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2010-07

リリの華麗なる登場シーン

 今月中旬に告知しました通り、明日の更新内容は企画物となります。
 勿体ぶるわけではありませんが、企画内容の詳細は明日のお楽しみとさせて下さい。
 今は「豪華ゲストに御参加頂いたイラスト展示会」とだけ書いておきます。

 どなたもイラスト投稿サイト「pixiv」で力作を発表されている方ばかりですので、訪問者の皆様に御満足頂けるイラストを掲載できる事と自負しています。
 イラスト展示会のキーワードは「鉄拳」と「キン肉バスター」。
 勘の良い方であれば、どのようなイラストが並ぶか想像がつくと思いますが……。明日の更新をお待ち下さい。

リリの登場シーン(バク転Ver)

着地してポーズを決めた瞬間

 最後は、リリのサービスショットで締めてみました。
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戦場へ向かう裸エプロンの若奥様

 シリーズ総計30冊を超える人気ゲームブック『クイーンズブレイド』の最新刊が、いよいよ刊行されます。
 最新ラインナップは『召還士アルドラ』。第2部「クイーンズブレイド リベリオン」の7冊目となる本書を担当するイラストレーターはかんたか氏です。

 アルドラは前作(「クイーンブレイド」)のラスボスでしたが、クローデットとの戦いに敗れて女王の座を奪われました。
 その影響で彼女に憑依していた悪鬼・デルモアは滅び、肉体の成長を止めていた呪縛が解かれた為、アルドラは少女から成人女性へと華麗な変貌を遂げます。
 しかも、記憶を失った人妻となって帰ってきました。
 新婚のアルドラ、彼女の配偶者の正体は……。本書の帯に書かれているので、購入後、その目で御確認下さい。

 『クイーンズブレイド リベリオン 召還士アルドラ』カヴァーとイラスト(部分)
(C)かんたか/ホビージャパン

 上記の表紙イラストを見て分かる通り、成長したアルドラは「裸エプロン+スケスケのパンティ」という破壊力抜群のコスチュームで再登場します。
 カトレアを超えそうな胸の大きさと併せ、ダメージを受けた時のイラストを期待される方も多い事でしょう。

 余談になりますが、秋葉原の一部店舗では今日から本書の先行販売が行われていました。
 もちろん購入して内容を確認しています。
 ネタバレを含む為、ダメージイラストの掲載は控えますが、期待して損のない内容と個人的には思います。
 ダメージイラストの他、美しさの中に幼さを残した新生アルドラのアクションは見応えがありました。


クイーンズブレイド リベリオン 召喚士アルドラ (対戦型ビジュアルブックロストワールド)クイーンズブレイド リベリオン 召喚士アルドラ (対戦型ビジュアルブックロストワールド)
(2010/07/31)
かんたか

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触手モンスターの脅威

 歴代シリーズの中でも特に人気が高い「ドラゴンクエストⅢ ~そして伝説へ~」には、魔法使いと僧侶の呪文が使える最強の魔導職=賢者の職業が用意されています。
 叡智を極めた者に相応しい能力を持つ賢者ですが、このステータスを得るには特定条件を満たさなければなりません。

 苦労に見合った能力でパーティーの要となる賢者ですが、その能力より、女性賢者のコスチュームにドギモをぬかれた方は多かった事でしょう。
 私自身、胸と腰廻りだけを隠した露出度の高い衣装にエロティシズムを感じていました……。
 裸体に薄い布を巻いただけの衣装にも見えるので、この衣装に興奮しなかった男の子は少なかったと思います。

「ドラゴンクエストⅢ ~そして伝説へ~」(リメイク版)の女性賢者
(C)SQUARE ENIX/鳥山明【画像は、GiANT BOMBより借用】

 本作の戦闘画面は主人公視点となっている為、敵の攻撃でダメージを受ける女性賢者の姿を見る事ができません。
 インターネットが無かった頃は、ボス級の敵に限らず、女性賢者が激しい戦闘で傷つく場面を脳内再現するしかありませんでしたが、それも過去の話となりました。
 number10氏の運営するWEBサイト「葉隠」では、触手モンスターと戦う女性賢者のイラストが公開されており、気高い魔術師が触手攻撃に恥じらう様子が描かれています。
 着エロ中心のシチュエーション(差分で18禁ヴァージョンもあります!)ですが、脳内で女性賢者のリョナ絵を思い描かれていた方によっては積年の本懐を遂げるイラストだと思います。

 以下、凛とした賢者様とモンスターの戦いを描いた連作イラストを紹介しますので、どうぞ御覧下さい。

才色兼備な女性賢者(部分)
(C)number10
足元に迫る触手(部分)
(C)number10
臀部を高く突き上げた恰好で地面に倒されてしまいます(部分)
(C)number10
無数の触手に襲われる女性賢者(部分)
(C)number10
体の自由を奪われ、必死に抵抗しながら屈辱に耐えます(部分)
(C)number10
奮戦空しく敗北し、精根尽きた女性賢者(部分)
(C)number10 ※2010年7月31日発表分【連作完結イラストとして追加しました】


