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2017-05

同人誌『帰ってきたウルトラマ○娘』

 兇悪な怪獣と悪辣な宇宙人のタッグに敗れ去り、黄昏の荒野に力尽きたウルトラマンジャック。
 昭和46年初放送の「帰ってきたウルトラマン」第37話「ウルトラマン 夕陽に死す」は、今なお衝撃のエピソードとして語り継がれています。
 無表情の巨大ヒーローながら、両足を大きく広げた格好で逆さ磔される姿には不思議なエロスが感じられ、知らず知らずのうちに興奮していた少年は多かったのではないでしょうか。

 二対一のハンディキャップに苦戦する姿。砂による目潰しで視力を奪われる姿。腹パンに悶え苦しむ姿。そして、屈辱的な大股開きの磔刑。
 こうしたピンチシーンを無表情な巨大ヒーローではなく、肌の露出が多い巨大ヒロインで見られたら……。
 ヒロピン好きの誰もが願い、妄想していたであろう「帰ってきたウルトラマンのピンチシーン女体化再現」ですが、それを実現した凄い同人誌が『帰ってきたウルトラマ○娘 大ピンチ』(丁字屋残党・発行)です!

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(C)丁字屋残党

 同書では、「帰ってきたウルトラマン」第1話「怪獣総進撃」から最終話「ウルトラ5つの誓い」までのピンチシーンを紹介・考察しながら、ピンチショットの一部をウルトラマンジャックの女体化キャラクターで描いています。
 しかも!  「ウルトラマンタロウ」や「ウルトラマンレオ」にゲスト登場した際のピンチシーン、コミカライズ作品でのピンチシーンまでフォロー。
 さらに!! 「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」から厳選されたピンチシーンも女体化キャラクターによるイラスト付きで紹介されているのです。
 まさに至れり尽くせりの一冊と言えるでしょう。

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(C)丁字屋残党

 サークル主幹のtyoujiya氏によれば、2016年の夏季コミックマーケットへも参加され、既刊本の『帰ってきたウルトラマ○娘』も新刊と一緒に販売されるとの事。
 夏コミ参加予定者で同書に興味を持たれた方、または買い逃していた方、この機会に購入される事をお勧めします!
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約2ヶ月ぶりの「らすとがーでぃあんP」更新

 ハイレベルな作画と絶妙なヒロピン描写によるイラストが高い人気を誇り、読み応えあるストーリー構成の連作も数多く掲載されている「らすとがーでぃあんP」が約2ヶ月ぶりに更新されました!
 らすP氏が運営される同ブログは2010年7月から続く老舗のヒロピン系ブログであり、女体化されたウルトラ戦士達が凶暴な怪獣や狡猾な宇宙人と戦うイラスト公開がメインとなっています。

 2014年3月3日付更新でアップされたイラストはウルトラレディ・シルフィーの苦戦シーンです。
 作品タイトルは「ウルトラレディ・シルフィー」。上から迫りくる怪獣を押し返そうと力の限りを尽くすシルフィーが描かれました。
 大きく開かれた両足が艶めかしく、豊満なバストの描写もリアルなのですが、露骨なエロスを感じさせない筆力は見事としか言いようがありません。
 ベテラン絵師の面目躍如たるイラストであり、久しぶりとなる更新の再開を飾るに相応しい一枚です。

 ヒロピン好きには嬉しいイラストが見られるブログだけに更新ペースの低下は残念ですが、実生活が第一なので仕方がありません。
 むしろ、多忙にも関わらず更新を怠らないファンへのサービス精神には頭が下がります。

 この素敵なブログをノーチェックの方がいらっしゃいましたら、この機会に是非、チェックしてみては如何でしょう。
 きっと、めくるめくヒロピンの魅力に目覚める事と思います。

「ウルトラ銀河伝説」完結記念企画(主宰:黒刃臥音)

 大作「ウルトラ銀河伝説」の完結から1週間が経ちました。
 pixivへも続々と完結記念イラストがアップされ、熱烈なファンによる「ウルトラレディ」シリーズへの深い愛情を感じさせます。
 自作イラストの公開を望まれない方もいると思うので各イラストの紹介やリンク設定は避けますが、これからも美しく勇ましいウルトラ戦姫のファンアートは増え続けるでしょう。
 このような魅力溢れるヒロインを創造されたらすP氏の功績、ここに改めて称えます。

 1年以上もの長期連載が大変だった事は想像に難しくありませんが、らすP氏は早くも今後の新展開に関するコメントを発表されました。
 ブログ「らすとがーでぃあんP」の2012年5月22日更新記事によれば、「(前略)今後ですが、時代設定はグレーゾーン!で行きます。特に時代設定とか決めません! 過去の話も有れば、今の話もあるみたいな感じです。まああれです。敢えて設定するなれば、時代はメリムの時代です。ANGELのライブラリーで過去の闘いの記録を鑑賞って事で、以前考えていたタイムスリップ的なネタは使用しません! ストーリーはあまり考えてません。単品の戦闘シーンが続くと思ってくださいまし」との事です。
 どのような戦闘シーンが描かれるのかを予想しながら、らすPファンは次回更新を楽しみに待ちましょう。

 話は前後しますが、一昨日の更新記事で「日を改めて紹介する」と書いたK氏が主催する完結記念企画を御紹介させて頂きます。
 K氏の正体は、スレンダーなウルトラ戦姫の描写を得意とする黒刃臥音氏。完結記念企画とは、ファンから預かったコメントを黒刃氏が代表してらすP氏へ一括送信する「銀河伝説完結記念代筆コメント」の事でした。
 完結記念企画の公表を主宰者である黒刃氏に尋ねたところ、「転載などの件は問題なくOK。むしろ、趣旨の一つであるファンの拡大としては助かります」との好意的な回答を得られた為、ここに代筆コメントの寄せ書きイラストを公開します。
 併せて、黒刃氏御自身による完結記念イラストも転載させて頂きました。
 イラスト転載を御快諾下さった黒刃臥音氏に厚く御礼申し上げます。


銀河伝説完結記念代筆コメント
(C)黒刃臥音
銀河伝説完結記念 「THE CLIMAX」
(C)黒刃臥音


 1枚目の「銀河伝説完結記念代筆コメント」は2012年5月21日1時13分付、2枚目の「銀河伝説完結記念 「THE CLIMAX」」は2012年5月21日2時33分付で、それぞれpixivへアップされました。

祝! 「ウルトラ銀河伝説」完結

 去る5月16日、魅力的なウルトラ戦姫の活躍を描いた大長編作品「ウルトラ銀河伝説」が連載255回で無事に完結しました。
 ウルトラレディの躍動感に満ちたアクション、見る者を興奮させるヒロピンシーン、そして骨太のストーリー展開。
 ブログ連載の無料公開が信じられないハイクオリティな連作に仕上がっており、ウルトラレディを愛するファンも大満足の大河作品と言えます。
 オリジナル特撮ヒロインサイト「らすとがーでぃあんP」での約16ヶ月(2011年1月28日2012年5月16日)に及ぶ連載、原作者のらすP氏へ「お疲れ様でした」と労いの言葉を送りたいです。

 サスペンシブルな物語展開に加え、プロ顔負けの作画センスで描かれる「ウルトラ銀河伝説」は今後もファンの間で語り継がれる名作と言えるでしょう。
 連載全255回の通読には1時間程度を要するかと思いますが、それだけの時間を費やしてでも読む価値はあると自信をもって推薦します。
 しばらくウルトラレディと御無沙汰していたらすPファンの方がいらっしゃれば、是非とも壮大なスケールで繰り広げられる激戦の行方を御自身の目で確認してみて下さい。

