美しき人間地図の悲劇(横溝正史「幽霊鉄仮面」より)
金田一耕助探偵譚の作者として有名な横溝正史氏は、大正時代から創作活動を行っていました。
小学生時代に少年誌へ投稿した俳句や作文が誌上掲載され、学校卒業直後の銀行員時代、事実上の処女作となる「恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)」が『新青年』の懸賞小説に入選し、同誌へ掲載されています。
この後、郷里を離れて上京し、雑誌編集者を経て、昭和7年に専業作家となりました。
多作家である横溝氏は旺盛な執筆活動で数多くの作品を世に送り出し、創作量が激減する時期もありましたが、79歳で没するまで500編を超える小説を遺しています。
昭和12年から翌13年まで『新少年』へ連載された「幽霊鉄仮面」は、掲載誌や作品タイトルから分かる通り、少年向けの探偵小説です。
モンゴルの奥地で辛酸を舐め尽した人物が復讐鬼・鉄仮面となって帰国し、自分を苦しめた男達に復讐をして行く物語で、アレクサンドル・デュマの「岩窟王」が骨格になっていると思われます。
本作では、美しい二人の少女の背中に彫られた刺青が重要な役割を果たしますが、この「人間地図」を巡り、二人の男が激しく争います。
欲望の犠牲者となった美少女について、横溝氏は次のような描写で読者に妄想を抱かせています。
「おい、だれかあのトランクをあけろ!」
と、等々力警部の命令で、部下の刑事がただちに、トランクにおどりかかって、パッとふたをはねのけたが、そのとたん、さすがの由利先生も思わず、あっと息をのみこんだのだ。なんということだ! トランクのなかにははだかの美人が、くい入るような荒なわにしばりあげられ、息もたえだえにのたうちまわっているのだ。俊助はひと目その顔を見ると、のけぞるばかりにおどろいた。
「あっ、妙子さんだ!」
妙子はその声を聞いたしゅんかん、安心とはずかしさのために、思わずフーッと気が遠くなってしまった。その妙子の肌には、あのいたいたしいいれずみの地図がありありと。――
≪角川文庫『幽霊鉄仮面』P216≫
「ああ、文代さん」
「妙子さん」
と、呼びかえしたいところだろうが、かわいそうにぐるぐるとしばられ、さるぐつわをはめられた文代は声を出すことができないのだ。
【中略】
「ゆるして」
と、おびえて泣き叫ぶ妙子のからだをいきなり抱きしめ、むりにそのうわぎをはぎとり、下着をぬがせる。と、見ると、その肌にありありとのこっているのは、あの奇妙ないれずみなのだ。
【中略】
「助けて。だれかきてえ」
と、妙子はむちゅうになって叫ぶのだが、なにしろところせまい一軒家。しばられた文代が身をもがいてあせるのだが、どうすることもできない。
【中略】
「ははははは、いいことがあらあ。この焼きごてでおまえたちのそこいれずみを焼き消してしまうのだ。ははははは、こいつはいい」
ああ、なんというおそろしさ。牧野はニタリニタリと笑いながら、まっかに焼けた火かき棒を取りあげると、猫のように、足音をしのばせ、一歩一歩、妙子のそばに近寄ってくる。ああ、その顔のすさまじさ。妙子はシーンとからだじゅうの血がこおる思い。逃げようにも手足をしばられているし、すくいを求めようにもこの一軒家。
≪角川文庫『幽霊鉄仮面』P228~229≫
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小学生時代に少年誌へ投稿した俳句や作文が誌上掲載され、学校卒業直後の銀行員時代、事実上の処女作となる「恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)」が『新青年』の懸賞小説に入選し、同誌へ掲載されています。
この後、郷里を離れて上京し、雑誌編集者を経て、昭和7年に専業作家となりました。
多作家である横溝氏は旺盛な執筆活動で数多くの作品を世に送り出し、創作量が激減する時期もありましたが、79歳で没するまで500編を超える小説を遺しています。
昭和12年から翌13年まで『新少年』へ連載された「幽霊鉄仮面」は、掲載誌や作品タイトルから分かる通り、少年向けの探偵小説です。
モンゴルの奥地で辛酸を舐め尽した人物が復讐鬼・鉄仮面となって帰国し、自分を苦しめた男達に復讐をして行く物語で、アレクサンドル・デュマの「岩窟王」が骨格になっていると思われます。
本作では、美しい二人の少女の背中に彫られた刺青が重要な役割を果たしますが、この「人間地図」を巡り、二人の男が激しく争います。
欲望の犠牲者となった美少女について、横溝氏は次のような描写で読者に妄想を抱かせています。
「おい、だれかあのトランクをあけろ!」
と、等々力警部の命令で、部下の刑事がただちに、トランクにおどりかかって、パッとふたをはねのけたが、そのとたん、さすがの由利先生も思わず、あっと息をのみこんだのだ。なんということだ! トランクのなかにははだかの美人が、くい入るような荒なわにしばりあげられ、息もたえだえにのたうちまわっているのだ。俊助はひと目その顔を見ると、のけぞるばかりにおどろいた。
「あっ、妙子さんだ!」
妙子はその声を聞いたしゅんかん、安心とはずかしさのために、思わずフーッと気が遠くなってしまった。その妙子の肌には、あのいたいたしいいれずみの地図がありありと。――
≪角川文庫『幽霊鉄仮面』P216≫
「ああ、文代さん」
「妙子さん」
と、呼びかえしたいところだろうが、かわいそうにぐるぐるとしばられ、さるぐつわをはめられた文代は声を出すことができないのだ。
【中略】
「ゆるして」
と、おびえて泣き叫ぶ妙子のからだをいきなり抱きしめ、むりにそのうわぎをはぎとり、下着をぬがせる。と、見ると、その肌にありありとのこっているのは、あの奇妙ないれずみなのだ。
【中略】
「助けて。だれかきてえ」
と、妙子はむちゅうになって叫ぶのだが、なにしろところせまい一軒家。しばられた文代が身をもがいてあせるのだが、どうすることもできない。
【中略】
「ははははは、いいことがあらあ。この焼きごてでおまえたちのそこいれずみを焼き消してしまうのだ。ははははは、こいつはいい」
ああ、なんというおそろしさ。牧野はニタリニタリと笑いながら、まっかに焼けた火かき棒を取りあげると、猫のように、足音をしのばせ、一歩一歩、妙子のそばに近寄ってくる。ああ、その顔のすさまじさ。妙子はシーンとからだじゅうの血がこおる思い。逃げようにも手足をしばられているし、すくいを求めようにもこの一軒家。
≪角川文庫『幽霊鉄仮面』P228~229≫

