「ナムコギャルズ文化祭」(主催:いまでん氏)に参加しました!
10月31日は年に一度のハロウィーン。pixivへは多数の関連イラストが投稿され、Twitterにも仮装写真や関連イラストが多数投稿され、一日限りのイベントは今年も多いなる盛り上がりを見せています。
私もハロウィーンを題材にした絵を描いてpixivとブログへ同じ日に投稿しようと思っていましたが、ネタが思い浮かばないうえ、強引でもハロウィーンっぽく見える内容の絵を描く時間的余裕もなかったため、残念ながら諦めざるを得ませんでした……。
その代わり、2016年10月1日から31日までpixivで開催されているイラスト企画「ナムコギャルズ文化祭」(主催:いまでん氏)への寄稿作品は期間中に描きあげられたので、こちらをブログでも公開する事にします。
pixiv投稿は10月30日だったので、一日遅れての転載となってしまいました……。
2016年度の文化祭テーマは「ナムコゲームのヒロイン関連なら何でもOK」という事でしたので、誰にするか悩んだ末、女神イシターの巫女であるカイ(出演作:「ドルアーガの塔」及び「カイの冒険」)にしました。
絵の内容は「ドルアーガの魔力で空中で磔刑状態にされてしまったカイ」(には見えないでしょうが……)です。
普通に歩くだけでもパンチラしそうなくらいスカート丈が短くなってしまいましたが、そこは御愛嬌=サービスという事で見逃して下さいませ(汗)
両手を広げて磔状態になっているカイを描くにあたり、鷹岬諒先生による『ザ・キング・オブ・ファイターズGIGA』より、第7話「破滅への前奏曲」の扉イラストを参考にさせていただきました。

(C)新 京史朗/キャラクター著作:バンダイナムコゲームス
なお、「ナムコギャルズ文化祭」への寄稿作は「ギルのような装備をしたカイがドルアーガに阿修羅バスターされている技絵」となる予定でしたが、理想と現実のギャップは大きかったと言うか、自分の画力を考えていなかったと言うか……中途半端なキン肉バスターの技絵になってしまいました……。
とりあえず完成させてはみたものの、イラスト企画へ寄稿するには申し訳ないクオリティだったので迷うことなく没にして、改めてカイの空中磔刑を描いたのです。
バスター技絵の失敗作もpixivへ投稿しているので、恥のかきついでとしてブログでも没絵を公開しちゃいます(>_<;
この技絵を描くにあたり、ゆでたまご先生によるアシュラマンVSジャスティスマン戦での阿修羅バスターシーンを参考にさせていただきました。

(C)新 京史朗/キャラクター著作:バンダイナムコゲームス
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私もハロウィーンを題材にした絵を描いてpixivとブログへ同じ日に投稿しようと思っていましたが、ネタが思い浮かばないうえ、強引でもハロウィーンっぽく見える内容の絵を描く時間的余裕もなかったため、残念ながら諦めざるを得ませんでした……。
その代わり、2016年10月1日から31日までpixivで開催されているイラスト企画「ナムコギャルズ文化祭」(主催:いまでん氏)への寄稿作品は期間中に描きあげられたので、こちらをブログでも公開する事にします。
pixiv投稿は10月30日だったので、一日遅れての転載となってしまいました……。
2016年度の文化祭テーマは「ナムコゲームのヒロイン関連なら何でもOK」という事でしたので、誰にするか悩んだ末、女神イシターの巫女であるカイ(出演作:「ドルアーガの塔」及び「カイの冒険」)にしました。
絵の内容は「ドルアーガの魔力で空中で磔刑状態にされてしまったカイ」(には見えないでしょうが……)です。
普通に歩くだけでもパンチラしそうなくらいスカート丈が短くなってしまいましたが、そこは御愛嬌=サービスという事で見逃して下さいませ(汗)
両手を広げて磔状態になっているカイを描くにあたり、鷹岬諒先生による『ザ・キング・オブ・ファイターズGIGA』より、第7話「破滅への前奏曲」の扉イラストを参考にさせていただきました。

(C)新 京史朗/キャラクター著作:バンダイナムコゲームス
なお、「ナムコギャルズ文化祭」への寄稿作は「ギルのような装備をしたカイがドルアーガに阿修羅バスターされている技絵」となる予定でしたが、理想と現実のギャップは大きかったと言うか、自分の画力を考えていなかったと言うか……中途半端なキン肉バスターの技絵になってしまいました……。
とりあえず完成させてはみたものの、イラスト企画へ寄稿するには申し訳ないクオリティだったので迷うことなく没にして、改めてカイの空中磔刑を描いたのです。
バスター技絵の失敗作もpixivへ投稿しているので、恥のかきついでとしてブログでも没絵を公開しちゃいます(>_<;
この技絵を描くにあたり、ゆでたまご先生によるアシュラマンVSジャスティスマン戦での阿修羅バスターシーンを参考にさせていただきました。

(C)新 京史朗/キャラクター著作:バンダイナムコゲームス

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『師走の翁×JKプロレスイラストレーションズ 技画 GIGA』
先月3日から14日かけて中野ブロードウェイ内の画廊「墓場の画廊」で開催された『師走の翁×JKプロレスイラストレーションズ 技画 GIGA』(笠倉出版社・発行)の原画展。
そこで購入手配をした師走の翁先生サイン入り原画2点が届きました!
1点は9月3日に予約した「首固め・原画」、もう1点は9月10日に予約した「キャットファイトイラスト(4コマ構成)の原画」です。
首固めのイラストは『師走の翁×JKプロレスイラストレーションズ 技画 GIGA』に収録されていましたが、後者のイラストは収録と出典を確認できませんでした。

(C)師走の翁/笠倉出版社
pixivで交流のあるマイピク・あるマン氏と一緒に原画展へ行ったのが9月3日のイベント初日(その時のレポートはこちらを参照下さい)の事です。
展示内容入れ替え後の9月10日は一人で出掛け、合計2回、原画購入の手続きをしてきました。
イベント終了が9月14日なので、それから購入者全員分のサインを入れて発送するのに最低でも一ヶ月はかかると思っていたため、原画展終了から僅か半月足らずでサイン入り原画が届くとは驚きです!
イベント初日の頼りないスタッフのザル対応が嘘のように思えました。無事に届いて嬉しい限りですw
サイズの都合などもあり、購入原画のスキャン画像は掲載しません。悪しからずお許し下さい。
その代わり、『』の書影、店舗限定特典の画像をお見せします。
下段左の画像は「メロンブックス」限定特典(B5サイズブックレット。二つ折り4ページ)、下段右の画像は「とらのあな」限定特典です。
いずれも、2016年10月4日の段階では秋葉原店舗に在庫がある事を確認しています。