 やや時期を逸した感はありますが、労作「ウルトラ銀河伝説」の完結を祝して小規模ながら完結記念イラストを描いてみました。
 稚拙な一枚絵ではありますが、一ファンからのメッセージとしてらすP氏に祝賀メッセージが伝われば幸いです。
 この完結記念イラストはpixivへ2012年5月19日12時36分付で投稿しました。
 描かれているキャラクターはウルトラディ・ジェニスとウルトラクイーン(お子様Version)です。補足がないと誰だか分からないと思うので……。

 加えて、古くからのウルトラレディ愛好者であるa-ru氏、有平巻(桜火)氏、中島至誠氏が描かれた完結記念イラストの転載許可も各作者より得られた為、併せて御三方の作品も掲載させて頂きました。
 転載許可を御快諾下さった皆様に厚く御礼申し上げます。
 なお、諸事情から詳しくは書けませんが、熱烈ならすPファンであるK氏も完結記念企画の準備を進めておられます(どのような完結記念企画かは日を改めて紹介する予定です)。

 転載イラストの初出は下記の通り。いずれもpixivへの投稿となります(一覧の並びは投稿時間の早い順です)。

 ・中島至誠銀河伝説完結記念!
 ※2012年5月16日20時36分投稿。
 ・a-ru祝・完結
 ※2012年5月16日21時48分投稿。
 ・有平巻 (桜火)銀河伝説 祝・完結
 ※2012年5月16日23時8分投稿。元絵はPNG形式(転載イラストは容量の都合でJPG形式に変換しています)。


「祝! 「ウルトラ銀河伝説」完結」」画=新京史朗 「銀河伝説完結記念!」画=中島至誠
(C)新京史朗(左),中島至誠(右)
「祝・完結」画=a-ru 「銀河伝説 祝・完結」画=有平巻(桜火)
(C)a-ru(左),有平巻(桜火)(右)


 大長編「ウルトラ銀河伝説」を描き終えたらすP氏ですが、近日中に創作活動を再開されるとの事。
 新たなる物語の始まりを期待しつつ、しばらくの休息で英気を養って頂きたいです。
 多くのファンから愛される「ウルトラレディ」シリーズ、今後益々の発展を願って止みません。

オリジナル巨大ヒロインの漫画同人誌『うるとらななこ絶体絶命』

 ファンの間で永らく完成が待たれていたヒロピン漫画『うるとらななこ絶体絶命』が2011年12月に発売されました。
 作者は新居こじろ氏。
 サークル「階辰区」に所属され、過去に『魔界天使 ジブリール』や『ダーティペア』の同人誌を発行されています(新居氏が運営される「階辰区」のWEBサイトへはこちらからアクセス可能)。

『うるとらななこ』表紙 『うるとらななこ』裏表紙
(C)新居こじろ

 凶悪な怪獣や宇宙人から地球を守る正義のヒロイン・うるとらななこは、狡猾な宇宙人の罠によって十字架に架けられ、自由を奪われたまま窮地に陥ります。
 誤解を受けそうな物語の要約ですが、実際には生々しい凌辱描写よりも怪獣軍団の猛攻に苦戦するうるとらななこのピンチシーン描写に重点が置かれており、ハードな残虐描写は見られません。
 どこまでも「ヒロピンの美学」を追求した内容となっており、らすP氏の名作漫画「ウルトラレディ」で巨大ヒロインの魅力を知った方には是非とも読んで頂きたい作品です(趣向の特殊性から物語の概要を示すのは難しく、あえて詳しい内容説明は避けました)。

 新居氏の御厚意によって本誌のサンプル画像掲載が叶った為、以下にうるとらななこのピンチシーンが描かれた場面を紹介します。

苦戦中のななこに迫る新たな刺客 エネルギーを吸い取られ、疲労困憊のななこは怪獣軍団に捕えられてしまう
(C)新居こじろ

 諸事情から同人誌即売会イベントでは販売されず、本誌の流通ルートは「コミックとらのあな」での店頭販売、または、委託販売先の「コミックとらのあな」が運営するネット通販サイトでの通販のみとなっています。
 通販ページへはこちらからアクセスして下さい。
 売行き好調により早期の在庫切れが予想される為、確実に入手された方は在庫状況を確認されたうえ、迷わず購入する事をお勧めします(2011年12月29日入荷分は店頭販売前に予約本だけで売り切れたようですから)。

 最後に蛇足となりますが……。
 店頭販売分の商品紹介コメントによれば「ウルトラセブン女人化の本で 内容はヒロピンメインで露出は低めになってます。コミケット落選のため現在イベント売りが設定されていません。」との事でした。

歴戦の勇士、再び戦地へ

 2011年7月6日、らすP氏の運営されるWEBサイト「らすとがーでぃあんP」は開設一周年を迎えました。
 らすP氏の「ウルトラレディ」シリーズは巨大ヒロイン物の同人作品として絶大なる人気を誇り、pixivには二次創作作品のイラストやSSが数多く発表されています。
 二次創作に理解ある原作者と「ウルトラレディ」シリーズを心から愛するファン。
 それぞれが相手の立場を尊重している為、本家によるオリジナル作品、ファンによるハイクオリティな二次創作作品を同時に楽しめる環境が成立していると言えるでしょう。

 8月1日と2日に予定している【夏の特別企画】では、この「ウルトラレディ」シリーズからウルトラマザー(ウルトラレディ・マリア)とウルトラクイーンの二人に御登場を頂き、前線に立って凶悪な怪獣や宇宙人と戦う姿をファンアートとして掲載します。
 もちろん、リョナやヒロピンを扱う当ブログの事。普通の戦闘シーンではなく、歴戦の勇士である女性ウルトラ戦士が手強い相手に苦戦させられピンチに陥るシーンとなります。
 今回もpixivユーザーである実力派絵師の方々に御協力頂き、ヒロピンの魅力を存分に引き立たせたイラストが揃いましたので、どうぞ御期待下さい。

 これに先駆け、作品を寄稿して下さった絵師9名の中から三神峰氏によるイラストを何点か紹介します。
 もちろん、これら以外に【夏の特別企画】用の作品を頂いており、8月には別のイラストをお見せする事ができます。
 計算された線画によるウルトラマザー&ウルトラクイーンの勇士とエロチックな姿、どうぞ心ゆくまで御堪能下さい。

伝説の戦姫らしい貫禄を見せるウルトラクイーン 永年の経験と冷静な判断力で敵の攻撃を回避 背後からの不意打ち! ウルトラクイーンに危機が迫る
(C)三神峰
ウルトラマザーの華麗なるハイキック 地球の平和を乱すカタン星人に怒りの攻撃
(C)三神峰

 上記のイラスト5点ですが、アップロードの都合により画像サイズを少し小さくしています。御了承下さい(フルサイズ版は三神峰氏のpixiv管理ページへ掲載されています)。
 また、ブログ管理人の判断によってイラストの余白部分をカットさせて頂いた作品もありますが、閲覧するうえで影響はありません。

 最後になりましたが、イラスト転載を御快諾下さった三神峰氏に厚く御礼申し上げます。

ウルトラ姉妹を超えて行け!  序章 ~First Contact~(後編)

