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2024-02

令和に復活した昭和のヒーロー

 黄金の頭蓋骨に漆黒のマントという出立ちで悪に立ち向かう異色のヒーロー。その名は黄金バット。
 その初登場は古く、初出は昭和五年の紙芝居だとされています。また、一説では「世界最古のスーパーヒーロー」(WEB版『デイリースポーツ』2023年2月5日付記事「【漫画】令和に復活した「黄金バット」海外からも反響「スーパーマン、バットマンに負けないパワーがある」」より)とも言われており、歴史的価値(ヒストリカル・バリュー)の高いヒーローである事は間違いありません。
 長い歴史を持つ「黄金バット」シリーズの詳細を知りたい方は、ファンが運営するサイト「Sarcophagus of Atlantis」(残念ながら、2016年6月を最後に更新が停滞しているようです……)をチェックしてみて下さい。歴代の黄金バットが紹介された「『黄金バット』作品リスト」では紙芝居時代のデザインも(全てではありませんが)確認できます。
 平成七年に「新・黄金バット」という作品も書かれたようですが、同作については未見のため内容を知りません。mtblanc氏のブログ「備忘録(白峰彩子)」の2014年3月19日付記事「新・黄金バット」で書誌情報や内容が書かれており、平成の「黄金バット」が気になる方は前掲ブログ記事をご一読下さい。

 昭和に活躍し、平成初期に一時的な復活を果たした黄金バットですが、令和の時代に三度甦りました!
 それが『黄金バット 大正髑髏奇譚』です。脚本は神楽坂淳氏、作画は山根和俊氏が担当され、秋田書店の月刊漫画雑誌『チャンピオンRED』で2023年2月号から連載が始まりました。
 同誌は懐かしの名作リメイクに力を入れているのか、最近では「エコエコアザラクREBORN」(原作:古賀新一。作画:山田J太。2020年5月号〜2023年5月号連載)や「キャシャーンR」(原作:タツノコプロ。脚本:日暮茶坊。漫画:士貴智志。2023年11月号〜2024年1月号→以降は「マンガクロス」へ移籍連載)が連載され、現在も「聖闘士星矢」(原作:車田正美)の派生シリーズや「どろろと百鬼丸伝」(原作:手塚治虫。漫画:士貴智志。2018年12月号より連載中)といった昭和の名作を再生させています。

 時は大正3年。陸軍少尉・月城竜史は任務のために訪れた洋館で正体不明の美女に銃撃されて命を落とす。そこへ黄金の髑髏怪人が現れ、自分の依代となれば命を救うと申し出た。
 人間の自由意志を尊重するという怪人の思想に同調した月城は申し出を受け、新たな命と能力を手に入れた。
 しかし、これは陸軍上層部によって仕組まれた計画であり、最初から月城は「バット」なる怪人の依代とさせられるため洋館へ連れて行かれたのだった。
 古代の邪神「ナゾー」に対抗できる存在が「バット」であり、軍部は「バット」の力を欧州制圧の軍事力にも応用しようと目論む。
 一方、月城を撃った美女は「ナゾーの巫女」である星船美月だと判明。彼女は反バット派の先鋒でもある為我井大佐を籠絡し、軍部と手を組む事に成功した。
 世界情勢が目まぐるしく変化する中、月城を中心として、彼の上官である笹倉士郎、「バットの眷属」を名乗る美少女のマリー、美月らの数奇な運命が動き始める。
 以上が本作のストーリー概要です。
 2024年2月28日現在、単行本は第二巻まで発売されており、雑誌連載は第14幕「アトランティスの遺跡」が最新話として掲載されています。

『黄金バット 大正髑髏奇譚』第1巻 『黄金バット 大正髑髏奇譚』第2巻
(C)神楽坂淳/山根和俊/秋田書店/鈴木一郎/永松健夫

 単行本の書影はamazonより引用しました。第一巻はこちら、第二巻はこちらから、それぞれ商品ページへアクセスできます。

 新章開幕となる最新話では大正11年の帝都が舞台となっており、数年ぶりに笹倉やマリーと再会した月城が陸軍航空学校の格納庫で衝撃の真実を知る事となります。一方、横須賀の帝国海軍工廠で超弩級戦艦「東亜」の完成が迫る中、美月が中将に昇進した為我井と接触。不穏な空気が漂よう中、物語の続きは次号持ち越しとなりました。
 月城とバットの絆が深まり、いよいよ物語も佳境へ突入するようです。順調に連載が進めば、「バット一派」と「ナゾー一派」の対決も夏前には大詰めを迎えるのではないでしょうか。
 神楽坂氏の脚本はテンポよく話が進むため、無駄に物語を長引かせず、単行本4〜5巻で完結させてくれそうな気がします。令和の時代に甦った「黄金バット」が、荒木飛呂彦氏の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」の「石仮面編(第一部)」や「柱の男編(第二部)」のように短い期間で密度の濃い物語を描いた傑作となる事を期待しています。
 その一方、山根氏の画力によって味方も敵もキャラクターが活き活きと描かれているため、少しでも長く連載が続いて欲しいと願う気持ちもあり、これをジレンマと言うのでしょうか……。