 イラストの全体図は、number10氏のWEBサイト「葉隠」内「gallery R-18」にて公開されているので、そちらを御覧下さい。
 状況説明のテキストも同時掲載されているので、そちらを併せて読んで頂くと、より臨場感のあるイラストとして見る事ができると思います。

ブルマ姿の健全な美少女(高木彬光「死神博士」より)

 高木彬光氏が『少年少女譚海』へ連載したジュブナイル長編「死神博士」は、完結した少年物の長編作品としては5作目にあたります。
 連載期間は昭和25年から昭和26年。作家として名前が売れ始めた頃の作品です。
 高木氏のジュブナイル作品は60編近く確認されていますが、その中でも「死神博士」は高く評価されており、代表作としてタイトルが挙げられる事もあります。
 連載終了後、すぐに「白蝋の鬼」と題する続編も発表されました。

 本作に登場する医学博士の美しい娘・柴山雪子は、死神博士に狙われたが為、恐ろしい体験をします。
 彼女は、運動場で友人とバレーボールに興じている場面で初登場しますが、その時の描写に「萌え」要素が感じられ、雪子の存在を読者に強く印象づけています。


 佐和女子高等学校の校庭で、白い運動シャツに、黒いブルマーをはいた、女学生たちが、ポンポンと、バレーボールにきょうじている。
 晴れた、すみわたった秋空に、かるがるとびあがる。赤土をならした、コートの上に、黒い影が縦横にいりみだれる。そのなかでも、ひときわ目だつ、スラリとした長身の、目のパッチリした、色の白い少女、それが柴山雪子だった。
 今年は十六になる。見るからに、かわいらしい、人形のようなあどけない顔である。

≪ソノラマ文庫『死神博士』P26≫

 手ばやくセーラーの制服にきかえると、校舎の玄関には、一台の車が扉をひらいて、とまっていた。
≪ソノラマ文庫『死神博士』P27≫


 今では廃れてしまったブルマを履き、活発に運動する美少女。しかも、その直後にはセーラー服に着替えています。
 該当部分の掲載誌(『少年少女譚海』昭和25年6月号)には、伊勢田邦彦氏が描く挿絵も載っており、雪子のブルマ姿を見る事ができます。ただし、あまり刺激的なイラストではありませんが……。
 しかも、 セーラー服姿を読者に披露した直後、雪子は悪者に誘拐されて麻酔薬で気絶します。


「いったい、この車はどっちへ走っているんです!」
 雪子はギクリとして、女のほうをふりかえった。だが横にすわっている女は、ニコリともしないのだ。

【中略】
 タカかワシに、にらみすくめられた小鳥のように、身動きもできずに、ガタガタとふるえている雪子の首すじに、女の片手がのびてきた。バタバタと手足をふるわせて、抵抗しようとする雪子の口に、白いハンカチがおしつけられた。
 甘ずっぱい鼻をつくようなにおいが、のどから肺へしみこんでゆく。手足を動かす力もぬけた。どこか遠くの世界へ、まよいこんで行くような気になった。
 雪子は、いつのまにか、ふかい眠りにおちこんでしまったのである。

【中略】
 パッとふかい眠りからさめて、雪子はあたりを見まわした。頭のしんが、ガーンと痛んでならなかった。
≪ソノラマ文庫『死神博士』P28~29≫

美少女戦士、ロックマンレディ

 1987年に登場した横スクロールのアクションゲーム「ロックマン」は、今でも多くのファンを持つ長寿ゲームです。
 派生シリーズも数多く作られ、2008年には「ロックマン9 野望の復活!!」がwii専用ソフトとして配信されました。
 第1作の登場から20年を過ぎても新作が発売される事は特筆すべき事であり、「ロックマン」シリーズの人気の高さが伺えます。

 激しいアクション、数々の罠、強力なボスとの死闘。「ロックマン」シリーズにはリョナ的なシチュエーションが豊富なので、主人公をグラマラスな女性に置換すれば、いろいろなリョナ場面を楽しむ事が出来ます。
 昨日、相互リンクを貼らせて頂いた「ミステイクアクション」は、そんな空想的な夢を叶えてくれるブログです。
 凶悪無残な敵に苦戦を強いられ、痛めつけられるロックマンレディのイラストが不定期更新ながら何点も発表されており、極少数の特殊なロックマンファンの期待に応えてくれました。
 加えて、あのブルースも魅力的な女性として描かれ、徹底した『通』ぶりが発揮されています。

 oreo氏が運営するブログ「ミステイクアクション」で活躍(?)する、女体化したロックマンとブルースは以下のように描かれています。
 なお、oreo氏御自身もブログのトップページで注意書きとして記しておられますが、女体化や性的パロディが苦手な方は閲覧を御遠慮下さい。

女体化したロックマンとブルース(部分)
(C)oreo

 この二人が、カットマンやハードマン、その他のボスキャラクター達と激しい戦いを繰り広げます。
 華奢な美少女が強敵に苦しめられる瞬間を描いたイラストは見応え満点。どれもが傑作揃いです。
 いつものように部分掲載となりますが、ロックマンレディとブルースレディの苦悶する様子を御覧下さい。