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お転婆娘の屈辱
囚われのヒロインとして「龍虎の拳」のエンディングに登場したユリ・サカザキは、続編「龍虎の拳2」で格闘家デビューを果たしました。
「龍虎の拳2」では、青いアンダーシャツの上に空手着を纏い、青いタイツを履いたスポーティーな衣装で登場。赤いハチマキを締め、髪も三つ編みにしています(誘拐・監禁されていた頃に比べると、驚く程の変貌を遂げています)。
僅か1年で極限流空手の基礎を会得し、自分なりのアレンジまで付け加えてしまう才能は父親譲りと見受けられますが、ギース・ハワードが開催した第1回「KING OF FIGHTERS」へ参戦するには未熟すぎたのか、コミック版(天獅子達也・作 『GAMEST』連載)では第2回戦で敗退しました。
コミック版「龍虎の拳2」では、乱入の形で「KING OF FIGHTERS」の参加者となり、極限流空手の道場でテムジンと対戦しました。
一瞬の隙をつかれたユリは蒙古雷撃弾の恰好に担ぎ上げられますが、技の完成直前に辛うじて脱出し、逆転勝利を掴んでいます。
この場面を見て、ゲーム本編における蒙古雷撃弾の再現を楽しみにしていた読者も多かった事と思いますが、残念ながら願い(?)は叶いませんでした……。
同じ思いを共有する往年の読者の渇を癒す為、脱出不能なバスター技に苦悶するユリのイラストを紹介します。

