集英社


【付記】
 ゲームの正式タイトルは「Virtua Fighter」ですが、この記事では「バーチャファイタ―」の表記で統一しました。また、「SEGA SATURN」も「セガサターン」とカタカナ表記にしています。
 リョナ画像投稿サイト「リョナ2画像貼り板」ですが、新しい投稿が増えるたびに過去の投稿が削除されます。本文中で紹介したサラのリョナ画像2点も、いずれは削除されて閲覧不可となりますので、早めの閲覧・保存をお薦めします(hamamatsu氏が投稿された画像は、第2巻に見られるベアハッグ場面2点でした)。


SEGA THE BEST バーチャファイター5SEGA THE BEST バーチャファイター5
(2008/12/11)
PlayStation 3

商品詳細を見る

バーチャファイター5 Live Arena Xbox 360 プラチナコレクションバーチャファイター5 Live Arena Xbox 360 プラチナコレクション
(2009/01/15)
Xbox 360

商品詳細を見る

キュアサンシャインの憂鬱「Burn Out」

 今春から放送の始まった「ハートキャッチプリキュア」は、2004年放送開始の「ふたりはプリキュア」を第1作とする【プリキュア】シリーズの最新作です。

 本作には、シリーズ初となる男装のヒロイン・明堂院いつき=キュアサンシャインが登場します。
 変身後の容姿と話し方のギャップ、へそ出しスカート姿の戦闘衣装、躍動感あるアクションによるパンチラの期待……これらの要素が男性視聴者の支持を得ているのか、ヒロイン4人の中で最も人気が高いようです。
 当然、同人誌やファンアートへの登場回数も多く、第33話「キュアムーンライト、ついに復活ですっ!!」で事実上の登場を果たした最後のプリキュア・キュアムーンライトが仲間に加わってからも、その人気は衰える事を知りません。

 このたび、縁あってキュアサンシャインのオリジナル漫画の転載を作者のJ野氏より許可頂けたので、その一部を御紹介しようと思います。
 J野氏はpixivで活躍されている他、御自身が運営するWEBサイト「魔女の領事裁判権」へもイラストを発表しておられます。

 まずは、J野氏が描かれた可愛くも美しいキュアサンシャインのイラストを御覧下さい。

勇ましさと可愛さを併せ持ったキュアサンシャイン(「爆誕☆サンシャイン」より)
(C)J野

 ちょっとしたアクションでパンティが見えてしまいそうな丈の短いスカートに恥じらいながらも、迫りくる敵に敢然と立ち向かう勇猛果敢なプリキュアとしての自覚を持つキュアサンシャイン。
 対象的な姿を描く事で、キュアサンシャインの内面的な魅力を余す所なく描ききっています。
 凛とした表情で戦闘ポーズをとる左下のショットでは、さり気なくパンチラ姿が披露され、J野氏のサービス精神が見てとれました。

 漫画本編ですが、こちらは表紙と途中1ページのみの転載とさせて頂きます。
 短編なので全ページの転載も可能ですが、それでは苦労して作品を描かれた作者に対して失礼なので、ここでは内容の極一部を紹介するに留めました。この点、御了承願います。
 漫画本編はpixivで公開されています(アクセスはこちらから)が、作品を閲覧するにはサイトへの登録が必要となります。未登録者の方は、トップページの案内に従って登録をして下さい。
 シリアスな話ですが、激しいアクション場面も用意されており、原作ファンも納得の内容に仕上がっていると思います。

「Burn Out」表紙 「Burn Out」本編より
(C)J野

 最後になりましたが、リクエストに応えて漫画を描き下ろし、フルサイズでの転載を許可して下さったJ野氏へ厚く御礼申し上げます。

アトミック・ドロップと股裂き攻撃

 男たちの熱きプロレス勝負を描いた「リッキー台風(タイフーン)」は、1980年から1981年にかけて『週刊少年ジャンプ』へ連載されたプロレス漫画です。
 原作は平松伸二氏。「ドーベルマン刑事(デカ)」や「マーダーライセンス牙」といった、ハードボイルド調のアクション漫画が代表作として知られています。

 物語は、プロレス界の英雄と言われた力王岩の遺児であるリッキー・大和が、“ミスターレスリング”の異名を持つルー・テイズと共に来日する場面から始まります。
 師匠にあたるルーから世界三大タイトル統一を託されたリッキーは、父親譲りの才能と格闘センスを活かし、次々と強敵を倒しながら夢に向かって突き進んで行きますが、残念ながら世界三大タイトルへ挑戦する前に連載が終わってしまいました。

 主要登場人物の大半は美男子と呼ぶには程遠いレスラーばかりですが、物語序盤と中盤、例外的に二人の美しい女性キャラクターが登場しました。
 私立戦国高校四天王の夜叉姫、女子プロレスラーのサンディ・エマヌードルです。もちろん、戦闘場面も描かれています。

夜叉姫 サンディ・エマヌードル
(C)平松伸二/集英社

 夜叉姫は、私立戦国高校に入学したリッキーを狙う四天王一人として登場。剣道部の主将らしく、真剣を用いた攻撃でリッキーに襲いかかります。
 剣道部のトップに相応しい実力者でしたが、刀を奪われ、最後はリッキーのアトミック・ドロップに敗れました。
 リッキーが四天王全員を倒した後、彼らの頂点に立つ将軍のもとへの案内役をかって出ますが、裏切者として制裁をうけ、右腕の骨を折られてしまいます。
 淑女らしい心を取り戻してからの消息は分かりません。

夜叉姫の臀部に強烈なアトミック・ドロップが炸裂リッキーの反撃に夜叉姫は手も足も出ません(C)平松伸二/集英社
将軍に制裁された夜叉姫ですが、荒んだ心は霧散しました
(C)平松伸二/集英社

 サンディ・エマヌードルは、NWAジュニア・ワールドリーグの予選に初登場。
 予選時の乱闘では見せ場がありませんでしたが、試合では華麗な戦法で対戦相手のボブ・ルーインを翻弄します。
 しかし、力の差によって形勢逆転。ニー・クラッシュやネック・ハンギングでダメージを受け、劣勢に追い込まれました。
 辛うじてボブからKOを奪いますが、リング外での攻防だった為、両者リングアウトになってしまいます。
 この一戦がサンディの唯一の試合となりましたが、股裂きと首絞めが見られ、リョナ要素の濃い試合でもありました。

美人女子レスラーが股裂き技で悶絶する姿に、男性観客は大喜び左足への集中攻撃を受け、絶体絶命のサンディネック・ハンギングで首を絞められ、苦しげな表情を浮かべるサンディ
(C)平松伸二/集英社

 サンディ・エマヌードルは、やはり平松氏の作品である「ミスターレディ」の主人公マリリン・エマヌードルの実妹と設定されています(マリリンと思われる女性も、「リッキー台風(タイフーン)」の第1話に登場します)。