VSカットマン(部分)
(C)oreo
VSハードマン(部分)
(C)oreo
VSイエロー・デビル(部分)
(C)oreo

 イラストの全体図はoreo氏のブログ「ミステイクアクション」にて公開中ですので、そちらで御覧下さい。
 この他にも、女体化物の好きなリョナラー必見のイラストが数多く揃っています。

女性への究極の恥辱技

 漫画「キン肉マン」に登場する超人の中でも人気の高いアシュラマン。彼の必殺技といえば、阿修羅バスターの名前を上げる方が多いと思います。
 六本腕を最大限に活用した阿修羅バスターは、相手の両手両足を四本の手でロックし、残る日本の手で相手の臀部を押さえるバスター技の一種。
 体の自由を奪われた相手が技から脱出する事は困難を極めますが、首のフックが甘い事に気がついたキン肉マンによって弱点が暴かれました。
 この後、相手の頭部をロックした改良阿修羅バスター、両足で相手の首をロックしたアルティメット阿修羅バスターが開発され、対戦相手の正義超人を戦慄させています。

 阿修羅バスターは相手の両足を大きく開かせるだけでなく、両手をバンザイするような形でロックします。
 強制開脚で股間を晒させるキン肉バスターもエロチックな技ですが、両手両足を広げた恰好を強制させる阿修羅バスターは、それに輪をかけたエロチック必殺技(フェイバリット・ホールド)と言えるでしょう。

 この破廉恥技を人気の高い女性キャラクターに掛けたらどうなるか。想像するだけでも妙に興奮してくると思いますが、これを実現された方がいます。
 過去、このブログで何度もイラストを紹介させて頂いたモンコレ氏です。
 ファンからのリクエストに応じ、ユリ・サカザキと不知火舞を受け手にした複雑な構図の阿修羅バスターを描かれました。

阿修羅バスターを仕掛けられたユリと舞(各部分)
(C)モンコレ

 あられもない恰好で痴態を晒すユリと舞。
 モンコレ氏御自身は「受け手以外カオスな絵ですが気にしないでください」と謙遜されていますが、正確なデッサンによる技絵は芸術の域に達しています。
 イラストの全体図はモンコレ氏のブログ「Ryona's Station」で公開されているので、そちらで御覧下さい。

 このイラストは閲覧者に大歓迎され、絶賛の嵐でした。
 以下、執筆された方の許可は得られませんでしたが、イラストへ寄せられたコメントの一部を再掲致します。

 ・脚の開き具合、苦悶の表情、股間のワ○メがとにかくエロくてどれをとっても完璧だと思います。
 ・今まで見てきたバスター絵の中でダントツにエロいですww
 ・女性にかけるとこんなにエロいのかとヒシヒシと感じました
 ・ハイセンス
 ・めくれたふんどしがなんともエロいっす!
 ・股間の描写とかリアルに痛そうだし…エロ過ぎ!!
 ・股間や股布が立体的でエロいな

 上記引用文を書かれた方のうち、「コメントを勝手に引用されては困る」という方がいらっしゃいましたら、お手数ですが記事へのコメントとして御連絡下さい。
 早急に対応させて頂きます。

「少女剣士の敗北」好評連載中

 WEB上で不定期連載されている「少女剣士の敗北」は、気高い美少女剣士・マリアが不気味な怪物と戦う内容のグロテスク系リョナ漫画です。
 最初は投稿掲示板「リョナ絵2号掲示板」への掲載でしたが、現在は作者であるkedo氏がブログ「kedoblog倉庫」を開設されたので、そちらで読む事ができるようになりました(現在も「リョナ絵2号掲示板」へのアップは継続されており、kedo氏のブログと同時期に掲示板でも漫画を読む事は可能です)。
 趣味として描かれる漫画のため不定期連載となっていますが、それゆえ、新作がアップされた時の喜びも大きいです。

 7月24日の時点では、物語は30ページ分まで進んでいます。
 最新エピソードは、体の自由を奪われたマリアが怪物に幼い体を犯され、激しい痛みに悶絶する場面で終わりました。
 帰宅中の女子学生を助けた際、マリアは体内に恐ろしい寄生虫の卵を産みつけられてしまい、それを吐きだす事で体力を大量に消耗しており、加えて乳首や股間にも大ダメージを追っています。
 最悪なコンディションでの戦いとなり、絶体絶命の危機に陥ったマリア。今後、どのような展開が待ち受けているのか気になって仕方がありません。

 深手を負い、辱められながらも、強大な敵と必死に戦うマリアには独特の美しさが見られます。
 強大な敵に凛として立ち向かう姿、敗北の屈辱に泣く姿、華奢な体を弄ばれる姿。
 今後も、kedo氏には様々なマリアを描いて頂きたいです。

少女剣士・マリア
(C)kedo
傷つけられ、凌辱され、それでもマリアは戦い続けます
(C)kedo 

煙責めに苦しむ美少女

 1977年4月から10月までTBS系列で放送された「横溝正史シリーズ」第一期は、横溝正史ブームの真っ最中に製作された連続ドラマです。
 古谷一行氏が演じる飄々とした金田一耕助が視聴者の好評を得たのか、翌年には第二期も放送されました。