(C)モンコレ
体中の骨や関節を軋ませながら、悲鳴をあげるユリ。部分掲載ですが、悶絶寸前の苦しみを味わう様子が伝わってくると思います。
幼さと大人っぽさが同居したハイティーンの美少女としてユリを描かれたのは、過去に麻宮アテナとリリのイラストを紹介させて頂いたモンコレ氏です。
イラストの全体図はモンコレ氏のブログ「Ryona's Station」で公開されているので、そちらで御覧頂けます。
「龍虎の拳2」では、青いアンダーシャツの上に空手着を纏い、青いタイツを履いたスポーティーな衣装で登場。赤いハチマキを締め、髪も三つ編みにしています(誘拐・監禁されていた頃に比べると、驚く程の変貌を遂げています)。
僅か1年で極限流空手の基礎を会得し、自分なりのアレンジまで付け加えてしまう才能は父親譲りと見受けられますが、ギース・ハワードが開催した第1回「KING OF FIGHTERS」へ参戦するには未熟すぎたのか、コミック版(天獅子達也・作 『GAMEST』連載)では第2回戦で敗退しました。
コミック版「龍虎の拳2」では、乱入の形で「KING OF FIGHTERS」の参加者となり、極限流空手の道場でテムジンと対戦しました。
一瞬の隙をつかれたユリは蒙古雷撃弾の恰好に担ぎ上げられますが、技の完成直前に辛うじて脱出し、逆転勝利を掴んでいます。
この場面を見て、ゲーム本編における蒙古雷撃弾の再現を楽しみにしていた読者も多かった事と思いますが、残念ながら願い(?)は叶いませんでした……。
同じ思いを共有する往年の読者の渇を癒す為、脱出不能なバスター技に苦悶するユリのイラストを紹介します。

(C)モンコレ
体中の骨や関節を軋ませながら、悲鳴をあげるユリ。部分掲載ですが、悶絶寸前の苦しみを味わう様子が伝わってくると思います。
幼さと大人っぽさが同居したハイティーンの美少女としてユリを描かれたのは、過去に麻宮アテナとリリのイラストを紹介させて頂いたモンコレ氏です。
イラストの全体図はモンコレ氏のブログ「Ryona's Station」で公開されているので、そちらで御覧頂けます。
「鉄拳5 DARK RESURRECTION」リョナ画像(1)
コンシューマー版「鉄拳6」が発売される1ヶ月前、渇を癒す為に「鉄拳5 DARK RESURRECTION ONLINE」のリョナ画像を集中的にキャプションしていた時期がありました。
その当時の画像が大量に見つかったので、お気に入りのショットを定期的に数点ずつアップして行こうと思います。
改めて言うまでもなく、やられ役はリリとなっています……。
記念すべき(?)第1回目は、熊との対戦時に撮った画像です。
熊の投げ技(ベアハッグやブラッドサッカー)はリョナ要素が満点であるうえ、リプレイ画面のアングルによってはパンチラまで拝めるので、なかなか侮れません。





※今回、画像の説明文(キャプション)はありません。
その当時の画像が大量に見つかったので、お気に入りのショットを定期的に数点ずつアップして行こうと思います。
改めて言うまでもなく、やられ役はリリとなっています……。
記念すべき(?)第1回目は、熊との対戦時に撮った画像です。
熊の投げ技(ベアハッグやブラッドサッカー)はリョナ要素が満点であるうえ、リプレイ画面のアングルによってはパンチラまで拝めるので、なかなか侮れません。