空想巨大ヒロインシリーズ  ウルトラ戦姫】
「ウルトラ姉妹を超えて行け!  序章 ~First Contact~(後編)」

原  案:らすP
原  作:a-ru(「ウルトラ姉妹を超えて行け!」より)
文  章:新 京史朗


 それぞれの思惑が交差しながらもクイーンとタイラントの戦いは続く。
 ギシャアァァァ。
 奇声をあげたタイラントはクイーンの予想通り、右手の鎖ガマを発射させてきた。
 「思った通りじゃ」
 バシッ。
 左手でカマを捌き、長く伸びた鎖を自ら左腕に巻き付けた。
 (イマだ!)
 「お主に恨みはないが、残留思念が実態化した怪物を宇宙に放つわけには行かぬのでな。ワシが供養してやるから今度は安心して成仏するがよい」
 憐憫の情に満ちた視線を眼下のタイラントに送りながら呟いた時。
 バリバリバリバリバリ。
 「ぐはぁぁぁ」
 高電圧の電流がクイーンの全身を背後から襲い、同時に彼女の悲鳴が荒涼とした大地に響き渡る。
 さすがのクイーンも予想外の攻撃には対処できず、左腕に鎖ガマの鎖を絡ませたまま大地に落下した。
 ドサッ。
 「うッ……。くうぅ」
 毒ガスによって体力を奪われているせいか満足に立ち上がろうとする事さえできない。
 「どうだ、ジメンにハいつくばるキブンは」
 「ア、アルファキラー。そうか、主らの事を失念しておったわ。ワシとした事が何たる失態」
 「ヒッポリトのドクガスがキきハジめてきたのだろう。オレたちのソンザイをカンゼンにワスれていたのはチメイテキなシッパイだったな」
 「……」
 返す言葉もないクイーン。辛うじて立ち上がったが体が重く、立っているのも精一杯な状態だ。
 (久しぶりの変身で体に大きな負担をかけたうえ、今の電撃ショック。おまけに毒ガスとは……。どうやら、覚悟しなければならぬのはワシの方かも知れんな)
 目の前の意外な成り行きに茫然としていたタイラントだったが、やがて自分を痛めつけていた相手が倒れているのに気付き、「ギャゥオオオン」と一声鳴いてクイーンの方に向かって進みだした。
 タイラントにはエレドータスの霊魂も含まれており、鎖を介して伝わって来た電気を食べていたのだ。これを見越し、アルファキラーはタイラントが間接的な二次感電するにも関わらず電流攻撃を仕掛けたのである。
 「バンジキュウスだな」
 「お主に言われるまでもないわ」
 「へらずグチをきくゲンキがあるのか。タイラントよ、もっとイタめつけてやるがいい」
 ギャオオオ~。
 アルファキラーの言葉を理解したのか、タイラントは今までにない大きな鳴き声で返事をし、苦しげに肩で息をするクイーンに襲いかかった。

 タイラントの逆襲一発目は左腕のハンマーによる腹部強打であった。
 ドボッ。
 「うぐッ……。ゲホッ」
 ものすごい衝撃と痛みを腹部に感じたクイーンは片膝を落し、苦しげなうめき声をあげた。
 攻守が逆転した事を理解したタイラントは、これまでの恨みをはらそうと容赦ない攻撃でクイーンを痛めつける。
 「あぐッ」……「うくぅ」……「ぐはッ」……
 攻撃が加わるたび、クイーンの苦痛に満ちた声が痛々しく響く。
 (だ、駄目じゃ。どんどん体の自由がきかなくなってくる……。毒ガスが本格的に体内を蝕みだしたようじゃ)
 ギシャアァァァ。
 タイラントは「これでトドメだ」と言わんばかりの鳴き声を発し、片膝をついた状態で満足に防御できないクイーンの鳩尾を蹴り上げた。
 ボゴッ。
 「くはぁぁぁ」
 さすがのクイーンも弱った体の鳩尾を蹴られてはひとたまりもない。下腹部を押さえながら、その場に蹲(うずくま)ってしまった。
 「ハア……ハア……ハア……」
 お尻を持ち上げた卑猥な恰好で喘ぐクイーン。
 色っぽい背中、括れた腰、丸く形のよい臀部、引き締まった股間を脂汗が濡らし、遥か彼方の稜線から顔を見せる太陽の光が女神の全身を淫らに輝かせ、汗を真珠のように光らせる。
 三人の宇宙人は淫靡な笑みを浮かべながら、かつて敗北させられた相手のはしたない姿を見ていた。
 「銀河の女帝の権威も地に堕ちたものだ」
 「我ら頭脳派トリオにかかっては、ウルトラクイーンでさえ敵ではないと言う事だ」
 「まだだ。もっともっとクルしむカオをミなければキがスまん。タイラント、もっとウルトラクイーンにクツウをアタえてやるのだ」
 ギヤァァァス。
 アルファキラーの命令に反応したタイラントはクイーンに背を向けると、側面に棘の植わった太い尾を華奢なクイーンの体に巻き付けた。
 「し、しまっ……ぐはぁぁ」
 平たく横に長い尾の内側がクイーンの胴体を包み込んだかと思うと、次の瞬間、悲痛な叫びがクイーンの口から洩れた。
 ギシッ。ギシッ。ギシッ。
 タイラントの尾がクイーンの胴体を締めつけつけているのだ。持てる全ての力を振り絞って絞め付ける尾を解こうと抵抗を試みたクイーンだが、毒ガスで弱りきった体が思うよう動かず力が出ない。これでは脱出不可能である。
 ミシッ。ミシッ。ミシッ。
 さらに締めつけは激しくなり、圧迫されるクイーンの骨が軋み出した。
 「あぐッ。こ、このままでは体中の骨が砕かれてしまう……。くぅぅ。な、何とか脱出せねば……」
 (とは言ったものの、今の状態では指一本すら動かせぬ。どうやら……ここで……果てる事になりそうじゃ)

 「タイラントめ、お主の言葉が分かるのか」
 全身を圧迫され地獄の苦しみを味わうクイーンを見ながら、ヒッポリト星人がアルファキラーに尋ねた。
 「そのようだな。だがフシギだ。このタンジカンでゲンゴをリカイできるようになるとは」
 「ヒッポリトの散布した毒ガスの影響で知性が発達したのかも知れんな。モグネズンの毒性分解能力があるとは言え、他の怪獣と霊魂を合体させた事で解毒効果が満足に機能しなかった可能性は否定できん。この機能が中途半端に働いたせいで何らかの化学変化が体内で起こり、知性が身についているのではないか」
 「さあて。そのような実験データーは得られなかったが」
 「我々のように免疫物質で体の内外から毒性をシャットアウトしていれば話は別だが、基本体となるベムスターやシーゴラスの体にモグネズンの毒性分解機能が働かず、体内に浸透した毒ガスの成分が未知の化学物質となってタイラントの前頭葉に刺激を与えたのかも知れん。これが一時的な作用か永続か、その辺は何とも言えぬが……」
 「まあ、コマかいコトをカンガえるのはよそう。それより、そろそろクイーンがチカラツきようとしているのだ。これまでのウラみ、イマこそハらすトキだ」
 「残念だが、アルファキラー。我々が手を下すまでもないだぞ」
 「うむ。もはやクイーンは完全に死に体(しにたい)。我らが引導を渡すには及ぶまい」
 「……」
 「クイーンへの恨みをタイラントが晴らしたと思い、我らは高見の見物と決めこもう」
 「自らの手でクイーンを痛めつけてやりたいと思っているのは、お前だけではない。私たちだって同じ気持ちだ。だが、こうして女王の敗北を見物するのも悪くはなかろう」
 「うむ……」
 ヒッポリト星人とテンペラー星人の言葉に頷いたものの、復讐に燃えるアルファキラーの心中は複雑だった(この時の憎悪が後にウルトラ姉妹へ向けるられる事になるが、それはまた別の話である)。