 シリーズ第一期の第3話「三つ首塔」は、大衆小説誌『小説倶楽部』へ連載された横溝正史氏の同名長編が原作となっています。
 エロチック・スリラーに本格物の要素を盛り込んだ異色作ですが、優れたシナリオにより、原作の面白さを損なわないドラマ化に成功しました。
 金田一耕助探偵譚の一編でありながら、遺産相続の絡む連続殺人事件に巻き込まれた美貌のヒロイン・宮本音禰が事実上の主人公となっており、金田一は脇役に近いポジションです。
 1977年のドラマ版では真野響子女史が音禰の役を演じ、清純な美少女ぶりを視聴者に見せてくれました。

 エロチックな雰囲気の強い原作に負けず劣らず、連続ドラマ版でもお色気場面は至る所に見られます。
 その最たる例が、物語中盤の逃走場面です。
 ある理由から、黒いレオタードに黄金のマントをまとった恰好で観劇に出掛けた音禰は、警察官の乱入によって大混乱の劇場から逃げ出します。
 その後、いろいろあって(この間の詳しい事情を説明するのは大変なので、お手数ですがDVDで御確認下さい)音禰はレオタード姿のまま縛られて監禁されます。
 しかも、体の自由を奪われている音禰の監禁場所に妖艶な女性が現れ、抵抗できない音禰の顔に向かってタバコの煙を吹きつけます。

 真野響子女史が美しい顔を歪めて咳き込む姿は色っぽく、ある意味ではリョナ場面とも言えるでしょう。
 ムチムチした両足が露わなレオタード衣装での逃走、緊縛、煙責めの苦悶。
 短いながらも見応え満点のシーンがあるので、ドラマとしての完成度が高い事も含め、視聴して損のない作品だと思います。

レオタード姿で逃げる宮本音禰
(C)横溝正史/毎日放送/角川春樹事務所/TBS
縄で縛られ自由を奪われます
(C)横溝正史/毎日放送/角川春樹事務所/TBS
煙を吹きつけられ、音禰は苦悶の表情で咳き込みます
(C)横溝正史/毎日放送/角川春樹事務所/TBS


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若い女性と拷問ごっこ(S・A・ステーマン「マネキン人形殺害事件」より)

 S・A・ステーマンといえば、フランス冒険小説大賞を受賞した長編探偵小説「Le Dernier des Six」(邦題「六死人」)の作者として有名です。
 彼はベルギー出身の作家で、1928年に同僚との合作「Le mystère du zoo d'anvers」で文壇へ登場しました。
 1930年から一人で作家活動を行う(ただし、同僚との合作は1932年まで続きました)ようになり、1968年まで数多くの長短編を書き遺しています。
 作家としての活動絶頂期は1930年代で、代表作とされる長編は1930年から1939年までの間に書かれました。

 1931年に発表された「Le Mannequin Assassiné」(邦題「マネキン人形殺害事件」等)は、昭和10年、当時の探偵小説専門誌だった『新青年』へ山内靖氏の抄訳が「模型人形殺害事件」として一挙掲載され、昭和51年には松村喜雄氏による完訳が『マネキン人形殺害事件』の邦題で角川文庫から刊行されました。
 冒頭、ステーマンは「Le Dernier des Six」(「六死人」)の作者として有名だと書きましたが、もしかしたら、「Le Mannequin Assassiné」(「マネキン人形殺害事件」)の作者として知られている可能性の方が高いです。

 意外に思われる方も多いと思いますが、この作品の完訳版には緊縛描写が見られます。
 ただし、原文通りの訳か、それとも訳者=松村氏のオリジナル文章か、そこまでは分かりませんが……。
 翻訳では、女性を柱に縛りつけた後に「拷問ごっこ」をしたとも書かれています。
 具体的な描写はありませんでしたが、どのような「拷問ごっこ」が行われていたのか書かれていれば、この作品はリョナラー必読の一作となったかも知れません。
 もっとも、縛られる事が拷問だったのであれば話は別ですが……。


「【前略】あの頃、この物置部屋のなかは、喊声と哀願とが交錯し、阿鼻叫喚の坩堝と化していました。わたしたちは、《死人の顔》という遊びをして、羽目をはずしたものです。わたしたち、若い女性は、それぞれの好みに従って、しばしば柱に縛りつけられ、拷問ごっこをしたものです
≪角川文庫『マネキン人形殺害事件』P93≫


 同じ箇所、山内靖氏による初訳の文章では、以下のように書かれています。


「【前略】この蔵の中が、戦争ごっこの戦場になって、さんざん暴れましたわ。でも、女達はいつも拷問にかけられる役で、時々つまんなかったりしたのですけれど。
≪『新青年』昭和10年夏季増刊号 P52≫


 松村喜雄氏によれば、「Le Mannequin Assassiné」は1943年に全面改稿されたとの事。
 訳文に違いが見られるのは、『新青年』訳出の底本に1931年の初稿版を、角川文庫版の翻訳テキストに1943年の改稿版を用いた事が原因かも知れません。
 あるいは、翻訳のセンスや枚数制限の都合とも考えられます。

下着が見えても気にしない?