※今回、画像の説明文(キャプション)はありません。
ブラックウィドウとジャガーマン

上の画像は、アメコミ『DAREDEVIL』第120号(第1期)のカヴァーです。
窓から身を乗り出したブラックウィドウ(BLACK WIDOW)が、ジャガーマン(EL JAGUAR)に髪を引っ張られて苦悶する様子が描かれていますが、このような場面は残念ながら本編中には見られず、ジャケット用のイメージイラストとなっています。
本誌ではブラックウィドウの戦闘シーン自体が少なく、冒頭の数ページだけしか描かれていませんので、このような場面が見られないのは当然と言えば当然ですが……。
本編中、辛うじてブラックウィドウのリョナ場面と呼べる場面と言えば、あるパーティー会場でジャガーマンの襲撃を受けた時だけでした。
この時、彼女は招待客の一人、ナターシャ・ロマノフ(NATASHA ROMANOVA)として、胸元を大きく開いた黄色いドレスを着て登場しますが、ジャガーマンを相手に激しい格闘を演じる訳でもなく、頭部を蹴られて失神するだけです。
髪の毛を引っ張られ、苦痛の表情を浮かべるカヴァーイラストが強く印象に残る分、リョナ場面が皆無に近い本編には物足りなさを感じました。

戦うセレブの屈辱
2005年の夏、ゲーム雑誌で「鉄拳5 DARK RESURRECTION」の発売・稼働が報じられました。
同年7月には「鉄拳5 Version 5.1」がリリースされたばかりだったので、新キャラクターや新技が追加された事実上の『新作』発表に驚いた「鉄拳」ファンも多いと思いますが、それ以上に大富豪の令嬢が新規参戦すると言う情報に驚かされた方も多かった事でしょう。
ゴシックロリータ調の衣装を着た金髪の少女。かつてない造形の新キャラクター、それがリリです。
彼女の参戦は当時から賛否両論があったらしく、「遂に「鉄拳」も萌えに移行したか」との意見も聞かれました。
あれこれ騒がれながらも、実際に「鉄拳5 DARK RESURRECTION」が稼働してみると、ゲーム中のリョナ場面に関する感想やリョナ系創作小説が各掲示板へアップされ、「鉄拳5」に初登場した風間飛鳥と双璧を成す人気キャラクターとなりました。
肉弾戦には不向きなスカート衣装ですから、当然、話題は「パンチラ」や「パンモロ」に集中。キングのマッスルバスターやゴールデン・ヘッドバットを極める恰好のターゲットとなる事は容易に想像できました。
当ブログでも、マッスルバスターを極められたリリのスクリーンショットを何点か公開させて頂きましたが、今回は個人の方が描かれたイラストを2点紹介します。

(C)モンコレ

(C)武居弘晃
イラストの執筆者ですが、上のイラストはモンコレ氏、下のイラストは武居弘晃氏です。いずれも部分掲載となっていますが、全体図は以下のブログ、WEBサイトにて御覧頂けます。
・モンコレ氏:ブログ「Ryona's Station」2010年6月10日付け記事「3000HIT記念」へ掲載。
・武居弘晃氏:WEBサイト「H.P.ほうきぼし」より、「らくがき掲示」2009年7月26日付けへ投稿。
同年7月には「鉄拳5 Version 5.1」がリリースされたばかりだったので、新キャラクターや新技が追加された事実上の『新作』発表に驚いた「鉄拳」ファンも多いと思いますが、それ以上に大富豪の令嬢が新規参戦すると言う情報に驚かされた方も多かった事でしょう。
ゴシックロリータ調の衣装を着た金髪の少女。かつてない造形の新キャラクター、それがリリです。
彼女の参戦は当時から賛否両論があったらしく、「遂に「鉄拳」も萌えに移行したか」との意見も聞かれました。
あれこれ騒がれながらも、実際に「鉄拳5 DARK RESURRECTION」が稼働してみると、ゲーム中のリョナ場面に関する感想やリョナ系創作小説が各掲示板へアップされ、「鉄拳5」に初登場した風間飛鳥と双璧を成す人気キャラクターとなりました。
肉弾戦には不向きなスカート衣装ですから、当然、話題は「パンチラ」や「パンモロ」に集中。キングのマッスルバスターやゴールデン・ヘッドバットを極める恰好のターゲットとなる事は容易に想像できました。
当ブログでも、マッスルバスターを極められたリリのスクリーンショットを何点か公開させて頂きましたが、今回は個人の方が描かれたイラストを2点紹介します。