 怒り狂ったタイラントの猛攻は休む事を知らない。
 骨も砕けよと渾身の力を尾に込めて、巻き付けたクイーンの体を締めつける。
 ビキッ。ビキッ。ビキッ。
 「うぐッ……」
 ボキ。ボキ。ボキ。
 「くはああぁぁぁぁ」
 鈍い音と共にクイーンの肋骨が折れた。強靭な筋肉によって数本の骨折で済んだが、普通のウルトラ戦姫であれば全身の骨を砕かれていた事だろう。
 阿鼻叫喚の惨い光景にも関わらず、テンペラー星人たちは恨み骨髄の相手が苦しむ姿をスポーツでも観戦するように見ている。
 「今ので何本か折れたな」
 「ああ」
 「スコしずつホネをオられるのはジゴクのクルしみだろう。これでタショウのリュウインはサがったとイうものだ」
 こんな会話が交わされる間にも、タイラントは容赦なくクイーンを攻め続ける。
 ボキ。ボキ。ボキ。
 「ぐはぁぁぁ」
 (ま、まずい。このままでは……肋骨ばかりか……せ、背骨まで砕かれてしまう。じゃが、今のワシにはどうする事もできん……。うぐッ)
 クイーンが敗北を覚悟した時、突然、タイラントは尾を緩めてクイーンの体を解放した。
 ドサッ。
 「あうッ」
 ようやく骨折地獄から解放されたクイーンだが、その肉体には痛々しい痣の痕跡が認められる。うつ伏せに倒れたまま、彼女はピクリとも動かない。いや、骨折と痺れで動きたくても動けないのだ。
 やっとの事で呼吸をし、弱々しく上下に動くクイーンの背中。そこへタイラントの大きな足が容赦なく迫る。
 (もはや……これまで……か。む、無念じゃ)
 タイラントは全体重を掛けてクイーンの背中を踏みつけた。
 グシャ。
 メキッ。
 「くああぁぁぁぁ」
 どうやら背骨にヒビが入ったらしく、クイーンは血を吐く様な悲鳴をあげて力尽きた。
 「どうやら、これでトドメのようだな」
 「もう終わりか。少し呆気ないように思えるが、まあ良いだろう」
 「あのオンナにカワり、オレたちはチキュウをマモるウルトラセンキをゾンブンにいやぶってやるか。エモノはイきがヨいホド、いたぶりガイがあるからなぁ」
 「お前も好きだな。女をいたぶるのが」
 「ウルトラセンキはスベてテキだ。ハツラツとしたニクタイをキズつけ、ウチュウのヘイワをマモるというセイギヅラをクツウにユガませ、ゾンブンにハズカシめる。フネンショウギミなウルトラクイーンへのウラみにカワり、これからのターゲットウルトラセンキたちだ」

 三人の宇宙人とタイラントが慰霊惑星クレイヴヤードから姿を消してから数時間後。
 短かった日照時間が終わり、再び星は夜の闇に包まれていた。
 (うぐッ……。ど、どうやら毒ガスの効き目が薄れてきたようじゃな。あんな小細工に引っ掛かるとは、前戦での活動から退いたブランクは如何ともし難いのう)
 どうにか両腕が動かせるまでに体力が回復したクイーンは全身の痛み耐えながら、宇宙警備隊長のウルトラレディ・シルフィーに宛てた【ウルトラサイン】を送った。

 慰霊惑星クレイヴヤードにて異常事態発生。怪獣たちの残留思念が実態化したタイラントなる怪獣が現れた。
 この一件にはアルファキラーたちが絡んでいる。次に狙われるのは地球を守るウルトラ戦姫たちとも思われる。
 クレイヴヤードから地球までの全宙域に万全な警戒態勢を敷き、地球のシャインたちにも連絡を入れよ。
 ヒッポリト星人、テンペラー星人、アルファキラーも一緒に行動している。警戒怠るべからず。


 持てる力を使いきったクイーンは再び意識を失った。

 数十分後。
 このサインを受信したシルフィーは亜空間飛行でクレイヴヤードへ向かい、そこに満身創痍のウルトラクイーンを発見した。
 傷ついたクイーンの姿に驚きながらも、シルフィーは宇宙銀十時病院へクイーンを搬送。ウルトラレディ・マリア=ウルトラマザーに助けを求めた。
 万全の治療によって幸いにも一命は取り留めたが、それでも意識不明のまま昏睡状態が続く危険な状態だと言う。
 改めて事の重大さを理解したシルフィーは地球で生活するシャインたちへクイーンからのメッセージを伝えた後、ただちに宇宙警備隊の精鋭メンバーを引き連れ、タイラント討伐に出掛けた。
 悲劇と血と暴力に彩られた血みどろの戦いの幕開けであった。

 シルフィーたちが宇宙警備隊本部を出発した頃、タイラントは単身地球に向かっていた。
 毒ガスの影響によって目覚めた知能水準は再び下がり始めたが、それでも破壊本能だけは衰えていない。
 ウルトラクイーンを徹底的に痛めつけた時に荒ぶりはじめたベムスターやレッドキングの魂が破壊を求めて止まないのだ。
 僅かに残った知性がアルファキラーの発した「地球」という単語を覚えているのか、無意識のうちにタイラントは地球を目指しているらしい。
 道すがら、タイラントは獰猛な目つきで獲物を探しつつ、暗黒の宇宙空間を我がもの顔で飛び回っていた。

 テンペラー星人、ヒッポリト星人、アルファキラーだが、誰がタイラントを手下にするかで口論となり、最終的には喧嘩別れしてしまった。
 事実は、興奮しながら大声で罵り合うさ3人にイライラしたタイラントが自慢の尾でテンペラー星人たちに不意打ちを仕掛けてKOしたのだが……。
 3人が意識を取り戻した時、すでにタイラントの姿はなかった。


~「ウルトラ姉妹を超えて行け!」第1話へ続く~


【あとがき】
 前後編となってしまった「ウルトラ姉妹を超えて行け!」の二次創作SSを最後まで読んで下さった皆様へ、まずは御礼申し上げます。
 今回もツッコミ所の多い内容かも知れませんが、原作に敬意を払い誠心誠意を込めて書きました。筆の足りない箇所については自分の力不足を詫びるしかありません。
 特にa-ru氏の原作と矛盾する部分が出てしまった事については、二次創作許可を頂きながら申し訳なく思います。
 細かい点まで理屈づけをした為、苦しい設定(毒ガス免疫の件やウルトラクイーンが弱くなる理由)が次々と増えてしまい、この辺の処理が自分でも下手だと思いました。簡潔な文章で物語を展開する書き方については、良質なSSを読んで文章技術を学ばせて頂こうと思います。なお、理数系は昔から大の苦手で、本文中にある「前頭葉と知性の関係」は不正確な知識に拠るものである事を白状しておきます。
 前編を書いていた時は「タイラント&アルファキラーがウルトラクイーンを苦しめる」予定でしたが、思う所あり、結局はタイラントの一人舞台に変更しました。細部まで物語を考えずに大まかな概要が出来た時点で見切り発車し、細部は本文を書きながら適宜補足していく欠点が露呈した結果とも言えますが……。
 肉弾戦をメインとする筈が骨折ネタに始終してしまったのも反省点です。言うまでもありませんが、徹底的な骨折ネタは「ドラゴンボール」(孫悟空VSベジータ戦)を意識しました。
 いろいろ至らない点はありますが、念願だったウルトラクイーンのヒロピン場面を書く事ができて楽しかったです。
 なお、この作品はa-ru氏による二次創作SS「ウルトラ姉妹を超えて行け!」の前日譚をイメージしたものであり、原作者の許可を得て「アナザーストーリー」として書かせて頂きました。
 ウルトラ戦姫とタイラントの壮絶な戦いは、こちらへアクセスして下さい(閲覧にはサイトへの登録が必要です)。