 ちなみに……当ブログの推しキャラ第一位は言うまでもなくマリーです。
 初登場時は「あどけない少女」でしたが、月城がバットと融合してナゾーの配下を倒した直後に「バストが膨らみ」、渡欧時には「美しい女性」へと成長、さらにラスプーチン討伐時には神々しい天使のような姿へ変貌を遂げました。
 月城とバットの融合率が高まるたびにマリーの肉体も成長するという設定のため、こうした華麗なる変身が行われたのです!
 艶やかな女性を描く画力に定評がある山根氏の筆により、この神懸った設定が十倍どころか百倍に魅力を増して感じました。
 なお、第1幕から八年が経過した第14幕ではモダンガールとなって月城と笹倉の前に登場し、二人を驚かせています。
 七変化ならぬ千変万化のマリー。どのような容姿かは単行本や連載雑誌でご確認下さいませ!
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白熱のチーム対抗戦「表現力を鍛えろ! ナナニジ伝達バトル」

 2月27日は〈22/7〉ファンにとっては特別な日です。
 年に一度のナナニジ記念日という事で、約二年半ぶりに「22/7計算中」の感想を書くことにしました。
 同番組は2018年7月7日より放送が始まり、関連番組の放送に伴う一時的な中断期間はあったものの、今年で放送六周年を迎える長寿番組となっています。
 2023年4月に第5シーズンへ突入しており、立川絢香、丸山あかねの卒業イベントも行われました。

 第47話と第48話の二話連続企画となった「表現力を鍛えろ! ナナニジ伝達バトル」は、前編が2月17日に、後編が2月24日に、それぞれ初回放送されました。
 今回の企画内容は『後輩メンバーが加入して、二年経った今、メンバー間での意思疎通が、どれだけできているのでしょうか。そこで今回は、それを確かめるべく、伝達をテーマに、さまざまな対決をしながら、メンバーの絆をさらに深めてもらいます』という趣旨です(『』内は番組内ナレーションより)。
 対決は「滝川チーム」と「神木チーム」によるチーム対抗戦形式で行われました。
 「滝川チーム」は滝川みうがリーダーとなり、メンバーは瀬良穂乃花と織原純佳。MC〈三四郎〉の小宮浩信氏がサポートメンバーとして参加しています。
 「神木チーム」は神木みかみがリーダーとなり、メンバーは藤間桜と一之瀬蛍。こちらのチームへは、MC〈三四郎〉の相田周二氏がサポートメンバーとして参加しました。
 伝達バトルは全四問で行われ、前編では2nd BATTLEの1st CHALLENGEの先行チーム前半パートまでが放送され、以降のゲームは後編で一挙放送されています。
 対戦内容と各ゲームの獲得ポイントは以下の通りです(何故か前編ではFinal BATTLEが4th BATTLEと表記されていました)。

1st BATTLE どんなポーズが伝えましょう!
 先攻:滝川チーム(80Point)
 後攻:神木チーム(50Point)
2nd BATTLE 絵だけで伝えましょう!
 先攻:神木チーム(60Point)
 後攻:滝川チーム(20Point)
3rd BATTLE カタナカ語を伝えましょう!
 先攻:滝川チーム(合計120Point)
 *1st CHALLENGE・50Point、2nd CHALLENGE・70Point
 後攻:神木チーム(合計170Point)
 *1st CHALLENGE・90Point、2nd CHALLENGE・80Point
Final BATTLE 踊って童謡を伝えましょう!
 先攻:神木チーム(合計90Point)
 *1st CHALLENGE・60Point、2nd CHALLENGE・30Point
 後攻:滝川チーム(合計60Point)
 *1st CHALLENGE・60Point、2nd CHALLENGE・0Point

 「滝川チーム」の総合得点は280Point、「神木チーム」の総合得点は370Point。90Pointの圧倒的大差により、まさかの(と言っては失礼ですが)「神木チーム」が勝利しました。
 おっとり系のみかみちゃん、トリッキー思考の桜ちゃん、マイペースの蛍ちゃん。この三人の連携プレーは見事の一言に尽き、チームワークの良さだけでなく、閃きと発想がズバ抜けていたのも勝因と思われます。
 「滝川チーム」は、お荷物扱いの穂乃花ちゃんがドジを連発してしまった上、桜ちゃんとは違う意味でトリッキー思考のみうちゃんが意外にもストッパーとなり、優等生の純佳ちゃんも童謡ダンスでブッ飛んだ振り付けを見せ、思った以上に統率が取れていなかった印象を受けました。