(C)師走の翁/笠倉出版社

(C)師走の翁/笠倉出版社
そこで購入手配をした師走の翁先生サイン入り原画2点が届きました!
1点は9月3日に予約した「首固め・原画」、もう1点は9月10日に予約した「キャットファイトイラスト(4コマ構成)の原画」です。
首固めのイラストは『師走の翁×JKプロレスイラストレーションズ 技画 GIGA』に収録されていましたが、後者のイラストは収録と出典を確認できませんでした。

(C)師走の翁/笠倉出版社
pixivで交流のあるマイピク・あるマン氏と一緒に原画展へ行ったのが9月3日のイベント初日(その時のレポートはこちらを参照下さい)の事です。
展示内容入れ替え後の9月10日は一人で出掛け、合計2回、原画購入の手続きをしてきました。
イベント終了が9月14日なので、それから購入者全員分のサインを入れて発送するのに最低でも一ヶ月はかかると思っていたため、原画展終了から僅か半月足らずでサイン入り原画が届くとは驚きです!
イベント初日の頼りないスタッフのザル対応が嘘のように思えました。無事に届いて嬉しい限りですw
サイズの都合などもあり、購入原画のスキャン画像は掲載しません。悪しからずお許し下さい。
その代わり、『』の書影、店舗限定特典の画像をお見せします。
下段左の画像は「メロンブックス」限定特典(B5サイズブックレット。二つ折り4ページ)、下段右の画像は「とらのあな」限定特典です。
いずれも、2016年10月4日の段階では秋葉原店舗に在庫がある事を確認しています。

(C)師走の翁/笠倉出版社


(C)師走の翁/笠倉出版社
ミニスカートを履いた美女の宙吊りピンチ
今さらながら、チャットやTwitterの面白さに気付きました。同じ趣味・趣向の方と交流できるツールとして活用しているうち、その魅力にドップリと浸かってしまい、ネット上で知り合った方との交流を楽しんでいます!
おかげで半月以上もブログ更新が停滞してしまい、定期的に訪問して下さる方々には申し訳なく思いながら、自分の猪突猛進ぶりを反省するばかりです。
リハビリがてら、今夜はジャブ程度の内容となる記事にてお許し下さいませ。
1990年代に合計4冊の著書を刊行して沈黙した甲斐甲賀という作家がいます。
詳しい略歴がハッキリせず、インターネット検索をしてみても、遊演体(1987年設立のゲーム製作会社)に所属していたクリエーターである事、2012年当時でも消息が不明である事、それくらいの情報しか得られません。
12月3日にTwitterでも呟きましたが、甲斐氏の初単行本『レディ=スパイダー 夜桜忍法帖』には、ミニスカートの美女が微妙にパンモロしながら宙吊りにされているシーンが見られ、嬉しい事に挿絵まで描かれているのです!

(C)甲斐甲賀/ITOYOKO/富士見書房
半月ぶりの更新記事としてはスカスカな内容となってしまいますが、その挿絵と該当シーンの文章を抜き出し、ここにご紹介しようと思います。よろしければ、御覧下さいませ!
引用は『レディ=スパイダー 夜桜忍法帖』(富士見ファンタジア文庫)の82頁から84頁より。挿絵を描いているのは、イラストレーターのITOYOKO(伊藤洋行)氏です。
なお、『レディ=スパイダー 夜桜忍法帖』は絶版本ですが、富士見ファンタジア文庫から出ていたので初版部数が多かったためか、入手困難で高額な希少本という事はありません。
最後の柱を抜けたところで、だしぬけに宙づりにされた女の姿が目に飛びこんできた。
【中略】
ベルベットのコートを着た、見たこともない女だ。背後の柱から伸びた金属の腕に首をつかまれ、両足の爪先は床から完全に浮き上がっている。かろうじて左手が首の輪をつかんではいるものの、もはやもがく力もないのか、暗闇に咲いた鮮やかな唇のピンク色が、苦しげに痙攣を続けるばかりだった。

(C)甲斐甲賀/ITOYOKO/富士見書房
おかげで半月以上もブログ更新が停滞してしまい、定期的に訪問して下さる方々には申し訳なく思いながら、自分の猪突猛進ぶりを反省するばかりです。
リハビリがてら、今夜はジャブ程度の内容となる記事にてお許し下さいませ。
1990年代に合計4冊の著書を刊行して沈黙した甲斐甲賀という作家がいます。
詳しい略歴がハッキリせず、インターネット検索をしてみても、遊演体(1987年設立のゲーム製作会社)に所属していたクリエーターである事、2012年当時でも消息が不明である事、それくらいの情報しか得られません。
12月3日にTwitterでも呟きましたが、甲斐氏の初単行本『レディ=スパイダー 夜桜忍法帖』には、ミニスカートの美女が微妙にパンモロしながら宙吊りにされているシーンが見られ、嬉しい事に挿絵まで描かれているのです!