 1985年に公開された映画「グーニーズ」(THE GOONIES)は、今でも根強い人気を誇る少年冒険映画の名作です。
 アメリカでは今も熱烈なファンが大勢いるらしく、何度も続編の製作が話題になっているとも聞きます(詳しい事情は分かりませんが、未だに続編製作決定の報告はありません)。

 この「グーニーズ」ですが、少年少女の冒険を描いた傑作であると同時に、パンチラ宝庫の名作でもあります。
 パンチラと言っても、実際はアンダー・スコートらしいのですが……。
 知る人ぞ知る、とは大袈裟かも知れませんが、本作のヒロインとも言えるアンドレア・カーマイケル(=アンディ)のパンチラ場面が頻繁に見られ、極一部の好事家に高く評価されて(?)いるのです。

 現在、「グーニーズ」はDVDの廉価版が入手し易いので、パンチラ目当てに購入・視聴してみるのも悪くないと思います。

「グーニーズ」のヒロイン、アンディ(演=ケリー・グリーン)
(C)ワーナー・ブラザーズ
本編開始30分も経たない間に、バックミラーでスカートを映される場面があります
(C)ワーナー・ブラザーズ
洞窟から地上へ脱出するかを問われる場面では、ややローアングルでアンディの全身が写されます
(C)ワーナー・ブラザーズ
クライマックス間近に見られる、最も豪快なパンモロ場面
(C)ワーナー・ブラザーズ
恐怖のウォータースライダーではパンモロ全開で滑り落ちます
(C)ワーナー・ブラザーズ


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1,000HIT達成の御礼

 本年4月18日に開設した「黄昏タイムス」ですが、おかげ様で1,000HITを数えるに至りました。
 極めて特殊な話題を扱ったブログにも掛らず、御訪問下さった方々に厚く御礼申し上げます。
 一日平均15名前後の訪問ですが、約3ヶ月で1,000HITを迎えられました。
 次は2,000HITを目指しておりますので、今後とも、どうぞ御贔屓に願います。

 なお、今年の8月1日には数名の特別ゲストを迎えた企画を用意しております。
 キーワードは「股裂き・開脚」。
 手前味噌で恐縮ですが、定期的に当ブログを御訪問下さる方々にお楽しみ頂ける企画と密かに自負しておりますので、月初めの御訪問、お待ちしております。

1,000HIT記念画像
 ※1,000Hit記念画像。

復讐鬼と美女(角田喜久雄「発狂」より)

 15歳の時に『新趣味』の懸賞小説へ投稿した「毛皮の外套を着た女」が入選し、早熟な才能を見せた角田喜久雄氏。
 映画化された「髑髏銭」や「風雲将棋谷」等、作家としての業績は時代小説の分野で知られていますが、探偵小説や怪奇小説も数多く発表しており、こちらの分野にも傑作を遺しています。
 なかでも、終戦直後に発表された「銃口に笑ふ男」(現題は「高木家の惨劇」)は奇抜なトリックを用いた本格探偵小説であり、横溝正史氏の「本陣殺人事件」と共に日本探偵小説黄金期到来の礎を築きました。

 大正時代末期から創作活動を行っていた角田氏の戦前の代表作に「発狂」と題する短編があります。
 鉄工所に働く父が工場主との争いで両足を失った事で地獄のような生活を余儀なくされた少年が、父親から呪わしい教育を受けて育ち、数年後に工場主だった男へ復讐をする話です。
 最終的には、事件の主だった関係者全員へ悲劇的な運命が訪れ、奇想天外なオチで物語が締めくくられます。

 本作の後半、父親の仇と狙う工場主の娘に近づいた青年は、結婚目前までこぎつけた彼女へ復讐の牙をむきます。
 その復讐は凄惨を極め、まさに復讐鬼とも言える凌辱を加えます。


 それから車庫の自動車から、こんこんと眠りつづけている敏子を運んできて書斎の真ん中へ寝かせた。猿轡を施し手足を縛り上げると、戸締りをして、寝室へ戻ってぐっすり寝についた。
【中略】
 敏子は信じられないように、なおもかれの顔を見詰めた。朝の日光が和やかに窓の障子に照り映えていた。そんな南向きの窓と部屋の調度とが、あの別荘の書斎が持つ独特の陰影を描き出して、ことさらに部屋の印象を特徴づけていた。
【中略】
「あなた不審でたまらないのでしょうね、なぜ自分が縛られて猿轡までかまされているのだろう? なぜ稲葉はさっさと解いてくれないのだろう? なぜ優しい言葉をかけてくれないのだろう? なぜ……? とね。まあ、そうでしょうね。けれども、いまに分かりますよ。もうじきです。順を追ってご説明しますからね。もう、ほんのちょっとのご辛抱です」
【中略】
「それもこれもみな運命というやつでしょう。そりゃあ、あなたには直接の罪はないんです。けれども、かえっていちばん激しい苦痛を受けなければならないんです。あなたがいちばん激しい苦痛を受けるということは、すなわちお父さまがいちばん適切な苦痛をお受けになるということなんです。つまり犠牲になるのですね。美しい、美しい犠牲です。【後略】
【中略】
 女は意識を戻しはじめた。それで、かれは女の猿轡と縄の具合とを調べてから書斎を出た。
【中略】
 堀一重の隣には、最愛の敏子が浅ましい姿で転げ回っているとも知らず、米田は調子に乗って喋るのであった。
≪春陽文庫『下水道』P173~184≫