 『勝利チームには素敵なご褒美が進呈!』(『』内は番組内テロップより)されましたが、そのご褒美が「相田周二のありがたい言葉」という予想の斜め上を行く景品でした……。
 この景品は、2023年12月末に全二回で放送された「みんなの気持ちを1つに! 全員一致選手権!」(第39話&第40話)でも「5〜6問成功のご褒美」として用意されており、その時は参加メンバー全員が罰ゲームを受ける結果となったため誰にも進呈されておらず、約二ヶ月を経ての伏線回収となりました!

 まさかのご褒美に対して、桜ちゃんは「まただ……」と溜息を吐き、小宮氏は「罰ゲームみたいだね」と苦笑、穂乃花ちゃんと純佳ちゃんは欲しくなかったプレゼントが回避できて「イエーイ」と大爆笑。それぞれの反応は面白かったです。
 相田氏が贈る言葉は『パルクールってスポーツかなぁ』(この言葉が書かれた色紙には『しゅうじ』のサインと落款が押されていました)でしたが、ここで意外な展開が!
 桜ちゃんの口から「私たちが勝つのを知ってたんですか? 私たちパルクールしているんですよ」と衝撃の一言が発せられたのです。
 この偶然には相田氏も「知らなかった(笑) 知りません(笑)」と驚きを隠せず、小宮氏は「変なエンディングにしないで」と苦笑い。
 最後の最後まで貪欲に笑いを取りに行く結果となった「神木チーム」。トリッキークイーンをメンバーに有するチームの面目躍如でした。


【「22/7計算中」season2感想記事バックナンバー】
 ・「22/7計算中 小宮軍VS相田軍! 仁義なきゲーム対決」
 ・「22/7計算中 22/7ユニット対抗戦!! 団結して答えろ! 3クイズバトル」
 ・「22/7計算中 度胸が無いメンバーは誰だ!? ビビリクイーン決定戦!!」
 ・「22/7計算中 6thシングル「風は吹いてるか?」ヒット祈願ロケ企画プレゼンバトル」
 ・「22/7計算中 ユニットグッズプレゼンバトル
 ・「22/7計算中 神木みかみプレゼンツ 疲れたアナタにみかみんパワ~♪ 疲れたウチには? 富士サファリパーク♪
 ・「22/7計算中 そういえばやっていなかった、あの企画をやってみよう!
 ・「22/7計算中 “ない本”を作り出せ! 妄想クイーン決定戦!
 ・「22/7計算中 22/7計算中Blu-ray発売記念! クイズ!三四郎さんあれ覚えてますか?
 ・「22/7計算中 22/7ユニット対抗最終決戦!
 ・「22/7計算中 22/7一言恋愛ドラマ選手権
 ・「22/7計算中 22/7の疑問に答えます! アレ何でカットになったの~!?
 ・「22/7計算中 お正月スペシャル!!
【「22/7計算中」season3感想記事バックナンバー】
 ・「22/7計算中 ナナニジファンアートグランプリ!(前編)
 ・「22/7計算中 ナナニジファンアートグランプリ!(後編)
 ・「22/7計算中 ト書き即興演技力クイーン決定戦

「ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝」二次創作(3)

「ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝」二次創作(1)
「ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝」二次創作(2)