マリリンと思われるチアガール。「~ちゃ」の口癖から、マリリン本人である可能性は高いです
(C)平松伸二/集英社

拉致される錦華

 古代インカ帝国の末裔を主人公にした高垣眸氏の代表作「豹(ジャガー)の眼」は、『少年倶楽部』昭和2年1月号~12月号にかけて連載されました。
 雄大なスケールと波乱万丈に富んだストーリー展開。まさに「血わき肉躍る」と言う文句がピッタリの冒険小説で、読み応え満点の長編です。
 時代設定が昭和初期なので作品全体に古さが感じられますが、作品の完成度は高く、新しい世代の読者に読み継がれないのが惜しまれます。

 この作品には、錦華という美少女が紅一点のヒロインとして登場します。
 知恵と勇気はあるものの、敵方に誘拐されて監禁されるシーンが長く、残念ながら作中での活躍は皆無でした。
 身軽さを活かし、古代インカ帝国の遺産を狙う『豹(ジャガー)』の一団と戦って欲しかったのですが……。

 そんな錦華の数少ないヒロピン(=ヒロイン・ピンチ)場面として挙げられるのが、物語序盤の誘拐シーンです。
 盲目の音楽師に変装した『豹(ジャガー)』の追手の罠にかかった錦華は、数人の男によって誘拐されてしまいます。
 錦華が誘拐される場面には挿絵があり、複数の画家によって、その場面が描かれました(初出誌、児童書、名作集、それぞれ画家は異なります)。

『豹(ジャガー)』の追手に見つかり、捕まってしまった錦華(『少年倶楽部』連載版)
(C)高垣眸/伊藤彦造/講談社
『豹(ジャガー)』の追手に見つかり、捕まってしまった錦華(ポプラ社『豹(ジャガー)の眼』版)
(C)高垣眸/澤田重隆/ポプラ社
『豹(ジャガー)』の追手に見つかり、捕まってしまった錦華(普通社「名作リバイバル」版)
(C)高垣眸/嶺田弘/普通社

 スキャン画像の底本には、以下の書籍を使用しました。

【少年倶楽部版】
 『少年倶楽部文庫10 豹(ジャガー)の眼』昭和50年12月・2刷(伊藤彦造・画)
【ポプラ社版】
 『高垣眸全集 豹の眼』昭和26年5月・刊(澤田重隆・画)
【名作選】
 『名作リバイバル⑫ 豹(ジャガー)の眼』昭和37年6月・発行(嶺田弘・画)

 伊藤氏が描く成人女性のような美貌の錦華、澤田氏が描く大陸的な容姿の錦華、嶺田氏が描くスリムな体型の錦華。
 三人とも異なったタッチの錦華ですが、いずれも魅力的な少女として描かれています。
 現代のようにストーリー性の高い漫画が皆無だった頃、当時の少年読者は、こうした挿絵にも性的興奮を感じていたのかも知れません。

「異聞・サムライスピリッツ閃」 ~鈴姫夜話~

【はじめに】
 モンコレ氏の描かれた鈴姫のバスター技イラストが素晴らしかった為、無謀な試みを承知で文章を付けてみました。
 設定に無理があったり、候文の文法や登場人物の話し方が変だったり、時代考証を無視していたり、いろいろとツッコミ所の多い短編ではありますが、御笑読頂ければ幸いです……。
 イラストの転載・使用については、作者のモンコレ氏より許可を受けました。寛大な措置に対し、厚く御礼申し上げます。


 月が雲に隠れ、辺り一帯は墨を流したような暗闇におおわれた。
 闇に染まる浜辺に一人、海の方を向いて佇む人影がある。
 辛うじて確認できる黄金の長い髪と赤い打掛が風になびき、影の主が女性である事をうかがわせる。
「遅いわね。いつまで待たせるのかしら」
 細身の体に似合わない大きな剣に頬杖をつきながら、女性はイライラした口調で呟いた。
 寄せては引き、引いては寄せる大波小波。永遠に繰り返される単調な運動も闇に隠れ、その音が聞こえるのみ。
 ゴーン。ゴーン。
 四つ半を告げる宝慶寺の鐘が鳴り出した時、計っていたかのように新たな人影が海岸に現れた。
「鈴姫様」
 くぐもった声が新たな影の口から洩れた。
「誰ッ!」
 その声に反応した鈴姫は、声のする方を向いて尋ねた。
 武芸全般に優れているのか、何気なく振り向く動作には微塵の隙も見られない。
 闇にまぎれて相手の姿は見えないが、それほど遠い位置にいる訳ではないようだ。
「夜分遅くにお呼び立てし、まことに申し訳なく存じます」
「それでは、鳩を使って文を届けたのは、貴方なのね」
「左様でございます」
「文には、今宵四つ半、沖にゴルバの乗った船が現れると書いてあったけれど、本当なの」
「間違いございませぬ。ゴルバは姫様をレスフィーア王国へ連れ戻す為、四日前に国を発ちましてございます」
「でも、沖に船が来る気配は感じられないわ」
「海は気まぐれにございます。必ずしも、予定通りの運航は叶いません故、今しばらくお待ち下さい」
「わかったわ」
 それで会話を打ち切り、鈴姫は再び闇に埋もれた大海に目を向けた。

 鈴姫が、謎の人物からゴルバ到着を知らせる文を受け取ったのは、八つ刻の事であった。

鈴姫
(C)SNKプレイモア/北千里【画像は、鈴姫コスプレ衣装コスチュームの販売サイトより】

 いつものように白梟城の天守閣から遠眼鏡で海上の様子を窺っていると、白い鳩が飛んできて、鈴姫の肩に止まった。
 見ると鳩の足には小さな筒が結び付けられており、その中には一通の文が封入されている。
 文には、「今宵四つ半、浜辺までお越し頂きたく申し上げ候。国を発ったゴルバを乗せた船が海上へ見える筈にて御座候。真偽の御判断、姫君様の御一存にて決断頂きたく思い候えども、必ず浜辺までお越し下さる事と信じており候。  影法師」と書かれていた。
 両親を殺し、母国を血に染めた憎むべき宿敵が現れる。
 鳩を使った通信手段に疑わしい点はあるが、共に天を仰ぐ事を許さぬ不倶戴天の敵と対峙する機会に一縷の望みを掛けた鈴姫は、忠臣・菅又刃衛門の目を盗んで闇にまぎれて城から抜けだし、約束の時刻に指定された場所へとやって来た。

(船が近づいて来そうな気配が感じられない。もしかして、謀られた?)
 そう思った瞬間、背後に殺気を感じた鈴姫は、懐中から取り出した朱塗りの笛を振り返りながら横に払った。
 バキッ。
 鈍い音と共に笛を木端微塵に砕け散り、鈴姫の手元には笛の半分だけが残されていた。
「な、何をする。無礼者」
 柳眉を逆立てながら、鈴姫は闇に蠢く影へ向かって言った。
 同時に、今まで月を隠していた雲が風に流され、再び満月が地上を明るく照らしだす。
「何……こ、この怪物は」
 月光に浮かび上がる相手の姿を見た鈴姫は、その恐ろしさに絶句した。
 鈴姫の目の前に立っているのは人ではなく、阿修羅像のように六本の腕を持った長身の怪物だった。
 湿った樹肌に似た褐色の腕と胸板、不気味な仮面、六尺六寸を優に超える巨体。まるで西洋画に描かれる悪魔そのものである。
「私はムジュラ。ゴルバ様より、姫様を船までお連れする役目を仰せつかってございます。先刻は手荒なマネを致しましたが、素直に御同行頂けないのであれば、力づくでお連れします」
「力づくで連れて行く? 笑わせないでよ。そんな大口、攻撃を当ててから言うことね」
「あれは警告です。手加減した事も分からないとは困りました」
「負け惜しみは結構。命が惜しければ、船に戻り、ここまでゴルバを連れて来なさい。さもないと、この剣が貴方の余分な腕を斬り落とすわよ」
「仕方ありません。それでは、力づくで船までお連れしましょう」
「ふざけないで」
 鈴姫は大剣を振い、ムジュラに向かって斬りかかった。