(C)モンコレ

(C)武居弘晃
イラストの執筆者ですが、上のイラストはモンコレ氏、下のイラストは武居弘晃氏です。いずれも部分掲載となっていますが、全体図は以下のブログ、WEBサイトにて御覧頂けます。
・モンコレ氏:ブログ「Ryona's Station」2010年6月10日付け記事「3000HIT記念」へ掲載。
・武居弘晃氏:WEBサイト「H.P.ほうきぼし」より、「らくがき掲示」2009年7月26日付けへ投稿。
凶悪ロボット VS スーパーガール

上の画像は、アメコミ『ADVENTURE COMICS』第422号のカヴァーです。
1938年に創刊された『ADVENTURE COMICS』は様々なヒーロー、ヒロインを主役にしたタイトルで、スーパーガール(SUPERGIRL)は第381号から第424号まで主役を務めました。
第422号ではスーパーガールと異星人が作った巨大ロボットの戦いが描かれました。敵ロボットの強さは尋常ではなく、さすがのスーパーガールも苦戦します。
劇中には巨大ロボットに痛めつけられるスーパーガールの姿が何コマも描かれており、ヒロピン好きには嬉しい内容となっていました。


『ADVENTURE COMICS』については、以下のサイトで詳しく紹介されています。
アメコミ紹介(スーパーヒーロー編)
このページは、tomizuka氏が運営されるアメコミ紹介サイト「アメコミの散歩道」のコンテツの一つであり、トップページからもリンクが貼られています。
本書の他にも、いろいろなアメコミが詳しく紹介されているので、アメコミ好きな方はアクセスしてみて下さい。
オークションサイトへのリンクもあり、そこでtomizuka氏が出品されているアメコミへ入札する事が可能となっています。
戦うアイドルの屈辱
もしも、「THE KING OF FIGHTERS」シリーズに「龍虎の拳2」1作で消えてしまったテムジンが参戦したら……。そう懇願するリョナ愛好者の男性ゲーマーは少なくないと思います。
たった1作でプレイヤー・キャラクターの座から引きずり降ろされてしまったテムジンですが、彼は蒙古雷撃弾の使い手であり、「龍虎の拳2」ではキングやユリの御開帳を世の男性に晒してくれました。
テムジンを「THE KING OF FIGHTERS」に参戦させるだけで、同作は世の奇特なゲーマーから支持・評価され、ゲームの人気は一気に高まる事でしょう(おそらく)。
今夏稼働予定のシリーズ最新作「THE KING OF FIGHTERS XIII」のデフォルト使用可能キャラクターが全て公開されましたが、残念ながらテムジンの名前は見られませんでした。
麻宮アテナ。不知火舞。クーラ・ダイヤモンド。マチュア。等々。
今回も女性キャラクターの開脚ダメージ姿は拝めそうもありません。もっとも、あの程度のグラフィックでは、女性陣の恥ずかしい恰好を見せられても萎えるだけだと思いますが……。
いろいろな意味で「THE KING OF FIGHTERS」最新作にガッカリしていたところ、リョナイラストの投稿掲示板「リョナ絵2号掲示板」へ『神』が降臨(この掲示板は『神』の降臨率が高く、これまでも素晴らしいリョナイラストが数え切れない程、投稿されています)しました。
下の画像は、前述の『神』=モンコレ氏による投稿イラストの部分掲載です。