【謝辞】
 らすP氏とa-ru氏の御二人より二次創作許可を頂きました。記して感謝致します。



【追記】
 ある方より、「「ウルトラ姉妹を超えて行け!」はゴルゴタ編(=アルファキラー編)の後の時系列なので、アルファキラーがウルトラ戦姫に恨みを抱く理由は矛盾している」との御指摘を頂きました。指摘を受けたのは「ウルトラクイーンに恨みを晴らせなかったアルファキラーが、怒りの矛先を地球のウルトラ姉妹へ向ける」という箇所です。a-ru氏へも問い合わせ、この設定では時系列的に齟齬が出る事を確認しました。原作の設定を無視する致命的なミスを犯してしまった事、二次創作を快く許可して下さいましたa-ru氏と本編を読んで下さった皆様に深くお詫び申し上げます。(2011年4月19日・記)

ウルトラ姉妹を超えて行け!  序章 ~First Contact~(前編)

空想巨大ヒロインシリーズ  ウルトラ戦姫】
「ウルトラ姉妹を超えて行け!  序章 ~First Contact~(前編)」

原  案:らすP
原  作:a-ru(「ウルトラ姉妹を超えて行け!」より)
イラスト:a-ru
文  章:新 京史朗


 太陽系のはずれに位置する慰霊惑星グレイヴヤード。
 ここは生命(いのち)を全うできなかった怪獣の霊を慰め弔って成仏させる場所であり、宇宙の霊域とも呼ばれている。
 かつては管理人不在の無法地帯であったが、不慮の死を遂げた怪獣達の残留思念が実体化し、偶然の事故から地球へ運ばれ大騒動になった「シーボーズ事件」を契機に管理人配置案が宇宙警備隊本部へ提出された。
 辺鄙な場所にある不気味な慰霊惑星という場所がらの為、誰一人として管理人役を立候補する者はおらず、最終的に「半年交代の当番制」という事で話がまとまろうとしていたところ、一人の女性が会議室に姿を現し自ら管理人業務を引き受けると言った。
 その女性とは誰あろう、ウルトラ族伝説の超人ウルトラクイーンである。
 光の国のプラズマスパーク建設に尽力し、数々の武勲と功績を残すウルトラ長老の一人としてウルトラ戦姫たちから神格化され、銀河の女帝とも呼ばれていた。
 宇宙警備隊長ウルトラレディ・シルフィーの話によれば、この時、シルフィーを始めとする首脳幹部一同は席から立ち上り彼女を最敬礼で迎えたと言う。
 これも後にシルフィーが妹たちに語った話だが、クイーンが宇宙警備隊本部を訪れたのは、資源豊富な地球を植民惑星にしようと企む凶悪宇宙人や知的宇宙怪獣が侵略作戦を画策している事が分かり、地球警備問題について相談する為だったそうだ。
 ウルトラ姉妹が揃って地球へ派遣されたのも、この時のクイーンの危惧が的中した結果なのである。
 それはともかく、伝説のウルトラ戦姫に墓守のような仕事を押し付けるのは申し訳ないと幹部たちは恐縮しながらも意見をしたが、結局は「前線で働くのは若い者の役目。自分のような引退者は影の仕事に徹するべきだ」と主張するクイーンの意思を汲み、彼女にグレイヴヤードの管理を一任する事となった。

 太陽系の果てにあるグレイブヤードは日照時間が極めて短く、一日の大半は夜の帳によって支配されている。
 それが慰霊惑星の不気味さを強調し、別名「怪獣墓場」とも呼ばれる所以となった。
 ある日の事。
 ギャゥオオオン。
 徐々に明るくなり始めた地平線の彼方から、突如として荒々しい獣の咆哮が聞こえてきた。
 「なにごとか」
 時ならぬ獣の咆哮に目を覚ましたクイーンは監視塔を飛び出した。
 周囲を見廻すと、僅かに明るい空の向こうから飛んでくる巨大な影が見える。
 「な、なんじゃ……あれは」
 この星には自分以外の生命体は存在しない筈。そう思っていたクイーンは目をこらして飛来する影を見つめたが、飛行物体の輪郭をハッキリと確認できた時、滅多な事では驚かない歴戦の戦姫ですら言葉を失った。
 暁の寒空を猛スピードで飛行するのは獰猛な顔つきの怪獣であった。側面に鋭い棘が植わった長い尾を垂らしながら、ものすごい早さでグレイヴヤード監視塔に近づいてくる。
 荒涼とした大地に聳え立つ唯一の人工物に興味を持ったのだろう。未知の物に関心を抱き近寄ってくる事から一応の知性はあるようだ。
 怪獣とクイーンの距離が見る見る縮まっていく。
 「来るなッ」
 次の瞬間、遂に怪獣が彼女の目の前に降りて来た。
 ズシン。
 怪獣の両足が大地にめり込み周囲を大きく揺らす。
 「こやつはシーゴラス。いやッ、違う。あの両腕はバラバのようじゃな。ボディはベムスターに似ておる。それに足はレッドキングそっくりじゃ」
 ギャゥオオオン。
 大きく口を開けて鋭い牙を見せながら甲高い鳴き声で相手を威嚇する怪獣。その姿を冷静に分析したクイーンは、ある結論に達した。
 「こやつ、もしかしたら」
 ギャゥオオオン。
 三度、怪獣の咆哮が響きわたる。
 「シャインたちに退治された怪獣達の残留思念が歪んだ形で実体化した合体怪獣か」