(やむを得ぬ。こうなっては力づくで姫様を船まで連れて帰るしかないようじゃ)
 歯車や複雑な機器に囲まれた縦長の狭い空間の中、周囲に垂れさがる無数の紐を巧みに操りながら、小柄な老人は溜め息まじりに呟いた。
 ここはムジュラの胎内。
 ムジュラとは生きた人間ではなく、レスフィーア王国の機械人形師が2年の歳月を費やして作りあげた機巧人形であった。子供のように小さい体躯の老人が胎内に入り、内部からムジュラの全身を操っているのだ。
 僅かに開けられた狭い覗き穴から外界の様子を窺い、常に数秒先の動作を考えながら無数の紐で全身を操る操作技術には、並み外れた才能を要する。
 レスフィーアの軍隊を壊滅させた原因は、ゴルバの戦略でも、用心棒として雇ったドラコの射撃でもなく、痛みを知らないムジュラの猛攻だった。
 彼こそ、レスフィーア王国を破滅させた悪魔であり、本当の「レスフィーアの悪夢」なのであった……。

 その事を知らない鈴姫。愛剣・バスタードソードを軽々と操り、勇ましくムジュラに攻撃を仕掛けた。
 眼にもとまらぬ円弧を描いて右肩を狙い、それが外れると間髪入れずに素早く体を一回転させ、腰車の両断をはかる。
 だが、いずれの攻撃も虚しく空を斬るだけで、ムジュラには切っ先すら触れられない。
「やるわね。まさか、こんな部下がいたなんて知らなかったわ」
「もう、終わりですか。それでは、今度は私の番です」
「えッ?」
 鈴姫が呆気に取られた一瞬のスキをついたムジュラは、大きな掌でバスタードソードの刃を鷲掴みにし、力任せに鈴姫の手から奪い取った。
「しまった。剣が……」
「武器が無くては抵抗も出来ないでしょう。手荒な方法を取らせて頂きます」
 言うが早いか巨大なバスタードソードを海に向かって投げ捨てると、息継ぐ暇も無く、六本腕を利用して鈴姫の華奢な体を担ぎあげた。

ムジュラに全身の自由を奪われる鈴姫
(C)モンコレ

「いやあぁぁぁ」
 右肩に鈴姫の頭を乗せたムジュラ。
 すかさず下段の腕で鈴姫の両手首を押さえ、万歳の恰好をさせて腕の自由を奪った。同時に、暴れる鈴姫の両足首を中央の両腕で捕え、左右に大きく広げた。
 この間、僅か二秒。鈴姫が抵抗する暇もない。
 女性にとって屈辱的な恰好を強いられた鈴姫は、顔を赤らめながら技からの脱出を試みる。
「くうぅぅ。だ、駄目だわ。ガッシリと手足を掴まれていて、動く事ができない……」
 人外の力を持つ機巧人形の手は、無情にも鈴姫の四肢を押さえて離さない。渾身の力を込めて両手両足を動かそうする鈴姫の努力は水泡に帰し、無駄に体力を奪うだけであった。
「無駄です、姫様。貴女の力では、この技から逃れる事はできません。これ以上の屈辱を体験したくなければ、私と一緒にゴルバ様の許へお出で下さいませ」
 股を大きく広げた自分の恰好に恥じらいながらも、鈴姫は凛とした態度で返事をする。
「誰が……あんたの言う事なんか聞くもんですか」
「これほど、わたしがお願いしてもですか」
「くどいわよ。私はね、何でも自分の思い通りになると思っている自惚れ屋に「嫌だ」と言う事が大好きなの。天狗の鼻をへし折る事がね」
「言う事だけは勇ましいのですね」
 ため息交じりにムジュラが言った。
「それでは仕方がありません。聞き分けのない姫君様には罰を与えます」
「な、何をする気」
「こうするのです」
 言うが早いか、ムジュラは空いている二本の上腕を鈴姫の臀部に伸ばすと、桃色の着物の短い丈を左手で捲り、右手で露わになった純白のパンティに指を引っかける。
 阿蘭陀商人から買い入れた西洋下着(パンティ)を引っ張られ、鈴姫の股間部分が際どい部分まで露出した。
「無礼者。その指を離せ」
 顔から火が出るような羞恥心を抑えながら、鈴姫は厳しい口調でムジュラに命じた。
「いいえ、離しません。姫様の自尊心を討ち砕き、ゴルバ様に服従を誓うと申されるまで、この指は離しません」
 そう言ったきり、ムジュラは口を閉ざしてしまった。
 一時的な敗北に甘んじるか、自尊心を保つ為にも屈辱に耐えるか。月光に照らされた夜の浜辺で、鈴姫は究極の選択を迫られた。
 寄せては引き、引いては寄せる大波小波。
 耳に木霊する波の音が少しづつ弱くなり、鈴姫の意識も混沌の中に埋もれはじめた……。


【あとがき】
 短く話をまとめるのが苦手なので、ここまで長くなってしまいました。忍耐強く、最後まで読み通して下さった方々には感謝します。風呂敷を広げ過ぎたせいか、尻つぼみの結末になってしまいました。
 ツッコミ所が多い事は承知ですが、あえて、この話の弱い点を自分で曝露させて頂きますと……。

 1.なぜ、ムジュラの要求を受け入れたように見せかけて技をとかせ、鈴姫は反撃に出なかったのか。
 2.鈴姫は仇敵であるゴルバの居場所を探している。それならば、ムジュラの誘いに応じたふりをしてゴルバの乗る船の停泊場所を探り出す方が理に叶った考え方ではないのか。みすみす、絶好のチャンスを逃すのは不可解。
 3.ムジュラバスターで鈴姫の体の自由を奪ったムジュラは、なぜ、そのまま鈴姫をゴルバの船まで連れて行かなかったのか。

 これらの点については、下手に整合性を取ろうとすると話が成立しづらくなり、「パンティを引っ張る場面」まで話を進ませる事が難しい為、あえて無視しました。
 深く考えずに読み流して下さいますよう、お願い申し上げます。
 くすぐりとして、「ジョジョの奇妙な冒険」に見られる名セリフのパロディを終盤の二ヶ所に埋め込んでみました。

白いキューティーハニー

 永井豪氏の代表作「キューティーハニー」は、過去に何度も映像化されています。
 アニメだけでも4タイトルが作られ、2004年には実写版映画が公開、2007年から2008年にかけてはTVドラマ版も製作されました。
 もともと、「キューティーハニー」はメディアミックス企画用作品だったそうなので、様々な解釈による発展形作品を作る土壌は最初からあったようです。