(C)甲斐甲賀/ITOYOKO/富士見書房
半月ぶりの更新記事としてはスカスカな内容となってしまいますが、その挿絵と該当シーンの文章を抜き出し、ここにご紹介しようと思います。よろしければ、御覧下さいませ!
引用は『レディ=スパイダー 夜桜忍法帖』(富士見ファンタジア文庫)の82頁から84頁より。挿絵を描いているのは、イラストレーターのITOYOKO(伊藤洋行)氏です。
なお、『レディ=スパイダー 夜桜忍法帖』は絶版本ですが、富士見ファンタジア文庫から出ていたので初版部数が多かったためか、入手困難で高額な希少本という事はありません。
最後の柱を抜けたところで、だしぬけに宙づりにされた女の姿が目に飛びこんできた。
【中略】
ベルベットのコートを着た、見たこともない女だ。背後の柱から伸びた金属の腕に首をつかまれ、両足の爪先は床から完全に浮き上がっている。かろうじて左手が首の輪をつかんではいるものの、もはやもがく力もないのか、暗闇に咲いた鮮やかな唇のピンク色が、苦しげに痙攣を続けるばかりだった。

(C)甲斐甲賀/ITOYOKO/富士見書房
極上の同人誌を購入!
この暑さでダラける癖がついてしまったのか、十日以上もブログ更新をサボってしまいました……。
コメントをいただきながら返信もできず、ニッチなテーマのブログへアクセスしたうえ、感想・情報を書き込んで下さった皆様に申し訳なく思います。
RPK様。シャミー様。あるマン様。ゼロ様。御無礼、お許し下さいませ。
仕事を理由にした言い訳で申し訳ないのですが、割り込みの急務に追われてしまい、帰宅後はパソコンを立ち上げる気力&余力がなくなり、ついつい、ブログとpixivのチェック&更新を放置してしまいました(>_<;
明日からは8月。新たな月となるのを機会に心を入れ替え、ブログとpixivの更新を頑張ります!
昨日と今日は仕事帰りに秋葉原へ立ち寄り、久しぶりに心の聖地で思う存分に買物を楽しみました。
今夜はリハビリ感覚として、購入したばかりの同人誌を紹介しようと思います。
まず一冊目は『100CURE(Vol.4)』。「スイートプリキュア」より、隠しキャラ扱いだったキュアミューズの画集です。
著者はゆ~のす氏。発行サークルは「ゆ~のす通信」です。
可愛らしいポーズから勇ましい戦闘ポーズ、ちょっぴりセクシーなショットまで、キュアミューズの魅力を余すところなく描いた全100枚のイラストが収録されています。
100ページを超える厚さにも関わらず、税抜き700円というリーズナブルな価格(イベント頒布価格は500円との事)でした!
イラストのクオリティも非常に高く、まるで「スイートプリキュア」の原画担当者が描いたのかと錯覚する完成度です。販促用サンプルを見ただけで購入を決めました。
既刊3冊も在庫があるらしく、同人誌即売会や同人誌専門店で購入可能のようです。
「スイートプリキュア」のファンならば必携と言える一冊だと自信を持ってお薦めします。

(C)ゆ~のす/ゆ~のす通信
もう一冊は『残り火VOL.10 さらばヒロイン危機百発 被虐の女戦士たち』。叢書「残り火」の第10号です。
発行サークルは「丁字屋残党」。リョナラーならば知らない人は皆無と思われる、超有名サークルです。
時間的余裕ができた際、腰を据えてジックリ読みたいのでパラパラと流し読みした程度なのですが、さすが超有名老舗サークルの発行本! 画像やイラストを豊富に用いた紙面構成、プロライターのように上手い文章、マニアをも唸らせる密度の濃い内容、どれ一つとして非の付け所がありません。
今週末の休みを利用して、じっくり読もうと思います!
本書は今夏の「コミックマーケット88」でも入手可能のようですので、夏コミに参加される方、発行サークルの最新情報をチェックされたうえ、ブースを訪ねてみてはどうでしょう。

(C)丁字屋残党
コメントをいただきながら返信もできず、ニッチなテーマのブログへアクセスしたうえ、感想・情報を書き込んで下さった皆様に申し訳なく思います。
RPK様。シャミー様。あるマン様。ゼロ様。御無礼、お許し下さいませ。
仕事を理由にした言い訳で申し訳ないのですが、割り込みの急務に追われてしまい、帰宅後はパソコンを立ち上げる気力&余力がなくなり、ついつい、ブログとpixivのチェック&更新を放置してしまいました(>_<;
明日からは8月。新たな月となるのを機会に心を入れ替え、ブログとpixivの更新を頑張ります!
昨日と今日は仕事帰りに秋葉原へ立ち寄り、久しぶりに心の聖地で思う存分に買物を楽しみました。
今夜はリハビリ感覚として、購入したばかりの同人誌を紹介しようと思います。
まず一冊目は『100CURE(Vol.4)』。「スイートプリキュア」より、隠しキャラ扱いだったキュアミューズの画集です。
著者はゆ~のす氏。発行サークルは「ゆ~のす通信」です。
可愛らしいポーズから勇ましい戦闘ポーズ、ちょっぴりセクシーなショットまで、キュアミューズの魅力を余すところなく描いた全100枚のイラストが収録されています。
100ページを超える厚さにも関わらず、税抜き700円というリーズナブルな価格(イベント頒布価格は500円との事)でした!
イラストのクオリティも非常に高く、まるで「スイートプリキュア」の原画担当者が描いたのかと錯覚する完成度です。販促用サンプルを見ただけで購入を決めました。
既刊3冊も在庫があるらしく、同人誌即売会や同人誌専門店で購入可能のようです。
「スイートプリキュア」のファンならば必携と言える一冊だと自信を持ってお薦めします。

(C)ゆ~のす/ゆ~のす通信
もう一冊は『残り火VOL.10 さらばヒロイン危機百発 被虐の女戦士たち』。叢書「残り火」の第10号です。
発行サークルは「丁字屋残党」。リョナラーならば知らない人は皆無と思われる、超有名サークルです。
時間的余裕ができた際、腰を据えてジックリ読みたいのでパラパラと流し読みした程度なのですが、さすが超有名老舗サークルの発行本! 画像やイラストを豊富に用いた紙面構成、プロライターのように上手い文章、マニアをも唸らせる密度の濃い内容、どれ一つとして非の付け所がありません。
今週末の休みを利用して、じっくり読もうと思います!
本書は今夏の「コミックマーケット88」でも入手可能のようですので、夏コミに参加される方、発行サークルの最新情報をチェックされたうえ、ブースを訪ねてみてはどうでしょう。