暴君怪獣タイラント
(C)a-ru

 そう言えば、クイーンには思い当たる事があった。 
 怨念を持った怪獣たちの霊魂を一ヶ所に集め、各怪獣の強い部分(パーツ)だけを合体させた新生物を実体化させる禁断の黒魔術。
 ここには彷徨える霊魂を呼び集めて供養する慰霊区域があり、惑星自体も墓場化している影響で霊が集まりやすくなっている。
 (何者か慰霊区域の神殿を使ってウルトラ姉妹に倒された怪獣達の霊魂を呼び集め、このような合体の秘術を行ったに違いあるまい。それにしても不覚じゃ。ワシがおりながら無法者の侵入を許すとは……。やはり年かのう)
 自嘲気味に心の中で独ち言ちた時、背後から何者かが声をかけてきた。
 「フフフフ。久しぶりよのぁ、ウルトラクイーン」
 「何者じゃ」
 「フオッフオッフオ。我らの顔、よもや忘れたとは言わさぬぞ」
 「お、お主らは……」
 「・・・キサマにつけられたヒタイのキズのイタミ、イマもオレをクルシめる。コンドはオレがキサマのカラダにイタみをキザんでやろう」
 振り返ると、そこには三人の宇宙人が佇んでいた。そのうち二人は不敵な笑みを浮かべている。
 「テンペラー星人にヒッポリト星人にアルファキラー。お歴々の極悪宇宙人御一行の侵入を許すとは一生の不覚じゃ」
 「お主が老いたわけではない。筋肉弛緩効果と神経麻痺効果を多様に含む毒ガスを星全体に撒き散らしたのだ。その影響で我らの気配を察知する事もできなかっただけの事」
 「何ッ!」
 「試しに体を動かしてみるがよい。いつもより強い倦怠感を感じ、思うように動かせぬ筈だ」
 「なるほど。どうも体がダルいと思っておったら、そのような小細工をしておったのか」
 「ウルトラ戦姫として絶頂期だったお主に敗北の屈辱を喫してから幾星霜。我がヒッポリト星の最新化学兵器、テンペラー星人の魔力、アルファキラーの戦闘分析能力を一つにし、今ここに積年の恨みを晴らさんと参上したのだ」
 得意気になって話すヒッポリト星人。彼の長口上を脇で聞いていたテンペラー星人は苦笑しながら口をはさんだ。
 「その大時代なセリフ、何とかならんのか。まるで仇打ちみたいな言い方ではないか」
 「おマエがイうな。マッタく、ここでまともなのはオレだけのようだな」
 無表情なアルファキラーが馬鹿にしたような口調で言った。
 「口のきき方に気をつけろ、この若造が」
 「自分に自信を持つのは結構だが、謙虚さを忘れてはならぬ。お主に足りぬ事は忍耐と謙虚の二文字のようだ」
 「トシヨりのセッキョウはキきアキた。ダイイチ、カコのシリョウからウルトラクイーンのセントウノウリョクをブンセキしたのはオレだ。イチバンのコウロウシャはオレだぞ」
 「だが、タイラントを生み出したのは私だ」
 「そのタイラントを誕生させる舞台を用意したのは誰あろう私である。彼女の敏感な危機察知能力を鈍らせたのも私であり、だからこそ怪獣墓場へ侵入できたのだ」
 目の前でコントのような会話を繰り広げる三人を見て、クイーンは一瞬、彼らが幾つのも惑星を征服、壊滅させてきた極悪宇宙人である事を忘れてしまった。
 (こやつら、漫才トリオでも結成した方がよいのではないか)
 一方の怪獣は退屈そうに首を揺らし、三白眼の両目でクイーンたちを見ている。
 「まあいい。お前の口の悪さは承知のうえだ、ここでくだらん言い争いをしている余裕はない」
 「左様」
 「そうだな。まずはクイーンのカラダにオレとオナじイタミをアジわわせるコトがサキだ」

 これまでとは雰囲気を一転させ、テンペラー星人たちはクイーンを睨みつけた。
 「さあ、どうするね。ウルトラ族最強の女王様。我々三人とタイラントを相手にしては、さすがのウルトラクイーンでも勝ち目はないぞ」
 「スウヒャクネンマエのオレイ、タップリとノシをツけてカエしてやる。カクゴするんだな」
 「この慰霊惑星を墓所に永遠(とわ)の眠りにつくがよい」
 「フッ。一人では勝てぬと分かり徒党を組んでの襲撃か。こんな化け物まで作りだし、女一人をリンチにかけようとは見下げた悪党どもじゃ。卑怯な臆病者が何人集まろうと臆するワシではない」
 「言いたい事はそれだけか」
 「ああ、これだけじゃ」
 「それでは遠慮なく行くぞ。まずはタイラント、お前の出番だ」
 ギャゥオオオン。
 テンペラー星人が命令すると、それまで茫然と佇んでいたタイラントが激しく一声鳴いてクイーンに襲いかかってきた。
 「たわけがッ」
 振り下ろされる左手のハンマーを軽やかなステップでかわし、クイーンはタイラントのボディに強烈なパンチをくらわせた。
 グモォォォ。
 少女のような容姿からは考えられないスピードとパワー。全盛期を過ぎたとはいえ、パワーを抑えての戦闘力でさえ現役ウルトラ戦姫の誰よりも遥かに高い。
 自分の二倍はあるタイラントの巨体に臆せずオフェンスを仕掛けるクイーン。パンチの一発、キックの一発が確実にダメージを与えていく。
 ギシェェェ。
 遂にタイラントの声が断末魔に近くなった。このままでは倒されるのも時間の問題だ。
 「やはり生まれたてのタイラントでは百戦錬磨のクイーンには勝てぬようだな」
 「知性も戦闘能力も未熟な状態だ、仕方なかろう」
 「では、オレがテダスけしてやるか。フタリとも、イゾンなナいな」
 「その言い方が気にくわんが、まあいい」
 「お主の好きにするがよい」
 (クックックッ。このトキをマちわびたぞ。ウルトラクイーン、キサマのセントウデーターはスベてカイセキしてある。ブザマにハイボクするスガタ、コンドはキサマがミせるバンだ)

 (くッ。だんだん体が重くなってくる。どうやらヒッポリトの散布した毒ガスが効いてきたようじゃ……。このまま戦いを長引かせては不利になる。仕方がない。今の状態では体力の消耗が激しそうじゃがバトルフォームに変身して一気にカタをつけるしかないようじゃの)
 長期戦を避ける為、ウルトラクイーンはバトルフォームに変身する事を決めた。
 「はッ」
 グゲァァァ。
 強烈なキックでタイラントの体を数十メートル先まで蹴り飛ばしたクイーンは僅かな時間を利用し、普段は体内に封じているエネルギーを全開放した。
 次の瞬間、クイーンの全身が金色(こんじき)の光に包まれ、周囲は目も開けられない明るさになる。
 「な、何事だ」
 「どうやら秘めていた力を解放させたようだ」
 「・・・・・・」
 まばゆい光が消え去った時、小柄な少女にしか見えなかったクイーンに代わって、グラマラスな肉体の美しい女性が姿を現した。
 豊満な乳房は小さな胸当てによって辛うじて乳首周辺が隠され、レオタード衣装は長身化によって破けてしまったのか股間部分を僅かに隠す程度の布切れと化している。
 「ふうっ。この姿になるのは百年ぶりじゃのう」
 バトルフォームとなったクイーンは軽く肩を動かしながら、
 「あやつを倒した後は主たちの番じゃ。今度は容赦せぬぞ、覚悟しておれ」
 テンペラー星人たちを一睨みした後、クイーンは怒りの形相で迫り来るタイラントに視線を戻した。
 ギャゥオオオン。
 クイーンの容赦ない猛攻撃によって手負いとなったタイラントは威嚇するような荒々しい鳴き声を発した後、口を大きく開いて灼熱の炎を吐き出した。
 ゴオォォォ~。
 「フッ。こんな炎に驚くワシではない」
 パッと大地を蹴って飛び上がり、クイーンはタイラントの吐き出す業火を避ける。
 「馬鹿め。空に逃げ道を求めるとは狙ってくれと言っているようなものだ」
 テンペラー星人は笑いながら言うが、傍らのアルファキラーは苦笑しながら心の中で嘲った。
 (オロかモノはキサマだ。クイーンがジョウクウにノガれたのはサクセンなのだ。ムボウビなトコロをミギテのクサリガマでネラわせ、オソいくるクサリをトラえてタイラントのウゴきをフウじ、キュウショのノウテンへコウゲキするサンダンにチガいない。あのコウゲキリョクであればカタいヒフゴしでもノウシントウをオこさせるのはゾウサないコトだろう)
 クイーンが上空へ逃がれたのはアルファキラーの考えた通りだった。彼女は鋭いカマを捌いて鎖を腕に絡ませタイラントの動きを封じ、ウルトラレディ・レオナに伝授してやったダイナマイト・キックで脳天を砕こうと計算していたのだ。
 (さあ、右手の鎖ガマでワシを狙ってこい)
 (クックック。ハカるつもりがハカられる。どうやら、ヒッポリトのコザイクはムダではナかったようだ。あのオンナのイシキはメのマエのタイラントにだけシュチュウし、ワレワレのソンザイをカンゼンにワスれている。チュウイリョクとシコウノウリョクがイチジルしくテイカしたウルトラクイーン、オソるるにタらずだ)