 斬新な解釈を加えすぎ、基礎設定とメインキャラクターだけを借りた別作品に近い内容となっているのが、前述のTVドラマ作品です。
 正式タイトルは「キューティーハニー THE LIVE」。2007年10月から2008年3月にかけて全25話が放送され、DVD化の際に特別編にあたる第26話「如月博士の手帖!」が追加されました。
 第25話「愛の戦士たち!」が、アニメ版「キューティーハニー」に続くような終わり方をしていると指摘する声もあり、時系列的には壮大なプロローグと言えるようです。

 本作には三人の【ハニー】が登場し、それぞれ、天然系少女、影のある美女、レズビアン趣味を伺わせる令嬢の属性を割り振られています(タイプの異なるヒロインを用意するアイディアは、「美少女戦士セーラームーン」シリーズや「ふたりはプリキュア」シリーズの影響でしょうか?)。
 ファンの間で一番人気の高いヒロインが誰かは知りませんが、世間の評価に関係なく、今回はシスターユキのリョナ場面を紹介しようと思います。

 シスターユキの本名は剣持ユキ。大財閥である剣持家の令嬢です。
 不治の病で死を待つ体でしたが、如月光史郎博士の人体改造手術で一命を取り留め、アンドロイドの両親に育てられました。
 変身後のユキは非常に格闘能力が高く、その強さは他の2人を圧倒的に凌駕します。
 この事実は、彼女の苦戦する場面が滅多に見られない事を意味するわけですが、強いヒロインであればある程、強敵との戦いでピンチに陥るシーンと出会えた時の喜びは大きいのではないでしょうか。

 急ぎ足となりましたが、以上が剣持ユキ=シスターユキに関する基礎知識です。
 以下、彼女の苦戦場面=リョナ場面を紹介します。掲載画像は、第22話「最後のお願い」からキャプチャーしました。
 シチュエーション説明については、画像のキャプションを参照して下さい。

強敵と出会い、相手をキッと睨むシスターユキ
(C)永井豪/テレビ東京/ブロードマークス/ディープサイド
【ハニーフラッシュ】に成功したパンサークローの幹部・中条有次に苦戦を強いられます強烈な【しっぺ弾き】を喰らい、苦悶の表情を浮かべるシスターユキ
(C)永井豪/テレビ東京/ブロードマークス/ディープサイド
華麗な蹴り技で応戦するも、あっけなく反撃されました
(C)永井豪/テレビ東京/ブロードマークス/ディープサイド
変身した中条有次の圧倒的な強さの前に、苦痛と悔しさの表情隙だらけの恰好でダウンするシスターユキの足を掴み、中吊り状態にして弄ぶ中条有次
(C)永井豪/テレビ東京/ブロードマークス/ディープサイド
地面への激突を避けるべく、両腕で顔を覆うシスターユキシスターユキのグロッキーな表情は珍しいです
(C)永井豪/テレビ東京/ブロードマークス/ディープサイド
キューティーハニーと協力して戦っても、変身した中条有次には歯が立ちません
(C)永井豪/テレビ東京/ブロードマークス/ディープサイド


キューティーハニー THE LIVE 8 [DVD]キューティーハニー THE LIVE 8 [DVD]
(2008/10/24)
原 幹恵水崎綾女

商品詳細を見る

 ※第22話「最後のお願い」を収録。

美少女にふりかかる災難(高垣眸「豹(ジャガー)の眼」より)

 今では『忘れられた作家』の感が強い高垣眸氏ですが、かつては「龍神丸」や「銀蛇の窟」で少年読者の人気を得ていました。
 数多い作品の中でも、昭和10年に『少年倶楽部』へ発表した「快傑黒頭巾」は特に人気が高く、昭和29年から昭和35年まで全9本の映画(原作を離れた内容です)が公開され、TVドラマも放送されています。
 一時期、桃源社や国書刊行会、講談社から代表作を纏めた作品集が刊行され、高垣文学を再評価する兆しが見られたものの、復刊活動は実を結ばなかったようです。

 高垣氏の代表作と言えば、昭和2年に青梅欣二の名前で『少年倶楽部』へ連載した長編第二作「豹(ジャガー)の眼」を挙げる方が多いでしょう。
 インカ帝国王統の血筋を引く少年・黒田杜夫が頼れる仲間と力をあわせ、新帝国の王位とインカの遺産を狙う怪人『豹(ジャガー)』の一団に敢然と立ち向かう波乱万丈に満ちた冒険小説として、当時の少年読者を熱狂させたと聞きます。

 活躍する場面は非常に少ないのですが、「豹(ジャガー)の眼」には、美しい日本人少女・錦華がヒロインとして登場します。
 杜夫と共に『豹(ジャガー)』の一団と戦うシーンはなく、どちからと言えば【さらわれ型】ヒロインとして描かれました。
 勇ましく武器をとって戦う場面は見られませんが、拉致監禁、煙責めや死に至る笑い薬の投薬に苦しむ場面が用意されており、ヒロピンとは一味違ったリョナ場面が見られます。


「お待ちなさいッ、今、とってあげますよッ」
 このとき、われにかえった少女が、いきなりピストルめがけて走りよった。
「おおッ」
「あッ」
 杜夫の喜びにひきかえて、おさえつけられている船長のモンローは、さっと顔色をかえてうろたえながら、今、ふたりが床の上に組みあったそばを、走りぬけようとする少女の足を、ふいにサッと足をのばしてはらったからたまらない。
「アッ」
 ふいをくらった可憐な少女は、まりのごとく床にたおれた。

≪少年倶楽部文庫『豹(ジャガー)の眼』P47≫

 パチ、パチ、パチ、重油の燃えるひびきか、船艙(ハッチ)の焼ける音か。右往左往、船員どもはのがれ去ろうとしてかけまわる。
「あッ、くさい煙がッ。息が苦しッ、のどが痛いッ」
 杜夫の屍をだいた少女が叫ぶ。もうもうとした油煙は、早くも石炭庫の底まで充満したらしい。
「このままでは、窒息してしまうにちがいない。にげよう。石炭の山を。よじ登ってにげよう」

【中略】
 が、正体のない杜夫の体重は、かよわい少女の腕にささえるには、あまりに重かった。しかも、石炭のかたまりの山は、一足でもふみのぼろうとすれば、さらにふみごたえもなくグラグラとくずれおちるばかりだった。
≪少年倶楽部文庫『豹(ジャガー)の眼』P60≫

 老楽師はやっと地面から身を起こした。彼は錦華の声をたよりに、さぐるように手をさしのばした。錦華がなにげなく、そのてのひらに銀貨をおこうとした瞬間に、音楽師の五本の指が、錦華の手首をグイとつかんだ。ヨボヨボの老人とは思えない強い力で、彼は錦華をひきよせようとする。
「あッ、なにをするのッ」
 ゆだんしきっていた錦華、おどろいてふりとこうとしたが、むだだった。
「へッへッ、さわいだってむだだぜ。おとなしくついてきねえ」
 あッ、あわれむべき盲目の老爺は、おそろしい正体をあらわした。
「お放しッ」