(C)モンコレ
残念ながら生足ではありませんが、アテナにキン肉バスターが極まった瞬間が迫力満点のイラストで描かれています。
絶望的な表情、「く」の字に曲がった体、エロチックな股間部分。
ゲーム本編でアテナの開脚が見られない渇を癒す事の出来る名作でした。
このイラストは、作者であるモンコレ氏の許可を得て掲載しています。無断転載は控えて頂きますよう、お願い申し上げます。
最近、モンコレ氏はブログ「Ryona's Station」を開設され、リョナ系統のイラストが多数アップしておられます。
キン肉バスターのイラストはありませんが、よろしければ、上記リンクからアクセスしてみて下さい。
なお、「THE KING OF FIGHTERS '99」衣装のアテナへキン肉バスターを極めたイラストは、前掲「リョナ絵2号掲示板」へ2010年5月30日付けで投稿されました。
全体図を御覧になりたい方は、上記サイトの過去ログを参照して下さい。
たった1作でプレイヤー・キャラクターの座から引きずり降ろされてしまったテムジンですが、彼は蒙古雷撃弾の使い手であり、「龍虎の拳2」ではキングやユリの御開帳を世の男性に晒してくれました。
テムジンを「THE KING OF FIGHTERS」に参戦させるだけで、同作は世の奇特なゲーマーから支持・評価され、ゲームの人気は一気に高まる事でしょう(おそらく)。
今夏稼働予定のシリーズ最新作「THE KING OF FIGHTERS XIII」のデフォルト使用可能キャラクターが全て公開されましたが、残念ながらテムジンの名前は見られませんでした。
麻宮アテナ。不知火舞。クーラ・ダイヤモンド。マチュア。等々。
今回も女性キャラクターの開脚ダメージ姿は拝めそうもありません。もっとも、あの程度のグラフィックでは、女性陣の恥ずかしい恰好を見せられても萎えるだけだと思いますが……。
いろいろな意味で「THE KING OF FIGHTERS」最新作にガッカリしていたところ、リョナイラストの投稿掲示板「リョナ絵2号掲示板」へ『神』が降臨(この掲示板は『神』の降臨率が高く、これまでも素晴らしいリョナイラストが数え切れない程、投稿されています)しました。
下の画像は、前述の『神』=モンコレ氏による投稿イラストの部分掲載です。