第五章 昼下がりの邂逅
 リョウと刃の戦いから一夜が明けた。
 気怠げな晩春の昼過ぎ、大通りから市街地へ向かう通り沿いにある〈シエスタ・カフェ〉の前で、道着に袴という出立ちの少女が数人のチンピラに絡まれていた。
〈シエスタ・カフェ〉は、片田舎のグラスヒル・バレーでは数少ない飲食店の一つだ。
 東洋人の少女が物珍しい事もあり、卑猥な言葉で揶揄っていたのだが、あまりのしつこさに辟易した少女がチンピラの一人を双掌弾(踏み込みながら両手を揃えての掌打を出す技)で撃退したところ、それが引き金となったのか、小娘にやられたという怒りによるものか、ある者はポケットナイフを取り出し、ある者はメリケンサックを装着し、少女に向かって襲いかかってきた。
 このチンピラ達はグラスヒル・バレーでも有名な連中で、いつも数人で行動し、窃盗や恐喝といった犯罪を繰り返している鼻つまみ者だった。タチが悪い事に武術の心得がある者もおり、彼らの蛮行を止めようとする客は誰一人としていない。
 それどころか、「こんな危険な場所を一人で歩く女が悪い」とばかりに呆れ顔で少女を見る者さえいた。
 チンピラが少女に向かって一斉に襲いかかる。
 少女が両手を上げた次の瞬間、その手先が淡い光を放ち、腕が振り下ろされるのと同時に淡い光は波の形状となって数人のチンピラを弾き飛ばした。
 謎の技を受けて意識を失ったチンピラ達に向かって少女は言う。
 「Come back when you grow up!(強くなって出直してこい!)」
 その様子を見ていた一人の青年がいた。
 「俺が出て行くまでもなかったか。あの少女、なかなかの使い手だな。しかし……あの技。藤堂のオッサンが使う『重ね当て』に似ていたな」
 青年の視線を感じた少女が顔を向けると、二人の目と目が合った。
 数秒後。
 〈あの男は……。間違いない、父様の仇。極限流のリョウ・サカザキだ〉
 少女は木陰に佇む青年に近づくと、左膝を地面に着け、片膝立ちとなった右膝の上に手を置き、流量な英語で言った。
 「KASUMI TODO,My Name.From JAPAN I Come,I Seek RYO SAKAZAKI.(日本から参りました藤堂香澄と申します。リョウ・サカザキ、貴方をお探ししておりました)」
 「大丈夫。日本語なら俺もわかるぜ。何か用かい?」
 「そっ、そうか。私の父様、藤堂竜白はお前達に敗れて以来、行方不明になっている。父様はどこにいる」
 「父様だって? やはり、あの技は『重ね当て』だったか。悪いが藤堂のオッサンの居場所は知らないぜ」
 「とぼけても無駄だ。お前を倒してでも父様の行方を聞き出してやる。覚悟はよろしいな!」
 「ちょ、ちょっと待て。俺は君と闘う理由がない」
 「お前になくても私にはある。いざ、尋常に勝……」
 「こらぁ。そこの二人、何をしている」
 カフェでの騒ぎを聞きつけたのか、誰かが通報したのか、遠くから警官が怒鳴りながら走ってくる。
 「うわっ。警官だ。私が襲われている時は来なかったくせに、今頃になって来るんだから。警察に捕まって妙な誤解を受けたら面倒だし、ここは逃げる限る」
 藤堂香澄は構えを解き、リョウに背を向けて走り出した。
 「リョウ・サカザキ。次に会った時こそ手合わせしてもらうからな!」

第六章 ワイラー邸(マンション)
 その頃、ロバートは大通りから少し外れた場所に佇む巨大な屋敷〈ワイラー邸(マンション)〉を訪れていた。
 シンクレアという秘書を名乗る女性が現れ、主人のワイラーは不在である事を告げた。
 その時、もう一人の来客がワイラー邸を訪れた。フレアだった。
 対応に出たシンクレアはフレアの事を知っているらしく、自分が主人(ワイラー)に代わって新薬のデータを受ける取ると申し出したが、新薬が悪用される事を危惧するロバートに静止され、シンクレアとロバートは一戦交える事に。
 シンクレアの剣技に翻弄されながらも勝利したロバート。
 ワイラーの居場所を尋ねる彼の問いにシンクレアは答えた。
 「ワイラーは離れ小島の墓地、おそらく墓守古屋にいるだろう」

第七章 墓場(セメタリー)
 探し求めるフレアがグラスヒル・バレーに向かった事を突き止めたロディとレニィ。二人も現地へ向かい、聞き込み調査の末、フレアはイタリア訛りの英語を話す男と離れ小島の墓地へ渡った事が判明した。
 船をチャーターして小島へ渡り、墓地へ辿り着いた二人が目にした光景は、異様なまでに全身の筋肉が発達した半裸男と無惨な姿で倒れる男性、そして怯える少女の姿だった。
 少女こそ二人が探し求めていたフレア本人であり、彼女の話によって、半裸男が薬の副作用で強大な筋肉を手に入れたワイラーだと知る。自ら被験者となって新薬の実験を続けていたワイラー自身の体はボロボロであり、脳にも深刻なダメージが蓄積された結果、理性を失った怪物と化したらしい。
 フレアの幼馴染であるロバートは暴走するワイラーに立ち向かうが、なすすべもなく叩きのめされてしまった。
 「俗人が。みんな消してやるゼ」
 涎を垂らしながら襲いかかるワイラーに対し、ロディはトンファー、レニィはムチ、それぞれの得物を手に怪物対峙の覚悟を決めた。 