 復讐場面の具体的な描写は一種のネタバレにもつながるので、リョナの範囲から逸脱すると判断した事もあり、引用は控えました。
 中略部分が多いわりにはブログの趣旨に合うような描写が少ないのですが、鬼畜な方法で美しい女性に辱める復讐鬼の物語を紹介したく、あえて角田氏の「発狂」を取り上げた次第です。

地下道の水責め(横溝正史「真珠塔」より)

 戦後、横溝正史氏は新聞記者・三津木俊助と給仕の御子柴進少年を主役にした少年少女向けの探偵小説を数多く発表しました。
 疎開中に書かれた「神楽太夫」が仙台の雑誌へ掲載されて以降、横溝氏は旺盛な執筆活動で数多くの小説を雑誌や新聞へ発表していますが、その一方で少年物の長編「怪獣男爵」を昭和23年に書下ろしています。

 昭和20年代末期に発表された「真珠塔」も量産期に書かれた作品で、『少年画報』へ1年に亙って連載されました。
 真珠で作られた塔の模型を巡り、どくろ仮面の怪人と三津木・御子柴の探偵コンビが大活躍します。
 本作には、ある富豪の娘が悪者に捕えられ水責めにされる場面がありますが、読者層を考慮してか扇情的な描写ではなく、比較的おとなしめな描かれ方でした。


「あれっ!」
 弥生はまっさおになって、逃げようとしたが、うしろからおどりかかった金コウモリのためにがんじがらめにしばりあげられてしまった。

≪角川文庫『真珠塔・獣人魔島』P74≫

 俊助はいまさらのように、柚木博士の恐ろしい悪だくみに気がついたが、しかし、いまとなってはもうおそい。まっ黒に濁った水が、ごうごうとアワを立てながら、トンネルのむこうから押しよせてくる。そして、またたくまに階段のしたのほうから、水びたしにしていくのである。
「あっ、三津木先生、それじゃ、あたしたちここで、水攻め(ママ)になって死んでしまうの。いやよ、いやよ、あたし死ぬのいや!」
 弥生は恐怖におののきながら、死にものぐるいの声をあげた。

【中略】
「そして、そのつぎにはあたしたちが死ぬのね。ネズミのように水におぼれて」
 弥生はすすり泣きをしている。

【中略】
「三津木先生……御子柴さん……あたし、もう、だめだわ……」
 すすり泣くような声をのこして、弥生は俊助の胸に抱かれたまま、ぐったりと気をうしなってしまった。

≪角川文庫『真珠塔・獣人魔島』P85~90≫

富豪令嬢の危機(江戸川乱歩「塔上の奇術師」より)

 ミステリー好きの方であれば、江戸川乱歩の名前を知らない方は皆無に近いでしょう。
 日本探偵小説界に偉大な足跡を残す乱歩氏は、2015年に没後50年目を迎えますが、その人気は衰える事を知りません。
 最近では、ポプラ文庫として復刊された【少年探偵団】シリーズの配本が2008年11月から始まり、1年かけて全26冊が刊行されています。

 明智小五郎&少年探偵団と怪人二十面相(後に怪人四十面相と改名)の対決を描いた【少年探偵団】シリーズは、昭和11年に『少年倶楽部』へ連載された「怪人二十面相」から始まり、昭和37年に『少年』へ連載された「超人ニコラ」まで全35作品が書かれました(リライト・代作は除きます)。

 シリーズ後期の長編「塔上の奇術師」の物語後半では、怪人四十面相に狙われた富豪の娘が彼の手下によって誘拐されてしまいます。 
 誘拐実行までのカウント・ダウンを描いた場面では、他人の住居の脱衣室へ侵入したり、眠っている少女の手に落書きしたり、別の意味で危ない行動が描かれていました。


 その日のゆうがた。ヨシ子ちゃんは、おふろにはいりました。おふろの前の脱衣室で、服をぬごうとして、ひょいと鏡を見ますと、そこに、恐ろしいものがあったのです。
≪ポプラ文庫『少年探偵 塔上の奇術師』P165≫

 白い幽霊は、スウッと寝台に近づいて、ヨシ子ちゃんの顔の上からのぞきこみました。
 ヨシ子ちゃんは、まだ気がつきません。
 白い幽霊は、どこからか大きなハンカチのようなものをとりだしたかと思うと、いきなりヨシ子ちゃんの口へおしこみ、白いてぬぐいのようなもので、口から首のうしろにかけて、強くしばってしまいました。さるぐつわです。
 ヨシ子ちゃんは、むろん目をさましました。そして、すぐ顔の前に、のっぺらぼうな白い幽霊がいるのを、とびだすほど見ひらいた目で見つめました。
 叫ぼうとしましたが、さるぐつわのために声がでません。
 幽霊は毛布をまくって、ヨシ子ちゃんをよこだきにしました。
 幽霊にしては、恐ろしい力です。
 ヨシ子ちゃんは、手足をばたばたやりましたが、幽霊の鉄のような腕はびくともするものではありません。スウッと寝室を出て、廊下から一階の階段へ、音もなく走っていきます。