(C)モンコレ
残念ながら生足ではありませんが、アテナにキン肉バスターが極まった瞬間が迫力満点のイラストで描かれています。
絶望的な表情、「く」の字に曲がった体、エロチックな股間部分。
ゲーム本編でアテナの開脚が見られない渇を癒す事の出来る名作でした。
このイラストは、作者であるモンコレ氏の許可を得て掲載しています。無断転載は控えて頂きますよう、お願い申し上げます。
最近、モンコレ氏はブログ「Ryona's Station」を開設され、リョナ系統のイラストが多数アップしておられます。
キン肉バスターのイラストはありませんが、よろしければ、上記リンクからアクセスしてみて下さい。
なお、「THE KING OF FIGHTERS '99」衣装のアテナへキン肉バスターを極めたイラストは、前掲「リョナ絵2号掲示板」へ2010年5月30日付けで投稿されました。
全体図を御覧になりたい方は、上記サイトの過去ログを参照して下さい。
怪漢に襲われるモダン・ガール(モーリス・ルブラン「怪人ゼリコ」より)
1929年に発表されたモーリス・ルブランの長編冒険小説「LE PRINCE DE JÉRICHO」(邦題「ジェリコ侯爵」等)は、ルパン冒険譚の外伝として位置付けられています。
戦前から昭和30年代までの外伝的作品を含めたルパン冒険の翻訳は、事実上、保篠龍緒氏が独占する形となっており、「ルパンの翻訳と言えば保篠」と呼ばれる程でした。
保篠氏のルブラン作品翻訳にかける情熱は凄まじく、太平洋戦争が始まる前には、ルブランの目ぼしい長編小説を訳し終えています。
上記の「LE PRINCE DE JÉRICHO」を初めて翻訳紹介したのも保篠氏であり、昭和7年から昭和8年にかけて雑誌へ「怪人ゼリコ」の邦題で連載されました。
掲載誌『キング』昭和7年12月号の「怪人ゼリコ」には、美しい独身女性のナタリー・マノルセンが二人の怪漢に襲われる場面が見られます。
以下、該当場面の全文は長すぎて引用できない為、一部のみ紹介します。なお、旧漢字・旧仮名遣いは修正しました。
「アッ! 助けてッ!」
初めて声が出た。出たのではない本能の悲鳴だ。
「騒ぐなッ!」
と片手が口を覆った。
斯うなっては豺狼(さいろう)に噛まれた子羊だ。
肩を押えた手がナタリーの喉にかかった。ガッ! と喉を掴んだ。苦しい。もう無力に等しくなった。
僅かに二分間。
殺される! 殺される! 人殺しッ!
不思議にも喉を掴んだ手が今一呼吸(ひといき)の所でゆるめられた。僅かに呼吸(いき)をする事が出来た。
と他の男の手が首のまわりを撫でた。ネックチーフが引きむしられた。上着のボタンをはづした。
凌辱! ナタリーの全身は電気に打たれた。恐怖、最大の恐怖に必死の抵抗をつづけた。
死んでも……死んでも……こんな奴等に……。
≪『キング』昭和7年12月号 P235~236≫
掲載誌には、嶺田弘氏による該当場面の挿絵も付されています。
保篠訳による「LE PRINCE DE JÉRICHO」は、昭和10年に平凡社から刊行された『怪奇探偵ルパン全集・第6巻 ゼリコ』として単行本化されましたが、訳文変更の有無は不明です。
現在、「LE PRINCE DE JÉRICHO」は偕成社の『アルセーヌ=ルパン全集』へ収録されており、大友徳明氏の翻訳で読む事ができますが、現物未見の為、上記の場面が再現されているかは分かりません。
戦前から昭和30年代までの外伝的作品を含めたルパン冒険の翻訳は、事実上、保篠龍緒氏が独占する形となっており、「ルパンの翻訳と言えば保篠」と呼ばれる程でした。
保篠氏のルブラン作品翻訳にかける情熱は凄まじく、太平洋戦争が始まる前には、ルブランの目ぼしい長編小説を訳し終えています。
上記の「LE PRINCE DE JÉRICHO」を初めて翻訳紹介したのも保篠氏であり、昭和7年から昭和8年にかけて雑誌へ「怪人ゼリコ」の邦題で連載されました。
掲載誌『キング』昭和7年12月号の「怪人ゼリコ」には、美しい独身女性のナタリー・マノルセンが二人の怪漢に襲われる場面が見られます。
以下、該当場面の全文は長すぎて引用できない為、一部のみ紹介します。なお、旧漢字・旧仮名遣いは修正しました。
「アッ! 助けてッ!」
初めて声が出た。出たのではない本能の悲鳴だ。
「騒ぐなッ!」
と片手が口を覆った。
斯うなっては豺狼(さいろう)に噛まれた子羊だ。
肩を押えた手がナタリーの喉にかかった。ガッ! と喉を掴んだ。苦しい。もう無力に等しくなった。
僅かに二分間。
殺される! 殺される! 人殺しッ!
不思議にも喉を掴んだ手が今一呼吸(ひといき)の所でゆるめられた。僅かに呼吸(いき)をする事が出来た。
と他の男の手が首のまわりを撫でた。ネックチーフが引きむしられた。上着のボタンをはづした。
凌辱! ナタリーの全身は電気に打たれた。恐怖、最大の恐怖に必死の抵抗をつづけた。