第八章 憎しみの果て
 ロディとレニィがワイラーの猛攻に苦戦する中、ワイラーは突然、未消化のカプセルや錠剤が大量に混じった胃液を吐き出し、白目を向いて地面に倒れた。
 七転八倒していたワイラーだが、激しい痙攣を起こしたかと思うと、巨大な体がグングンと縮み、かつての姿に戻っていった。
 ほどなくして意識を取り戻したワイラーに、ロディは「フレア探し」の真実を尋ねた。
 理性と知性が戻ったのか、憎悪に満ちた目で自分をフレアを見つめながら、ワイラーは途切れ途切れに語る。
 「俺の父はローレンス博士と共同で万能薬の開発に心血を注いでいた。数年かけた研究の成果が出ようとした時、博士は研究データの一部を持って父の前から姿を消した。ローレンス博士の裏切りにショックを受けた父は寝込んでしまい、失意のうちに世を去った。俺はフレア博士に憎み、彼の行方を必死になって探したが、今年になって、博士が病死した事と彼に娘がいる事を知ったんだ。持ち逃げした実験データの行方は娘が知っているではないかと思い、娘探しを裏専門の女性ジャーナリストに依頼した。彼女の相棒は凄腕の私立探偵だと聞いているから、きっと、俺からの依頼も探偵と二人組であたるんじゃないかと踏んだ。ジャーナリストと探偵のツテならば行方知れずの娘も探し出せると信じ、一日でも早くローレンス博士の娘に会いたかった俺は法外な手付金と報酬を提示した。しかし、その必要もなかった。市長選に関する会合でサウスタウンを訪れた際、大学講堂でフレア・ローレンスという少女と出会ったからだ。彼女がローレンス博士の娘だと知り、俺は運命に感謝しながらフレアと接触した……」
 そこまで言い終え、ワイラーは意識を失った。地面に横たわるワイラーの頭部を膝枕に乗せ、フレアはバックパックから一冊のノートを取り出し、ロディに手渡した。
 「これは父の日記です。ここに父がワイラー氏の元を去った理由が書かれています」


エピローグ
 ワイラーとの戦いで傷ついたロバートは病院へ運ばれたが一週間程で退院し、カーマンと共にサウスタウンのガルシア邸へ引き上げた。
 フレアは、徐々に精神が幼児退行していくワイラーの介護にあたると言い、グラスヒル・バレーに残った。
 大きな案件(ヤマ)を逃したロディとレニィもそれぞれのホームタウンへ戻り、藤堂香澄は母親が待つサウスタウンの〈藤堂流道場 KARUTA〉に帰っていった。
 一連の事件が終息してから数日後。
 サカザキ兄妹に宛て、日本から一通の手紙が届いた。
 差出人はタクマ・サカザキ。所書きはなかった。
 「お兄ちゃん、手紙には何が書いてあるの?」
 達筆な墨字で書かれた父の字が判読できなユリ・サカザキは、無言のまま両の瞳で文字を追う兄に尋ねた。
 「親父は旧知の不知火半蔵氏と一緒にいるそうだ。不知火の隠れ里で温泉につかり、古傷の治療をしてるんだと。全く、病院を抜け出して迷惑をかけながら、ノンキな親父だよ」
 呆れながらリョウがユリに説明した。
 「おっ、藤堂のオッサンについても書かれているぞ」
 「古武道のオジさんね」
 「ああ。〈鬼の山田〉と恐れられる伝説の柔道家、山田十兵衛氏の元で柔術の修行に励んでいるそうだ」
 〈刃という男は、ギースや組織の残党も日本へ渡っていると言っていたな。その事を親父や藤堂のオッサンは知っているんだろうか。あの男が言う通り、一度、日本へ行かなければならんかもしれないな〉
≪完≫