≪ポプラ文庫『少年探偵 塔上の奇術師』P203~204≫

 中には四十面相の着がえの服がたくさんつってありましたが、そのうしろに、園田ヨシ子ちゃんが、さるぐつわをはめられて、手足をしばられて、うずくまっているはずでした。
≪ポプラ文庫『少年探偵 塔上の奇術師』P225≫

 ネタバレを避ける為、内容紹介文では、あえて事実と反する書き方をした箇所があります。御了承下さい。

『もやしもん』第9巻カヴァー

 数日前に発売された『もやしもん』第9巻の通常版カヴァーに描かれたマリーが、「鉄拳」シリーズに登場するリリとダブって見えました。
 通常版カヴァーのイラストは、おそらく、掲載誌『イブニング』2010年6月22日号の表紙イラストからの流用と思われます。

「もやしもん」のマリー(左)と「鉄拳」のリリ(右)
(C)石川雅之/講談社,バンダイナムコゲームス【リリの画像は、「ファミ通.com」より】

 以前から、マリーとリリの容姿は似ていると思っていましたが、今回のカヴァーイラストを見て、その印象はますます強くなりました。
 望み薄ですが、マリーが主役の新エピソードが描かれる事を期待しています。


もやしもん(9) (イブニングKC)もやしもん(9) (イブニングKC)
(2010/07/06)
石川 雅之

商品詳細を見る
※2010年7月9日現在、amazonでの限定版販売は終了したようです。
鉄拳6(通常版)(特典無し)鉄拳6(通常版)(特典無し)
(2009/10/29)
PLAYSTATION 3

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※商品情報はPLAY STATION 3版。

あられもない恰好の女子高生(藤原宰太郎「密室の死重奏」より)

 藤原宰太郎氏と言えば、ミステリー・ファンの間では「ネタバレの王者」として知られています。
 国内外の古典ミステリーで使われているトリックをクイズ形式で紹介し、小中学生へ推理小説を普及させた功績がある一方、ネタバレで未読作品の楽しみを奪ってしまう罪も作ってしまい、その功罪については論議百出。今でも、インターネット上には罪について言及する辛口の批評が掲載される事があります。

 評価がハッキリ二分する藤原氏ですが、昭和30年代から創作活動も行っており、大衆娯楽雑誌へ短編小説を何作か発表し、昭和61年代には長編推理小説「密室の死重奏(カルテット)」を光文社文庫から書下ろしで出版しました。
 初の長編小説「密室の死重奏」は、タイトルの示す通り密室殺人を扱い、その他に偽装殺人、ダイイング・メッセージの謎まで盛り込み、ヴォリューム満点の作品に仕上げています。

 本作のクライマックスでは、ある理由から連続殺人事件と深い関わりのある女子高生が殺人現場から逃走を試みます。
 結局、義姉を殺された青年の活躍で逃走=自殺は間一髪で防がれましたが、その場面に極僅かですが、お色気描写が見られます。


 彼が順子の腰にタックルすると、彼女は両足をばたつかせて、明夫をけとばそうとする。彼はみぞおちをキックされて、息がつまりそうになったが、必死にしがみついて、彼女の重心が手すりの外へずり落ちそうになるのを防いだ。スカートのホックがちぎれて、彼女の足首のへんまでスカートがずり落ちたが、それでも明夫は彼女の両足をしっかりつかんではなさなかった。
 山下警部と松井刑事が彼女を手すりから引きはなして、やっと三人がかりでリビングルームにつれもどした。彼女は、下半身がパンティとスリップだけの、あられもない恰好だった。

≪光文社文庫『密室の死重奏(カルテット)』P252~253≫

「スカートがすっぽり抜けたのには、面くらいましたよ。彼女のむっちりしたヒップが、もろに顔の前にあるんだから」
「パンティーまでいっしょに脱げたら、きみはびっくりして、思わず、手をはなしたんじゃないのかね」

≪光文社文庫『密室の死重奏(カルテット)』P254~255≫
 

情報提供のお願い

 リョナイラストの投稿掲示板「エリョ板」への投稿作品について、広く情報を求めています。
 2009年の夏頃だと記憶しているのですが、前掲掲示板にリリがクマのマッスルバスターを受けているGIFアニメーションが投稿されました。
 当時、画像だけしか保存しておらず、イラスト投稿者のお名前、閲覧された方々のメッセージを保存し忘れた為、作者やイラストへの評価に関する情報が手元に残っていません。
 随分と前の事で恐縮なのですが、このGIFアニメについての情報を御存知の方がいらっしゃいましたら、コメント欄にて御連絡頂ければ助かります。

 なお、作者の方には無断で申し訳ないのですが、参考画像としてイラストの一部を以下に掲載させて頂きました。作者様、どうか御寛容下さい。

クマのマッスルバスター
※作者不詳※

受難の美少女(高木彬光「風雲の旗」より)

 40年以上に亙る作家活動で数々の名作を遺した高木彬光氏は、昭和23年初夏、江戸川乱歩の推薦を受けて出版された長編探偵小説「刺青殺人事件」で華々しく文壇デビューを飾りました。
 紙事情の悪い当時としては破格のデビューでしたが、それだけ実力のあった作家だったとも言えます。