死んでも……死んでも……こんな奴等に……。
≪『キング』昭和7年12月号 P235~236≫
掲載誌には、嶺田弘氏による該当場面の挿絵も付されています。
保篠訳による「LE PRINCE DE JÉRICHO」は、昭和10年に平凡社から刊行された『怪奇探偵ルパン全集・第6巻 ゼリコ』として単行本化されましたが、訳文変更の有無は不明です。
現在、「LE PRINCE DE JÉRICHO」は偕成社の『アルセーヌ=ルパン全集』へ収録されており、大友徳明氏の翻訳で読む事ができますが、現物未見の為、上記の場面が再現されているかは分かりません。
![]() | ジェリコ公爵 (アルセーヌ・ルパン全集 (19)) (1983/12) モーリス=ルブラン 商品詳細を見る |
青竹折檻に耐える美女(角田喜久雄「風雲将棋谷」より)
映画化もされた「妖棋伝」や「髑髏銭」の原作者として知られる角田喜久雄氏は、昭和14年に長編伝奇時代小説「風雲将棋谷」を発表しました。
戦後、角田氏は謎解き趣味が濃厚な探偵小説を数多く発表していますが、戦前期にも探偵小説的趣向が色濃く見られる時代物を多く書いており、それらの作品から探偵作家としての才能の片鱗が窺えます。
本作では、蠍を操る怪人・黄虫呵(こうちゅうか)が目論む天下転覆の野望、蝦夷地に存在する王国の相続問題が物語の中核となっています。
不気味な神出鬼没の怪人物に対するのは、義賊・流れ星の雨太郎。子分の紋平、謎の美女・朱美、その従者・竜王太郎の助けを得て、内地と蝦夷の平和の為に正義の刃を振りかざします。
この作品のキーパーソンであり、ヒロインの一人でもある朱美ですが、物語中盤で拷問を受ける場面が用意されています。
巾着切りの前科を持つ悪女・お梶によって青竹で全身を殴打され、すぐには起き上がれない程の傷を負う朱美。
その場面は、以下のように描かれています。
「これでもかッ! これでもかッ!」
その一声一声に、ひゅッ! ひゅッ! とうなりを生じて青竹が振りおろされる。
「うッ! ううッ!」
うめき声を発しまいと、固く唇をかんでいる蒼白な朱美の顔。
【中略】
その骨身に徹する呵責のもとにあって、朱美は遂に一語すら発しないのだ。
さすがのお梶も、責めつかれたごとく、
「しぶとい奴ッ!」
と吐き出すように舌打ちして、青竹をがらッと投げ捨てた。
もう、朱美は、ぐったりとうつぶせになったままかすかにうめき声をもらすのみで身動き一つせぬ。
この上、呵責の鞭を加えたら、もうまもなく息絶えてしまうだろう。
≪廣済堂『傑作時代小説 風雲将棋谷』P208≫
残念ながら、参照テキストに該当場面の挿絵はありませんでしたが、掲載誌には折檻に耐える朱美の苦しむ姿を描いた挿絵が載っているかも知れません。
現在、「風雲将棋谷」の単行本は春陽文庫版が入手可能となっています。
商品に関する情報は、春陽堂書店のホームページに掲載されている書籍案内を御覧下さい。
戦後、角田氏は謎解き趣味が濃厚な探偵小説を数多く発表していますが、戦前期にも探偵小説的趣向が色濃く見られる時代物を多く書いており、それらの作品から探偵作家としての才能の片鱗が窺えます。
本作では、蠍を操る怪人・黄虫呵(こうちゅうか)が目論む天下転覆の野望、蝦夷地に存在する王国の相続問題が物語の中核となっています。
不気味な神出鬼没の怪人物に対するのは、義賊・流れ星の雨太郎。子分の紋平、謎の美女・朱美、その従者・竜王太郎の助けを得て、内地と蝦夷の平和の為に正義の刃を振りかざします。
この作品のキーパーソンであり、ヒロインの一人でもある朱美ですが、物語中盤で拷問を受ける場面が用意されています。
巾着切りの前科を持つ悪女・お梶によって青竹で全身を殴打され、すぐには起き上がれない程の傷を負う朱美。
その場面は、以下のように描かれています。
「これでもかッ! これでもかッ!」
その一声一声に、ひゅッ! ひゅッ! とうなりを生じて青竹が振りおろされる。
「うッ! ううッ!」
うめき声を発しまいと、固く唇をかんでいる蒼白な朱美の顔。
【中略】
その骨身に徹する呵責のもとにあって、朱美は遂に一語すら発しないのだ。
さすがのお梶も、責めつかれたごとく、
「しぶとい奴ッ!」
と吐き出すように舌打ちして、青竹をがらッと投げ捨てた。
もう、朱美は、ぐったりとうつぶせになったままかすかにうめき声をもらすのみで身動き一つせぬ。
この上、呵責の鞭を加えたら、もうまもなく息絶えてしまうだろう。
≪廣済堂『傑作時代小説 風雲将棋谷』P208≫
残念ながら、参照テキストに該当場面の挿絵はありませんでしたが、掲載誌には折檻に耐える朱美の苦しむ姿を描いた挿絵が載っているかも知れません。
現在、「風雲将棋谷」の単行本は春陽文庫版が入手可能となっています。
商品に関する情報は、春陽堂書店のホームページに掲載されている書籍案内を御覧下さい。