【あとがき】
 以上が「二十七年前の黒歴史」の全貌となります。多少のリライトはしましたが、基本的には当時の状態を再現しました。
 今回の復刻(?)にあたり、一点、とんでもない勘違いをしていました。1997年に印刷した感熱紙が現存していたのではなく、それをコピーした光沢紙の印刷物が残っており、実際は消えかけた文字が印刷されたプリントを参照していたというわけです。
 表面がツルツルしていたので感熱紙と勘違いしていましたが、よく見ると光沢紙であり、文字も非常に薄い印字ですがインクによるものだとわかりました。
 同時に見つかった「十代の頃に書いた創作物」のプリントもチェックしたところ、全て光沢紙だったので、おそらく、感熱紙にプリントした文字が消えて読めなくなる前に保存しようと思い、当時、自宅近くになった雑貨店でコピーをとってもらったのかも知れません。
 どういう理由でコピーを残そうと考えてしまったのか、何故イラストや写真でもないのに光沢紙が使われたのか、どこでコピーをとったのか、このあたりは忘却の彼方です……。黒歴史を発掘・復刻した事で余計な謎が生まれてしまいました。
 それにしても、改めて読むとツッコミ所が多い内容です(汗)。
 特に「ワイラーがクレアを探していた理由」や「レニィに高額の成功報酬を約束してクレア探しを依頼した理由」は我ながら強引だと思わざるを得ませんし、「クレアの父親がワイラーの父親を裏切った理由」も日記を読めばわかると言って詳しく書かずにおく点も適当です。
 自分の事でありながら憶測となってしまいますが、たぶん、だんだんと書くのに飽きてしまい強引に結末をつけたのだと思われます。そう言えば、ワープロで二次創作や推理小説を書いていた十代の頃は未完のまま放置したタイトルが大量にありました。
 自分以外の読者がいない素人の気楽さというか、いい加減さというか、学生の頃は何かを「書く」という事が単純に楽しかったようです。

「ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝」二次創作(2)

「ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝」二次創作(1)


第二章 放浪の画家
 サウスタウンの列車中継基地〈サウス・ステーション〉で写生をしている画家がいた。彼の名前は王覚山(ワン・コーサン)。世界中を旅しながら絵を描く、画壇でも有名な放浪画家である。
 そんな彼の前を二人連れの男女が横切った。
 男は緑色のスーツを着た長身の青年。彼と一緒にいるのは黒い帽子をかぶった金髪の若い女性だ。
 二人連れは王に一瞥をくれただけで話しかける事もせず、その前を通り過ぎた。
 しかし、王は通り過ぎた青年の背後に鋭い視線を送っている。
 数メートル程して、男は女性を待たせて駅舎のトイレへと駆け込んだ。
 突然、王はスケッチブックを地面に置き、女性の側へと走り寄る。
 「あなたのお連れさん、どこか、体悪いのと違うね? もし、彼の体に変化が起こって困った事があったら、チャイナタウンの李白竜(リー・パイロン)先生を尋ねるとよいのね」
 謎のような言葉を残し、王は機関車の待機場が見える場所へ戻って写生を続けた。
 王には見えていたのだ。青年の背後に張り付く不吉の影が……。
 その頃、トレイの個室では、その青年が大量の胃液を吐き出しながら苦しみ悶えていた。

第三章 カーマンからの試練
 グラスヒル・バレーを目指し、ロバート・ガルシアは朝から愛車のフェラリーを爆走させていた。
 幼馴染のフレア・ローレンスが父親の遺した新薬研究データをワイラー家の五代目当主へ渡すため、グラスヒル・バレーへ向かったという情報を得たからだ。
 彼女が持っているデータは、本来ならば難病の特効薬として開発された新薬に関する研究資料なのだが、ある薬品と併合する事で筋肉肥大と痛覚遮断の効果が発動して「痛みを感じない筋骨隆々の超人」を作り出せてしまう副作用が見つかり、その裏効果に目をつけた某企業が軍事目的に新薬の特許を独占するため暗躍しているという。
 研究データがワイラーを経て某企業へ渡る前にフレアと接触し、彼女から新薬に関する資料を受け取り、暗躍する連中の魔手から守る。
 そのため、ロバートは車を飛ばしているのだ。
 グラスヒル・バレーに到着したのは昼過ぎ13時。大通りのガス・スタンド〈猫(カトゥス)〉に車を止め、併設カフェで次の行動を思案していたところへ顔見知りの男が現れた。
 赤いジャケットを着た、口髭がダンディな紳士。彼の名前はカーマン・コール。ガルシア財団のエージェントで、ロバートに護身術を教えた人物でもある。
 カーマンは、新薬問題に関わって知らず知らずのうちに裏社会の深部へ足を踏み入れつつある息子の身を案じたアルバート・ガルシアの命令により、ロバートをサウスタウンへ連れ戻そうと追ってきたのだった。
 幼少期から世話になっているカーマンを尊敬しているロバートだが、今回ばかりは言う事を聞けず、二人は砂煙が舞うガス・スタンドで壮絶な死闘を繰り広げる。
 一進一退の攻防が続く中、ロバートが繰り出す渾身の龍虎乱舞を捌ききれなかったカーマンはフィニッシュの龍牙を顎に受け、そのダメージで片膝を着いてしまった。
 「強くなったなロバート。私の負けだ。極限流空手か……。良い流派に出会ったな」
 自らの敗北を認めたカーマンはロバートの覚悟を認め、「ミスター・ガルシアから与えられた時間的猶予は48時間。お前が「やり残した事」を済ませる為の時間はたっぷりある。行ってこい、ロバート。明日の正午、ここに戻ってくる事を私は信じているぞ」と言い、どこへともなく去って行った。
 その後ろ姿を見ながら、ロバートは「おおきにな、カーマン。明日の正午、ここへ必ず戻ってくるさかい」と呟いた。