~後編に続く~


【あとがき】
 a-ru氏がpixivへ発表されたSS「ウルトラ姉妹を超えて行け!」のプロローグを書かせて頂きました。
 オリジナルSSの二次創作を許可して下さったa-ru氏には厚く御礼申し上げます。
 当初の予定では、第2話の本文中で僅かに記述のあった「ウルトラクイーンがタイラントに敗北した」場面を詳しく描く予定だったのですが、あれこれ細かい所を書き込んでいるうちに内容が大きく膨らみ過ぎてしまい、遂にはテンペラー星人たちまで登場させてしまいました……。
 ヒロピンシーンへの導入部にあたる前編が書き終ったので、いよいよ後編では最強のウルトラ戦姫が大ピンチに陥る場面を書く事ができます。
 一人の女性を大勢で痛めつけるリンチは好きではないので、アルファキラーとタイラントが二人がかりでクイーンを襲うような戦闘シーンにしようと思います(イメージ的には「ブラックキング&ナックル星人VS新マン」のシチュエーションです)。
 らすP氏の「ウルトラレディ」シリーズには熱烈なファンが多く、優れた二次創作作品も多数あるので、目の肥えたファンの方々から「原作レイプだ」と言われないよう精一杯努力します。
 もっとも、このSSを読んで下さる方がいればの話ですが……。


【謝辞】
 らすP氏とa-ru氏の御二人より、二次創作許可とイラスト転載の許可を頂きました。記して感謝致します。

ウルトラマザー  第2話「崩壊都市! 大東京SOS」

空想巨大ヒロインシリーズ  ウルトラマザー】
「崩壊都市! 大東京SOS」

原  案:らすP(「ウルトラマザー」より)
イラスト:dis
文  章:新 京史朗


 「あッ。危ない」
 斜め向こうに建っている高層ビルが傾き出すのを見たウルトラマザーは、隙あらば襲いかかろうと身構える大羽蟻怪獣・アリンドウの動向を気にかけながら、ビルに向かって駆けだした。
「うくッ」
 徐々に傾き始めた『角紅デパート』本社ビルの倒壊を防ぐ為、マザーは渾身の力で崩れ落ちんとするビルディングを支える。
「お、重い……。私の力では……支えきれないわ」
 マザーは大きな胸をビルの壁面に押しつけながら、必死に傾きを直そうと奮闘する。
 しかし、さすがのマザーでも自分の身長と大差ない地上15階の高層ビルを支える事は困難らしく、足元はガクガクと震え、今の状態を維持するのが精一杯のようだ。
(あぁぁぁ。だ、駄目だわ。このままではビルが倒れてしまう)
 押し迫るビルの重さで腰と膝に大きな負担がかかり、このままではマザー自身がビルの下敷きにされてしまう。
 幸か不幸か、今は早朝。ここはオフィス街なのでビルが倒れても人命に関わる被害は起こらないだろうが、それでも周囲の高層ビル群へ多大な影響を及ぼす。
 ようやく絶好の攻撃チャンスである事に気がついたのか、アリンドウが自由に動けないマザーを睨みながら、ズシンズシンと足音を響かせ近づいて来る。
 ビルを守りながら戦う事はできない。熟考の末、マザーは怪獣を倒す事に全力を尽くそうと決めた。
(ごめんなさい。被害を最小限にする為、この手を離します)
 誰にともなく心の中で詫びた時、すでにアリンドウはマザーの背後にいた。
「しまった」
「グモォォン」
 威嚇するような鳴き声を発したアリンドウは体を一回転させ、巨大な尻でマザーの背中を叩く。
 バシン。
「キャァ」
 不意打ちをくらったマザーは苦痛の悲鳴をあげ、ビルを支えていた両手を離してしまった。
 ドドドドーン。ズシィィン。
 高層ビルは右隣に建ち並ぶビル群を下敷にしながら倒れ、無残な灰燼と帰した。
「あうッ。くぅ」
「グモォォオ」
 マザーに体勢を立て直す暇も与えず、アリンドウは唸りながら突進してくる。
 ドスッ。
 アリンドウの頭部がマザーの腹部を直撃した。運悪く振り返った瞬間、強烈な一撃をボディにくらってしまったのだ。
「ごふッ」
 衝撃に片膝を崩すマザー。だが、アリンドウの猛攻は止まらない。
「キシャアァァァ」
 かん高い奇声を発し、その口からドロドロした透明な液体を吐き出した。
 ブシュゥゥゥ。
「あぁぁん。ゴフッ、ゴフッ。く、臭い。この刺激は……蟻酸!」
 辛うじて顔面への噴射は避けたが、マザーの首から豊満な胸元までを厭らしい液体が汚し、丸い乳房からポタポタと液体が地面へ滴り落ちる。
 地球上に存在する特定種の蟻は蟻酸(=ギ酸)を生成する機能を持っており、外敵への攻撃として毒液を吹きかける事がある。
 この蟻酸溶液は人間の皮膚に有害であり、危険性が非常に高い。特に眼球へ蟻酸溶液が付着した場合、下手をすると失明に近い障害が残るとも言われている。
 さすがのウルトラ戦姫といえども、こんな毒液を浴びせられては無事で済むはずがない。
 だが、マザーは胸元に針で刺されるような激痛を感じながらも目の前の怪獣を倒そうという使命から、渾身の力を振り絞って立ちあがった。
(早く光の国に帰って毒素を取り除かなければ……。破壊光線を使うのは本意ではないけれど仕方がないわ。これ以上、被害を拡大させない為にはストリウム破戒光線を使うしかないようね)
「ストリウム……」
「グモォォン」
 今まさにマザーがストリウム破壊光線を発射しようとした瞬間、アリンドウは再び頭突きでマザーの腹部を攻撃した。
 ドボッ。
「うぐッ」
 だが、今度は頭突きだけでは終わらない。
 両目の間から伸びる二本の長い触覚をマザーの脇腹に接触させたかと思うと、体内に蓄えている電流を放電した。