≪少年倶楽部文庫『豹(ジャガー)の眼』P89~90≫

「オホ、オホ、ホッホッ、ヒッヒッヒッ、オホ、ヒヒッ、ヒヒッ、ヒッヒッ」
 制しきれない笑い、不自然な、悲鳴とも絶叫ともうたがわれる笑い。彼女はまさしく、心が狂ったのだ。笑って笑って、死ぬまで笑いやまぬ死の笑いの発作が、可憐な少女錦華をおそったのだ。
 それはもちろん、残忍な豹(ジャガー)の極悪非道な奸手段によって、彼女をこの死笑(デッドラフ)のおそるべき発作におちいらせたものに相違なかった。南米産のある種の毒草の液を注射された人間が、この死笑の発作にとらわれることをば、張爺はかつて赤い森の侏儒(こびと)先生から聞かされたことを思い出した。

≪少年倶楽部文庫『豹(ジャガー)の眼』P138≫

 四肢をはげしくけいれんさせながら、苦しい気ちがい笑いをつづけた彼女も、やがて、そのはげしい発作が去ると、グッタリと死人のように疲れはて、しずかになった。見るも無残なこの苦悶のあいだも、もちろんだれひとり介抱しにくるものもなかった。
【中略】
「ああ、苦しかった、息が、切れるッ、ああッ、のどが、かわく」
 しわがれた声でつぶやくようにいった錦華は、なにものかを求めるように、ツト手をさしのべた。と、その手ののびた方に、厳重に錠をおろされた扉が、スウッと開いたのだった。

≪少年倶楽部文庫『豹(ジャガー)の眼』P158≫

リリの挑戦! 闇賭博トーナメント

 ダウンロード専用同人誌で精力的にリョナ漫画を発表されている痛写氏より、リリが主役のリョナ漫画を御寄稿頂きました。
 対戦相手はキング。レフリーは三島平八。
 闇賭博トーナメントに乗り込んだリリの敗北を描いた全3ページの漫画ですが、短いキャパシティの中で分かり易く話が進み、ショート・ショートのリョナ物語として読む事ができます。

 地下試合らしくクリーンな戦いは行われず、レフリーと組んだキングによって、リリは徹底的に痛めつけられます。
 ゴシック・ロリータ調の白い衣装は無残に破かれ、小柄な乳房と急所を隠す下着が露出。白魚のような肌は傷だらけとなり、自身満々だった試合前の面影は微塵も見られません。
 満身創痍のリリ。そんな彼女に、キングと平八はツープラトン技でトドメの一撃を喰らわせます……。

リョナ漫画「闇賭博トーナメント リリ対キング」1P
リョナ漫画「闇賭博トーナメント リリ対キング」2P
リョナ漫画「闇賭博トーナメント リリ対キング」3P
(C)痛写

 冒頭も書きましたが、痛写氏は同人アイテムのダウンロードサイト「DLsite.com」にて、リョナ漫画を発表されております。
 以下、各作品のタイトルと価格です(並びは、発売日の新しい順)。
 いずれもリーズナブルな価格設定となっているので興味を持たれた方は購入を御検討下さい。
 今さら言うまでもありませんが、本作は描き下ろし作品の為、下記の作品集へは収録されていません。

 1.『女闘(1)』 2010年7月18日発売(840円)
 ※「FINAL FANTASY Ⅶ」のティファが主役。PDFファイル。全40ページ。
 2.『DOMINATIONー壊』 2010年2月13日発売(840円)
 ※「STREET FIGHTER Ⅱ」の春麗が主役。PDFファイル。全58ページ。
 3.『scrapped girls』 2009年7月6日発売(840円)
 ※「鉄拳6」の風間飛鳥とリリが主役。PDFファイル。全46ページ。
 4.『DOMINATION-惨-』 2009年4月18日発売(840円)
 ※「STREET FIGHTER Ⅱ」の春麗が主役。PDFファイル。全56ページ。

 痛写氏の運営されるWEBサイトとブログは下記の通りです。こちらでも、リョナ要素満載のイラストがアップされているので、興味のある方はアクセスしてみて下さい。

 WEBサイト:痛写/ブログ:狂宴堂@痛写


【追記】
 本文中で御紹介しましたデジタル同人誌ですが、痛写氏の御都合により販売終了となりました。今後、作品はブログを中心に発表されるそうです。(2010年9月29日・記)

恐怖の催淫薬

 官能劇画界の巨匠として名を知られるケン・月影氏が原麻紀夫氏とコンビを組んで発表した官能時代漫画『風のごとく』は、将軍家の跡継ぎ騒動を背景に忍者同士の血で血を洗う戦いを描いた作品です。
 週刊誌連載漫画のせいか物語はスピーディーに展開し、続きを気にさせる見せ場も多く用意されていました。
 官能描写にこだわりを見せつつ、しっかりした骨格の内容で読ませる劇画に仕上がっており、現代の読者の鑑賞にも十分たえられると思います。

 物語の主人公は徳川秀忠の息子・幸松丸ですが、彼を敵の刺客から護る美しき女性忍者・陽炎こそ、真の主人公と言えるでしょう。
 幸松丸の身を護りつつ、不意をついて襲い来る刺客を倒す陽炎の姿は凛々しく美しいの一言に尽きます。

 風魔の美しき女忍・陽炎
(C)ケン・月影/原麻紀夫/リイド社

 自分の為に多くの人が死んで行く事を嘆き、養子先の高遠保科家を飛び出した幸松丸。その護衛を務めながら道中を共にする陽炎。
 日光東照宮で父子の対面が実現するまで幸松松と陽炎は何度も絶体絶命の危機に陥りますが、柳生十兵衛の助力もあり、無事に長旅を終える事ができました。

 魅力溢れる陽炎のお色気シーンは作中の至る所で見られますが、「忍ノ三 淫風の章」では、かなり際どい戦闘場面が見られます。
 このエピソードでは、催淫薬の混ざった水を飲んだ幸松丸が陽炎の体を求めて獣と化し、陽炎も体の火照りに苦しみながら辛うじて刺客を撃退するものの、幸松丸を敵に連れ去られてしまいます。
 こみあげてくる性欲に耐えながら、必死に自我を保とうとする陽炎。そんな彼女に襲いかかる幸松丸。
 全裸の陽炎が幸松丸の執拗な抱擁に悶え苦しみ、姿を現した追手に組み敷かれて呻く場面は、官能要素が強く見応えがあります。

催淫薬を飲まされた事を悟った陽炎
(C)ケン・月影/原麻紀夫/リイド社
自我を保とうと、こみあげる体の火照りに抗います
(C)ケン・月影/原麻紀夫/リイド社
幸松丸に抱きつかれ、身動きの出来ない陽炎
(C)ケン・月影/原麻紀夫/リイド社
姿を現した刺客に組み敷かれ、絶体絶命の危機に陥ります
(C)ケン・月影/原麻紀夫/リイド社


おんな仕置人~秘技・みだれ腰 (傑作リマスターコミック)おんな仕置人~秘技・みだれ腰 (傑作リマスターコミック)
(2010/04/23)
ケン月影

商品詳細を見る

大江戸おんな乱れ舞 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)大江戸おんな乱れ舞 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
(2010/01/25)
ケン月影