第四章 夜の決闘
 コンクリートで囲われた人工湖の中央に不気味なオブジェが佇む空想的な寺院〈クウィクソーティック・テンプル〉。
 美しい星空の下、二人の男が対峙する。
 上半身半裸の男は如月流忍術を駆使する不破刃。オレンジ色の道義を着た金髪の青年は極限流空手の使い手であるリョウ・サカザキ。
 戦いは刃の圧勝に終わったが、彼は口元の血を手で拭うリョウを見て言う。
 「貴様、なぜ本気で撃ってこない。極限流は気の流れを使うと聞くが、貴様からは、その気がほとんど感じなかった」
 刃の問いにリョウは答えた。
 「バレていたか。俺はさしたる理由もなく闘いたくないだけだ」
 「拙には貴様……いや、極限流と闘う理由がある」
 「お前の拳には殺意しか感じられなかった。お前はなぜ、その拳をふるうんだ」
 「忍びの拳は時として人を殺める場合もある。拙は影二を倒すため。そう、拙から全てを奪い去った影二(あやつ)を殺(う)つため……。その手始めに影二を敗(やぶ)った極限流と手合わせ願ったまで。しかし、貴様に拙と闘う気がないのであれば、これ以上の長居は無用」
 「お前は影二と同門なのか?」
 「左様」
 「影二を倒した後、お前はどうするんだ」
 「貴様に話す事ではない」
 「復讐からは何もうまれんぞ」
 「忍びの道は修羅の道。屍を築き、血河を流し、それでも進まねばならぬ。拙の事よりも、リョウ。一度、日本へ来るがよい」
 「日本へ? なんのためだ」
 「ギース・ハワードなる輩を存じておろう」
 「ああ。半年前の『THE KING OF FIGHTERS』でMr.BIGの抹殺と龍虎乱舞の会得を目論んだ男だ」
 「そやつが修行と称して日本を訪れておる」
 「なんだと」
 「米国より姿をくらました極限流空手総帥のタクマ・サカザキ、影二に敗れ去った藤堂流の藤堂竜白、サウスタウンを牛耳っていた組織の残党。貴様や極限流と縁ある者たちも惹かれ合うように続々と日本へ集まっておるぞ」
 「親父のヤツ、病院を抜け出したと思ったら日本へ渡っていたのか。組織崩壊と同時にサウスタウンから姿を消したジャックやビッグ、それに藤堂のオッサンまで日本にいるとは……。刃、日本で何が起こっているんだ」
 「来ればわかる事。拙はこれにて。さらば」
 次の刹那、刃の姿は何処へともなく消えていた。

≪To Be Continued≫

「ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝」二次創作(1)

 1997年に書いた「ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝」の二次創作小説を発見しました。
 正確に言えば小説形式になっているのは第一章だけで、ほとんどがシノプシス(梗概)ですが……。
 当時はワープロ(SHARPの「書院」を愛用していました)を使っており、プリントには大量に余っていた感熱紙を用いていたため、すでに印字が消えかけており、思い出の黒歴史を判読するには苦労しました……。
 梗概レベルとは言え若書きの二次創作は程度が知れ、薄くなった文字を目で追いながら苦笑の連続ですが、当時の熱量というか、「自分なりの物語を書きたい」という荒削りの情熱が感じられたのも事実です。

 本来ならば、このまま「黒歴史」として朽ちるに任せるべき代物ですが、長い時を超えて見つかったのも何かの縁。
 現時点での力量で可能な限りのリライトを施し、約27年の眠りから目覚めた「誰も知らない、もう一つの龍虎の拳外伝」を当ブログにてヒッソリと公開します。
 随所にオリジナル要素(公式設定にはない独自設定や「餓狼伝説」との強引な結びつけ)を含んでいるので、そういう独自展開が苦手な方はご注意を!
 一応、全四回の分載予定です。