 高木氏は時代小説も数多く発表しており、その数は捕物帳も含めて100編を超えますが、そんな時代小説群の中でも、昭和31年に『読売新聞』へ連載された「小太郎の旗」は異色の一作と言えます。
 少年少女を読者対象とした本作は、戦後時代の九州を舞台に快男児・山戸小太郎の活躍を描いた冒険活劇で、毎回、4コマの挿絵に文章をつける形で連載されました。
 波乱万丈に富んだ物語展開で読者を惹きつける構成は、RPG要素を取り入れたライトノベルスとして、現在の読者にも違和感なく読める作品だと思います。

 本作には、山賊に捕えられていた美少女・千菊がヒロインとして登場し、監禁場所から逃走した後、小太郎を慕って彼と旅路を共にします。
 この千菊ですが、山の中で転んで生爪を剥がしたり、海賊船の中に監禁され折檻を受けたり、縛られて木に吊るされたり、幾度も受難に遭います。


 ところがとつぜん、千菊はあっと声をあげ、ばたりとその場に倒れてしまった。
「どうした。どうしたのだ?」
 小太郎の問いに千菊は声をふるわせて、
「いま、ここの木の根につまづいて、生爪をはがしてしまいましたが……」
「生爪をはがした? それはいけない……」

≪ポピュラーブックス『小太郎の旗』P40≫

「誰にも手伝ってなどもらいません。わたくしが一人で逃げ出したのです」
「何をいう? 縄をきった刃物はどこからどうして手に入れたのだ」

【中略】
「かまわぬ。責めろ。裏切者の名前をいわないというなら、叩き殺してもかまわぬぞ。血を吐いてもその名前をいわせるのだ」
 風太郎の命令で、手下たちは二度三度と厚い板で千菊の体を血の出るように叩きのめした。
 たまりかねたように千菊もあっと悲鳴を上げて、
「申します……何もかも白状しますから、それだけはやめて下さい。わたくしを逃がしてくれたのはこのお方です!」

≪ポピュラーブックス『小太郎の旗』P146~147≫

「者ども、この女を連れ出して、吊し上げろ」
 などと口々にののしったが、かねて覚悟をきめている千菊は、別にさからおうともしなかった。そのまま裏庭へ連れ出されると、たちまち全身を荒縄でぐるぐる巻にされ、杉の木の枝に吊し上げられた。

≪ポピュラーブックス『小太郎の旗』P209≫


 本作は昭和46年に「風雲の旗」と改題され、初刊本以外の単行本では、書名が『風雲の旗』となっています。

浴室の緊縛折檻(横溝正史「幻の女」より)

 横溝正史氏が昭和10年代に発表した探偵小説で活躍していた由利麟太郎は、警視庁捜査一課長から私立探偵へ転身した異色のキャラクターで、新日報社の記者・三津木俊助を相棒に数多くの事件を解決してきました。
 昭和21年に発表された長編「本陣殺人事件」でデビューした金田一耕助の人気が作者の予想以上に高まった事もあり、由利麟太郎は昭和25年発表の中編「カルメンの死」を最後に横溝作品の表舞台から姿を消します。
 由利麟太郎シリーズはスリラー調の作品が多く、論理的な謎解きよりも場面ごとの見せ場を重視した構成で書かれました。
 前記のように活動期間は昭和10年代に集中しており、戦時中に書かれた作品にも登場しています。

 全米を震撼させた女性殺人鬼と由利・三津木コンビの対決を描いた「幻の女」は、日比谷に建つ豪奢なホテルへ投宿するジャズ歌手が怪青年に襲われる場面から幕を開けます。
 ジャズ歌手の八重樫麗子が入浴している所へ及川隆哉と名乗る青年が乱入し、従者に命令して縄で麗子を縛り、拷問させます。


「あ、何をしやがる!」
 もがいたところで男と女の力の相違だ。麗子は見る見るうちに裸体のうえからタオルで巻かれ、その上から太い縄でぐるぐる巻きにされてしまった。
「どうだね、これでも手紙のありかを言わないか?」
「畜生!」
 簀巻きにされて、白いタイル張りの床に投げ出された麗子、満面に朱をそそぎながら、
「誰がいうもんか。こんな事で驚く麗子さんたァ、麗子さんが違うんだよ」
「よしその言葉を忘れるな。アリ、構わないから少し痛めつけておやり」
「はい」
 黒ん坊のアリが、太い角棒をとりあげて、こいつを縄目のあいだに突込んできりきりと、揉むようにこじるその痛さ。
「あ、ああ!」
 と、麗子は唇をかみしめて、
「痛ッ、タ、タ!」
 唇が破れてたらたらと血が流れた。
「どうだ、それでもまだ言わないか。アリ、少し手ぬるい。もっと強くやっておやり」
「おお」
 黒ん坊が力をこめたから耐らない。タオルの下からはみ出した麗子の筋肉が、柘榴のように真っ赤にふくれあがった。

≪ポピュラーブックス『双仮面』P163~164≫
 
 引用文の中には、現在では使用を控えるべき単語が含まれていますが、原文通りとしました。
 また、ネタバレを避ける為、内容紹介文では、あえて事実と反する書き方をした箇所があります。併せて、御了承下さい。

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好きな技(2):股裂き関節技
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