商品詳細を見る

百花繚乱おんな道 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)百花繚乱おんな道 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
(2010/08/10)
ケン月影

商品詳細を見る

江戸艶歌おんな春化粧 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)江戸艶歌おんな春化粧 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
(2010/04)
ケン月影

商品詳細を見る

 ※ここに挙げた単行本4冊は本作と無関係の書籍です。ケン・月影氏の入手可能な単行本として紹介した次第です。

レオタード衣装で戦う少女

 年季の入った特撮ファンの方であれば、1979年に全31話が制作された「メガロマン」を御存知でしょう。
 白いたてがみの巨大ヒーローが拳法や豪快な火炎攻撃で黒星怪獣と戦う戦闘シーンは迫力があり、隠れた名作とは言いすぎかも知れませんが、B級特撮作品と切り捨てるには惜しい作品です。

 予算の都合か分かりませんが、黒星族の兵士と戦う五人の男女の衣装が全身タイツ(女性はレオタード)となっています。
 正式名称は【エナジー・スーツ】と言い、これを着用すると基本能力(パワーやジャンプ力)が強くなり、宇宙からの刺客とも互角に戦えるようになりますが、デザインがシンプルすぎる事もあり、あまり恰好よい衣装とは言えません……。
 ただし、紅一点・高嶺ランの衣装だけは例外です。
 彼女は長袖のレオタードを着用していますが、腰から下は股間部分のVゾーンを覆う程度のデザインとなっており、肉感的な生足を披露しています。
 いろいろと規制される現在では考えられませんが、高嶺ランは下半身のガードが甘いレオタード衣装で激しいアクションをこなし、襲い来る敵と戦いました。

 高嶺ランを御存知ない方もいらっしゃると思うので、彼女の画像を何枚か掲載します。
 役者は杉まどか嬢。現在は、東京都内でダンス教室「Dream Parfait STUDIO」を主催しているようです(杉もとみな子へ改名)。
 併せて、WEBサイト「十字路」を運営されるキンキラ氏より提供を受けたイラストも紹介します。

左側の女性が高嶺ラン(役者:杉まどか)です凛とした表情で目前の敵を見据える高嶺ラン
(C)雁屋哲/東宝
豪快なハイキックを真正面から映した際どいショット恥ずかしげもなく、大股開きの側転を披露
(C)雁屋哲/東宝
黒星族の兵士に押し倒され、大ピンチ強い力で首を絞められ、苦悶の表情を浮かべます
(C)雁屋哲/東宝
キンキラ氏が描く高嶺ランの勇姿
(C)キンキラ

 画像転載を許可して下さったキンキラ氏には、厚く御礼申し上げます。
 もう1点、高嶺ランを描いたイラストもWEB上にて確認できましたが、作者の方に了解を得ていないので掲載は控えました。
 ご覧になりたい方は、WEBサイト「PHS」内「画廊」の頂き物コーナーへアクセスして下さい(イラスト執筆者はエロショッカー首領氏です)。

 残念な事に「メガロマン」はDVD化されておらず、LDやVHSビデオでのソフト化もされていないようです(2000年頃にアメリカで8枚組のDVD-BOXが発売されたようですが、現物未見の為、情報の真偽は不明です)。
 過去にCS放送(ファミリー劇場キッズステーションの2局を確認)で何度か再放送されましたが、こちらも詳しい事は分かりません。
 いずれにしろ簡単に番組が視聴できない事実には変わりありませんので、今回の紹介記事が番組を見られない渇を癒す一助となれば幸いです。


【関連WEBサイト】
 ・あしたはきっと特撮日和(メガロマン専用ページあり)
 ・怪獣ブログ(2007年1月27日更新記事「メガロマン」)
 ・ヒーローのあしあと(「単体ヒーローワールド」2008年9月23日更新記事「メガロマン/炎の超人メガロマンのあしあと」)
 ・私だけの十字架(2009年4月12日更新記事「メガロマン(1979年 東宝作品)」)


【関連アイテム】
 ・同人誌『特撮モノグラフ』第3号「メガロマン大百科」(発行人:沢原利也/昭和62年8月・発行) ※絶版。
 ・CD「ANIMEX1200(60) 組曲 メガロマン」(2004年3月発売) ※在庫僅少。
 ・書籍『もう買えない!入手不可!? 発禁商品コレクション』(ダイアプレス/2010年7月発売)


もう買えない!入手不可!?発禁商品コレクション (DIA COLLECTION)もう買えない!入手不可!?発禁商品コレクション (DIA COLLECTION)
(2010/07/31)
不明

商品詳細を見る

海底に監禁された美少女(香山滋「海底牢獄」より)

 香山滋氏の長編「海底牢獄」は、昭和24年に偕成社から単行本書下ろしとして発表されました。
 昭和23年から一年間かけて雑誌連載された「怪龍島」に続く、少年少女向け小説の長編第二作目です。
 本作では海底が物語の主な舞台となっており、少年探偵と海洋生物学者が超科学の技術を有する一団を相手に冒険を繰り広げます。

 少年探偵・花山達夫が海底への冒険に乗り出すキッカケとなったのは、彼の家に寝起きする同学年の美少女・ユキ子から届いた手紙にあります。
 一ヶ月前、ユキ子は学校からの帰りに消息を絶っており、その安否が気遣われていた時だけに、彼女からの手紙は達夫を興奮させました。
 彼女が何者かに誘拐された事を確信した達夫は、海洋生物に詳しい友人の父親・山崎俊彦博士に応援を求め、紆余曲折の末、ユキ子の監禁場所を見つけました。
 ユキ子は、鉄枠と厚いガラスで作られた海底の牢獄に監禁されていたのです。

 この時、永らく監禁されていたユキ子の服はボロボロになっており、普段は隠されている肌の一部が露出していたと書かれています。
 二人が目にしたユキ子の姿を、本文描写から引用してみます。


「アッ! ユキちゃん!」
 達夫は、そう叫んで、ころがるようにかけ寄った。

 【中略】
 ぜんたいは頑丈な鉄の枠で作られ、四方も底も、厚いガラスばりになっている。
 そのなかに、ユキ子は、たった一枚のボロシャツを着せられただけで、肩も胸もあらわれ、寒さにガタガタふるえている。
 これがあの、美しく活発な女学生のユキ子だろうか?
 これがあの、あたしは幸福に暮らしていると書いてよこしたユキ子だろうか?
 何日も手入れをしないよごれた髪、恐怖におびえて落ちくぼんだひとみ、血の色もなく紫色にこごえた唇、呼吸をするたびに、あばら骨が浮かびあらわれるいたましさ。
 たとえ、『海底観測船』のやつらが、いかに正義に味方し、世界永遠の平和確立をめざして奮闘する団体であるとはいえ、このようにして花のような娘をしいたげるとは――この一事のみをもっても、断じてゆるさるべきではない!