第一章 一万ドルの案件(ヤマ)
 私立探偵のロディ・バーツは、昼間から行きつけのカフェ『パオパオ・カフェ』でカシャッサ(サトウキビを原料としたブラジル原産の蒸留酒)を飲んでいた。
 「いいのかい、昼間っから酒なんか飲んで」
 店主のリチャード・マイヤがグラスを磨きながらロディに言う。
 「よかねえよ。最近、これって仕事(ヤマ)にありつけなくて金欠なんだ。だから、こんな所で安酒を飲むのが精一杯ってところさ」
 「安酒で悪かったな。そんな安酒を出す店に借金をしてちゃあ目覚めが悪いだろうから、今日こそはツケを払ってもらうぜ、ロディ」
 「ちょ、ちょっと、待て。リチャード。今日はレニィのヤツに呼ばれてきたんだ。少なくとも今日の酒代はレニィが払ってくれる……」
 「冗談じゃないわ。あんたが飲んだ酒代を、なんでアタシが払わなくちゃいけないの」
 女性ジャーナリストのレニィ・クレストンが、ロディーとリチャードの会話に割って入った。
 「よう、レニィ。久しぶりだな。ロディのヤツ、ここんところツケが溜まってるんだ。アンタからも精算するように言ってくれないか」
 「だそうよ、ロディ。リチャードの行為に甘えてツケで酒を飲むんなんて情けないわね。一文無しのスカンピンじゃあるまいし、多少の蓄えはあるんでしょう。今日の分も含めて、男らしく払ったらどう」
 「おいおい、この店に俺を呼び出したのはアンタだろう。少なくとも今日の分は……」
 「この店を待ち合わせに指定したけれど、酒を飲んで待ってろとは言わなかったわよ」
 「……マジかよ」
 「マジよ。リチャード、私にはフラミンゴ・レディ(カクテルの一種)をお願い」
 「OK」
 若いブラジル人店主は磨きかけのグラスを置き、注文されたカクテルを作り始めた。
 「それで、レニィ。この度の事件(ヤマ)は何だ」
 これまでのチャラけた表情から一変、ロディは真面目な表情でレニィに尋ねた。
 「人探しよ」
 レニィは短く答えた。
 「アンタの事だ、ただの人探しじゃないよな」
 「多分ね」
 「多分だと。どういう事だ?」
 「依頼人はミスター・ワイラー。依頼内容は『フレア・ローレンスという女性を探して屋敷まで連れてきてほしい』ですって。もっとも、アタシに話をもってきたのは秘書を名乗るシンクレアとかいう女性だったけどね」
 「ワイラーって言やあ、グラスヒル・バレー有数の名家じゃないか。そこの当主がアンタみたいな『裏専門』のジャーナリストに依頼するなんて、何かワケありっぽいな」
 「しかもよ。聞いておどろかないで。着手金は1500ドル。成功報酬は10000ドルですって」
 「成功報酬が10000ドルか。こりゃ、かなりヤバそうな案件だな」
 「でも、魅力的な金額じゃない」
 「それで、どう返事をしたんだ」
 「女の子を送り届けて10000ドルよ。『OK』の二言以外に選択肢がある?」
 「なんか裏がありそうな話だな。上手い話には気をつけろって言うけどよ、これこそ、そのパターンじゃないか」
 「裏があるなんて百も承知よ。だから、アンタに声を掛けたのよ。どう、危険を承知で関わってみない?」
 「小娘探しに手付け1500ドルと報酬10000ドルか……。どんな秘密があるんだか」
 グラスに残った酒を一気に飲み干し、ロディは決心した。
 「探偵業(しごと)もバウンティーハンター(ほんぎょう)も最近は依頼がないしなあ。まあ、危険な仕事の方がヤリガイはあるし……」
 「それじゃあ、決まりね」
 「ああ。この案件(ヤマ)、俺も一枚噛ませてもらうぜ。ところで成功報酬の分配だが……」
 「3:7。もちろん、私が『7』よ」
 「チッ。相変わらず、がめつい女だ。危険手当てが3000ドルかよ」
 「この案件(ヤマ)はアタシが持ってきた話よ。嫌なら……」
 「わ、わかった。わかったよ。3:7でいいよ」
 「よろしい。その聞き分けに免じて、今日の払いは私が持つわ。カシャッサなら何杯でも飲んでいいわよ」
 「そいつはありがたいねぇ。ついでに溜まってるツケも肩代わりして……」
 「調子に乗るな。ツケは自分で払いなさい」
 「お待たせ、レニィ。フラミンゴ・レディだ」
 「ありがとう、リチャード。それじゃあ、ロディ」
 「ん?」
 「成功を祈って乾杯しましょう」
 カクテルグラスを掲げてレニィが言った。
 それに合わせ、ロディもグラスを掲げる。
 「そうだな。大きな案件(ヤマ)に乾杯だ」
 二人の手にしたグラスが合わさり、カチンと乾いた音を立てた。

≪To Be Continued≫




【追記】「全四回の分載予定」と書きましたが、A4用紙三枚分もあった「第八章」の梗概をグッと書き縮めた結果、三回分載に収まりました。(2024年2月26日・記)

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