(C)丁字屋残党
純愛一路のヤンデレJC
先月末、ゴスロリ少女の可愛くも艶めかしいカヴァーイラストに惹かれてジャケット買いしたライトノベルスがあります。
2013年度ジャンプ小説新人賞フリー小説部門金賞受賞作家の永遠月(とわづき)心悟氏による「怪談彼女」シリーズです。
肩の力を抜いて気軽に読める小説を探していた事もあり、既刊三冊を大人買いしました。
行きつけの喫茶店で第一巻『怪談少女 てけてけ』の冒頭部分を読んでみたところ、作品世界にグイグイと引き込まれ、そのまま店内に居座って読了してしまいましたが、ページを捲る手が止まらないくらい面白く、気が付いたら最後まで読んでいたという読書経験は久しぶりです。
【第1巻カヴァー】
(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
【第1巻重版帯】
(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
このシリーズは第一作目の発売と同時に大きな話題を呼び、早々に重版がかかったと漏れ聞いています(ちなみに、私が購入したのは2014年12月20日発行の第4刷でした)。
本書はジャンプ小説新人賞の金賞受賞作「怪談撲滅委員会」を大幅加筆のうえ、改題して刊行されたとの事。一般読者の目にふれる事がない原型版の内容は知りませんが、現行版の内容に限って言えば「怪談撲滅委員会」よりも「怪談彼女」の方が似合っています。

(C)集英社
メインヒロインの黒川夢乃は義務教育中の学生らしからぬ容姿と言動が目立つヤンデレな女子中学生で、その強烈な個性は読者の印象に強く残ります。
なにしろ、ゴスロリ衣裳のまま登校し、教室内へフリルをあしらった日傘を持ちこみ、授業中にも関わらず幼馴染の斎藤槍牙(そうが)にキスしようとするのですから。
しかも、槍牙にはゾッコン惚れており、ある意味では純愛一路な乙女と言えるでしょう。個人的印象では、十鬼蛇王馬に盲目的な恋心を抱く呉カルラ(漫画「ケンガンアシュラ」参照!)と相通じる点を感じました。
初っ端から読者に「常識がない重度のヤンデレかよ」と呆れられそうな描写をされている夢乃ですが、こうした行動の裏には幼少期に背負った悲劇的な宿命があり、それがストーリーの進行と共に明かされていきます。
夢乃の左腕には黒龍が憑依しており、その身にも強大な呪いを宿しているのですが……。そうなるに至った経緯は本書を読んで下さい。

(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
第一作しか読んでいないのでシリーズ全体の考察や感想は書けませんが、『怪談彼女 てけてけ』には糸の結界に捕えられた夢乃のピンチシーンがミウラタダヒロ氏による挿絵付きで描かれており、ゴスロリヒロインのピンチシーンを好む方は必読だという事を声を大にして言っておきます。
このシーンをチェックするためだけに『怪談彼女 てけてけ』を購入しても損はないと思えるくらい、インパクトのあるピンチシーンでした。
該当箇所のテキストは単行本にて御確認いただくとして、ヤンデレヒロインが窮地に陥る場面の挿絵を見てみましょう。
糸を操っている少女は野波小百合。夢乃や槍牙と同じクラスの無口な女子学生です。
何故、彼女がクラスメートを襲うのか。糸を操る力は人外の者が持つ特殊能力なのか。全身を束縛された夢乃は、どのように窮地から脱するのか。
それらの答えも単行本にて御確認下さい。

(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
最後に一枚、『怪談彼女 てけてけ』の主要登場人物が描かれたカラーイラストを紹介します。
左から夢乃&槍牙、小百合、友原小笛(こてき)、長谷部流水(るみ)です。
日常的な(?)学園風景の一場面を切り取ったイラストですが、このうちの二人には……。焦らすようで恐縮ですが、ここから先は言わぬが花。誰がどうなるのか、それについては『怪談彼女 てけてけ』を読み、やはり御自身の目で確かめてみて下さい。
第1巻から第3巻(第4巻『怪談彼女 百鬼夜行』は2015年8月発売予定)まで、JUMP j BOOKSとして好評発売中です。

(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
2013年度ジャンプ小説新人賞フリー小説部門金賞受賞作家の永遠月(とわづき)心悟氏による「怪談彼女」シリーズです。
肩の力を抜いて気軽に読める小説を探していた事もあり、既刊三冊を大人買いしました。
行きつけの喫茶店で第一巻『怪談少女 てけてけ』の冒頭部分を読んでみたところ、作品世界にグイグイと引き込まれ、そのまま店内に居座って読了してしまいましたが、ページを捲る手が止まらないくらい面白く、気が付いたら最後まで読んでいたという読書経験は久しぶりです。

(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社

(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
このシリーズは第一作目の発売と同時に大きな話題を呼び、早々に重版がかかったと漏れ聞いています(ちなみに、私が購入したのは2014年12月20日発行の第4刷でした)。
本書はジャンプ小説新人賞の金賞受賞作「怪談撲滅委員会」を大幅加筆のうえ、改題して刊行されたとの事。一般読者の目にふれる事がない原型版の内容は知りませんが、現行版の内容に限って言えば「怪談撲滅委員会」よりも「怪談彼女」の方が似合っています。

(C)集英社
メインヒロインの黒川夢乃は義務教育中の学生らしからぬ容姿と言動が目立つヤンデレな女子中学生で、その強烈な個性は読者の印象に強く残ります。
なにしろ、ゴスロリ衣裳のまま登校し、教室内へフリルをあしらった日傘を持ちこみ、授業中にも関わらず幼馴染の斎藤槍牙(そうが)にキスしようとするのですから。
しかも、槍牙にはゾッコン惚れており、ある意味では純愛一路な乙女と言えるでしょう。個人的印象では、十鬼蛇王馬に盲目的な恋心を抱く呉カルラ(漫画「ケンガンアシュラ」参照!)と相通じる点を感じました。
初っ端から読者に「常識がない重度のヤンデレかよ」と呆れられそうな描写をされている夢乃ですが、こうした行動の裏には幼少期に背負った悲劇的な宿命があり、それがストーリーの進行と共に明かされていきます。
夢乃の左腕には黒龍が憑依しており、その身にも強大な呪いを宿しているのですが……。そうなるに至った経緯は本書を読んで下さい。