≪ソノラマ文庫『海底牢獄』P169~170≫ 


 ソノラマ文庫版では、下を向いてうずくまるユキ子を描いた挿絵も載っています(箕輪宗廣・画)。
 残念ながら本書は絶版になっていますが、そこそこ大きな図書館であれば所蔵されているかも知れません。古書相場は2,000円前後なので、該当場面を見る事が目的ならば図書館を利用される事をお薦めします。

お嬢様の勝利と敗北

 今年の4月に当ブログを開設して以来、多くの方からイラストの御寄稿を受け、リリのリョナイラストを多数掲載してきました。
 寄稿者の皆様はpixivPiXAで作品を発表されている実力派の絵師ばかり。
 リクエストに応じ、キングのマッスルバスターを喰らって苦悶するリリの姿を見事に描いて下さいました。
 実力ある絵師の方々が描いて下さっただけあって、足を大きく開かされた強制開脚のポーズと苦痛の表情で技を受けるショットは神々しいまでのリョナシーンを演出しています。

 刺激的なイラストではありますが、さすがに何度も続くと見慣れてしまう恐れがあります。
 そこで今回は趣向を変え、マッスルバスター以外のリョナイラストを御紹介したく、pixivへ「東方project」関係のイラストを中心に作品を発表されておられるカエル氏へお願いし、KOダウンとゴールデンヘッドバッドのイラストを描いて頂きました。
 加えて、カエル氏が過去に投稿されたリリの勝利場面を描いたイラスト(飛鳥に勝利して余裕の表情を見せるリリを描いた一枚です)も同時に掲載しています。
 余裕の勝利と屈辱の敗北。二律背反するショット、そのギャップをお楽しみ頂ければ幸いです。

ライバル・風間飛鳥に勝利し、余裕のポーズ勝利の余裕からか、下着の履き忘れに気付かずポーズを決めるリリ
(C)カエル
ストリートファイトでの対戦に敗北、屈辱のダウン姿で地面に横たわるリリ
(C)カエル
ゴールデンヘッドバッドを喰らい、あまりの痛みに悶絶
(C)カエル

 最後になりましたが、御寄稿とフルサイズでのイラスト再掲許可を頂いたカエル氏には厚くお礼申し上げます。
 カエル氏の他のイラストは、pixivにて御覧頂けます(アクセスからこちらから)。
 なお、作品を閲覧するにはサイトへの登録が必要となります。ご注意下さい。

雪姫の危機

 今から15年前に業務用ビデオゲームとして発売された対戦格闘アクションゲーム「隠忍 THE NINJA MASTER」には、着物+生足という過激な姿の美少女・雪姫がヒロインとして登場します。
 本作は、1990年に第1作が発売された「ONI」シリーズの外伝的作品であり、家庭用ゲーム機へ移植されず手軽にプレイする事ができない事もあり、「ONI」ファンの間では珍品扱いされているようです(「ONI」シリーズに関しては、WEBサイト「ONIの里」が詳しいです。興味のある方はリンク先へアクセスしてみて下さい)。

「隠忍 THE NINJA MASTER」のヒロイン・雪姫
(C)バンダイナムコゲームス【画像は、WEBサイト「優しさは何よりも素敵なgift」より】

 素晴らしいデザイン=容姿だけに、彼女のリョナ画像を見たい方も多いかと思いますが、インターネット上には画像を含めた関連資料が少なく、ファンによるイラストも僅かしか確認できません。
 そんな状況下、雪姫と邪神・大いなるクトゥルフの戦いを描いた連作イラストが登場しました。
 作者はnumber10氏。WEBサイト「葉隠」を運営される一方、pixivへも作品を発表しておられます。

強大な敵に挑む勇敢な雪姫(部分)
(C)number10
胸とパンティを露出させられる屈辱のポーズを披露(部分)
(C)number10
両手両足を束縛されて動けない雪姫の尻を容赦なく叩く触手(部分)
(C)number10

 状況説明のテキストとイラストの全体図は、number10氏のWEBサイト「葉隠」内「gallery R-18」にて公開されているので、そちらを御覧下さい。
 可憐な美少女が強制開脚技とスパンキングで辱められるショットは絶景としか言いようがありません。
 number10氏の連作イラストをキッカケに、雪姫のリョナ絵が続々と増える事を願ってやみません。

昭和20年代のエロチック・アート

 太平洋戦争の終結直後は諸々の物資が不足し、紙も例外では無かったそうです。
 娯楽に飢えていた人々は活字を求め、その需要に応えるべく、紙不足にも関わらず多くの雑誌が創刊されました。
 いわゆるカストリ雑誌で、定説では「粕取りの酒を呑むと3合で目が潰れる」事に引っかけて「3号で潰れる雑誌」を意味するとされていますが、当時の関係者によれば「取り締まりの目を逃れる為、あえて3号で廃刊にしていた」そうです。

 これらカストリ雑誌と一緒に乱造されたのが、『怪奇雑誌』や『奇抜雑誌』等の好色雑誌です。
 猟奇や変態、好色読物といった【エログロ】を売り物とした雑誌で、内容自体はカストリ雑誌と大差ありません。
 当時は読み捨てされるのが当然だった仙花紙雑誌も、今では立派な古書として流通し、状態やタイトルによっては相当の値がつく物もあります。

 半世紀以上前の雑誌ながら、グラビアやカラー口絵に力を入れた雑誌は多く、色褪せないエロチックな魅力を今に伝える物もたくさんありますが、カストリ雑誌や好色雑誌は国立国会図書館にも所蔵されていないタイトルが多く、その全貌を調べる事はおろか、現物を見る事も容易ではありません。

 今回、昭和24年に創刊された『怪奇雑誌』昭和26年10月号より、カラー口絵「淑女の戯れ/女態十二ヶ月」と「男娼の生態」の画像を紹介しようと思います。
 古き良き時代とは言い難い内容かも知れませんが、現在流通しているアダルト雑誌の原点とも言える好色雑誌の一面を多少なりとも伝える事ができれば何よりです。

タコと戯れる美女カッパやタコと戯れる美女カエルと戯れる美女
(C)津田浩/創文社
女性のように美しい男娼の素顔
(C)鈴木清/創文社

 古い雑誌の為、ノドの部分が見え難くなっています。御了承下さい。

山大名の美しき娘・咲耶子

 吉川英治氏の少年少女向け長編時代小説「神州天馬侠」は、大正14年から昭和3年まで『少年倶楽部』へ連載されました。
 織田と徳川の連合軍に滅ぼされた武田家再興を願う武田伊那丸(武田勝頼の遺児)の冒険を描いた大作で、雑誌連載当時は少年読者から絶大な支持を得ていたそうです。

 この作品には、冨士山の人穴城を支配する根来小角の娘・咲耶子がヒロインとして登場します。
 可憐な美少女でありながら、自らも胡蝶の陣を操って戦闘に加わり、戦うヒロインの魅力を見せてくれました。
 勇ましく戦う彼女の姿に惚れた少年読者も多かったと思います。

 山大名の美しき娘・咲耶子
(C)吉川英治/山口将吉郎/講談社

 物語序盤、咲耶子は父の仇である南蛮の混血児・和田呂宋兵衛と刃を交えます。
 得意とする胡蝶の陣で呂宋兵衛を襲撃するものの、残念ながら力及ばず、砂塵の眼潰しと幻術によって逃亡を許してしまいました。
 呂宋兵衛の反撃場面には山口将吉郎画伯の描く挿絵が付いており、咲耶子の苦戦する様子が見られます。