アリンドウの電流攻撃がマザーの全身を感電させる
(C)dis

 ビリビリビリビリビリビリ。
 次の瞬間、凄まじい威力の電撃がマザーの全身を駆けめぐった。
「キャアァァァァ」
 マザーの口から苦痛の悲鳴が漏れ、早朝のオフィス街に虚しく響く。
(こんな攻撃は予想外だったわ。な、何とか触角を……体から離さなければ……)
 電撃で痺れる両腕を必死に動かし、マザーは脇腹に触れているアリンドウの触覚をギュッと握りしめた。
 バリバリバリバリバリ。
「あうぅぅぅん」
 これまで以上の電撃が体中を襲うが、それくらいで屈するようなマザーではない。
(こ、このまま力尽きる訳には……い、いかないわ……)
 苦痛を意に介す暇もなく、マザーは不自由な両腕を徐々に動かしながらアリンドウの触覚を胴体から引き離した。
「えいッ」
「グモモォォン」
 勝利を確信していたアリンドウは思わぬ逆転劇に混乱したのか、その場に呆然と立ち尽くす。
(今だわ)
「ハァ」
 バシッ。バシッ。
「グモォォォ」
 マザーのチョップが連続してアリンドウの胸部を叩き、その勢いでアリンドウの体が後退した。
「これで終わりです。ストリウム破壊光線」
 バシューン。
「グモモモモォォォン」
 マザーが放った渾身のストリウム破壊光線を全身に浴びたアリンドウ。
 断末魔の悲鳴を残し、その体は数秒後に大爆発した。
 ボオォォォン。
「ハァ、ハァ、ハァ。こんなに苦戦するとは思わなかった。都市部での戦いは苦手だわ」
 太陽が少しずつ昇り出し、そろそろ朝の通勤ラッシュが始まる。
 倒壊したビルを見ながら心の中で人々に詫びたマザーは、体内にまで染み込んだ毒素を排出する為、光の国に一時帰還した。


【あとがき】
 ウルトラマザーVS怪獣軍団のSS第2話です。前回は尻切れトンボの状態で終っていますが、今回は何とか話が完結しました。。
 アリンドウと戦うマザーの苦戦する姿を思うように描けず、文章力の低さを痛感しています。本当ならば、火炎攻撃やベアハッグに苦しむ場面も書きたかったのですが……。
 最後になりましたが、本作はキャラクターを借りた二次創作物であり、らすP氏の描かれる「ウルトラレディ」シリーズとの直接的関係はありません。また、怪獣の設定は円谷プロの「ウルトラマンタロウ」から借用しましたが、多少のアレンジを施しています。


【謝辞】
 らすP氏とdis氏の御二人より、二次創作許可とイラスト転載の許可を頂きました。記して感謝致します。

ウルトラマザー  第1話「恐怖の水中触手地獄」

空想巨大ヒロインシリーズ  ウルトラマザー】
「恐怖の海中触手地獄」

原  案:らすP(「ウルトラマザー」より)
イラスト:dis
文  章:新 京史朗


 八十八島(やそはちじま)沖で暴れ狂う巨大ダコ怪獣・タガールに立ち向かうウルトラマザー。
 多方向から同時に襲い来る触手を巧みに避けながら胴体に近づき、強烈なパンチを脳天に叩き込んだ。
「ブシュゥゥゥゥ」
 不気味な呻き声をあげるタガール。
 マザーは冷静に触手の動きを目で追いながら間隙をついた攻撃を続けた。
 攻撃を喰らうたびにタガールの不気味な悲鳴が周囲に響き渡る。
(くッ。この触手さえなければ……)
 どうしても触手の動きに意識を集中させてしまい、マザーの攻撃は手数が多いだけで一発一発の威力は落ちる。
 その焦りが平常心を乱したのか、マザーは珍しく失敗を犯した。
 海中に隠された触手に右首足を絡め取られていまったのだ。
「あッ。しまった」
「フシュルルルゥゥ」
 一瞬の隙に乗じたタガールは残る触手でマザーに一斉攻撃を仕掛けた。
「くうッ」
 アッと言う間にマザーの両腕はタガールの触手によって自由を奪われ、肉付きの良い太腿も触手に巻きつかれてしまった。
 タガールはマザーの太腿に絡めた触手に力をこめ、徐々に絞めつけ始める。
「あぐッ。あ、足が……あん。なんて力なの」
 血液の流れが鈍くなった為か、スベスベした白蝋のような肌に血管が浮き出てくる。
 何とか触手を外そうとするマザー。しかし、肌に密着した吸盤がストッパーとなり太腿に絡まる触手はビクともしない。
 そうしているうちに、残る3本の触手もマザーの豊満な肉体に襲いかかって来た。
「あぁぁん。なんて所を……。おやめなさい」
 言葉が通じないと分かっていながら、マザーはタガールを叱咤した。当然、タガールに言葉が通じるわけもない。
 マザーが焦るのも当然。3本の触手は大きな両胸と海水に濡れた股間部分に侵入してきたのだった。
 まさぐるような、くすぐるような、何とも言えない動きで乳房を弄ぶタガール。同時に股間部分へ潜り込ませた触手で急所を激しく擦る。
「あうん。な、なんて事を……。破廉恥な。抵抗できない女性の体を弄ぶなんて卑怯だと思わないのですか」
 気の狂わんばかりの羞恥心を覚えながらマザーは相手の良心に訴えかけるが相手は蛸である。悲痛な叫びが届く筈もない。
 そして残る1本の触手が、遂にマザーの体に向かって動き出した。
 ズボッ。
「モグッ。ンン~」
 よりによって、最後の触手はマザーの口内に侵入した。
 桃色に輝く唇をプルプルと震わせながら、マザーは声にならない悲鳴をあげる。

タガールの触手がウルトラマザーを苦しめる
(C)dis

 蛸の足が8本ある事は誰でも知っているが、そのうちの1本だけは生殖器になっている事を知る人は少ないかも知れない。
 マザーの口に突っ込まれた先端に吸盤のない触手こそ、その生殖器であった。
 この事を不幸にも知っていたマザーは口内で暴れる触手を吐き出そうとするが失敗。噛みつこうにも大きく口を開けた状態なので噛む力が入らない。
(このままでは、まずいわ。何とかしなければ。でも、どうしたら……)
 両手両足の自由を奪われた状態で乳房を弄ばれながら股間をまさぐられる痴態。さすがのマザーも抵抗するすべがない。
 この危機的状況から脱出する事を考えている時、突然、タガールはマザーの体を道連れに海底深く潜り始めた。
(い、いけない。このまま水中に引きずり込まれては息が続かなくなる。ど、どうすれば……)
 海中に住むタガールは自分のホームグラウンドへマザーを連れ込む気らしい。
 このまま海中で無抵抗なまま蛸に辱められるか。それとも、渾身の力で触手を振り切って逆転への糸口を見つけるか。
 海底に沈みゆくマザーは朦朧とした意識の中で起死回生の策を練るが、だんだんと思考回路が働かなくなってきた……。


【あとがき】
 怪獣との戦いに苦戦するウルトラマザーのイラストに文章をつけたSSです。今回は細かい設定を作らず、冒頭から「巨大ヒロインVS怪獣」のシチュエーションだけを書く事にしました。
 文章によるイメージレスポンスなので、このような書き方を採用した次第です。
 ラストが中途半端かと思われるかも知れませんが、ヒロピン場面のみを書くと決めていた為、結末を描かない終わらせ方にしました。御理解頂ければ幸いです。

 最後になりましたが、本作はキャラクターを借りた二次創作物であり、らすP氏の描かれる「ウルトラレディ」シリーズとの直接的関係はありません(当然、円谷プロの「ウルトラマンタロウ」についても同じ事が言えます)。
 15禁に近い内容ですが、キャラクターのイメージを最低限崩さないように努力したつもりです。凌辱系ヒロピン作品を嫌悪される方にとっては不快感を抱かれるSSかも知れませんが、その点は御容赦下さい。


【謝辞】
 らすP氏とdis氏の御二人より、二次創作許可とイラスト転載の許可を頂きました。記して感謝致します。

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