(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
第一作しか読んでいないのでシリーズ全体の考察や感想は書けませんが、『怪談彼女 てけてけ』には糸の結界に捕えられた夢乃のピンチシーンがミウラタダヒロ氏による挿絵付きで描かれており、ゴスロリヒロインのピンチシーンを好む方は必読だという事を声を大にして言っておきます。
このシーンをチェックするためだけに『怪談彼女 てけてけ』を購入しても損はないと思えるくらい、インパクトのあるピンチシーンでした。
該当箇所のテキストは単行本にて御確認いただくとして、ヤンデレヒロインが窮地に陥る場面の挿絵を見てみましょう。
糸を操っている少女は野波小百合。夢乃や槍牙と同じクラスの無口な女子学生です。
何故、彼女がクラスメートを襲うのか。糸を操る力は人外の者が持つ特殊能力なのか。全身を束縛された夢乃は、どのように窮地から脱するのか。
それらの答えも単行本にて御確認下さい。

(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
最後に一枚、『怪談彼女 てけてけ』の主要登場人物が描かれたカラーイラストを紹介します。
左から夢乃&槍牙、小百合、友原小笛(こてき)、長谷部流水(るみ)です。
日常的な(?)学園風景の一場面を切り取ったイラストですが、このうちの二人には……。焦らすようで恐縮ですが、ここから先は言わぬが花。誰がどうなるのか、それについては『怪談彼女 てけてけ』を読み、やはり御自身の目で確かめてみて下さい。
第1巻から第3巻(第4巻『怪談彼女 百鬼夜行』は2015年8月発売予定)まで、JUMP j BOOKSとして好評発売中です。

(C)永遠月心悟/ミウラタダヒロ/集英社
女性戦士アオイの危機
1980年代の『週刊少年ジャンプ』は後世にも多くの熱狂的ファンを残す名作が数多く登場し、その中には現在も続編が書かれている作品もあります。
変身ヒーローに憧れる中学生が主人公の「ウィングマン」は続編こそ書かれていません(2014年7月25日現在)が、未だに根強いファンを持つ作品です。
原作者は柱正和氏。1983年から1985年までの足掛け三年間に亙って連載されました。
同作は漫画連載中の1984年に「夢戦士 ウィングマン」のタイトルでTVアニメ化され、一年間で全47話が放送されています。
原作漫画とテレビアニメを詳細に比較したわけではありませんが、アニメ版では視聴者年齢層を配慮してか、お色気描写や残虐描写が抑えられているように感じました。
ただ、原作漫画のエロスや流血描写が苦手な方にとっては適度なバランス調整かも知れません。
アニメ版前半にヒロピン要素が強い名エピソードがある事は半月前の記事で紹介しましたが、該当エピソード(第5話「バスルームで消えたアオイ」、第14話「失恋しちゃった松岡先生」)のキャプチャー画像とファンアートを公開できる準備が整ったのでアップします。
ピンチに陥るヒロインの名前はアオイ。
詳しい状況説明はストーリーを見ていないと分かりづらいので省きますが、御了承下さい。
ファンアートについては、作者である新居こじろ氏とまいがー氏より転載許可をいただきました。御二方には記して感謝いたします。
【第5話 バスルームで消えたアオイ】

(C)柱正和/集英社/テレビ朝日/東映

(C)新居こじろ
【第14話 失恋しちゃった松岡先生】

(C)柱正和/集英社/テレビ朝日/東映

(C)まいがー
変身ヒーローに憧れる中学生が主人公の「ウィングマン」は続編こそ書かれていません(2014年7月25日現在)が、未だに根強いファンを持つ作品です。
原作者は柱正和氏。1983年から1985年までの足掛け三年間に亙って連載されました。
同作は漫画連載中の1984年に「夢戦士 ウィングマン」のタイトルでTVアニメ化され、一年間で全47話が放送されています。
原作漫画とテレビアニメを詳細に比較したわけではありませんが、アニメ版では視聴者年齢層を配慮してか、お色気描写や残虐描写が抑えられているように感じました。
ただ、原作漫画のエロスや流血描写が苦手な方にとっては適度なバランス調整かも知れません。
アニメ版前半にヒロピン要素が強い名エピソードがある事は半月前の記事で紹介しましたが、該当エピソード(第5話「バスルームで消えたアオイ」、第14話「失恋しちゃった松岡先生」)のキャプチャー画像とファンアートを公開できる準備が整ったのでアップします。
ピンチに陥るヒロインの名前はアオイ。
詳しい状況説明はストーリーを見ていないと分かりづらいので省きますが、御了承下さい。
ファンアートについては、作者である新居こじろ氏とまいがー氏より転載許可をいただきました。御二方には記して感謝いたします。
【第5話 バスルームで消えたアオイ】

(C)柱正和/集英社/テレビ朝日/東映


(C)新居こじろ
【第14話 失恋しちゃった松岡先生】

(C)柱正和/集英社/テレビ朝日/東映

(C)まいがー
大団円の英会話学習漫画
2010年1月10日付の『読売新聞(日曜版)』から連載されていた英会話学習漫画「おやこで英会WA!」が第163回(2013年3月31日付に掲載)をもって最終回となりました。
前回のオチから舞台をアメリカに移して連載が継続されるような印象を受けましたが……続行には至らなかったようです。
四コマ漫画を読みながら英会話の勉強ができる学習教材として毎週楽しく読んでいただけに連載終了は残念ですが、無駄に長く続けるよりも区切りがよい所で綺麗に終わらせる決断は正しいのかも知れません。
pixivや当ブログで公開している「魔法少女まどか☆マギカ」の二次創作「魔法少女で英会WA!」の原作にさせて頂いた事も含め、3年3ヶ月の連載を無事に終えた関係者の皆様には心から労いの言葉をかけたいです。
監修者のネーナ細中ニコリッチ先生、イラスト担当のひちゃこ氏、『読売新聞(日曜版)』の編集担当者の方々。長い間、本当にお疲れ様でした。

(C)ひちゃこ/読売新聞社
前回のオチから舞台をアメリカに移して連載が継続されるような印象を受けましたが……続行には至らなかったようです。
四コマ漫画を読みながら英会話の勉強ができる学習教材として毎週楽しく読んでいただけに連載終了は残念ですが、無駄に長く続けるよりも区切りがよい所で綺麗に終わらせる決断は正しいのかも知れません。
pixivや当ブログで公開している「魔法少女まどか☆マギカ」の二次創作「魔法少女で英会WA!」の原作にさせて頂いた事も含め、3年3ヶ月の連載を無事に終えた関係者の皆様には心から労いの言葉をかけたいです。
監修者のネーナ細中ニコリッチ先生、イラスト担当のひちゃこ氏、『読売新聞(日曜版)』の編集担当者の方々。長い間、本当にお疲れ様でした。

(C)ひちゃこ/読売新聞社
褌と美少女
【注意】
今日の人権意識に照らして不適切と思われる表記もありますが、歴史的背景と作品価値を鑑み、作者に人種差別の意図がなかったと思われる事も含めて、一部に原文からの引用として「黒人」の表記を用いています。この点、どうぞ御了承下さい。
アブノーマル系雑誌の歴史を語る際、総合フェチシズム雑誌『奇譚クラブ』の名前を避けて通る事はできません。
昭和22年に大阪の出版社が創刊させた『奇譚クラブ』は判型や発行所を変えながら(一時的な休刊時期があったものの)昭和50年まで発行されていました。
終戦直後は犯罪実話や変態性欲小説をメインにしたカストリ雑誌の定番スタイル、昭和30年代はフェチシズムを扱った小説や論考を中心にした誌面構成、昭和40年代以降は読者からのアブノーマル性欲告白記に力を入れた読者同士の交流雑誌。
時代に応じて雑誌の内容を変えながら、特に昭和30年代以降は特殊な性癖を持つ人々のオアシスとして特定の読者層から強い支持を得ていた事が諸文献から見て取れます。
いつ頃の『奇譚クラブ』が最も面白いかという判断は読み手によって異なりますが、私個人の意見としては昭和30年前後のバックナンバーを同誌の絶頂期(=最も誌面が充実していて面白い時期)だと思っています。
美しい女性への緊縛や責めを描いた挿絵。読み手の妄想をかき立てる折檻小説。悩ましい女体を様々な角度から写したグラビア。どこを開いても官能美に満ちた絵や文章が目に飛び込んでくるからです。
以下に紹介する絵物語「百合子の冒険」も昭和30年の『奇譚クラブ』に短期集中連載されました。正確には昭和29年末から昭和30年春までですが……その辺は大目に見え下さい。
作者は村埼明。画家は畔亭数久。『奇譚クラブ』昭和29年12月号から昭和30年3月号まで連載されました。
昭和20年代から『奇譚クラブ』の常連作家として活躍され、現在もマルチクリエーターとして活躍されている濡木痴夢男氏の著書『「奇譚クラブ」とその周辺』を読む限りでは、作者の村埼氏と画家の畔亭数久(名前の読み方は「くろてい・かずひさ」と「ぐろてすく」の二通りあり)氏は同一人物のように思われますが真相は分かりません。
濡木氏の回想によれば、畔亭数久氏の経歴や正体は当時の関係者も知らなかったそうです。
閑話休題。
絵物語「百合子の冒険」は連載4回で前編が終わっており、その末尾に村埼氏は「読者諸賢へ」と題したコメントで続編の発表を予告していましたが遂に続編は書かれませんでした。
連載第1回目の掲載誌を持っていないので物語の導入部は不明ですが、主人公の百合子が未開の地で様々な受難に遭遇する内容となっています。
畔亭数久氏のイラストが好きな私としては、次々と展開される百合子受難場面の一コマ一コマに興奮させられっぱなしでした。
純白の褌を締めた半裸の美少女は凶暴な黒人に殺されかけたり、黒豹に襲われたり、崖から落ちたり、死と隣り合わせの危機と何度も直面し、読者にスリルとエロスを提供してくれます。
残念ながら「百合子の冒険」が載っている『奇譚クラブ』は国立国会図書館に所蔵されておらず、JR飯田橋駅の近くにある風俗資料館へ行くか、古書店でバックナンバーを探すしかありません。
読むには少し敷居の高い作品ですが、それなりの苦労をするだけの価値はあります。
……とは言っても、紹介文だけで未読の方々への飢餓感を煽る事は本意ではない為、連載第2回目から1ページ分をスキャンし、サンプル画像として載せておきます。
この画像で未知の作品への飢餓感が多少なりとも癒されるようならば幸いです。

(C)村崎明/畔亭数久/曙書房
今日の人権意識に照らして不適切と思われる表記もありますが、歴史的背景と作品価値を鑑み、作者に人種差別の意図がなかったと思われる事も含めて、一部に原文からの引用として「黒人」の表記を用いています。この点、どうぞ御了承下さい。
アブノーマル系雑誌の歴史を語る際、総合フェチシズム雑誌『奇譚クラブ』の名前を避けて通る事はできません。
昭和22年に大阪の出版社が創刊させた『奇譚クラブ』は判型や発行所を変えながら(一時的な休刊時期があったものの)昭和50年まで発行されていました。
終戦直後は犯罪実話や変態性欲小説をメインにしたカストリ雑誌の定番スタイル、昭和30年代はフェチシズムを扱った小説や論考を中心にした誌面構成、昭和40年代以降は読者からのアブノーマル性欲告白記に力を入れた読者同士の交流雑誌。
時代に応じて雑誌の内容を変えながら、特に昭和30年代以降は特殊な性癖を持つ人々のオアシスとして特定の読者層から強い支持を得ていた事が諸文献から見て取れます。
いつ頃の『奇譚クラブ』が最も面白いかという判断は読み手によって異なりますが、私個人の意見としては昭和30年前後のバックナンバーを同誌の絶頂期(=最も誌面が充実していて面白い時期)だと思っています。
美しい女性への緊縛や責めを描いた挿絵。読み手の妄想をかき立てる折檻小説。悩ましい女体を様々な角度から写したグラビア。どこを開いても官能美に満ちた絵や文章が目に飛び込んでくるからです。
以下に紹介する絵物語「百合子の冒険」も昭和30年の『奇譚クラブ』に短期集中連載されました。正確には昭和29年末から昭和30年春までですが……その辺は大目に見え下さい。
作者は村埼明。画家は畔亭数久。『奇譚クラブ』昭和29年12月号から昭和30年3月号まで連載されました。
昭和20年代から『奇譚クラブ』の常連作家として活躍され、現在もマルチクリエーターとして活躍されている濡木痴夢男氏の著書『「奇譚クラブ」とその周辺』を読む限りでは、作者の村埼氏と画家の畔亭数久(名前の読み方は「くろてい・かずひさ」と「ぐろてすく」の二通りあり)氏は同一人物のように思われますが真相は分かりません。
濡木氏の回想によれば、畔亭数久氏の経歴や正体は当時の関係者も知らなかったそうです。
閑話休題。
絵物語「百合子の冒険」は連載4回で前編が終わっており、その末尾に村埼氏は「読者諸賢へ」と題したコメントで続編の発表を予告していましたが遂に続編は書かれませんでした。
連載第1回目の掲載誌を持っていないので物語の導入部は不明ですが、主人公の百合子が未開の地で様々な受難に遭遇する内容となっています。
畔亭数久氏のイラストが好きな私としては、次々と展開される百合子受難場面の一コマ一コマに興奮させられっぱなしでした。
純白の褌を締めた半裸の美少女は凶暴な黒人に殺されかけたり、黒豹に襲われたり、崖から落ちたり、死と隣り合わせの危機と何度も直面し、読者にスリルとエロスを提供してくれます。
残念ながら「百合子の冒険」が載っている『奇譚クラブ』は国立国会図書館に所蔵されておらず、JR飯田橋駅の近くにある風俗資料館へ行くか、古書店でバックナンバーを探すしかありません。
読むには少し敷居の高い作品ですが、それなりの苦労をするだけの価値はあります。
……とは言っても、紹介文だけで未読の方々への飢餓感を煽る事は本意ではない為、連載第2回目から1ページ分をスキャンし、サンプル画像として載せておきます。
この画像で未知の作品への飢餓感が多少なりとも癒されるようならば幸いです。

(C)村崎明/畔亭数久/曙書房
「山田風太郎少年小説コレクション」厳選挿絵集
日本国内の貴重な探偵小説を復刻する「論創ミステリ叢書」で(おそらく)日本中の探偵小説ファンから注目されている論創社は今夏より新シリーズの配本を始めました。
著名作家の書いた少年少女向け探偵小説を復刻する「少年小説コレクション」です。監修者はミステリー評論家の日下三蔵氏。
シリーズ第1弾は「甲賀忍法帖」で知られる山田風太郎氏の作品集となり、2012年6月に第1巻となる『夜光珠の怪盗』が刊行されました。第2巻『神変不知火城』は今月末の刊行が予定されており、すでに予約注文が始まっています。
今後のラインナップや企画趣旨は『山田風太郎少年小説コレクション① 夜光珠の怪盗』の「編者解題」に詳しく書かれているので省きますが、このシリーズの最大の魅力は挿絵を可能な限り再録している事です。
原本の状態によって挿絵が再録できない作品もあるようですが、基本的には初出誌紙の挿絵もテキストと一緒に復刻されており、読み応えも見応えもある単行本に仕上がっています。
入手した『夜光珠の怪盗』では、かなり綺麗に挿絵が再現されていたので、続刊の『神変不知火城』も鮮明な挿絵の復刻が期待できるでしょう。
このシリーズが継続するか否かは売行き次第との事。
古き良き時代の探偵小説と挿絵の復刻を願う方は是非とも『山田風太郎少年小説コレクション① 夜光球の怪盗』及び『山田風太郎少年小説コレクション② 神変不知火城』をお買い求め下さい。
もしかしたら、知られざる傑作や美しい挿絵と出会えるかも知れません。
参考までに『夜光珠の怪盗』へ再録された挿絵2点、近刊本『神変不知火城』へ再録される筈の挿絵2点を紹介します。
いずれも、当ブログらしいショット(要するにヒロイン受難の場面です)を選んでみました。
少し画質は悪いのですが、その点は御容赦下さい。拡大コピー&切り取りの必要から、スキャン画像には初出誌の孫コピーを利用しておりますので……。
作品タイトルと挿絵画家名は画像のキャプションに記しました。
上段の画像2点は『夜光珠の怪盗』への収録作品の挿絵、下段の画像2点は『神変不知火城』への収録作品の挿絵となります。

(C)山田風太郎/深尾徹哉/岩田浩昌/少年画報社/新生閣

(C)山田風太郎/石原豪人/光文社
著名作家の書いた少年少女向け探偵小説を復刻する「少年小説コレクション」です。監修者はミステリー評論家の日下三蔵氏。
シリーズ第1弾は「甲賀忍法帖」で知られる山田風太郎氏の作品集となり、2012年6月に第1巻となる『夜光珠の怪盗』が刊行されました。第2巻『神変不知火城』は今月末の刊行が予定されており、すでに予約注文が始まっています。
今後のラインナップや企画趣旨は『山田風太郎少年小説コレクション① 夜光珠の怪盗』の「編者解題」に詳しく書かれているので省きますが、このシリーズの最大の魅力は挿絵を可能な限り再録している事です。
原本の状態によって挿絵が再録できない作品もあるようですが、基本的には初出誌紙の挿絵もテキストと一緒に復刻されており、読み応えも見応えもある単行本に仕上がっています。
入手した『夜光珠の怪盗』では、かなり綺麗に挿絵が再現されていたので、続刊の『神変不知火城』も鮮明な挿絵の復刻が期待できるでしょう。
このシリーズが継続するか否かは売行き次第との事。
古き良き時代の探偵小説と挿絵の復刻を願う方は是非とも『山田風太郎少年小説コレクション① 夜光球の怪盗』及び『山田風太郎少年小説コレクション② 神変不知火城』をお買い求め下さい。
もしかしたら、知られざる傑作や美しい挿絵と出会えるかも知れません。
参考までに『夜光珠の怪盗』へ再録された挿絵2点、近刊本『神変不知火城』へ再録される筈の挿絵2点を紹介します。
いずれも、当ブログらしいショット(要するにヒロイン受難の場面です)を選んでみました。
少し画質は悪いのですが、その点は御容赦下さい。拡大コピー&切り取りの必要から、スキャン画像には初出誌の孫コピーを利用しておりますので……。
作品タイトルと挿絵画家名は画像のキャプションに記しました。
上段の画像2点は『夜光珠の怪盗』への収録作品の挿絵、下段の画像2点は『神変不知火城』への収録作品の挿絵となります。


(C)山田風太郎/深尾徹哉/岩田浩昌/少年画報社/新生閣


(C)山田風太郎/石原豪人/光文社
狙われた明智文代
エロチシズムな要素の強い江戸川乱歩作品は数多くありますが、その中でも「人間豹」は上位にランクインできると思います。
監禁される美少女、猿轡される女性の探偵助手、熊の毛皮に縫い込められた裸女、美女と獣の対決。
背徳的なエロスと言っては大袈裟かも知れませんが、妖しい美の魅力を要所要所に仕掛けて読者を飽きさせないサービス精神は江戸川乱歩の面目躍如ではないでしょうか。
当ブログでも過去に何度か扱った事のある「人間豹」ですが、今回は講談社の『少年版江戸川乱歩選集』へ採られた「人間豹」の挿絵を紹介します。
極端に珍しい本ではないようですが、古書店でも見かける機会が少なくなりつつある本なので、文代夫人受難シーンの挿絵を取り上げる事にしました。
選集に関する書誌的な情報は北原尚彦氏の名著『発掘!子どもの古本』に詳しく記されており、ブログ「記憶測定」(2012年3月27日更新記事「『少年版江戸川乱歩選集』の記憶」)では全巻構成について言及されているので、興味のある方は北原氏の著書か「記憶測定」の該当記事を御覧下さい。
挿絵の前に書影の紹介から始めます。
この「少年版江戸川乱歩選集」には函入り版とハードカバー版がありますが、ハードカバー版は持っていないので書影も挿絵も函入り版の単行本(昭和47年3月10日・4刷発行)からスキャンしました。
挿絵の異同については不明ですが、表紙に関しては外函のイラストとハードカバー版の表紙カバーが同一である事は確認しています。

(C)生頼範義/水野石文/講談社
見返し(見返しとは表紙の裏側に当たる部分。詳しくはこちらの説明を参照して下さい)部分に掲載されたラインナップには「蜘蛛男」や「三角館の恐怖」といった代表作のタイトルが見られます。

(C)水野石文/講談社
肝心の挿絵ですが、本書には扉ページのカラー口絵を含めて合計3枚、文代夫人のリョナ系イラストが収録されています(このうち一枚は下着姿で縛られている姿なのでリョナっぽさは感じられませんが……緊縛=広義のリョナ要員とさせて下さい)。
カラー口絵は生頼範義氏、挿絵は稲垣三郎氏によって描かれました。
生頼氏のイラストからは負傷した文代夫人の苦痛の叫びが聞こえてきそうな迫力を感じ、稲垣氏の挿絵からは恐怖の中に一抹の滑稽さを潜ませた二律背反する要素が生み出す独特の残虐性を感じ、どちらも興奮を誘うような色気はありませんが見る者を作品世界へ引きずり込むような魅力を持っています。

(C)生頼範義/稲垣三郎/講談社
参考として、過去に当ブログで紹介した「人間豹」関連記事のリンクを下記に貼りました。
作品の内容を知りたい方や違う画家による挿絵を見たい方は各記事へアクセスしてみて下さい。
1.江戸川乱歩作品のオリジナル挿絵
2.襲われる明智夫人(江戸川乱歩『少年探偵44 人間豹』より)
3.破かれるセーラー服と傷つく美少女
4.少年少女向け探偵小説の挿絵
監禁される美少女、猿轡される女性の探偵助手、熊の毛皮に縫い込められた裸女、美女と獣の対決。
背徳的なエロスと言っては大袈裟かも知れませんが、妖しい美の魅力を要所要所に仕掛けて読者を飽きさせないサービス精神は江戸川乱歩の面目躍如ではないでしょうか。
当ブログでも過去に何度か扱った事のある「人間豹」ですが、今回は講談社の『少年版江戸川乱歩選集』へ採られた「人間豹」の挿絵を紹介します。
極端に珍しい本ではないようですが、古書店でも見かける機会が少なくなりつつある本なので、文代夫人受難シーンの挿絵を取り上げる事にしました。
選集に関する書誌的な情報は北原尚彦氏の名著『発掘!子どもの古本』に詳しく記されており、ブログ「記憶測定」(2012年3月27日更新記事「『少年版江戸川乱歩選集』の記憶」)では全巻構成について言及されているので、興味のある方は北原氏の著書か「記憶測定」の該当記事を御覧下さい。
挿絵の前に書影の紹介から始めます。
この「少年版江戸川乱歩選集」には函入り版とハードカバー版がありますが、ハードカバー版は持っていないので書影も挿絵も函入り版の単行本(昭和47年3月10日・4刷発行)からスキャンしました。
挿絵の異同については不明ですが、表紙に関しては外函のイラストとハードカバー版の表紙カバーが同一である事は確認しています。


(C)生頼範義/水野石文/講談社
見返し(見返しとは表紙の裏側に当たる部分。詳しくはこちらの説明を参照して下さい)部分に掲載されたラインナップには「蜘蛛男」や「三角館の恐怖」といった代表作のタイトルが見られます。

(C)水野石文/講談社
肝心の挿絵ですが、本書には扉ページのカラー口絵を含めて合計3枚、文代夫人のリョナ系イラストが収録されています(このうち一枚は下着姿で縛られている姿なのでリョナっぽさは感じられませんが……緊縛=広義のリョナ要員とさせて下さい)。
カラー口絵は生頼範義氏、挿絵は稲垣三郎氏によって描かれました。
生頼氏のイラストからは負傷した文代夫人の苦痛の叫びが聞こえてきそうな迫力を感じ、稲垣氏の挿絵からは恐怖の中に一抹の滑稽さを潜ませた二律背反する要素が生み出す独特の残虐性を感じ、どちらも興奮を誘うような色気はありませんが見る者を作品世界へ引きずり込むような魅力を持っています。



(C)生頼範義/稲垣三郎/講談社
参考として、過去に当ブログで紹介した「人間豹」関連記事のリンクを下記に貼りました。
作品の内容を知りたい方や違う画家による挿絵を見たい方は各記事へアクセスしてみて下さい。
1.江戸川乱歩作品のオリジナル挿絵
2.襲われる明智夫人(江戸川乱歩『少年探偵44 人間豹』より)
3.破かれるセーラー服と傷つく美少女
4.少年少女向け探偵小説の挿絵