和田呂宋兵衛の攻撃に苦しめられる咲耶子(初出誌『少年倶楽部』連載版)
(C)吉川英治/山口将吉郎/講談社

 昭和27年にポプラ社から出版されたリライト版の単行本『新州天馬侠』でも、同じ場面が栗林正幸画伯によってイラスト化されました。

和田呂宋兵衛の攻撃に苦しめられる咲耶子(ポプラ社『新州天馬侠』版)
(C)吉川英治/栗林正幸/ポプラ社

 現代の感覚では刺激が少ないかも知れませんが、砂塵で視界を封じられる咲耶子の仕草には色気が感じられます。

 この他、ポプラ社の単行本では、物語の終盤で咲耶子が大鷲にさらわれるシーンのイラストも描かれています。
 未確認なので断言はできませんが、『少年倶楽部』連載時には該当場面の挿絵はなかったようです(複数の単行本や『少年倶楽部名作選 絵画編』をあたってみた限りでは、山口将吉郎画伯による該当場面の挿絵は確認できませんでした)。

大鷲に連れ去られる咲耶子
(C)吉川英治/栗林正幸/ポプラ社


神州天馬侠(一) (吉川英治歴史時代文庫)神州天馬侠(一) (吉川英治歴史時代文庫)
(1989/12/05)
吉川 英治

商品詳細を見る

※挿絵はありません。
神州天馬侠(二) (吉川英治歴史時代文庫)神州天馬侠(二) (吉川英治歴史時代文庫)
(1989/12/05)
吉川 英治

商品詳細を見る

※挿絵はありません。
神州天馬侠(三) (吉川英治歴史時代文庫)神州天馬侠(三) (吉川英治歴史時代文庫)
(1989/12/26)
吉川 英治

商品詳細を見る

※挿絵はありません。
神州天馬侠 [DVD]神州天馬侠 [DVD]
(2008/04/21)
沢村精四郎里見浩太郎

商品詳細を見る

※白黒作品。砂塵による目潰し場面はありません。
神州天馬侠 完結篇 [DVD]神州天馬侠 完結篇 [DVD]
(2008/04/21)
薄田研二柳永二郎

商品詳細を見る

※白黒作品。

股間晒しとパンモロ技

 1998年から2000年にかけて『週刊少年サンデー』へ連載された「風の継承者 THE WIND OF FIGHTER」は、個性豊かな四姉妹に囲まれ、古流武術【風雅流六芸】の継承者となるべく戦いの世界に身を投じた臆病者の男子高校生・風雅一平の成長を描いた漫画です。
 原作は若桑一人氏、作画は山本智氏。
 流派の歴史と伝統に起因する人間ドラマがストーリー性を高め、全体的な構成もしっかりしていました。
 美少女四姉妹を物語の中心人物に添えながら、キャラクター人気に依存しない硬派な展開を続ける点は評価できますが、個人的には女性陣のリョナ場面を見てみたかったです。

 四人姉妹のうち、戦闘場面が最も多いのは三女の風雅千秋です。
 ショートカットでボーイッシュ、気が強くて活発な女子高校生の千秋は、女子プロレスラーや相撲部の主将、泰斗流六術の刺客……多くの敵と肉弾戦を繰り広げます。
 ただ、手合わせ的な試合が多く、リョナ場面も少ないのでフラストレーションは溜まりますが……。
 単行本全10巻は絶版になっており、新刊書店では手軽に入手できない事を考慮し、数少ないリョナ場面を以下に纏めてみました。

女子プロレスラーによる強烈なロメロ・スペシャルの洗礼
(C)若桑一人/山本智/小学館
両手両足をロックされた千秋の際どいショット
(C)若桑一人/山本智/小学館
パンモロ状態で技を掛けられる千秋
(C)若桑一人/山本智/小学館

 10年程前に刊行されたコミックスですが、リサイクル古書店で簡単に入手できるかと思います。
 全10巻のうち、それぞれの見所を以下に記しましたので、購入の際の目処にして下さい(ただし、私見に基づく見所紹介なので、その点を御注意下さい)。

 第1巻:特になし
 第2巻:千秋と女子プロレスラーの対戦
 第3巻:特になし
 第4巻:特になし
 第5巻:相撲部主将との戦いで千秋のパンモロ&ブラジャー姿披露(数コマ)
 第6巻:投げ技【槌蛇】による千秋のパンモロ(2コマ) ※上記画像参照
 第7巻:次女・風雅夏美の洗脳解除場面に開脚描写あり(1コマ)
 第8巻:特になし
 第9巻:千秋と四女・風雅小冬のパンモロ状態での開脚&緊縛描写(数コマ)
 第10巻:特になし

 この他、第9巻で一平の母親・風雅みやびの苦悶顔が見られます。

獣に辱められる富豪令嬢

 当ブログにて、8月1日付けで開催した企画「「キン肉バスター」イラスト展示会」へ作品を提供して下さった黒buchi氏より、差分とも言える追加イラストを頂戴しました。
 正確には、投稿イラストへの差分リクエストを出し、それに対して描いて下さったイラストです。
 紹介が遅くなってしまいましたが、黒buchi氏が描いて下さった「パンダが仕掛けるマッスルバスターを喰らうリリのイラスト」全3種類を一挙公開致します。

 獣との戦いに敗れてプライドを傷つけられ、挙句の果てに股裂き技で恥ずかしい開脚姿を強制させられたリリ。醜態を晒す彼女の悔しさと恥ずかしさがイラストから伝わって来ます。
 今回、黒buchi氏の御厚意によりフルサイズでの再掲が叶いました。差分イラストの寄稿と再掲許可について、黒buchi氏には厚くお礼申しあげます。

パンモロ注意!
(C)黒buchi
意識朦朧ながらパンツ隠そうとするリリ
(C)黒buchi
歯ぁ食いしばるリリ
(C)黒buchi

 画像の説明文(キャプション)は、作者=黒buchi氏による説明です。文章は、御自身のブログ「ウラの裏の浦」へイラストを掲載された時に付されたコメントを使用させて頂きました。
 作者がイメージするイラストの注目点が読み取れる説明文だったので、原文通り再録した次第です。

 黒buchi氏のブログでは、リリだけでなく、飛鳥やシャオユウのリョナ場面を描いたイラストが多数公開されています。
 彼女たちの主な対戦相手はキング。可愛い美少女が屈強なプロレスラーとの戦いで傷つく姿からは独特の色気が漂ってきますので、是非、こちらも御覧下さい。

«  | ホーム |  »

FC2カウンター

プロフィール

新 京史朗

Author:新 京史朗
好きな技(1):バスター技
好きな技(2):股裂き関節技
好きなシチュエーション:リョナ

最新記事

カテゴリ

小説 (84)
アニメ (33)
ゲーム (31)
アメコミ (23)
フィギュア (5)
映像・写真 (15)
DOA・無双 (113)
イラスト企画 (40)
鉄拳・スト鉄 (87)
漫画・絵物語 (106)
イラスト・挿絵 (51)
映画・イベント (33)
ウルトラヒロイン (12)
MUGEN・ドット絵 (2)
オリジナルヒロイン (8)
御挨拶・お知らせ・交流 (124)
魔法少女まどか☆マギカ (59)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR